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チャオ小説が書ける!最新チャオ小説講座 スマッシュ 16/11/22(火) 22:32

3−4.キャラの数に注意! スマッシュ 16/11/26(土) 22:15

3−4.キャラの数に注意!
 スマッシュ  - 16/11/26(土) 22:15 -
  
詩織「私たちのキャラもわかってきたところで、キャラについて最後のアドバイスをします」
翔斗「よろしくお願いします!」

詩織「色んなキャラを考えるのは楽しいけれど、増えすぎには注意してね」
翔斗「え。俺、もう五十人は考えたんだけど」
詩織「それはそれですごいね。だけど扱いを間違えると、書くのが大変になっちゃうよ」
翔斗「そうなんだ?」
詩織「キャラ自体は多くてもいいんだけど、一度に登場するキャラの数には気を付けなきゃいけないの」
翔斗「一度に登場するキャラの数? どういうこと?」
詩織「うん。つまり、その場面に何人いるかってこと」
翔斗「うーん、なんとなくわかるような、そうでもないような……」
詩織「じゃあ、考えてみよう。今ここには、何人いる?」
翔斗「俺と、詩織お姉さんの、二人かな」
詩織「正解」
シン「待て待て、俺もいるからな!」
翔斗「今シンが増えたから、三人になった。本当はシンは人じゃないけど」
詩織「そうだね。じゃあ一回シンには退場してもらおう」
シン「え、まじか」
詩織「ばいばい」
シン「お、おう。ばいばい」
詩織「そしたら、今ここにいるのは何人?」
翔斗「シンがいなくなったから、また二人になった」
詩織「はい、大正解。この『今いる人数』に気を付けなきゃいけないの」
翔斗「増えすぎるとどうなるの?」
詩織「では、シン君に実演してもらいましょう。シン君、増えて」
シン「追い出したり呼んだり無茶な要求したり、好き勝手だな!」
詩織「まずは二人だけの会話を見たいから、二人だけでやってね」
シン「はいはい、やりますよ。やればいいんだろ」


元気シン「俺は元気なシン! とにかく元気でスポーツマンだ!」
臆病シン「僕、臆病なシン。正直、元気なシンの大声にもびびります」
元気シン「そうなのか! まあいいや! ドッジボールしようぜ!」
臆病シン「当たったら痛いから嫌です……」
元気シン「いいじゃんかよ。楽しいぜ、ドッジボール」
臆病シン「だから痛いのが怖いから、私は全然楽しくないんですよ」
元気シン「へえ、そうなのか。だったら怖いのを平気にしてやるよ」
臆病シン「え? そんなことできるんですか?」
元気シン「ドッジボールのボールなんて、当たったところで大して痛くないんだ。それがわかれば怖くないだろ」
臆病シン「本当に、本当に痛くないんですか?」
元気シン「それじゃあ今から思い切りボールぶつけるけど、痛くないから怖がるなよ!」
臆病シン「え、そんないきなり言われても無理です!」
元気シン「くらえ時速150kmアタック!」
臆病シン「痛いぃぃぃ!」
元気シン「どうだ、怖くなくなったろ?」
臆病シン「痛い、怖い、もう嫌だ、ドッジボールは絶対にしたくない!」


詩織「元気な方がボケで、臆病な方がそれに振り回されるツッコミ。シンプルなコメディだったね」
翔斗「うん。わかりやすい」
詩織「じゃあ、ここらへんでキャラを増やしてみよう。シン君よろしく」
シン「へいへい」


元気シン「とにかくドッジボールをするぞ! みんな、集まれ!」
野球シン「俺は野球好きなシン! 野球なら任せろ! ドッジボールでもがんばるぜ!」
頭脳シン「私は頭脳派のシン。私の計算力は未来を見通す力があります」
占いシン「わらわは占い師のシン。私の占いには、未来を見通す力があるのじゃ」
カンシン「私はカンシン。どんなことにも関心がありまぁす!」
マシーン「我、マシーン。機械だ」
ニンシン「私はニンシン。妊娠してるの」
元気シン「よっしゃあ! これで四対四だな!」
臆病シン「妊婦さんはドッジボールしない方がいいのでは……」
マシーン「確かに。ただの的だな」
臆病シン「そういう問題じゃなくてね」
占いシン「しかしこの妊婦からは三人分の生命力を感じる……!」
ニンシン「そうなの。赤ちゃん、双子なの」
野球シン「なあなあ、ドッジボールがダメなら、野球しようぜ!」
頭脳シン「しかし私の計算によると、人が足りませんよ。野球をするために必要なのは十八人ですから」
ニンシン「じゃあ、おままごとしましょうよ」
頭脳シン「おままごとですか。少子化の進んだ今の時代、八人の家族とはどういうものが妥当なのでしょうか?」
臆病シン「そこ、考えなきゃいけないところですか?」
ニンシン「私はママをやるわ。ママは妊娠しているの。よろしくね」
臆病シン「そのまんまじゃないですか」
頭脳シン「ここは二世帯住宅という設定にしてはいかがでしょう。おじいちゃん、おばあちゃん。パパとママ。そして子供が既に二人。これで六人。あと二人はどうしましょうか」
ニンシン「パパのお兄さんが仕事を失って身を寄せている、というのはどうかしら」
頭脳シン「なるほど。これであと一人だ」
臆病シン「辛い設定ですね」
野球シン「俺、メジャーリーガー!」
頭脳シン「なるほど、居候のメジャーリーガー。これで八人ですね」
臆病シン「なにがどうなるほどだったの、今……?」


詩織「どう? 特に、最初から出ていた元気なシンと臆病なシンの印象はどうかな?」
翔斗「臆病な方のシンは相変わらず振り回されてたけど、元気なシンはさっきと違って大人しくなっちゃったね。全然喋らなかった」
詩織「他の六人も喋らせないといけなくなっちゃったからね。二人ばかり話すわけにはいかなかったんだね」
翔斗「そう言いつつも、最後の方は臆病と頭脳とニンシンの三人ばかりで話してたし」
詩織「ついでに言えば、カンシンなんて自己紹介以降一度も喋ってないよね」
翔斗「全然キャラ立ってないじゃん。カンシンは、なんにでも関心あるキャラでしょ。なのに話題に入っていかないのかよ」
詩織「うん。全員を喋らせるだけでも大変で、それぞれのキャラを立たせるまでには至らなかった」
翔斗「あと地味に、二人だけで喋っていた時よりも、誰が話しているのかわかりにくかった気がする」
詩織「いいところに気付いたね。二人だけで話している時は、交互に話すだろうと予想できるから、セリフの前の名前を見なくても自然とどっちが喋っているかわかるよね。一方で、たくさんの人が喋っていると、毎回確認しないと誰が喋っているのか、わからない」

翔斗「なるほど。たくさんの人を同時に登場させてしまうと、読みにくいし、なにより書きにくくなるんだね」
詩織「その通り。なので慣れないうちは、五人くらい登場していると危険です」
翔斗「四人でもちょっと無口な子が出ちゃいそうだな……」
詩織「特にバトル要素のある話だと、仲間だの敵だのが増えるから、キャラが一度にたくさんに出てきてしまいがちなので気を付けてね」
翔斗「確かにそうだ。気を付けないと」
詩織「ですのでみなさん、集団行動はしないようにしましょうね」
翔斗「小説の中では、ね」
シン「でもよ、気を付けろって言ってもよ、キャラを思い付きすぎたらどうするんだよ。俺、いっぱい増えちゃったぞ」
詩織「そういう時は、同時に出ないように工夫するしかないね」
翔斗「どう工夫するの?」
詩織「たとえば、使い捨てます」
シン「捨てっ!?」
詩織「今のは言い方が悪かったけれど、一つのお話限定で出てくるキャラにすればいいんだ」
シン「ああ、アニメでよくあるよな。一回出ただけで、その後は全然出てこないキャラ」
翔斗「なるほどそういう扱いにすれば、新しいキャラが登場してもさっきみたいなことは起きないね」
詩織「それに、その一回きりの出番の時に活躍させてあげれば、せっかく思い付いたキャラを無駄にしないで、思う存分輝かせることができるよ」
シン「増えた俺は全部で八匹いたから、八話分の話ができるってわけだな」
翔斗「野球シンが野球をがんばる話とか、ニンシンが出産する話とかやるわけか」
詩織「そうそう。そういうこと」

翔斗「そういえばこの講座で度々シンの出番がなかったのって」
詩織「よくわかったね。二人だけの方が、書きやすくて読みやすいからだよ」
シン「なるほど納得……できないっ! 出番増やして!」
引用なし
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