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詩織「それじゃあ、書き始める前の準備として、アイデアを練るところから始めましょう」
翔斗「はーい」
詩織「それでは最初にストーリーを考えます」
翔斗「了解!」
詩織「翔斗君は、なにか書きたいものがあるのかな?」
翔斗「あるよ。異世界を旅するファンタジー。主人公は日本人なんだけど、ある日突然異世界に飛ばされちゃうんだ」
詩織「はいオッケー。ストーリーを考えるのはここまでにして、次のステップに進みましょう」
翔斗「いやいやいや、おかしいおかしい」
詩織「え?」
翔斗「俺、なんか変なこと言った? ださかった?」
詩織「そうじゃないよ。それだけ決まっていればオッケーってこと」
翔斗「え、でも、俺、最高にかっこいい名シーンとかそういうのも考えてあるんだけど」
詩織「うん。名シーン、名セリフ。そんな感じのアイデアが浮かんできたりするよね。それはとてもいいこと。忘れないようにメモしておいてね」
翔斗「わかった、メモしとく……」
詩織「なんか納得できてなさそうだけど、どうした?」
翔斗「ストーリーって言うから、起承転結とかそういう話が出てくるのかと思ったんだ」
詩織「ああ、よくあるやつだよね。でも、そういう話をするのはもっと後です」
翔斗「そうなの?」
詩織「まずはたくさんアイデアを出すことが大事だし、好き勝手に想像をふくらませるのって楽しいでしょう。楽しいことから始めましょう」
翔斗「じゃあ、名シーンとか名セリフとか、たくさん考えてもいい?」
詩織「こういうのを書きたい! ってアイデアは、本格的にストーリーを作っていく時に大切になってくるから、すごくいいと思う」
翔斗「やったー!」
詩織「講座では、次にキャラ設定を考えることをするけれど、キャラ設定以外でも思い付いたアイデアがあったら、どんどんメモしていっちゃってね」
翔斗「オッケー」
詩織「アイデアはあればあるだけいいよ。後で見返して、つまらないと思ったら消しちゃえばいいんだし」
翔斗「それもそうか」
詩織「逆にアイデアがなかなか思い浮かばなくても大丈夫だよ。日本人が異世界に飛ばされて、旅をする。これだけのアイデアでもなんとかなるからね」
翔斗「まじで?」
詩織「うん。次に考えるキャラ設定で、どんどんアイデアが出てくるはずなんだ」
シン「ねえ、俺の出番は?」
詩織「今回はないみたい。キャラ立ちしてないから、扱いにくいんだよね」
シン「がーん……」
翔斗「次の講座で、シンのキャラ設定も考えてあげよう」
シン「ほんと、お願いしますわ」
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