●週刊チャオ サークル掲示板
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1899 / 2013 ツリー ←次へ | 前へ→

振り返れば、あの日と同じ坂道 第4話 チャフカ 10/4/10(土) 21:52

振り返れば、あの日と同じ坂道 第5話 チャフカ 10/4/10(土) 21:53
振り返れば、あの日と同じ坂道 第6話 チャフカ 10/4/10(土) 21:55

振り返れば、あの日と同じ坂道 第5話
 チャフカ  - 10/4/10(土) 21:53 -
  
チャオガーデンのゲートをくぐると、二十メートル程向こうにもう一つゲートがあった。

「田中、あっちは何?」
「今から説明したいと思っていたところです。とりあえず行きましょう」

さっきの宇宙空間を歩いて、向こう側のゲートへ。

ゲートをくぐった瞬間、大きな建物が立っている場所に出た。

「ここは、チャオ幼稚園と言われている物です。産まれたチャオを預けたり、チャオの健康状態を知るための場所でごさいます」
「幼稚園…には、見えないけど…」「とにかく、中に入ってもらえれば分かります」

幼稚園と呼ばれた場所へ、足を踏み入れた。

「すみません坊ちゃま。もう、こんな時間でした」

時計の針は、早くも一時を指している。

「今日は、このあたりでもよろしいでしょうか?」
「うん。俺も眠いし、もう、オッケーだよ」


僕と田中は、さっきの宇宙空間に戻った。

「明日は、私自身用事がありますが、どうなさいますか?」
「僕、明日もここに来たい。学校も休みだし」
「では、旦那様にそう伝えておきますね」
「うん。で、どっから帰るの?」

田中が、謎の装置に足を置いた。
突然、田中に光りが纏った。


さっきの光だ…。


「これが、チャオガーデンへの出入口です」


−−−続
引用なし
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振り返れば、あの日と同じ坂道 第6話
 チャフカ  - 10/4/10(土) 21:55 -
  
翌日、啓作はチャオガーデンへの入り口の前に来ていた。


「坊ちゃま、これはチャオキーといって、これさえあればいつでも自由にチャオガーデンへ入る事が出来ます」

田中は、昨日こう言った。


僕は、田中に指定された場所に来た。
指定された場所と言っても、ここは家の屋敷の庭の一角だった。

僕は家のことには関心がないので、昨日の防音の壁のごとく、こんな庭のことなど塵ほども知らなかった。

が、鍵を使うべきであろうドアがない。

時計は、十三時を回っている。
この時期には一番暑くなる時間帯だ。

学校が休みだから、せっかく来たのに入れないんじゃなぁ。


「早くチャオに会ってみたいたいな」

啓作は、そう呟き家路を辿ろうとした時、メイドが駆け寄って来た。

「啓作様。鍵をお渡し下さい」


そう言うと、鍵を僕から受け取り
「チャオガーデンへ」


あの装置が出現した。

どうやら田中は、啓作にチャオガーデンへの行き方を伝えていなかったらしい。そういう訳で、メイドが急遽駆け付けたのだそうだ。


「では、いってらっしゃいませ」
僕は、空間移動装置に足を踏み入れた。


−−−続
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