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真実の冒険「8章」 89話 「突撃前」 土星 10/2/6(土) 20:56

真実の冒険「8章」 103話 「自分への追及」 土星 10/3/22(月) 0:12

真実の冒険「8章」 103話 「自分への追及」
 土星  - 10/3/22(月) 0:12 -
  
あれからどれくらいの時間がたったのだろう。
【太古の森】には天からそそぐ太陽の光がサンサンと降り注いでいる。
小鳥の声も聞こえ、ものすごい静けさであった。
これこそ大地、森ならではの静けさなのであろうか・・・・。


ガイア「・・・・・・・・・は・・・・・・・んぅ・・・・・・」


ガイアは少しずつ意識を取り戻す。
目を開ければそこは太陽の光が入ってきて、1瞬だけ目の前が白くなる。
すぐに目はなれるであろう。
ドラゴに『銀のツルギ』で一撃を入れて・・・それからの記憶はない。
覚えているとすれば疲労感が半端ではなかったということ。体力の限界で意識を失う前の出来事くらいだ。
周りを見渡すと、ドラゴが木によりかかっていて寝てしまっていた。
ガイアを殺す機会は普通にあったはず。
なぜ寝かせたまま命をとらなかったのか・・・・・・?
疑問は残るがガイアはドラゴの目の前まで近づいった。


ガイア「おい、ドラゴ・・・」
ドラゴ「・・・・・。ん・・・・・・」


ドラゴも目を覚ます。


ガイア「なぜ俺を殺さなかった・・・?俺がどれくらい寝ていたかは知らないけど絶対お前は俺を殺せたはずだ」
ドラゴ「・・・・・・。俺様はお前との戦いに負けたんだ。実力がない自分に腹が立ってな。お前を殺す気持ちにはなれなかった。だが、お前を倒すことをあきらめたわけじゃない。不意打ちは嫌いなんだよ」


ドラゴは続けて話した。
俺様はよ、別にお前を殺すことが最後の目標としちゃいない。それを生きがいにしているわじぇやない。
最後の目標は親父を越えることだ。
最初はDN帝国の目的なんぞどうでも良かった。ただ親父を越えるために強くなりたかっただけだ。
だから無駄にチャオを殺すとはしたくなった・・・・。
でもいずれそんな気持ちは忘れていた。
DN帝国の組織図というものがある・・・・・。この組織は全て上の者が支配する。
たとえFランクで強かろうが、Eランクのチャオに逆らうことなど許されない。
上のランクに上がるにはチャオを殺して実力を認めてもらうしかなかった・・・・・・。
たとえ庶民のチャオを殺したとしてもなぜか評価が上がる。
結局はこのDN帝国の兵士の一員として働いていた。上に上がるために・・・・・・
そして幹部までの実力と評価をつけお前との決着に臨んだ。
ランサーの家の前で最初戦ったのを覚えているか?
俺様はあそこで敗北した。
あそこでなぜかお前はいきなり剣技を使った。
なぜいきなり剣技を使えたか理由を知りたいくらいだぜ・・。
まああの敗北があったからこそ今の俺様があるんだ。
しかし今日俺様はまたお前にまけた・・・・・・・。
同様にいきなり新しい技を使われてな・・・・。


ガイア「(あの時は心の中にいる『チャイン』の声で剣技を発動することができた・・。)」


今度はガイアが話す。
自分がここまで強くなれたのは『仲間』のおかげだ。
独りじゃきっと強くはなれなかった。
時には知らないチャオに力をもらい自分の『真実』をはぐらかされ今を生きている。
だれもが俺の存在を教えてれない。
一体俺はなんなんだ?
『俺の真実』ってなんなんだよ?
この世界にいるチャオのいくつかは俺の『本当の真実』を知っているみたいだけど教えてくれないんだ。
でもな、その『真実』は一人じゃきっと手に入らない。
仲間がいてやっと手に入る物だって信じている。
いつか俺は『自分の真実』を知るときが来るだろう。
そのときは全てが終わっているときだ。
でも一人じゃ終わらせることはできないんだ
仲間の大切さはこの世界に来ていろいろ学んだ。
ドラゴ・・・・・お前は上に上がるために仲間など作らずにここまで来たんだろう・・。
それも1つの道なのかもしれない。
だけどきっといつかは限界が来る
一人ではどうすることもできない限界が必ずくるぞ・・・・・!!!!


ドラゴ「ガイア・・・・・・・・・・・。」


二人はしばらく沈黙のままだった。
そんな時、かすかに飛行船のような音が聞こえてくる。
音は所序に近付いてきて、前方5Mくらい先に飛行船が見えてきた。
飛行船にはカタスロフの『国旗』がデザインされている。
そう、セヴンが迎えにきたのだ。


ガイアは大きく手を振った。
セヴンはガイアの手の振りに早く気付いた。


セヴン「もしかしてあれがガイアか?このあたりの木が燃えて黒くなっていたからすぐ上空からもわかったな。よしとりあえず近付いて着陸してみよう。ここからじゃまだガイアかわからない」


小型の飛行船を操るセヴンは少しずつガイアがいる場所へ着陸しようとする。


ガイア「きっとあれはセヴンの国の国旗だ!!!!まさかセヴンがいきていたのかな!?なにより助けがきたんだ!!!!」


ガイアは独りでにはしゃいだ。ドラゴがいることも承知で。


ドラゴ「(仲間か・・・・・俺様には縁のない言葉だな・・・・・・・・。でも1回そういえばチャオを助けたことがあんな・・・・・。あれはフリージングボーゲンからの船で・・・。)



続く。
余談
※実はドラゴが助けたチャオはガイアの仲間です。
真実の冒険後半の最初らへんの話を読んでみましょう・・・・・!!
引用なし
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