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>オゴリとは奢る側の行為であって、奢る側の義務ではない、と声高々に言いたい気分だ。
これでも日本語として間違ってはいませんが、文脈的には「奢る側の好意」ではありませんか?
これでは行為と義務が対比になっていないと思います。
前半部分は一人称の小説というより、2chでよく見るSSという印象を受けました。
説明文がおまけみたいなものなので、台詞だけでもほぼ成り立つんですよね。
あるいはむしろそれを狙った作品であるとも見受けました。前半部分で長々しい説明が入ると白ける場合が多いですからね。
一見すると登場人物が3人いるような気がしますが、おそらく店主がチャオなのでしょう。
と仮定すると、
>おでん屋の店主と思われる親父さん
この表現はチャオ的にどうなのか、と思います。チャオに対して「親父」とは呼ばないのではないでしょうか。
いや、確かにこの指摘は正しいですが、さらに深読みしてみるとこの親父さんは「チャオ」であって「人間」であるのかもしれません。なかなか面白いことになっているように感じます。
ですが一個の小説として完結していないので評価できません。
ぼくの予測が正しいのなら面白いは面白いのですが、あくまでひとつの作品として見るならば決定的な文章が足りず、風呂敷を広げすぎている感じがあります。
総評として。
店主がチャオなのではないか、と思わせる構成力は目をみはるものがあると思いました。このあたりはさすがですね。
しかしながら完結していないため本来評価できる部分がただ余分なだけになってしまっていて残念です。
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