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詩織「それじゃあ、登場させるキャラクターについて考えよう」
翔斗「またストーリーの時みたいに、さっと終わっちゃうのかな……」
詩織「今回は、割ときっちり考えるよ」
翔斗「あ、そうなのね」
詩織「だって、キャラ設定は最初のうちに考えた方がお得だからね」
翔斗「お得ってどういうこと?」
詩織「じゃあ、実際に考えてみよう」
詩織「さて翔斗君は、日本人が異世界に飛ばされて旅をする話を書くんだよね」
翔斗「うん、そのつもり」
詩織「じゃあ、そこから先のストーリーを考える前に、まず主人公の設定を決めてみよう」
翔斗「わかった」
詩織「たとえば、その主人公が漫才師の二人組だった、というのはどうかな?」
翔斗「漫才かあ。あまりかっこよくならなそうだな」
詩織「他にどんなイメージがあるかな」
翔斗「主人公が漫才コンビだったら、お馬鹿な珍道中になりそう」
詩織「そうだね。コメディになりそうだよね」
翔斗「あ、でもちょっと待って。旅先で出会った子供たちを笑わせたりして、心温まる話もできそうかも!」
詩織「いいね。他には?}
翔斗「えっとね、いつもはふざけているけど、いざという時はみんなのために超がんばる感動ストーリー!」
詩織「その調子! 他にも思い付く?」
翔斗「コンビの友情もかっこいいよね。こっちがボケで、あっちがツッコミ。ずっとそうやってお互いのことを信じてきたから、どんな困難も二人で乗りこえられる!」
詩織「ほら、どんどんアイデアが出てくるじゃない。全部、ストーリーの種だよ」
翔斗「本当だ。主人公が漫才コンビって決まっただけで、どんな旅になるのか色々想像できたよ」
詩織「どんなキャラにするか想像すると、それをきっかけにストーリーのアイデアも浮かんできたね」
翔斗「うん。キャラのこともストーリーのことも、両方考えられた!」
詩織「だからキャラ設定を考えるのはすごく楽しいし、大切な作業なんだよ」
シン「今回も俺の出番がなかった……」
詩織「しっかりキャラを立てないと、こんなふうに目立たなくなったりしちゃうから気を付けてね」
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