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チャオ小説が書ける!最新チャオ小説講座 スマッシュ 16/11/22(火) 22:32

5−1.ト書き風+効果音で書こう! スマッシュ 16/12/16(金) 22:57
5−2.説明しよう スマッシュ 16/12/16(金) 22:57
5−3.短文だ! スマッシュ 16/12/16(金) 22:57

5−1.ト書き風+効果音で書こう!
 スマッシュ  - 16/12/16(金) 22:57 -
  
詩織「ではこれからは小説の文章について学んでみましょう」
翔斗「プロの書く文章と自分の書く文章ってなんだか全然違うんだよね」
詩織「この講座では、読者が読みやすく感じられる文章を目指していこう」
翔斗「はい!」

詩織「今回のコツは、これだ!」
ババーン!

翔斗「はい?」
詩織「普通の小説はさあ、こんなふうにセリフの前に名前を書いてなんかいないでしょ」
翔斗「そうだよね。初めの頃は変だなあと思ってたよ。途中から慣れて気にならなくなったけど」
詩織「この書き方、おすすめします」
翔斗「正気ですか」
詩織「もちろん、こんな書き方をしなくたってきちんと書けそうなら忘れていいけど、この書き方には優秀なところがあるんだよ」
翔斗「へえ、どんな?」
詩織「誰が話しているのか、確実にわかる」
翔斗「あ、それはそうですね」
詩織「逆にこの方法を使わない場合は、誰が話しているか確実にわかるように気を付けてね」
翔斗「ちなみにその場合のコツは?」
詩織「説明しましょう」

「単純なのはこの形」と詩織は言った。
「こういう形もよくあるから覚えてね」
 詩織は笑みを浮かべ、人差し指を立てる。

「セリフの前後で動作を示せば、それだけで誰が喋ったのかわかるんだね」
 翔斗は鉛筆でノートにメモをする。
「その通り」
「あ、今喋ったのって詩織お姉さん?」
「正解。二人だけの会話だから、翔斗君の次に喋っているのは私だって推測できるね」
「そして詩織お姉さんの次に喋っているのは俺、というわけね」
「口調などで判断できることもあるので活用しよう」
「俺の出番はいつ来るんだ?」
「あ、これはシンだな。出番出番言うやつ他にいないもんな」

シン「それでババーンってのはなんなんだ」
詩織「効果音だよ。漫画やアニメであるやつ」
翔斗「普通、使わないよね。小説だと」
詩織「使うスタイルの人もいるよ。好みや、書きたい作品によるってところだね」
シン「そんで、どういうメリットがあるんだ?」
詩織「地の文でする説明を簡略化できるよ。やってごらん」

シン「剣を持って、振る!」
ズバッ!

詩織「なにかを切ったような音がしたね」
翔斗「なにを切ったのかまではわからなかったけどね」
詩織「細かいことまでは伝えられないから頼り過ぎには注意だよ。でもちょっとしたニュアンスの違いは表現できるよ」

シン「いくぜ!」
ズバシャアッ!

翔斗「さっきよりも凄いことしたっぽい」
詩織「効果音同士で比較しやすいように工夫するとより効果的になるよ」
翔斗「なるほど」
詩織「そして、いかにユニークでわかりやすい効果音を思い付けるか、腕の見せ所だよ」

詩織「私も剣を持つよ。くらえシン!」
ギュムパアッ!
シン「どういう振り方だよ! わかんねえよ! なんかやばそうだけど!」
引用なし
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5−2.説明しよう
 スマッシュ  - 16/12/16(金) 22:57 -
  
翔斗「前回みたいなのとは別の、普通の書き方も知りたいな」
詩織「じゃあ、たとえ話をしてあげよう」
翔斗「え、あ、はい。お願いします」
詩織「まず、セリフだけしかない小説を想像してみて」
翔斗「丁度この講座みたいな感じか」
詩織「これはいわばラジオを聞いているような状態です」
翔斗「ああー、そう言われるとこの講座もそんなふうに見えてくる」
詩織「そして音声だけのラジオに映像がプラスされたら、テレビになるね」
翔斗「その映像が、地の文ってことか」
詩織「イエス。その通り。だからまずはカメラで撮っているつもりで、視覚情報を入れることを意識するといいよ」
翔斗「外見、表情、動き。人間だけでも色々書けるな。部屋の様子、景色、天気ってなふうに人間以外にもたくさんだ」
詩織「ちなみに地の文では、気持ちや思考を書くこともできるよ。嬉しい気持ちを、嬉しいとそのまま書いたり、動きで表現したり、ひゆで表現したりと、自由に表現を選びやすいのは文章の強みだよ」
翔斗「ひゆってあれか。まるで花畑にいるみたいだった、とかいう感じの」
詩織「そう、それ」

詩織「これ以上は、解説しようにも奥が深くてめちゃくちゃ大変なのでやめておきます。だけど文章表現に力を入れるのは小説を書く楽しみの一つだから、どんどん挑戦してみてほしいな」
翔斗「はーい」
シン「じゃあ今回と前回のまとめとして聞いてくれ、俺のポエム!」

説明しよう 今 起きていること
記名しよう 今 話しているやつ
コウメイ(光明。本来コウミョウと読む)照らせ
今 世界のめいめいに

強く太いラインで繋がれたところで
俺たちはことごとく他人
心という名の小瓶は 孤独でパキンと折れそうだ
でも諦めんなよ さあ きちんと説明しようぜ

厚い取説 用意したって
お前の熱いハート 解説しようがないだろ
だから書くんだ小説を
大切なこと叫び続けてゆけ

説明しよう 今 起きていること
記名しよう 今 話しているやつ
コウメイ照らせ
今 世界のめいめいに

シン「どうだ!」
詩織「そういえば詩を書く設定だったね」
翔斗「お姉さん、この詩の評価は?」
詩織「えぇー……ノーコメント」
引用なし
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5−3.短文だ!
 スマッシュ  - 16/12/16(金) 22:57 -
  
詩織「読者が読みやすい文章を書くコツを一つ紹介します」
翔斗「わーい」
詩織「それは短文だ!」
翔斗「短文?」
詩織「正確には、一文を短くするの。例を見てみましょう」

 翔斗は明日履くジーンズを匂いを嗅ぎながら考えている詩織を見ていた。

 翔斗は詩織を見ていた。
 彼女はジーンズの匂いを嗅いでいた。
 そうして明日履くジーンズを選んでいるのだった。

翔斗「本当だ。下の、短めの文を積み重ねていく書き方の方が、わかりやすい!」
詩織「そうでしょう。では今回はこれでおしまい!」
翔斗「わかりやすいなあ」
引用なし
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