●週刊チャオ サークル掲示板
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Heyソニクサ、冒険して スマッシュ 20/11/20(金) 17:27

第1話 チャオワー スマッシュ 20/11/20(金) 17:45
第2話 願いの流れ星 スマッシュ 20/11/20(金) 21:43
第3話 勇者の目覚め スマッシュ 20/11/21(土) 16:25
第4話 勇者の剣を抜け スマッシュ 20/11/21(土) 19:37
第5話 初めての戦い!!!! スマッシュ 20/11/22(日) 8:58
第6話 最初の必殺技! スマッシュ 20/11/23(月) 0:13
第7話 死亡フラグぷんぷん丸 スマッシュ 20/11/23(月) 14:40
第8話 こうして旅は始まった スマッシュ 20/11/23(月) 15:51
第9話 上陸 スマッシュ 20/11/28(土) 19:44
第10話 ソニックウインド スマッシュ 20/12/19(土) 17:44
第11話 ハッタオスエメラルド スマッシュ 20/12/20(日) 19:21
第12話 聖誕祭特別編!聖タンサイのプレゼント スマッシュ 20/12/22(火) 18:14

第1話 チャオワー
 スマッシュ  - 20/11/20(金) 17:45 -
  
昔々、チャオの世界では大きな戦争がありました。
それは善と悪の戦い。
同時に善も悪も滅ぼす地獄の業火でした。
ヒーローチャオは泣き、ダークチャオは悶え、ニュートラルチャオは苦しみました。

この戦いを喜ぶ者は一人としていなかったのです。
それでも混沌とした戦いは続いていました。
いいえ、混沌こそがチャオたちを戦いに導いていました。

このままでは全てのチャオが死に絶えてしまうかもしれない……。
そんな時に救世主が現れました。
救世主はヒーローチャオもダークチャオもニュートラルチャオも救い、混沌を退け秩序を取り戻しました。

この戦争の名前はチャオワー。
そう、これは昔々、12年くらい昔の話……。


????「たった12年かよ! そんなに昔じゃねーだろ! せいぜい週チャオが休刊になったくらいじゃねーか!」

一体どちら様です? わたくしの地の文にヤジを飛ばす下品なお方は……。

????「とぅーいーじー! 俺はソニックだぜ!」

ソニック様ですか?
確かにその青いハリネズミの姿はソニック様そのもの。
でもソニック様にしてはいささか英語の発音が拙くいらっしゃいますわね。
口内炎なのかしら?

????「のー! バレてしまっては仕方ないな! 俺はソニックじゃない!」

違うんですか。
じゃあ、あなたはどちら様ですの。

????「俺の名前は、ソニくさい・ヘッジホッグ! ソニック好きのただのそっくりさんハリネズミだ! とぅーいーじー、よろしくだぜ!」

ソニくさい・ヘッジホッグ。
そんな馬鹿くさい名前でありながらわたくしの地の文を邪魔するとは許しがたいこと。
あなたには罰としてこの物語の世界に入っていただきます。

ソニくさい「のー! 本の中に吸い込まれるぜーー!? うわぁーー!(←落下する時のものまね)」


こうして、後の英雄ソニクサはチャオワールドへと転移したのでした。


つづく!!

どうでしたか?
面白かったら感想ください!
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第2話 願いの流れ星
 スマッシュ  - 20/11/20(金) 21:43 -
  
チャオワールド、中央大陸。
大陸南端の王国の姫は夜空に祈っていた。
流れ星に祈れば願いが叶うという伝説はチャオワールドにもあった。
占星術師によれば今夜は多くの星が流れるらしい。
ヒーローノーマルチャオの姫、ヒノカは醜い戦争を終わらせる救世主を願っていた。

激化していく戦争はもはやどの国にとっても得をするものではない。
ただ国のチャオたちが死んでいき未来が細まるのみだった。
そんなことは誰もがわかっているはずなのに争いは止まらないどころか、参加する意思のない国まで巻き込み拡大している。

だから誰か、助けて。
どの国にも属さず。
どの国よりも強く。
平和をもたらすためにこそあるような英雄。
そんな誰かがどうかこの世に現れてください――

キラリ、と夜空が光った。
まるで姫の祈りに応えて星が流れたかのようだった。
だがその光は大きくなる。
見ていると、姫のいる国へと向かって落ちてきているのだとわかった。

光は最初こそ赤く見えたが、近付くにつれて青く見えた。
落ちてくる光、その正体はソニックチャオだった。

「ぐえええええっ!!」

チャオは城の前に墜落し、ぷにぷにのぽよぽよによって大きくバウンドする。
高さ数百メートルの放物線を描きソニックチャオは姫の目の前に落ちた。

「だ、大丈夫ですか!?」

「のー……」

落ちてきたソニックチャオは頭上の球をぐるぐるにしている。
ぐるぐるを巻き続けてソフトクリームみたいな形になるまでぐるぐるしていた。
相当の重傷なのだろう。

「誰か、誰か来てくださいーーっ!!」

姫は助けを呼んだ。
すぐに城の衛兵が駆け付けた。
衛兵に預けられたソニックチャオはすぐさま医者に手当てされた。
幸い命は助かった。

「う、ううん……」

「おおっ、意識を取り戻したか。きみ、自分の名前はわかるか?」

「そ、ソニくさ……ぃ……」

「そうか、ソニクサというのか。ソニクサくん、きみはどこから……」

だがソニックチャオは気を失っていた。
後に英雄と呼ばれる彼の目覚めの時はまだ先であった……。
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第3話 勇者の目覚め
 スマッシュ  - 20/11/21(土) 16:25 -
  
ソニクサは眠り続けた。
空の上から降ってきたのだ。
死んでいてもおかしくない重傷のはずである。
その重い傷を癒すようにソニクサは三日も寝続けた。

だがその眠りはただの治癒ではなく別の意味が含まれていた。
異なる世界から訪れた存在がチャオワールドに馴染むための時間であった。
世界が彼を受け入れないことには存在できない。
ゆえに彼が世界に浸透しなければならなかった。

そしてソニクサは目を覚ました。
ついに英雄がその言葉を発する時が来た。

その第一声がこれだ。

「俺、チャオになってる〜〜!?」

ソニックにそっくりなハリネズミだった体はソニック似たチャオの形に変わっていた。
世界を移れば姿も変わるものである。
これも世界に馴染むための反応と言っていいだろう。

ソニクサはぷにぽよになった自分の体を撫でたりつねったりした。
体はどこまでもぷにぷにのぽよぽよで、いくら叩いてもぷるぷる震えるだけ。
痛みで覚める夢ではなかった。
その事実にソニクサは困惑する。

「そんな……、チャオに……、チャオになっちまったぜ、のー!」

嗚呼、こんな可愛い体になってしまって一体どうすればいいのだ!

ソニクサは心の中で神にそう叫び問いかけた。

「いや、待てよ? 今の俺は可愛いチャオなのか……? ということは」

ソニクサの頭はハリネズミであった頃と遜色なく回っていた。
チャオになったにもかかわらず、そして寝起きであっても、脳の働きには変わりがなかった。
これは幸いなことだったかもしれない。

「つまり俺は可愛いペットとして養ってもらうことが可能ってことだろ!? とぅーいーじーな人生到来だぜ!」

これまでソニクサはそっくりさん芸人として働いて生計を立てていた。
だが大して人気のある芸人ではなかったから収入は厳しかった。
生活苦から解放されると思ったソニクサは戸惑いから一転して大喜びする。

「これからは可愛く楽に生きていくぜ! いや、生きていくチャオ〜〜!」

「あっ、ソニクサさん目を覚まされたのですね!」

ソニクサの看護をしていた医者のチャオが部屋に入ってきて、彼の目覚めに気が付いた。
医者チャオがソニクサの容態を確認するともう動き回っても構わない状態のようだった。
そこで医者チャオはソニクサを城の中にある謁見の間に連れていった。

姫の願いに応えて現れたチャオに国王も興味津々なのだった。
ソニクサは王の前で挨拶をした。

「俺の名前はソニクサっていうチャオ! この度は王様に拝謁できて光栄の極みチャオ〜〜!」

「なんだその語尾は! ふざけているのか!」

超怒られた。


つづく!!

怒られてしまいましたね!
次回どうなってしまうのでしょうか??
楽しみにしてください!

面白かったら感想くれると嬉しいな〜〜(←要求かよっ!)
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第4話 勇者の剣を抜け
 スマッシュ  - 20/11/21(土) 19:37 -
  
ソニクサは説明した。
必ず、かの暴虐な異世界転移の経緯を伝えねばならぬと決意した。
ソニクサにはチャオワールドがわからぬ。
ソニクサはそっくりさんハリネズミである。
ソニックのものまねをして平和に暮らしてきた。
けれども保身に関しては人一倍に敏感であった。

王という地位の者の同情を得られれば今後の生活は安泰であろうと、そうソニクサは思ったのだ。
ソニクサは説明した。

「かくかくの〜〜しかじかぁっ!!」

「異世界でハリネズミだったのがこちらの世界に来たらチャオになっていただと? そんな話、にわかには信じられんな。まあ信じてやらんこともないが」

「どっちだよ」

「少なくとも言えることは、チャオを飼う霊長類という生物はこの世界にいないことだな」

「わっつ?」

「このチャオワールドはチャオこそが霊長類である。ゆえに貴殿の望みに近い形と言えば、奴隷や使用人ということになろう。そのような生き方を望むのであれば、良き者を紹介するが、しかし我々にも気になることがあるのだ」

王チャオは鋭い目でソニクサを見た。
面妖な話をするソニックチャオに内在するものを見抜こうとしていた。

「この世界には遥か高い空より落ちてくる勇者の伝説というのもある。そして今この世は混迷を極めておる。ならば伝説の勇者の再来は信じたくなるものであろう?」

「ひゅー! 俺がソニックみたいに勇者ってわけ? じょーくが過ぎるぜ!」

「だがそれを確かめる必要がある。勇者の剣をここに!!」

王が呼びかけると一人の兵士チャオが仰々しい鞘に納められた剣を運んできた。
剣がソニクサに差し出される。

「それは選ばれし者のみが抜くことのできる勇者の剣。ソニクサよ、試してみよ」

「ははっ、まさか俺が選ばれし勇者なんてこと」

ソニクサが剣を持ってみると、そのまますっぽり鞘が抜けた。

「すっげえ楽に抜けた!?」

「だが剣が抜けただけで勇者とは判断できん。次の物を持ってこい!!」

次の兵士チャオがソニクサに物を差し出す。

「こちらは選ばれし者にしか抜けない勇者のジェンガです」

「はぁー、どこのブロックを抜いても崩れそうな状態で持ってきやがって……。これのどこが勇者の……抜けたああっ!!」

「選ばれし者にしか抜けない勇者の根菜です」

すぽーん

「選ばれし者にしか抜けない勇者の毛髪」

りすぽーん

「選ばれし者にしか抜けない勇者の食事」

すっぽーん

「選ばれし者にしか抜けない勇者のスクープ」

すぽぽぽぽっ

「選ばれし者にしか抜けない勇者の三遊間」

すぽー

「選ばれし者にしか抜けない勇者のレジの中のお金」

すっ……

「選ばれし者にしか抜けない勇者の服のシミ」

すすすっ

「勇者じゃ! この者は間違いなく勇者じゃあああああ!!」

王チャオがそう叫び、ソニクサは兵士たちの歓声が浴びた。
その夜は勇者の到来を祝う宴会が開かれるのであった……。


つづく!!

ついに勇者と認められたソニクサ!
これからどのような冒険が待ち受けているのか!?
次回を期待してください!!

感想や応援、待ってます!
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第5話 初めての戦い!!!!
 スマッシュ  - 20/11/22(日) 8:58 -
  
なにはともあれ勇者の剣を手に入れたソニクサ。
今、彼の冒険が幕を開けようとしていた!

「敵襲〜〜!!」

冒険に出るまでもなく城に敵が侵入してきた。
兵士チャオたちが敵の侵入を報告しながらぶっ飛ばされていく。
敵襲だと叫ぶチャオたちはさながらガトリング砲の銃弾のように飛んで謁見の間の壁に叩きつけられる。
敵はかなり強いみたいだ。

「フハハハハ!! どうした雑魚ども!! 城を守る兵隊がこの程度とはなあ!!」

城に攻め入ってきた敵とはダークチカラチャオだった。
しかも一人だけで、味方の気配はない。
武器すら持っていない様子だった。
どうやら手勢もなしに一人の腕力だけで侵入してきたのだ。

「俺の名前はナグ・ケール! 最強の座に就く者だ!! 全ては俺の思うがままに破壊と再生される! まずは王を討ち取りこの王国を俺のための王国に作り変えてやる! ガハハハハ!!」

見た目は可愛いチャオなのに言葉遣いが酷いなあ、とソニクサは思った。

「おのれ! 騎士団長アイちゃんがその首を叩き落してやる!」

槍を持ったヒーローオヨギチャオ、アイちゃんがナグの前に躍り出る。
そして槍から氷の魔法を出す。

「凍てつくは悪しき魂! 凍槍アイスランス!」

アイちゃんが槍を突き出すと、その先端から氷で作られた槍が放たれた。
だがナグは狙われた上半身を前方に倒しながら回避した。
ボクシングのダッキングの動きだ。
前のめりになった勢いのままナグは素早くアイちゃんに迫る。

「くらえ! ぐるぐるパンチ!!」

ナグはアイちゃんを思い切り殴った。
するとアイちゃんはものすごい勢いで飛ばされた。
この恐ろしい腕力に誰も歯が立たず、ここまで侵入を許してしまったのだ。

大臣チャオが叫ぶ。

「王様! それに勇者ソニクサ殿! ここは逃げましょう!」

「その判断、かなり遅くね?」

ソニクサは思ったことをそのまま口に出した。
逃げるならもっと早くにアイちゃんのような戦力も携えて逃げるべきだ。
戦える者がほとんど残っておらず、さらに目の前に敵がいる状況では逃げようにも逃げられないだろう。

「おーけー、しょうがない! ここは俺がこいつを倒すしかないな!」

ソニクサは勇者の剣を抜いた。

「ふん、勇者だかパンダだか知らないが! 俺に勝てると思うなよ!」

ナグは腕をぐるぐると回転させてバトルエナジーを溜める。
普通の人間なら腕をぐるぐるさせたところでパンチの威力は上がらない。
だがこの生き物たちはチャオである。
チャオは溜めることを得意とする生き物だ。
小動物のキャプチャによる永久的な力の向上が最たる例である。
だがキャプチャに限らず、このような些細な振る舞いからも瞬発的な力を溜められるのだ。

「くらえ、ぐるぐるパンチ!」

「うぇるかむ! 素手で剣に勝てるわけないんだよ!」

剣を持っている分、リーチはソニクサが有利だ。
リーチ差を活かしてソニクサは危なげなくナグの手を斬った。

「いえすっ! 俺って意外とすごいのかも」

「なにがすごいんだ?」

ナグは平気な顔をしていた。
その手は綺麗に二つに切れているのに、少しも痛みを感じていない様子であった。

「え〜〜っ!? なんで〜〜〜〜っ!?」


つづく!!!!

初めてのバトル、どうなるのでしょうか!?
次回をお楽しみに!!
感想もください!
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第6話 最初の必殺技!
 スマッシュ  - 20/11/23(月) 0:13 -
  
<前回のあらすじ>
ソニクサは勇者の剣でナグの手を斬ったが、ナグは平気そうにしていた。
なぜ大丈夫なのか!?


「なぜ大丈夫なんだ!?」

「馬鹿か! ぷにぷにでぽよぽよのチャオに斬撃が効くかよ!」

チャオは水っぽい生き物なので切られても割と平気なのだ。

「じゃあなんで勇者の剣なんてあるんだ……?」

「その勇者の剣は、大動物のユニコーンを倒すのに使われたという伝説の剣なのです」

「一応由緒はあるのか……。でもこの戦闘では役立たずだぜ!?」

「今度こそぶっ倒すぜ! 二又ぐるぐるパンチ!!」

ナグは真っ二つにされた拳のまま殴りかかってくる。
今度はまともに食らってしまった。

「の〜〜!!」

ソニクサは吹っ飛ぶ。
かなりのダメージを負ったが、まだ立ち上がる気力は残っていた。

「く、くそぅ、なにかあいつを倒す手段はないのか……!?」

『ある』

どこからか声が響いてくる。
威厳に満ちた低い声だ。

「な、なんだあ!?」

『勝つ手段なら、ある。ソニクサよ、今こそ我が力を使うがいい』

「誰っ、誰なんだお前」

『混沌に満ちたこの世界を救うために、貴様と契約を結んだ大動物ドラゴンである』

「知らない……会ったことない……」

『我が肉体に傷をつけるという大いなる試練を果たしたお前と結んだ契約、強き絆の魔法、ハートフレアを今こそ使うのだ』

「全部知らないけど、やれるって言うならやるしかねえ!!」

ソニクサは剣を構えた。
するとソニクサ自身が光り始める。
その不思議な光にナグは警戒する。

「なんだ、なにをするつもりだ!?」

「いくぜ! 強き絆の魔法、ハートフレアァァァッ!!!」

ソニクサが魔法の名を唱えると、光がソニクサの体から飛び出し、チャオの形を取った。
チャオの形の光はヒーローオヨギチャオへと変わる。

『私は氷魔法に卓越する騎士団長アイちゃん! ソニクサ、氷の最強魔法フルフリーズの力を受け取って!』

アイちゃんを名乗るヒーローオヨギチャオの光から氷の魔法の力が放たれた。
魔法の力をソニクサの勇者の剣は受け止める。
さらにチャオの形の光は別の姿に変わる。
今度はニュートラルヒコウチャオだ。

『俺の名はヒーツ! 南の大陸で最速の翼! ソニクサ、きみに炎の最強最速究極魔法オーバーブーストの力を貸してやるよ!』

今度は炎の魔法の力が勇者の剣に宿る。
ソニクサのために、共に旅をしてきた仲間たちがその力を貸してくれているのである。

そしてチャオの形の光はライトカオスチャオの姿になる。

『私は離島の大地を司る神のチャオ、リクーチ。リクーチアイランドの力、大地の偉大なる魔法グランドフィナーレの力を今きみに授けよう』

大地の魔法の力も勇者の剣に付与される。
次はダークチカラチャオの姿に変わった。

『俺は最強のチャオ、ナグ・ケール! ソニクサ、俺の風の最強魔法タイフーンエモーションの力を使え! その代わり、絶対負けるんじゃねえぞ!!』

風の力も受け、四つの魔法の力を集めた勇者の剣は激しく複雑に輝く。

「これが俺の必殺技だ! くらえっ!!」

「待て待て待て、今なんか俺いなかったか!?」

「『『『『『うおおおおっ!! ハートフレアアアアアアアッ!!!!』』』』』」

最強の魔法を重ねて作られた究極の魔法の力がナグにぶつけられる。
とてもチャオに耐えられる力ではない。
ゆえにナグの体は崩壊し、一つの欠片も残さずに消滅した。

「とぅーいーじー! 勝利したぜ!!」


つづく!!

なんとか勝てましたね!!
感想待っています!!
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第7話 死亡フラグぷんぷん丸
 スマッシュ  - 20/11/23(月) 14:40 -
  
「やはり伝説と同じ勇者の素質を持つ者であったようだな」

王チャオは満足げにうなずく。
ソニクサも今ほどの自身の必殺技を顧みれば、自分が特別な力を持った存在であることを認めざるを得なかった。

「勇者ソニクサよ、貴殿はこれよりこの世界を救う旅に出なければならぬ。それこそが勇者の使命というもの」

ソニクサは気分が高揚していくのを感じた。

まさかただのそっくりさん芸人だった自分がチャオになれば勇者とは。
この世界のソニックになれちまうのかもしれないな。

「おーけー! 世界なんていくつでも救ってやるぜ!」

「それなら海路を行き、南の大陸を目指してみてはいかがでしょう」

とアイちゃんが提案した。
その意図を尋ねるように王チャオがアイちゃんに視線を向けた。

「先ほどの必殺技、おそらくは今後ソニクサの味方となるチャオたちの姿が現れたものと思いました。であれば最初の仲間はこの私、アイちゃん。そして次の仲間は南の大陸にいるヒーツという者なのでしょう」

「もしそうだとすると、さっきナグ・ケールってやつを跡形もなく消しちゃったんだが……」

「ふうむ、なるほど。さすがは騎士団長アイであるな。そなたの推測のとおり、四人の仲間を集めるのが先決であろうな」

「聞いてねえなこいつら」

「では騎士団長アイよ、そなたは勇者の右腕となって共に旅をし、世界を救うがよい!」

「その君命、必ずや果たしてみせます!」

こうして騎士団長アイちゃんがソニクサの仲間になった!

「これからよろしくね!」

「お、おう……」

二人が握手をすると同時に兵士チャオが駆け込んできた。

「て、敵襲〜〜!!」

「またかよ!?」

兵士チャオは敵について報告をおこなう。
今度はナグ・ケールのような一人の野蛮な侵入者ではない旨が語られた。
軍隊である。
隣国の兵士が攻め込んできたというのだ。

「結構最悪なタイミングじゃないか?」

とソニクサはアイちゃんに言った。
この城の防備はナグの攻撃によってボロボロである。
敵国が攻め込むには絶好の機会だろう。

「よもや先ほどの侵入者のことを知っていて、攻めてきたのでしょうか……。まさかナグ・ケールは敵国の傭兵だった?」

「それで敵の軍勢はいかほどなのだ?」

「敵は5万の兵士を引き連れてこの城の眼前まで迫ってきています!!」

ははーん、さては詰んだな?
勇者ソニクサはここに至り、死を覚悟するのであった。


つづく!

大変なことになりました!
ソニクサとアイちゃんはこのピンチを脱することができるのか!?
次回を期待してください!
感想もください!!待ってます!!!!
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第8話 こうして旅は始まった
 スマッシュ  - 20/11/23(月) 15:51 -
  
「うおおおお!!」

敵国の兵士チャオたちが王やソニクサのいる謁見の間まで押し寄せてきた。
総数は5万もあるという軍勢、そのうちの数千が王を目掛けて向かってきている。

王チャオは覚悟を決めた声で言った。

「ソニクサ、おぬしはこの城から脱出し、世界を救え。敵は私が引き留めよう」

その言葉に一番大きく反応したのは大臣であった。

「そ、そんな! 王もお逃げください!」

「そうはいかん。この世界を救えるのは我々ではなく、かの者、勇者ソニクサに違いない。そうであれば我が命ここで失っても惜しくないものよ。大臣よ、そなたはソニクサとアイを船まで送り届けよ」

「は……! し、しかし」

「私の最後の命令だ。聞いてくれるな?」

「承知……いたしました……!!」

大臣は深くこうべを垂れた。
だがその後の動きは速かった。
すぐさま隠し通路へとソニクサたちを案内する。
遅れて敵国の兵士たちが謁見の間に侵攻してきた。

「うおお! 王を討ち取れーー!!」

大臣が食い下がることなく折れてくれたおかげで勇者たちを逃がす時間は作れそうだ、と王は笑みを浮かべる。

「なにを笑っていやがる!」

「偉大なるクラウンサンダー!」

王チャオが被っていた王冠から雷が放たれる。
恐ろしい威力で、一気に数十人の敵兵チャオを倒してしまう。

「こ、こいつ強いぞ!」

「はっはっは、そのような驚き方をするなど、討ち取らんとする相手のリサーチが足りていないのではないかね?」


大臣の先導でソニクサたちは城の外を目指していた。
だが隠された逃走経路があるのは敵国も予想済みである。
やたら大軍で攻めてきた兵士たちはしらみ潰しに逃走経路を絶つための人手でもあった。
隠し通路の存在も見つかってしまい、ソニクサたちは敵兵と対面した。

「なんだぁ……? 王じゃないやつが逃げようとしているぞ。どういうこった?」

「さすがにそう簡単には逃がしてくれないってか。なら、ハートフレアだ!!」

ソニクサは必殺技を放とうとした。
しかしなにも起こらない。

「わっつ? おいっ、いくぞドラゴン、必殺ハートフレア!!」

『それはできない』

「なんでっ!?」

『今はその時ではない』

「ほわい!? どういうことだよ、さっきと大して状況変わらねえだろ!」

とにかくソニクサの必殺技は不発に終わった。
騎士団長のアイちゃんも先ほどの戦いで負傷しており万全ではない。

「アイスランス!」

と一応の抵抗を試みるも、勢いの弱い魔法は簡単に避けられてしまった。

「お前らはここで終わりだ!」

敵兵はリコーダーを取り出して吹いた。
すると狭い隠し通路で挟み撃ちにするように増援が来た。

戦う力もなく、ソニクサは本当にここで終わりだと諦めようとした。
その時、隠し通路の壁が破壊されて一人のチャオが入ってきた。

「大丈夫ですか、勇者ソニクサ!」

それはあの夜に祈っていた姫であった。

「ここは私に任せてください。そしてあなたたちは今私が空けた穴から逃げて!」

「さんきゅー! 助かったぜ!」

「あなたは私の祈りに応じてこの世界に降り立ってくださいました。ですからあなたの旅路を守るのが私の役目と存じます。さあ、早く行って!」

ソニクサたちは逃げる。
そして姫チャオはその身を盾に穴を塞ぐ。

「お姫さん、悪いがそこを通してもらおう」

「邪魔をするとろくなことにはならないぜ?」

「私をただのか弱い姫だと思ったらそれは間違いです!」

姫の体が魔法の力によってつやつやチャオのように淡く光り出した。

「魅惑のプリンセスキッス!!」

キッス……キッス……キッス……(←強めのエコー)

「ぐわあああ! 骨抜きにされるうう!!」

敵兵たちは魅了されて身動きが取れなくなった。
中には腰砕けになって完全に動きを封じられている者までいた。

「私の魔法の力がいつまで持つか……、でも彼らが逃げるまでは持ちこたえてみせる!」


隠し通路から脱け出し、さらに城の外に出ることに成功した。
海につながる池では船が出発の準備を整えて停まっていた。

「あの船でこの国から脱出し、南の大陸へと向かうのです!」

と大臣は言った。
しかし城内から出てきた追っ手の存在があった。
追う敵兵の方が足は速く、船までたどり着けそうにない。

「どうやら道案内もここまでのようですな。この大臣めが最後の仕事をいたしましょう」

大臣は立ち止まると気球のように急速に膨れ上がった。

「巻き起こしましょう華麗なる粉塵! 見せましょう栄誉ある退陣! 大臣ダイナミック!!」

そして大臣は爆発した。
爆発に巻き込まれた敵兵は負傷する。
それよりも爆風によってソニクサとアイちゃんは船の上まで飛ばされた。

二人の搭乗が確認されるやいなや船乗りのチャオたちは船を動かした。
陸から離れ、海へと向かっていく。
かろうじて逃げ切ることはできたが、城の中では惨事が起こっているだろう。

この日、中央大陸で一つの国が滅び、勇者の旅は始まった。

「お父様とお姉さまが愛したこの国を、いつか取り戻してみせます。そのためにも私は勇者と共に戦い、そして誰よりも強くなってみせます」

遠のく城にアイちゃんは決意を語った。


つづく!!

これから先、どのような冒険が二人を待っているのか!?!?
期待していてください!
感想もよろしく!
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第9話 上陸
 スマッシュ  - 20/11/28(土) 19:44 -
  
船旅は決して愉快なものではなかった。
敗走の暗さもある。
故郷を失ったアイちゃんの心には大きな影が落ちただろう。
一方でソニクサは彼女とは異なる暗闇に直面していた。
ソニクサにとってみれば敗北の実感はない。
たまたま降り立った国が滅びただけのことで、深い当事者ではない。
ではソニクサを思い悩ませるものがなにかと言えば、それは魔法が使えないことであった。

城での戦いのとおり、この世界のチャオは魔法を使って戦いをする。
アイちゃんは氷の槍を放ち、姫は魅了の魔法を使い、大臣は自爆の魔法で見事に役目を果たした。
ソニクサだってドラゴンの力を借りて必殺技を放った。
だが今となってはいくら呼びかけようともドラゴンの声は返ってこない。
必殺技はおろか、この世界の兵士戦士の用いる魔法は全く習得できなかった。
船上で一週間も過ごして練習したにもかかわらず、である。
ソニクサには子供が使うようなちゃちな魔法しか扱えず、これにはアイちゃんも驚いていた。

勇者なのに魔法が使えないなんて。
そんな顔をされてしまったのでソニクサは焦っている。
都合の悪いことにソニクサに与えられた武器は剣で、これは水っぽいチャオにはあまり通用しない。
勇者だ英雄だともてはやされて庇護されここに至るのに、その勇者に戦う力がないとは話にならない。

焦っても落ち着いても船は一定の速度で南下する。
そして南の大陸に到着し、ソニクサたちは船を降りた。

「上陸したはいいけど、これからどこに向かえばいいんだ?」

とソニクサはアイちゃんに聞いた。
ハーツという名のチャオが仲間になるかもしれないという手掛かりだけで南の大陸に来てしまった。
ソニクサにはこの世界の地理は全くわからないのでアイちゃんが頼りだ。

「このまま海沿いに歩いて港町に行くよ。そこから東南に進むと港町を治めている王様の城があるんだ。まずはそこが目的地」

実は目的地とはずれた地点に着いてしまったのだとアイちゃんは言った。
本来は港町に着く予定だったのだが、急いだ出発だったために船員が足りず航海に支障があったのだそうだ。
その船に乗っていたというのに初耳で、ソニクサはちょっと落ち込んだ。
信頼されていないと思ったのだ。
本当はソニクサを不安にさせまいとするアイちゃんや船員たちの気づかいだったのだが。

「城か〜〜。また偉い人と話すってなると疲れそうだな」

ソニクサはそっくりさん芸人だった頃、偉い人と話す機会なんて全然なかった。
事務所の社長を除けば、テレビ局のディレクターが頂点だった。
それが次から次へと王に会う身分だ。
一週間の船旅を経て、気が重くなってしまった。

「仕方ないよ。勇者の行動は下手すると国の情勢を大きく揺るがす影響力があるもの。だからこそ偉い人と話して、事が穏便かつスムーズに運ぶように話をつけないとね」

「なるほど。振る舞い方を間違えると国を敵にやり合わないといけなくなるんだな」

「そういうこと」

話しながら歩く二人であったが、真正面から不穏な雰囲気を持ったチャオが四人歩いてきた。
四人のチャオにも二人のことが見えているはずだが道を譲ろうという動きはない。
むしろ塞ぐ心づもりだ。
四人で壁を作っている。
ソニクサとアイちゃんが道の脇に寄っても、その動きに合わせて脇に寄る。

どう対応したものかと結論が出る前に、

「あんたたち、さっき船から降りてきたよな?」

と四人組のうちの一人が聞いてきた。
質問の形で話しかけてきたが彼らは二人の答えを待たなかった。

「船に乗って移動できるくらいには金持ちってことだよな〜〜?」

「そのお金、僕たちにくれないかなっ? 大人しくお金を出せば怪我しなくて済むと思うよっ」

「逆らうのなら、命の保証はしない」

「というわけだから大人しく従ってくれるかな?」

アイちゃんは槍を構えた。

「お断りします」


つづく!!!

4人も敵が出てきました!
ソニクサは戦えないからアイちゃん1人で相手をしなくちゃいけない!?
これって大丈夫なの〜〜〜!?

感想待ってます!!
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第10話 ソニックウインド
 スマッシュ  - 20/12/19(土) 17:44 -
  
四人の敵を一人で相手しなければならないアイちゃん……
はたして勝てるのか!?

「一人で俺たちに勝てるわけね〜〜んだよなあ〜〜!!」

もちろん敵も一人一人かかってくるような愚かは働かない。
ゆえに二人組での攻撃である。
その後にまた二人が控え、隙あらば襲い掛かろうとする形だ。
四人の得物はどれも剣でありリーチの面は見た目にアイちゃんが唯一勝っているところであった。
二人来たうちの一人はそのリーチで制する。

「アイスランス!」

突きで一人を刺す。
チャオは柔軟な体の生物であるから槍で刺されたとて致命傷にはならない。
そこで魔法の力だ。
槍を通して氷の魔法を体内から作用させればチャオの体はたちまちに凍てつく。

一人は槍で御した。
ではもう一人はどうだろうか。
今まさに剣を振りかぶった敵に向けてアイちゃんは手を広げる。
素手で戦うはずはない。
さらば放たれるのは魔法なのだ。

「アイスシェル!」

氷の防御魔法は頑丈な壁を作る。
剣は弾かれる。
防御の成功によって時間の猶予ができたかに思えたが控えてきた二人が素早く動く。
強盗らしい力強く素早い連携の動きだ。
アイちゃんも彼らが本職の強盗それも手練れと理解する。

「アイスシェルバースト!」

作った盾を炸裂させる。
飛び散る氷の塊が三人の敵の足を止める。
そのうちに凍ったチャオから槍を引き抜く。
この調子で一人ずつ仕留めていけば勝機はある。

「合体攻撃をしようかっ」

「そうだな〜〜それがいいな〜〜」

三人のチャオは示し合わせて、魔法の力を使おうとする。
口ぶりからして、三人の魔法を合わせて強い攻撃をおこなおうというつもりのようだ。

「それを大人しく撃たせると思わないでほしいなっ!」

アイちゃんはそのうちの一人に向かって攻撃をしかける。
しかし別の一人が雷の魔法で横やりを入れる。

「残念っ、バリバネットだよっ!」

電気の網が目の前に仕掛けられて、アイちゃんは踏みとどまったが足止めをされる。
さらにもう一人のチャオが氷の魔法を使う。

「そして俺の氷のハンマー!!」

ハンマーと言うよりもむしろ杭のようなものだった。
それが撃ち出される。
アイちゃんは氷の盾を作って防ぐが、杭の勢いに後退させられる。

残りの一人は火の魔法だ。

「ファイア〜〜ボ〜〜ル〜〜!!」

火の玉が向かう先はアイちゃんではない。
凍ったチャオに火がぶつかり解凍される。

「死ぬかと思った」

「喜べ喜べ〜〜!死ななくてよかったなあ〜〜!」

「合体攻撃って言ったのに、全然ばらばらじゃん……!!」

「俺たちは悪者だから正直に作戦は言わないんだよな〜〜」

また敵が四人になってしまった。
アイちゃんは悔しそうに歯を噛みしめる。
敵は余裕の笑みを浮かべ、アイちゃんに降参を促す。

「氷の魔法の使い手は手堅い戦いようから一対一の戦いには長けるが多人数の戦いでは相手を戦闘不能に追い込むまでに時間がかかる性質が命取りになるんだよな〜〜。後ろのハシリチャオも戦えないんだろ〜〜?それならとっとと降伏してくれれば悪いようにはしないでやるよ〜〜」

アイちゃんに降伏の選択肢はなかった。
なんとしてもこの悪漢どもを突破して、この国の王のもとへ行かねばならない。

「お断りします」

アイちゃんは毅然と言い放ち、槍を構える。
敵が言ったように氷の魔法の使い手は手堅い戦いを得意とする。
たとえ多勢に無勢だろうとすぐには敗北しない粘り強さを持てる。
そこから勝機を掴もうという考えだ。
問題は火の魔法を使った語尾の長いチャオ。
あれから仕留めれば氷を溶かされずに戦えるのではないか。
他に火の魔法を使えるチャオがいたとしても、その一人一人を順に凍らせていけばいい。
気の長い戦いやもしれないが最も妥当な戦い方がそれだった。

一方で敵からも役立たずと認識されたソニクサは情けない気持ちだった。
自分が戦いに参加できればアイちゃんが勝機を掴んでくれるのではないかと思った。
自分に少しでも戦いの魔法が使えれば道は拓けるはずなのだ。

「俺はこの世界のソニックなんだろ……?」

なのに不利な戦いを見ているだけでいいはずがない。
動かなければならない。
ソニックなら必ず動く。

「そうだ、ソニックは動くんだ。俺がソニックだって言うのなら!」

ソニクサは全力で地面を蹴った。
その一歩には魔法の力がこもっていた。
チャオにはあり得ない速度でソニクサは走った。
そのスピードのままに勇者の剣を振るう。

「なんだと〜〜!?」

語尾の長いチャオの体が切られた。

「だけど剣で切ったところで意味が無いんだ〜〜……ぐああああ〜〜!?!?」

ソニクサの疾走に遅れ、速さに乱された空気が生んだ衝撃波がチャオの体を千々に砕く。

「なっ、なんだお前はっ!?」

「俺はソニクサ。ただの音速で走るチャオだぜ。そしてわかったぜ、俺の魔法は!」

再び走る。
敵のチャオの目が動きに追い付かない。
そして衝撃波に襲われ、敵は肉体をもがれる。

「魔法の速度、ソニックウインドだ!」


つづく!

なんとソニクサが魔法を使えるように!!
感動〜〜〜!!!
みなさんの感想をお待ちしております!
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第11話 ハッタオスエメラルド
 スマッシュ  - 20/12/20(日) 19:21 -
  
高速で走る魔法を使えるようになったソニクサ。
そのソニクサの放つ衝撃波によって敵の二人は倒された。

「あれが魔法……!?」

敵は初めて見た魔法に驚いている。
その隙をアイちゃんがついた。

「アイスランス!」

「う、うわ!」

こうして四人もいた敵はたちまち全滅した。
ソニクサとアイちゃんの勝利だ。

「すごいソニクサ!」

「へへっ、とぅーいーじーだぜ!」

「本当にすごいよ、ソニクサ。だってさっきソニクサが使った魔法、この世界には存在しない魔法に見えた」

「わっつ?どういうことだよ」

「自分が走る速さを操る魔法なんてないってこと。きっとソニクサが異世界から来たからこの世界にない魔法を使えるのね」

自分にしか使えない魔法。
ソニクサはますます自分が勇者としてこの世界に呼ばれたのだと実感した。
亜音速で剣を振るえば衝撃波でチャオも粉々に切り刻める。
ようやく勇者としてのアイデンティティが確立できた気分だ。

「やっぱりエメラルド異世界説は本当だったんだわ」

「エメラル……?なんだそれ?」

「私たちの世界には魔法の力を司る、ハッタオスエメラルドという宝石があるの。それが異世界より現れてからチャオは魔法を使えるようになったとされる学説。いいえ、学説として提唱されるよりもずっと前から神話のように言われてきたことなの。チャオには本来魔法を使う力なんてなくて、異世界から来たハッタオスエメラルドによって魔法の力を与えられているんだ、ってね」

「ふ〜ん、この世界も複雑なんだな」

「だけどあなたも異世界から来て、そうしたらこれまで存在しなかった魔法をあなたは使った。それってつまりそういうことでしょ?」

「あ? どういうこと?」

「ソニクサはハッタオスエメラルドみたいにこの世界を大きく変える存在だってこと!」

アイちゃんにそう言われてソニクサは嬉しくなった。
かつてはただのそっくりさん芸人だったのに今は勇者だと見てもらえる。
それならアイちゃんの言ったとおりに俺がこの世界を変えてやるとソニクサは思うのだった。

ソニクサたちは目指す。
ヒヤリッコ王国の城を。

ヒヤリッコ王国はメラメラ王国との長い戦争に疲弊している国であった……。


〜〜メラメラ王国〜〜

メラメラ王国では次の戦いに向けて王が演説していた。

「我々チャオはかつて魔法の力を持たなかったと言う。しかしハッタオスエメラルドがこの世界に来たために、我々チャオは魔法を覚え、さらには戦うことを覚えてしまった。今の苦しい戦争はひとえにハッタオスエメラルドによって引き起こされた厄災と言う他ない」

メラメラ王国の兵士たちは王の演説を静かに聞いている。
この国のチャオは火の魔法に長ける者が多い。
彼らは口を閉じ、しかし心の奥底では闘志を燃やしていた。
その闘志に国王は薪をくべる。

「ゆえに我々はハッタオスエメラルドを支配下に置き制御することでこの世界から戦争を退け、平和を愛するチャオに戻らなくてはならない。その神聖なおこないを邪魔するのがヒヤリッコ王国である。かの国は我々にハッタオスエメラルドを渡すまいと長きに渡り戦いをしかけてきている。ハッタオスエメラルドの眠る山、ホッカホカマウンテンに我々が進軍することをヒヤリッコ王国は阻み続けてきた!これはこの世界に生きるチャオとしてあるまじき行為である!ゆえに我々は悪しきヒヤリッコ王国の者どもを打ち倒し、その先にある平和を手にしなければならないのだ!!」

「オオオォォォッ!!」

そして兵士たちの中に一人、異様なまでの闘志を燃やす者もいた。
そのチャオの名前はヒーツ。
南の大陸で最強の火災と呼ばれる、強い火の魔法の使い手だ。

「メーラメラメラァ!ヒヤリッコ王国のやつらを燃やし尽くしてやるメラよぉ!」

盛り上がる兵士たちを見下ろし、王は笑みを浮かべる。

「クックック。公にはしてはおらぬが、我が手には既にハッタオスエメラルドが一つある。ホッカホカマウンテンのハッタオスエメラルドを得れば、世界征服の野望は現実のものとなるだろうな……」

王は自分の手にしたハッタオスエメラルドの存在は伏せたままでいるつもりであった。
その方が、他の国に侵攻する際に有利になるからだ。
エメラルドの存在を知られれば、こちらから侵攻する前に攻撃をしかけられるかもしれない。
ゆえに王は切り札を伏せたままに兵士たちがホッカホカマウンテンからエメラルドを奪ってくることを期待しているのだった。


つづく!!

なんだか今度の敵は手ごわそう〜〜!!
はたしてソニクサたちは勝てるのでしょうか!?
感想をよろしくお願いします!!!!!
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第12話 聖誕祭特別編!聖タンサイのプレゼント
 スマッシュ  - 20/12/22(火) 18:14 -
  
ソニクサとアイちゃんは港町に着いた。
本来なら船が到着するはずだった場所だ。

ソニクサ「う〜ん、さすが港町は賑やかだな」

アイちゃん「だけどいつもより騒がしい気がする。なにか浮足立っているような……」

コドモチャオ「お前ら知らないの!?今日は聖誕祭なんだぜ!!」

アイちゃん「ああ、聖誕祭だったの」

ソニクサ「なんだ聖誕祭って?」

アイちゃん「神話によると今日この日にチャオが誕生したとされているんだよ。神話に明確な日付が書かれているわけじゃないんだけどね、学者の中ではそういった説が出ているの」

ソニクサ「あいしー、なるほどね。そういう神話の記念日ってこっちの世界にもあるんだな」

コドモチャオ「今日は聖タンサイ様が来てくださっているんだ!聖タンサイ様は聖誕祭にプレゼントをくれる人なんだぜ!!」

ソニクサ「こいつ勝手に会話に割り込んでくるね」

アイちゃん「まあまあ……。聖タンサイ様はとっても高名な聖者様で、毎年どこかの国に訪問してはコドモチャオたちにプレゼントを配ってくださっているすごい人なんだよ」

ソニクサ「ふ〜ん、コドモチャオが相手なら俺たちはプレゼントもらえないんだろ?」

アイちゃん「でも聖タンサイ様がいらっしゃっているのなら、一目見るだけでもごりやくがあると思うなあ」

作者「でも聖誕祭だから聖タンサイなんて安直な名前だと思うなあ」

アイちゃん「今、変な人いなかった?」

ソニクサ「さあ……?」


ソニクサたちは聖タンサイのところに行った。
しかしなんだか様子がおかしかった。
コドモチャオたちは泣いている。

聖タンサイ「ぐははははは!!プレゼントが欲しければもっと金をよこすデスヨー!!」

コドモチャオ「あ、あの……これでプレゼントをください……」

コドモチャオはなけなしのお小遣いを聖タンサイに差し出す……。

聖タンサイ「ああ〜〜ん??全然足りないデスネー!!そんな悪い子には清く正しい聖人のキックを食らわせてアゲマスヨォ!!」

ゲシッ!!!

コドモチャオ「ぎゃーん!」

アイちゃん「なんて酷いことを!!」

ソニクサ「へい、正体を現しな!こういうことをするやつは偽物野郎って相場が決まっているぜ?」

聖タンサイ(?)「オゥ、バレては仕方ないデス。そのとおり!私は聖タンサイではない!俺は異端サイセ!!」

ソニクサ「へっ!聖誕祭のアナグラムみたいな名前だな!」

異端サイセ「聖タンサイの名を貶めてやろうと思ったのに邪魔をしやがって!邪教パワーで貴様を葬ってくれる!!」

ソニクサ「お前にそれができるかな!?」

アイちゃん「待って、ソニクサ!」

ソニクサ「ん?どうしたアイちゃん」

アイちゃん「こいつは私が倒す!みんなの大切な聖誕祭を台無しにして、許さないんだから!」

異端サイセ「ふん、誰がかかってこようと同じことだ!くらえ、火と氷の魔法エビルスネーク!」

異端サイセは火の魔法を放つが、魔法で作られた火は根本から凍り付く。
そうして蛇の形の氷が作られる。
しかし氷の中では火の魔法が蠢いている。
氷の溶けた部分から体をよじらせ、また全身が氷に覆われる。
氷と火の蛇は複雑な動きをしながらアイちゃんに襲いかかろうとする。

アイちゃん「そんな魔法のエネルギーの無駄遣いみたいな技、私には効かない!氷の魔法ピュアホワイトフリーズ!」

アイちゃんはなんかすごい魔法で異端サイセをやっつける。

異端サイセ「ぐわああ!!やられてしまったあああ!!」

異端サイセは真上に吹っ飛び、そして爆発した。

ソニクサ「氷魔法なのに上に吹っ飛んで爆発するのか……?」

しかし異端サイセは実際に吹っ飛んで爆発したのである。

上空からは異端サイセが巻き上げた金が降ってきた。
それはまるで黄金の雪のようであった。

ソニクサ「へえ〜、これは綺麗な光景じゃないか」

アイちゃん「聖誕祭のプレゼント、だねっ!」

ソニクサ「ああ。これは極上のプレゼントだぜ」

アイちゃん「でも残念。本物の聖タンサイ様にはお会いできなかったんだもの」

ソニクサ「なに言ってるんだよ。こんなプレゼントを送ってくれたんだ。港町のみんなにとっては、アイちゃんが今年の聖タンサイ様さ」

アイちゃん「私が!?えへへ〜、照れるぅ〜〜」


つづく!!!

聖誕祭特別編どうでしたか?
感想待ってます!!
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