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1899 / 2013 ツリー ←次へ | 前へ→

振り返れば、あの日と同じ坂道 第4話 チャフカ 10/4/10(土) 21:52
振り返れば、あの日と同じ坂道 第5話 チャフカ 10/4/10(土) 21:53
振り返れば、あの日と同じ坂道 第6話 チャフカ 10/4/10(土) 21:55
こちらが感想コーナーです☆ チャフカ 10/4/10(土) 22:00

振り返れば、あの日と同じ坂道 第4話
 チャフカ  - 10/4/10(土) 21:52 -
  
「さあ坊ちゃまこちらへ」

田中はそう言うと目の前の装置に足を掛けた。
それに続き父も足を掛ける。

「……!!」

一瞬、光が二人を包んだと思ったら二人の姿は消えていた。


ちょっと待ってくれよ…。

啓作は無意識に二人の後を追って、謎の装置に足を掛けた。


瞬間…。


僕の目の前には二人の姿、そして見たことのない宇宙空間のような場所が広がっていた。


啓作の姿を確認した二人は何も言わず、奥へ進んで行った。


見ず知らずの場所で、聞きたいことは山ほどあったがこんな状況で一人になっては大変だ。
僕は素直に二人に付いて行った。


ゲートのようなものをくぐり、見ると目の前には、大きな滝とその奥に洞窟、なにやら木の実の成っている木が三本、そして一つの卵があった。

「啓作、ここはチャオガーデンという場所だ」
「チャオガーデンとは、何ですか?」

家柄の都合上、啓作は、昔から父親には敬語を使っていた。

「あそこに卵がありますよね。あの中から、チャオといわれる生物が産まれて来ます。チャオを口で説明するのは難しいです。すみません坊ちゃま」

執事の田中が答える。

「どうして俺をここへ連れて来たんですか?」
「明日は、お前の誕生日だ。少し早いが、プレゼントだと思ってくれ」

父は、平素を装って言ったのだろうが、息子と執事には恥ずかしさを隠しているのが分かった。

「あ、ありがとうございます」
「では、田中。後は頼んだ」
「かしこまりました」

そう言うと父は、チャオガーデンをあとにした。

「坊ちゃま。今日はもう遅いですし、また明日来るとしませんか?他にも、案内したい所がありますので」
「えっ、あ、うん」

啓作には、状況…いや、状況もだが、実感が沸かなかった。
そのため、田中の判断に従うことになった。


啓作は、執事と共にチャオガーデンをあとにした。


−−−続
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振り返れば、あの日と同じ坂道 第5話
 チャフカ  - 10/4/10(土) 21:53 -
  
チャオガーデンのゲートをくぐると、二十メートル程向こうにもう一つゲートがあった。

「田中、あっちは何?」
「今から説明したいと思っていたところです。とりあえず行きましょう」

さっきの宇宙空間を歩いて、向こう側のゲートへ。

ゲートをくぐった瞬間、大きな建物が立っている場所に出た。

「ここは、チャオ幼稚園と言われている物です。産まれたチャオを預けたり、チャオの健康状態を知るための場所でごさいます」
「幼稚園…には、見えないけど…」「とにかく、中に入ってもらえれば分かります」

幼稚園と呼ばれた場所へ、足を踏み入れた。

「すみません坊ちゃま。もう、こんな時間でした」

時計の針は、早くも一時を指している。

「今日は、このあたりでもよろしいでしょうか?」
「うん。俺も眠いし、もう、オッケーだよ」


僕と田中は、さっきの宇宙空間に戻った。

「明日は、私自身用事がありますが、どうなさいますか?」
「僕、明日もここに来たい。学校も休みだし」
「では、旦那様にそう伝えておきますね」
「うん。で、どっから帰るの?」

田中が、謎の装置に足を置いた。
突然、田中に光りが纏った。


さっきの光だ…。


「これが、チャオガーデンへの出入口です」


−−−続
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振り返れば、あの日と同じ坂道 第6話
 チャフカ  - 10/4/10(土) 21:55 -
  
翌日、啓作はチャオガーデンへの入り口の前に来ていた。


「坊ちゃま、これはチャオキーといって、これさえあればいつでも自由にチャオガーデンへ入る事が出来ます」

田中は、昨日こう言った。


僕は、田中に指定された場所に来た。
指定された場所と言っても、ここは家の屋敷の庭の一角だった。

僕は家のことには関心がないので、昨日の防音の壁のごとく、こんな庭のことなど塵ほども知らなかった。

が、鍵を使うべきであろうドアがない。

時計は、十三時を回っている。
この時期には一番暑くなる時間帯だ。

学校が休みだから、せっかく来たのに入れないんじゃなぁ。


「早くチャオに会ってみたいたいな」

啓作は、そう呟き家路を辿ろうとした時、メイドが駆け寄って来た。

「啓作様。鍵をお渡し下さい」


そう言うと、鍵を僕から受け取り
「チャオガーデンへ」


あの装置が出現した。

どうやら田中は、啓作にチャオガーデンへの行き方を伝えていなかったらしい。そういう訳で、メイドが急遽駆け付けたのだそうだ。


「では、いってらっしゃいませ」
僕は、空間移動装置に足を踏み入れた。


−−−続
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こちらが感想コーナーです☆
 チャフカ  - 10/4/10(土) 22:00 -
  
えー、まだチャオ出てないですねー(汗
話し自体は、2話先まで書いているのですが、やはりチャオ登場前と後は分けるべきか? と思いました結果でございます。ご理解していただけると嬉しいです。

そんなこんなで、感想コーナーです。感想いただけちゃったりしちゃたりしますと作者は元気100倍になったりします(笑
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