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銀色のタマゴがちょっと唐突感あふれていて、あまり活かせていない印象を受けました。
ホップになったりする部分が(お題だから仕方がないとは言え)強引だったかなあと思います。
前半の情景描写などは気に入っています。あとミスターのキャラクターも中々面白い試みだなあと思いました。ダークさんの描くキャラクターは淡白で面白みがないことが多いので、あざといミスターのキャラクターはそんなダークさんの小説を彩ってくれていたように感じました。
ダークさんは事あるごとに「行動してこなかった自分」を強調しますが、それほど他人との間に極端な差はないんじゃないかなあと思っています。
行動しないことも積み重ねの一部だと思いますし、何より行動することが必ずしもプラスになるとは限らない(それは僕が身をもって証明しているつもりです)。
当事者にならず、色々な場面を冷めた目で外側から見詰め続けたダークさんだからこその文章が書けていると(僕は)思います。
あとは、やっぱり美郷さんのあたりの描写がよく分からないです。
特に、
「僕はホップのことが大好きなんですよ、美郷さん。ホップが美郷さんのことを大好きなようにね」
僕がそう言うと、美郷さんは「うん」と頷いた。きっと、彼女はわかっていない。僕が言ったこと、僕が次に言おうとしていること。
これは僕の責任なのだ。美郷さんのわがままではなくて、僕のわがままのせいなのだ。でも、こうなるのもしょうがなかったことなのだ。僕はそういう人間だったのだから。これが、僕の足の進む方向なのだから。
「だから、これ以上僕たちが会うのはやめましょう」
このへんです。
たぶんこの「よく分からない」は「共感できない」に近いと思いますが、やっぱりよく分かりません。
よく分からない感想ですみません。
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