●週刊チャオ サークル掲示板
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真実の冒険「8章」 89話 「突撃前」 土星 10/2/6(土) 20:56
真実の冒険「8章」 90話 「ヴォルストの思考と悲... 土星 10/2/7(日) 0:03
真実の冒険「8章」 91話 「鬼神とDN帝国」 土星 10/2/8(月) 21:35
真実の冒険「8章」 92話 「鬼神VSヴォルスト ... 土星 10/2/15(月) 0:41
真実の冒険「8章」 93話 「DN帝国秘密基地の... 土星 10/2/18(木) 23:09
真実の冒険「8章」 94話 「救出」 土星 10/2/19(金) 13:39
真実の冒険「8章」 95話 「マスターエメラルド」 土星 10/2/23(火) 21:09
真実の冒険「8章」 96話 「世界が混乱する日」 土星 10/2/27(土) 19:28
真実の冒険「8章」 97話 「故郷へ修行 ジュエ... 土星 10/2/27(土) 20:48
真実の冒険「8章」 98話 ガイアVSドラゴ 「... 土星 10/3/2(火) 17:44
真実の冒険「8章」 99話 ガイアVSドラゴ 「... 土星 10/3/2(火) 18:23
真実の冒険「8章」 100話 ガイアVSドラゴ ... 土星 10/3/4(木) 14:29
真実の冒険「8章」 101話 ガイアVSドラゴ ... 土星 10/3/10(水) 20:43
真実の冒険「8章」 102話 ガイアVSドラゴ ... 土星 10/3/13(土) 11:46
区切りがいいんで一時的な感想コーナー 土星 10/3/13(土) 11:50
真実の冒険「8章」 103話 「自分への追及」 土星 10/3/22(月) 0:12
真実の冒険「8章」 104話 「先の事」 土星 10/3/25(木) 1:08

真実の冒険「8章」 89話 「突撃前」
 土星  - 10/2/6(土) 20:56 -
  
あれから二日が立つ。
今セヴン、レッド、オキス、ジンはセヴンの故郷『カタストロフ』にいた。
一時期カタストロフはダークネス帝国・通称DN帝国に壊滅状態まで追いやられほぼ町がなくなっていた状態であったが、飛行船が到着していたときには生き残った少数のカタストロフの住民により復興を行っていた。

今彼らはカタストロフの城の中でこれからの策を考えている・・・。


オキス「さて、これからどうするかだ。まずはヴィラとレイズとプラムの救出が最優先だと思うんだが・・・」
レッド「ガイアはどうなる?アイツの救出が先じゃねえか?」
オキス「でもガイアは生きているかは今の段階ではわからない。まずは生きている3人を救出するのが大事だ。」


オキスとレイズは城の大きな広間で話している。
この広間には今二人しかいなかった。
数分後、セヴンが違う部屋から紙のようなものを持ってきて広間の席についた。


セヴン「レイズ達はどうやら『DN帝国の秘密基地』にいるらしい。他の町の仲間に片っ端から連絡し情報をつかんだ。」


セヴンは情報が送られてきた町からの紙をテーブルの上に置く。
さすがは武器の王国・カタストロフの王と言ったところか・・・・。有望な仲間が多い。


オキス「ここか!」


オキスはあの時の事を思い出した。
そういえばDN帝国の秘密基地に潜入したな・・。あのときはDN帝国のチャオはパーティーをしていて・・・・俺らは隠れてみていた。
その時にジェノムが開発されて発表されたんだよな・・・・・。そして戦った。
まさに因縁のある場所と言うべきなのか。


レッド「でもどうやって秘密基地にいるレイズ達を助ける?普通に侵入して助けるには不可能だぜ?」
オキス「確かに。でも今あいつらはあのまま飛行船で秘密基地にいったわけだ。つまり損傷しているチャオは多い。そして秘密基地のチャオはランクが低い。助けられる可能性は決して0じゃない」
セヴン「オキスの言うことは正しい。まだ仲間によるとDN帝国の援軍は見られないようだ。すぐにでも行けばDN帝国の援軍が来る前に攻撃をすることができる。」


バンッ

扉の音だ。
3人が話している中、ジンがまた別の扉からこの部屋に来た。


セヴン「ジンは大丈夫なのか?」
ジン「ああ・・・・腕の負傷はここの医師がどうにかしてくれた。医師が生き残っていてくれてよかった。それより早く行こう。我は武者震いが止まらん」


3人は席から立ち上がった。
仲間の救出のため飛行船へと向かう。


続く。
引用なし
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真実の冒険「8章」 90話 「ヴォルストの思考と...
 土星  - 10/2/7(日) 0:03 -
  
一方、DN帝国秘密基地では大変な事態に陥っていた。
その一番の理由はやはり『大結晶の絶壁』における兵士の激減であった。
別にDN帝国全体の兵士の数が減ったわけではない、B〜Sランクの兵士チャオの数が多く亡くなってしまったことだ。
今、秘密基地では『3幻神復活計画』が失敗に終わり、これからのDN帝国の策と兵士の配備などについて大きく検討をしていた。
今、全ての幹部が秘密基地の内部にある会議室で議論を行っている。


【DN帝国秘密基地・会議室】


ヴォルストが今の現状をすごい剣幕で語る。
くそ!我々の唯一の世界征服の案が失敗に終わってしまった・・・!
今の兵士の数ではとてもじゃないが3幻神相手に叶うはずがない。我らは最強の組織・最大の軍事力を持っていたはずなのに!
この先一体どうすればいいのか・・・・・・・。A、Bランクのチャオの数が激減してしまったことが辛い・・。
一番辛いのは私の息子『ドラゴ』が行方不明になったことだが。
まさかまさかだ。あの復活の瞬間に『チャイン』が現れたのは・・・・・・


かなりグロッキー状態になり、多少鬱ともいえる状態であるヴォルストにブレインは声をかけた。


ブレイン「まあ・・・落ち着いて下さい総帥。まだ我々は負けたわけではないです。」
ヴォルスト「ジェノムも奪われたんだぞ!!あと我々に何が残されている!!」
ブレイン「確かに・・。ですが策はあります」


ブレインは大きなスクリーンを兵士に用意させ、そこに映写機で作戦の書いたビジョンを映し出す。
そして長々と説明をしだした。これに他の幹部のチャオも真剣に聞く。
この作戦はとても意外なものであり、また3幻神を食い止める大きな作戦でもある。
ただこれを失敗してしまえばDN帝国はほぼ壊滅・・解散の危機にさらされてしまうというハイリスクな作戦であった。
約1時間の説明をしたブレインは他の幹部、またヴォルストに質問の時間を開設する。


ブレイン「この作戦は非常に大変である・・。だがこれを成功すればまだ我々にも可能性があるということだ・・。」
ドイル「なるほどな。俺は異論はない」
アタリーナ「私もよ。」
アトモス「・・・・・・・・・・・・・・」
タイダル「すごい作戦であるが・・・・・・果たしてうまくいくのかね」


タイダルが言った後に、少し不安をつのらせた言葉を使ったことで少し回りの空気が沈む。
そこでヴォルストが席を立ち上がり言葉する。


ヴォルスト「よし。ここで考えても仕方がない。今はもう夜が近い。明日の早朝からこの作戦を決行する。」


ヴォルストはそう言い放ち、会議室を出た。
それにつられて幹部全員が部屋を出る。
これにて会議は終了。明日から新しい作戦のためズカズカとヴォルストは自分の部屋に戻っていこうとする。
しかし、ここでDN兵士がヴォルストの前に現れた。
兵士は頭を一回下げ、質問をした。


DN兵士「ヴォルスト様!前に捕まえたあの・・一味の仲間はどうしましょうか?今はまだ食べ物を与えず牢屋にぶち込んでありますが・・。」
ヴォルスト「ああ・・あいつ等か。このままほおっておけ。あと2日たてば餓死してしまうだろう。それにもうアイツ等の仲間は全員死んだに違いない。今はそれどころじゃないだ。話は終わりだ」
DN兵士「は!」


DN兵士はまた頭を下げ、さっそうとその場を離れる。


ヴォルストは部屋へ戻り、一人で考えた。
今考えればアイツ等がいなければ我々の作戦は成功していたのだろうか・・?
そもそもジェノムはアイツ等によって破壊されたんだ。なんという邪魔をしてくれていたんだ。
そしてアイツ等のせいでほとんどの兵士が犠牲になってしまった。
やはり今からでもあの捕まえた仲間を殺してしまおうか。いや、普通に殺すだけでは私の怒りは収まらない。あのまま餓死しても苦痛だがさらなる苦痛を与えてやろうか。
毒ガスやギロチンなんててもあるが・・・・・・。


やはり考えがこれまた以上。ある意味病気ともいえる状態にヴォルストはあった。
部屋からまた出たヴォルストはこの鬼蓄のような考えを兵士に言おうとし歩いてく、その途中兵士がものすごい形相でヴォルストの前に現れた。


ヴォルスト「おお・・いいところに来た。お前あいつ・・・・」
DN帝国兵士「聞いて下さい!ヴォルスト様!緊急事態です・・・・・・!!!!」


ヴォルストの言葉を無視し、汗をびっしょりだしたDN兵士は叫んだ。


あの3幻神が!!・・・あの3幻神が!!・・・この場に!!・・・現れました!!!!
引用なし
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真実の冒険「8章」 91話 「鬼神とDN帝国」
 土星  - 10/2/8(月) 21:35 -
  
まさか3幻神が・・・!!
この状況の中3幻神が現れたのか!!
どうなってんだ!!


ヴォルストは心の中で自分の意思と葛藤した。
明日にはこの場を去り、次の作戦を実行に移そうとしていた矢先、最悪な事態が起きてしまった。
ヴォルストのさっきまで考えていたガイア達の仲間への鬼のような仕打ちも、今のDN兵士の話を聞いて一瞬で消えてしまった。
援軍もこちらの『DN帝国秘密基地』にはきわめて短時間の滞在であったので送ってはいない。


ヴォルスト「おい、3幻神の要求はなんだ?ここへ来たのは何らかの意味があるはずだ」
DN兵士「そっそのような感じではなく・・・・!!今外が・・!大変なことに・・!!」
ヴォルスト「大変なこと・・・・だと?」


ヴォルストは走り、外へと飛び出した。
するととんでもない光景が広がっていた。周りは炎のようなもので焼きつくされ、いろいろな倉庫や部屋の数々が黒こげになって殺伐とした状態であった。
言葉を失った・・。あまりにもひどい光景に・・・・・・・・・・・。
しかし肝心な3幻神の姿がない。
3幻神は・・・・・・真上に飛んでいた。
だが、数は一体。巨大な赤い色のダークカオスがこちらを見て羽を広げて飛んでいる。
大きな槍を持ち、まさに赤い鬼のよう・・・『鬼神』と呼ぶのに相応しい名前だ。


ヴォルスト「(相手は一人・・・・。さっきの兵士の間違えだったのだろうか?)」


ヴォルストの思考は続く。
まあ無理はないだろう。この秘密基地をたった1匹でここまで壊滅できるとは・・。
普通のチャオではあり得ない魔力だ。『火』の魔法を使うのか?
私の魔力では太刀打ちできるのだろうか・・・?いや、今はこんなことを考えている場合ではない。
どうにかしてこの状況を打破するかだ!


ヴォルスト「おい!お前たちの要求はなんだ!」
鬼神「ん?・・・ああ、下にいたのか。我に何かいったか?」


鬼神は空中から地面へと着地する。
普通のチャオより一回り大きいので着地した際の風圧がとても大きい。
だがここは総帥、動じずにただ鬼神をみつめる。


ヴォルスト「よくも我らの組織の秘密基地をここまで崩壊させてくれたな。要求はなんだ?軍事力か?軍資金か?それとも地位か?」
鬼神「は、そんなものは関係ない。我は我が主『チャイン』の命令によりここを全て破壊するように命じられただけだ。たかがチャオだが一応封印を解いた恩人だからな」
ヴォルスト「なるほどな。またアイツの仕業か。」


ヴォルストは大きな剣『ダイダロス』を取り出す。そして鬼神にその矛先を向けた。
鬼神はこの挑発に目でものすごい威圧をヴォルストに向かって返す。
たかが普通のチャオが我に刃向かうのかと言わんばかりに睨みつけだ。


鬼神「なんのつもりだ貴様。我に刃向かうのか?たかが普通のチャオが。」
ヴォルスト「たしかに私の魔力を持ってしてでもお前一人を殺すのがどれだけ無理な事かくらいわかっている。ただ・・・・私たちの軍事力は計りしれんぞ?」


『生きている兵士よ!ここに全ての兵士を終結させたり!』


ものすごい大声でヴォルストは叫んだ。
それを生きている兵士の誰かが聞きつけ、違う場所では大急ぎで準備を進める。
今目の前にはヴォルストと鬼神のみが対峙していた。


鬼神「どうやら血迷ったみたいだな。どうせお前ら全て皆殺しにする予定だった。手まが省けた。すぐにでも殺してやるよ。どうせこの崩壊を止められない雑魚どもが敵うわけないだろうが」
ヴォルスト「私の力を見くびらないでほしいな。そして我等の軍事力の強さはまとまったときに発揮する。痛い目みるのはお前だ!!!!」


DN帝国の総結集と鬼神との戦いが始まる。
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真実の冒険「8章」 92話 「鬼神VSヴォルスト...
 土星  - 10/2/15(月) 0:41 -
  
鬼神「威勢だけはいいようだな・・。」


鬼神は大きく空へ舞い上がった。
飛距離は約高度20Mと言ったところか(チャオからすればだいぶ高い)
その高さから鬼神は口を開き、炎の玉をヴォルストに向かって放つ。
放たれた炎は隕石のごとく、ものすごいスピードで向かっていった。
ヴォルストはものすごいスピードで放たれた炎を上手く避けながら近くの崩壊していない建物の中に飛び込んでいった。


ヴォルスト「(きっと炎の玉によりほぼ一撃で建物は燃えるであろう。そして普通のチャオでは考えられない高度まで飛びやがった・・・・・・・・化け物だな。)」


『相手の特徴をつかむとしよう』
そう考えたヴォルストは守りを考え、自分の剣『ダイダロス』を振り回し【闇属性の衝撃刃】を発生させ、建物の隙間から鬼神に向かって放つ。
しかし、鬼神の飛んでいるところが高すぎるため、鬼神は余裕で衝撃刃を避けた。


鬼神「そんな攻撃じゃ我に当てることも無理だろうな。どれ、少しだけお前の実力を見させてもらおうか。」


鬼神は約高度20Mの高さからさっき放った炎の玉よりも早く下降し、ヴォルストが隠れている建物に向かって大きな鬼神の槍『レッドキングダム』を大きく振りおろした。
建物はものすごい大きな音を立て一瞬で破壊される。
これを読んでいたのか、ヴォルストの姿は建物の中にはいなかった。
ヴォルストはいつのまにか鬼神の背後に回り、剣を振って衝撃刃を鬼神に向かって放った。
だが、鬼神の動体視力は恐ろしく、この隙のついた攻撃にさえ反応し一瞬でその場からまた上空へと飛んでいた。


鬼神「どうやら冷静に戦いはできるみたいだな。だが我は空中戦では最強。お前に勝ち目はない」
ヴォルスト「(反応速度が異常だな。どうやって攻撃を当てればいいものか・・・。くそ!他の部下達は何をしているんだ!!)」
鬼神「考えごとでもしてるのか?」
ヴォルスト「!!」


ヴォルストが一瞬考えごと、いや相手を分析しているわずかな時間・・・コンマの間に鬼神は上空からいきなりヴォルストの目の前に現われた。
そして大きな槍『レッドキングダム』をヴォルストの体に向かって突き刺す!!
ヴォルストのような総帥レベルでも鬼神の超スピードの攻撃には間に合わなかった。いっきに血が噴き出し、ヴォルストの腹部に槍が突き刺さる。


鬼神「終わったな。雑魚が」


鬼神は槍を大きく振り、刺さっているヴォルストを抜くために壁に槍を叩きつけた。
壁には大きく血がつく。
壁の下には槍から落ちたヴォルストの体・・。このまま終わってしまうのか?


いや・・・終わらない。
私もあまりにも一瞬のできごとだったから避けることができなかった。
久しぶりにこの体に武器が刺さったわ。
だけどまだ死んじゃいない。私の魔力にかかればこんなえぐられた部分でさえ回復することができる・・・。


ヴォルストは立ち上がる。
そして突きささり、血がふきだした場所に手を当てる。するとその場所から光を放ち自らの傷を回復させていくのであった。
どうやらヴォルストはプラム(主人公の仲間)同様、とてつもない治癒の魔法が使えるようだ。


鬼神「魔力は相当なものがあるみたいだな。我の攻撃を受けて死んでいないチャオを久しぶりに見たわ。」
ヴォルスト「あと少し右に刺さっていれば即死だった。急所に入らない限り私は体を治癒することができる。さあ・・・続きの開始だ。もうお前の負けは確定したがな。これからが本当の戦いだ」
鬼神「何をばかなことを」


一体これはどういう意味なのだろうか?????


続く。
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真実の冒険「8章」 93話 「DN帝国秘密基地...
 土星  - 10/2/18(木) 23:09 -
  
場面は変わり、今セヴンの飛行船はDN帝国の秘密基地へ向かうために空の上を飛んでいるところである(89話からの流れです)
カタストロフの兵士を数人飛行船に乗せ、セヴン・ジン・レッド・オキスの4人は飛行船の中にある大きな部屋で突入の準備を整えていた。
運転はカタストロフの兵士が行っている。


セヴン「30分後にはDN帝国の秘密基地へ着くようだ。作戦だが・・」


セヴンは作戦の内容について話した。
最初に・・・この飛行船をDN帝国秘密基地の内部へ突っ込ませる。
この飛行船は大破してしまうが心配はいらないよ。
この飛行船には小型の飛行船を積んである。これで脱出するんだ。相手はDN帝国の兵士および幹部と総帥がいる・・。普通に上陸しても勝ち目はない。
ならまずは奇襲が大切。先手を打って相手をパニック状態にさせるんだ!


セヴンは力を入れて話した。


オキス「この作戦に異論はないけど・・だがしかしこんな簡単に上手くは行くのだろうか?こちらの動きがばれていたらたどり着くまでに攻撃されて墜落するかも」
ジン「きっと簡単には行かないだろう。でも我々にはこれしかないんじゃ」
レッド「ジンの言うとおりだ。全身全霊をかけて仲間を取り戻す。」


仲間を助けるためにはこの方法しか今の力を考えると致し方なかった。
25分後、DN帝国の秘密基地が飛行船から見えてくる。
ここで想像もしなかった予想外の出来事が起こった。
1人のカタストロフの兵士が双眼鏡を使いDN帝国秘密基地を見て、唖然としてしまったのである。
この兵士は双眼鏡を手から落とし、すぐさまセヴン達のいる部屋へ飛び込んだ。
大きな音を立て、走ってきたのか息が乱れている。


カタストロフ兵士「セヴン様!!・・・たっ大変です!!」
セヴン「どうした?何かあったのか?」
カタストロフ兵士「DN帝国秘密基地が・・・・・ほぼ焼かれ壊滅状態になっております!!双眼鏡で確認いたしました!!!!」
セヴン「なに!?」


セヴンを筆頭にジン・オキス・レッドは部屋を飛び出し、飛行船の看板まで行く。
飛行船はすでにDN帝国秘密基地のすぐ近くまで進んでおり、目に見える場所まで来ていた。
確かにDN帝国秘密基地は炎によって焼かれた形跡が多くあり、何よりいろんな場所が何かの攻撃をくらったかのような痕跡を残していた。
建物の形はほぼ黒こげの状態である。
そして特に問題がDN帝国の兵士の姿が1匹も見当たらないのだ。
この状況にセヴンの作戦はなくなり、飛行船はDN帝国秘密基地へ普通に上陸させる。
カタストロフの兵士数人を飛行船に残し、少数の兵士とジン・オキス・レッド・セヴンはDN帝国秘密基地を徘徊する。


レッド「なんだよこの崩壊状態・・何か戦争でも起きたんじゃないか?だってあの建物とかあきらか攻撃によるものだぜ」
オキス「確かにこんなに壊れているのはやばい。でも・・・・もしかしたら罠かもしれない。慎重に行動しよう」
ジン「そうだな。罠にかかってしまうのが一番最悪じゃ」


全員神経を使い、周りを見ながら徘徊していく。
だがDN帝国のチャオの姿は見当たらない。
固まっては行動が危険と、少しずつ別れて探索をする。
ジンとオキス、レッドと少数の兵士、セヴンと少数の兵士で3つに分かれた。
いつのまにかセヴンとカタストロフの兵士はある牢屋がいっぱいある場所にたどり着く。
そこで何かの声がしていることにカタストロフの兵士が気づく。


カタストロフ兵士「セヴン様・・・あちらの牢屋から声が聞こえます」
セヴン「そうだな・・よし、行ってみよう」
他のカタストロフ兵士「他の別れている仲間につたえてきます!」
セヴン「わかった。頼むよ」


1人のカタストロフ兵士は分かれている他の仲間のところへ報告しに走って行った。
セヴン達は声が聞こえる場所まで慎重に近付いて行く。
そしてあっちからは見えない1歩手前までセヴンとカタストロフ兵士は到着する。
どうやら牢屋の中にいるようだ
銃をセヴンは構え、声が聞こえる場所に飛び出した!


セヴン「!」


そこにいたのは・・・・・・・?

続く。
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真実の冒険「8章」 94話 「救出」
 土星  - 10/2/19(金) 13:39 -
  
セヴンが牢屋の中にいるチャオの前に飛び出した。
そこにいたのは3人のチャオ。
そう・・・プラム・ヴィラ・レイズの3人である。
プラムとヴィラはセヴンの事を知らないのでプラムは最初少し驚き後ずさりをしてしまう。
ヴィラは武器に手をかけ警戒をした。


ヴィラ「DN帝国の兵士か!」
セヴン「違う!僕はDN帝国の兵士ではない。銃を下すから武器を下してくれ」
レイズ「ヴィラ・・。これは私の仲間よ」


レイズは『やっと助けがきた』と、安心したような顔でセヴンにかけよった。
それを見たヴィラは武器を地面におく。
ただ、あっちは牢屋の中にいるので脱出はできなく、牢屋にかかっている南京錠のカギもないので外からも助けることができない状況にある。


セヴン「レイズ!よく無事だったね。正直なところDN帝国の兵士に殺されたのかと思ってしまったよ。」
レイズ「私のほうこそ驚きよ。セヴンは今までどこにいたの?」
セヴン「僕は忘却の森が消滅したときガイアのいる場所とは違う場所にいてね。それまで飛行船の修理を行っていた。そして『大結晶の絶壁』が崩壊したときにちょうどガイア達を助けることができてね・・・。話は長くかかる。今他のカタストロフの兵士が助けに来た仲間に報告しにいっている。それまでの事情を話そう」
プラム「レイズさん・・・・あの?この人は・・?」
レイズ「私達の仲間よ」
プラム「仲間!!・・・・・良かったです・・・・」


セヴンとレイズは牢屋の檻を対に二人で今の状況について語った。
セヴンが先に今までの状況を話す。


続いてレイズが状況を話した。
私達はこの場所に到着してからいきなり檻の中に投げ込まれたわ。
最初は武器で攻撃したんだけど、内側からは壊せない構造でね。
食料の援助もないし・・ただ牢屋にぶち込まれていたわ。でもほとんどを睡眠に費やしてあとはプラムの【治癒魔法】で空腹をしのいでいたの。
あと2日何も食べずにいたら死んでいたかもしれない・・・。
そうそう、私達は数時間前から起きていたわ。突然大きな音とDN帝国の兵士の叫び声などが聞こえてすごくうるさくて寝れなかったの。
この牢屋にチャオは1匹も来ることはなかったわ。
でも最初にセヴンの説明で話はつかめた。やっぱりこの『DN帝国秘密基地』で何かが起こったのは確実ね。
そしてガイアが今行方不明なのね・・・。とても悲しいわ。


しばらくして、さっき呼びに行った兵士がオキスのグループとレッドのグループをこの牢屋の前に集めた。
牢屋の中にいる3人を見つけオキスとジンとレッドは喜ぶ。
牢屋にかかっている南京錠をジンが自分の刀でぶった切った。
3人は牢屋からすぐ外へ出る。


ヴィラ「ジンさん!」
ジン「ヴィラ!無事でなによりじゃ!お前が死んではヒュウガ様に顔向けできないからな。」
ヴィラ「うぅ・・生きていてよかった・・みんな生きていてよかった」
ジン「おいおい泣くなヴィラよ」


ヴィラはみんな生きていたことに少しだけ涙を浮かべる。今思えばここに生きている仲間がいることは奇跡に等しい。
ただやはりガイアが現在行方不明なことだけが心残りである。
喜びの中、話を切り替え、オキス達とジン達が徘徊したところの情報を全員で交換し合った。
どうやらDN帝国のチャオはどこにも見当たらなかったらしい。
しかしオキス達がある会議室にあった書類のようなものを発見し、ここへ持ってきた。
会議室とは90話で使われた会議室である。
かどの端やある部分が少し燃えていたが、肝心な内容が書いてある場所は燃えずに残っていた。


オキス「俺が読んでみよう。」


オキスは書類を読み始める。

続く!
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真実の冒険「8章」 95話 「マスターエメラル...
 土星  - 10/2/23(火) 21:09 -
  
書類をオキスが読もうとする。
『いや、今は読むのはよそう。とりあえず今は仲間の回復が必要だ』
セヴンはオキスが読もうとしたときに、いままで牢屋に閉じ込められていた仲間を気遣い、セヴンの国『カタストロフ』で書類について考えることを進めた。
この意見にオキスは賛成し、むしろ自分勝手な事をしたと自分を責めた。
セヴンは「そんなことはない」とオキスを宥め、とりあえず一向は飛行船に乗り、カタストロフへと向かう。
カタストロフに到着したのはほぼ夜中。
牢屋に閉じ込められていたヴィラ・レイズ・プラムは念のため治療室へ。
オキス、ジン、レッド、セヴンはまた会議室で持ってきた書類について考察をする。
彼らも疲れているだろうが、休む暇などなかった。


『カタストロフ城 会議室』
オキスはDN帝国の書類をみんなの前で読む。


極秘事項
『マスターエメラルドによる宇宙への移動 3幻神破壊作戦』
                                 著者 ブレイン
【マスターエメラルド】とは例の【黒の魔石】同様の力があり、物体を自分の好きなところへ移動させることができる効果を持っている。
しかしこの世界にマスターエメラルドの欠片が5つあり、これを組み合わせて完成することで力を発揮することが可能。
効力は2回ほどあり、2回つかうことでまたかけらは世界のどこかへ飛んでいく。
我々の今の軍事力はBクラス、Aクラス、Sクラスおよび幹部の人数を合わせるとほぼ200人余り。
その中で3幻神と戦えるのはSクラスおよび幹部のみとなる。
これだけでは過去のデータを見ても3幻神を倒すことはほぼ不可能とされる。
そこで3幻神に立ち向かうため【ジェノムの量産型 ジェノム0】を投入することが解決策へとなる。
私が最初に作った【ジェノム】は破壊されてしまったため戦闘データの回収が不可。
ただしジェノムの作成データがあるため量産型の【ジェノム0】の開発を今進めている。
力はジェノムには劣るものの、判断力は格段にあげることに成功している。
明日の朝方、DN帝国兵士および幹部は【マスターエメラルド】の回収へと向かう。
ただマスターエメラルドの欠片の位置が把握できていないため、限界まで捜索しても1週間はかかる。
そのうちに私は【ジェノム0】の開発を進める。
肝心な3幻神の居場所だが、この世界の宇宙機関からこの星の外に小さなコロニーが生まれたというニュースがあった。
これは『3幻神およびチャインの巣』であると予想される。
我々の最終的な作戦は【ジェノム0】を量産とSクラスおよび幹部を【マスターエメラルド】の力により3幻神のいる場所までいきコロニーを壊滅させるのが仕事である。
この作戦を成功させれば我々の国家は世界を救った国となり、全てを手に入れる事が出来る。
作戦の失敗は許されない。

この書類は極秘事項なのでAクラス以下の兵士には伝えてはいけない。
またジェノムの存在も絶対に表に出してはいけない。
以上。


オキス「どうやら・・DN帝国はとんでもない作戦を考えているようだな・・」


読み終えたオキスは驚いていた。


レッド「でもよ・・・アイツ等が3幻神を倒してくれるのなら好都合じゃねえか?」
ジン「いや・・仮にアイツ等が3幻神を倒した場合、誰もDN帝国に逆らうことはできなくなるんじゃ。DN帝国に復讐も無理になるんじゃ」
セヴン「この作戦が成功すればDN帝国にかたき討ちは不可能になるな。ただこの世界を救うことはできる」
レッド「(くそ!・・・・・こういうときにガイアがいればよ・・・!!)」


全員はしばらく何かを考えるようにずっと喋らず沈黙を続けた。
それはこの先の策が思い浮かばないからだ。
最初の目的はDN帝国にかたき討ちをするために終結した集団。
今となっては新たな敵『チャイン』と『3幻神』が現れたためにどうしたらいいのかわからなくなってしまった。
このままDN帝国が3幻神を倒してくれれば自分達の目的はDN帝国を倒すことだけである。
でも、DN帝国が3幻神を倒せばいっきにこの国は世界の英雄になり、いろいろな意味でほぼ無敵の国へと進化をしてしまうのだ。
『もしガイアがいればこの状況でどのようにしているのか?』レッドは考えている。


セヴン「書類には今日の朝に『マスターエメラルド』の回収の作戦が決行されると書いてある。だが、あの『DN帝国秘密基地』を見たかぎり今日中に作戦が決行するとは思えない。きっともし何かあれば朝、テレビ等でDN帝国から発表があるはずさ。アイツ等は表向きにはいい国だからマスコミの力を利用するはずだ。」
ジン「明日の朝には新聞もでる。きっと何かが書いてあるだろう。それまで我等は寝た方が良い。体力は無限ではないんじゃからな」
セヴン「ジンの言うとおりだ。今日はもう寝よう。そしてまた明日の朝ここに集合だ!」


セヴンは解散の支持をだし、ジン、レッド、オキスが寝る場所を伝える。
今のDN帝国はどうなっているのか?
ガイアはどうなっているのか?
チャインは?


『真実の冒険』が加速を始める!
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真実の冒険「8章」 96話 「世界が混乱する日」
 土星  - 10/2/27(土) 19:28 -
  
次の朝、ジンとセヴンの考えが的中する。
新聞では大きな一面で、ニュースでは速報で『DN帝国壊滅の危機』と大きく掲載されてた。
内容はDN帝国の経緯と『3幻神』についての内容であった。
どうやら『DN帝国秘密基地』において鬼神と戦闘をし、ほぼ壊滅ながらも幹部と総帥は生き延びたらしい。
ただ、重傷のチャオがでており、DN帝国の機能がおかしな状態にあるという。
今の状態がいかに危険であるかを大きく報道された。
しかし、自ら『3幻神』を復活させたことや、ジェノムについては当然のことながら書いていない。
各国ではこのニュースにおいて『世界滅亡の危機』または『3幻神』が復活したことによる恐怖がすごく、世界中にすごいスピードで話しが広がった。
大きな国では早くも世界会議をひろげと必死のようだ。
まさにパニック状態。このニュースでいっきに世界は混乱していくのである。
この日を境にして環境がどんどん変わるのである・・・・・。
まさに衝撃的な一日といえるであろう。
『3幻神に町を襲われたらどうしよう』と普通のチャオがいだく恐怖は図りしれない。


そんな中、カタストロフ城の会議室にガイアの仲間全員が集まる。


【カタストロフ城 会議室】


全員席につき、真ん中の席にはセヴンが座る。


セヴン「みんな揃っているね。僕なりに昨日の夜中にいろいろ考えた。意見がある場合はどんどん言ってくれ。自分の言っていることが正しくないかもしれない」


セヴンは自分の考えを述べる。
今の状況を考えてみると、『マスターエメラルド』に関しても『ジェノムの量産型』に関しても僕達の力ではどうにもならないのが事実だ。止めることはできないだろう。
なら、アイツ等に『マスターエメラルド』を完成させ、僕達はこのまま【DN帝国の本部】に突っ込んでしまえばいいと思うんだ。
マスターエメラルドを完成させるには最低でも1週間はかかる。
つまり1週間後にDN帝国の本部を責め、ここでいっきにDN帝国を壊滅させる!
ジェノムの量産は僕達にはどうにでもならない。
こればかりは運になってしまうが・・・・・・・・みんなの意見はどうだ?
その時にマスターエメラルドを僕達が手に入れ宇宙のコロニーへと行くんだ!


よくよく考えればこの作戦は簡単に説明すると『DN帝国を壊滅させ、マスターエメラルドを略奪しこれを使って3幻神のいる場所に行く』ということだ。
完全に悪役のような仕事だが、ガイア達にこんなことを考える気持ちなどない。
DN帝国への復讐が大きいからである。


レッド「セヴンの意見には大方賛成。今のダークネス帝国はニュースで見たところほぼ壊滅状態にあるしな。1週間では軍事力を強化はできないだろう。」
オキス「しかしだ。今あいつ等は各国にDN帝国の存亡をかけ、仲間や戦えるものをいっきに揃えようとしているみたいだぞ。1週間後アイツ等の本部を責めたとしても・・」
セヴン「オキスの言いたいことはわかる。軍事力などはきっと他の国の兵士を使って強化するだろう。メディアの力だな。でもその件については僕に任せてくれ。いい案がある」
オキス「いい案?」
セヴン「あっちがメディアで仲間を増やすならこちらも同じ手を使えばいい。この件は大丈夫だ」


1週間後にDN帝国の総本山【ダークネス帝国】の本部に衝突をして壊滅させる。
言わば、みんなが今まで目的にしてきた事が果される日ということになる。
そう簡単にうまくいくだろうか?
相手は世界の最強の軍事国家。
表では正義の軍団でもある。いろんな場所に自分達の基地を設け、この世界の警備を行っている。
1日たらずでこの戦いを終えることなどできるのだろうか?
無謀・・・・・本当は無謀なのかもしれない。
でもここまできた以上、今やるしかないのだ。


ジン「こうなったら1週間後に【ダークネス帝国本部】に激突するのじゃ。ただ・・・この1週間どうするかだ」
セヴン「確かに。この1週間は全員をいっきに強くするために修行を行う!そのために僕は早朝にある【チャオ】に連絡をしておいた」
ヴィラ「あるチャオですか・?」
セヴン「そうだ。今までの僕達ではDN帝国の幹部に勝つことができない。単体の力ではな。そこでいっきに修行を行うことにする。1週間で2倍以上の強さを手に入れるんだ」
レイズ「そんな事が可能なの・・?」
セヴン「ああ、今から飛行船に乗ってそれぞれこの場所に行ってもらう!」


セヴンはある紙を取り出して机に広げた。
そこに書いてあるのは驚くようなことであった。

続く!
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真実の冒険「8章」 97話 「故郷へ修行 ジュ...
 土星  - 10/2/27(土) 20:48 -
  
セヴンの紙にかかれていたのは衝撃的なことである。


『修行場所』協力者【ジュエルハンター一同】

ガイア・・・『ジュラル様のところへ』ジュエル村
オキス・・『ランサー師匠のところへ』ランサー師匠の家
レイズ・・・・・・『太陽のところへ』はじまりの場所
レッド・・『クリムゾン様のところへ』プラネットバレー
ジン・・・・『ヒュウガ様のところへ』フリージングボーゲン
ヴィラ・・・『ヒュウガ様のところへ』フリージングボーゲン
プラム・・・・・・・『月のところへ』はじまりの場所


これを見たとき全員がこの事実に驚いた。
あの第2話で登場した初登場の月&太陽、第3話で初登場のジュラル様、第7話で初登場したランサー師匠、第86話で初登場のクリムゾン、後半の第6話で名前のみ登場したヒュウガ様。
これら指定された場所で修行をするようだ。
セヴンはこの『ジュエルハンター』全員に連絡をしたようだ。
ジュエルハンターとは後日説明しよう。


ジン「ヒュウガ様の元で修行・・・・。ジュエルハンターだったのか・・・」
ヴィラ「ジンさん・・俺らヒュウガ様に会えるんですね!故郷に戻れるんだ!」
レッド「まさかのじいちゃんかよ・・・俺性格変わったから驚くだろうな。というかジュエルハンターかよ!久しぶりの故郷だぜ」
オキス「・・・・・・・・ん?ちょっとちょっとセヴン」


オキスがセヴンの目を見る


オキス「なんで俺は故郷のジュエル村のジュラル様じゃなくて『ランサー師匠』なんだ?」
セヴン「オキスは昔は剣だったんだろ?でも今は槍だ。槍なら『ランサー師匠』だろ?」
オキス「そっそうか。(久しぶりにジュラル様にも会いたいな・・・)」


オキスは昔は剣であった。ただ、故郷の恩師ジュラルには会いたいらしい。
それぞれがいろいろな思いをつめて旅立った故郷やとても恩にあるチャオなど、懐かしさでいっぱいである。
そんな中、レイズとプラムは首をかしげる。


レイズ「セヴン・・。この月と太陽ってチャオは誰?私は知らないわ」
プラム「私も聞いたことありません」
セヴン「この二人もジュエルハンターだ。とりあえず海岸の近くに住んでいる。」
プラム「知らなかった・・。」


この6人がジュエルハンター。驚くのも無理ではないだろう。
今までジュエルハンターは表舞台では大きな動きはしなかったのだから。
その証拠に今までの話しの中でジュエルハンターの説明があったのは『ランサー』と『ジュラル』の二人である。
休んでいる暇はないと全員はセヴンの飛行船に乗り込む準備をした。
そして飛行船の目の前にきていた。
オキスとレイズは新しくカタストロフ製の武器を手に入れ、その性能を確かめたいようだ。
目的地へはこのカタストロフから近い順に降ろしてしていくようだ。
ただ、世界中ばらばらに目的地が存在しているため、全員を指定された場所に降ろすのは早くても1日半の消費が必要となる。
飛行船にいる間は休暇をとり、体をリラックスさせるように気負いのないような過ごし方をセヴンは進める。
ここで肝心な問題をジンがセヴンに言う。


ジン「そういえばガイアはどうするんじゃ?一刻も早く助けなければ!」
セヴン「ガイアは僕が助けに行く。だからジン達とは別行動で違う飛行船でガイアを救出しに行ってくる。だから僕は修行のメンバーに入っていないんだ」
ジン「なるほど・・。かたじけない。ガイアを頼んだぞ!」


セヴンは目の前の飛行船には乗らず、小型の飛行船でガイアの救出へと向かう。
飛行船に乗り込む前、ジン・オキス・レイズ・レッド・ヴィラ・プラムは最後の集まりをした。


セヴン「飛行船の操縦は優秀なカタストロフの兵士に任せてある。大丈夫だ!次に会うときは1週間後だ」
ジン「1週間後どれだけ強くなっているか楽しみじゃ」
レイズ「私は少し不安かも・・」
プラム「わっわたしもです」
ヴィラ「俺はヒュウガ様に久しぶりに会えるのが楽しみだ!」
レッド「俺もじいちゃんに会えるのは楽しみだ。でも修行を大事にしないとな!」
オキス「今から行くのは遊びじゃない。本当に強くなるための修行なんだ!1週間後!俺たちは強くなってこの場所に戻ってくることを誓おう!!!!そしてガイアの生きていることを信じるんだ!アイツはこんなところじゃ死なない!だって俺らのリーダーだから!」


全員は大きな声で『おーーーー!』っと雄たけびを上げる。


セヴン以外のメンバーは飛行船に乗り込み、結構なスピードでカタストロフを去る。
それを見ていたセヴンは『自分も行かなくては』と走って小型の飛行船に乗り込んだ。
新たな旅立ちおよび修行が始まる!

続く。
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真実の冒険「8章」 98話 ガイアVSドラゴ ...
 土星  - 10/3/2(火) 17:44 -
  
話は変わり、セヴンは小型の飛行船に乗ろうとする。
オキス達は全員別の飛行船でたったいま発進したところだ。
セヴンはガイアを捜すために単行動で行動をしているのである。


セヴン「ガイア・・・絶対に見つけて助けてみせる」


ヴォォォォオオン!
大きなエンジン音と同時に小型の飛行船は旅立った。
大型の飛行船ではないので半日もかからずに崩壊した『大結晶の絶壁』にたどり着けるはずだ。
ガイアの命は無事なのだろうか・・・・・・?


【太古の森】
場面は変わり、ここは太古の森。『大結晶の絶壁』の付近にある大きな森だ。
まわりは雪が乗っかった広葉樹林が多く、樹海のように方向すらわからないような森である。
失われた『忘却の森』も近くにあるようだ。
そこに2人のチャオが倒れこんでいた。
倒れこんで2日は立つだろうか・・・・・。


ガイア「ん・・・・・・・・・・なんだこの森!?」


ガイアは目を覚ます。どうやら大結晶の絶壁が崩壊してから運がよくこの場所に流れたようだ。
しかし2日間も気を失っていたのは驚きである。
同時にもう1人のチャオも気を取り戻した。


ドラゴ「くぅ・・・・・・なんだここは?」


ドラゴは頭を上げ、周りを見る。すぐとなりにはガイアがいた。


ドラゴ「くっぅ・・・・俺様はずっと気を失っていたのか・・・・・」
ガイア「それはわからない・・俺も今起きたところだ」
ドラゴ「そうか・・・・・・・なら!」


いきなりドラゴは自分の剣でガイアを斬ろうとした。
これにガイアはすぐさま反応し。後ろに体を倒し一回転して間一髪でドラゴの剣を避けた。


ガイア「いきなり攻撃とは・・・まだ意識もちゃんとあるかわからないし。それにここは天国かもしれないぜ?」
ドラゴ「俺様は天国へ行ってもお前を倒せればそれで充分だ。さあ立て、続きを始めるぞ!」
ガイア「起きてすぐ戦いとは・・・・・気がおきねえな!」


ドラゴはすぐに地面を立ち、ガイアに向かって剣を振り回した。
ガイアも上手い具合に体を左右にふり、体を回しながらも避け続ける。
少しドラゴとの位置をはなれた隙に、ガイアはジャンプして、自分の剣がある位置まで飛び剣をかまえた。
二人とも自分の剣があることは奇跡だろう。
間合いを取りながら距離を縮める両者。
いつでも剣が避けられる位置、当てられる位置を保つ。


ガイア「(こいつの攻撃は『大結晶の絶壁』でだいぶタイミングや動作をつかんだ。風の魔力のある剣はやっかいだが、避けながら間合いを詰めれば倒せる!)」
ドラゴ「だまってどうした?・・・・・・そうそう、俺様も本気でやろうとしていたのを忘れていた。」


ドラゴは自らいい感じの間合い崩し、後ろへと大きく後退する。
そして自分の剣を後ろに大きく投げ捨て、両手で今までみたことのないような構えをした。


ガイア「剣を使わないのか・・・・・?」
ドラゴ「俺様は元々剣なんぞ使わないのさ。生まれながらの『ドラゴンの血』を持っているからな。俺様のスタイルは・・・・【武術】だ!」


ドラゴは後ろの場所からいっきにガイアに向かって突っ込んでいく!
ガイアはドラゴに対して自分の2本の『青白のツルギ』を1本の『赤色のツルギ』に変えさせ、居合切りを試みる!
※『赤い色のツルギ』は相手のスピードに応じて攻撃ができる武器です。


ガァァァアアン!
ドラゴの素手とガイアの剣がまじえる!
ここでガイアはなぜかドラゴの素手の攻撃にふっ飛ばされ、横に大きく吹っ飛んだ。
よく見るとドラゴの手に風のようなものがまとっている。
ガイアは剣を地面に刺し、衝撃を押さえた。


ガイア「なんだその手・・・(風のようなものがまとっている。それに俺の攻撃も簡単にはじかれた、いや、むしろ力負けしてしまった)」
ドラゴ「この手が気になるのか?確かに普通のチャオでは自ら魔法を精製することは不可能。だが俺様の一族は違う!『ドラゴンの血』を受け継ぐ風を操るチャオなのだ!」
ガイア「なるほど・・・な。(レッドと同じような気質を持つものか)」


レッドも自ら雷を精製することができるシャドウチャオ。
それと同じような気質を持ち、風の魔法を精製することができるのがドラゴである。


ガイア「よくわかったぜ。だったらこれで勝負だ!」


ガイアの『赤いツルギ』は、今度は『白のツルギ』へと変化する。
二人の戦いは続く。
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真実の冒険「8章」 99話 ガイアVSドラゴ ...
 土星  - 10/3/2(火) 18:23 -
  
『白のツルギ』は相手の魔力を吸収し、無効もしくは自分の力へと変えられるツルギである。
もし『白のツルギ』でドラゴの攻撃を防いだ場合、ドラゴの攻撃を無効、あるいは『風の魔力をもつツルギ』のどちらかを選択することができる。


ガイア「(問題はアイツの魔力の量ではなく、力の強さだな・・)」
ドラゴ「さあ行くぞ!」


横へ吹っ飛んだガイアに向かってドラゴは走って追い打ちしにいく。
ドラゴは手だけではなく足にも風をまとっていた。
ガイアはドラゴが走ってくる方向とは違うところへ走っていく。
どうやらこの『太古の森』は森林が多いので木を使ってガードしながらの攻撃をしようと考えたのだ。
ドラゴも逃げるガイアを追いかけ、目の前にある木は全て足と手で破壊していく。


ドラゴ「逃げてばかりじゃどうにもならないぜ!」


ドラゴは次々と森林を破壊していく。
ドッォオオオン ドォオオオオン 大木が地面に落ちる音が鳴り響く。


ガイアは心の中でドラゴの攻撃について考えていた。
なんつー攻撃力だ。
大木が小枝みたいに1発で破壊されるのかよ・・。信じられないぜ、あの拳が異常に強いのか・・もしくはあの風の魔力が異常なのか。
どちらにしろ、1発でも剣で防ぎきれずに、ボディーに喰らったら俺の臓器は吹っ飛んでしまう可能性がある。
こりゃやべえぞ・・・・!!


ガイアは逃げながらもドラゴとの間合い、攻撃のタイミングを合わせていた。
今ガイアからすればドラゴは『暴れる闘牛』のようなもの。
タイミングを合わせ攻撃することの重要性をこの木を使いながら図っていた。
そしてドラゴが大木を倒して横から飛び出してきた瞬間!ガイアも攻撃に移る!


ガイア「おらあ!」


ガイアはドラゴの動きに合わせ、木の陰から突如現れ、剣を大きく振る。
ドラゴもガイアの位置は知っていたため、避けながらもパンチを当てに来た。
そのパンチはガイアの横をギリギリそれるが、風の魔力のせいか、ガイアはまたもや大きく横に吹っ飛んだ!
その吹っ飛びにドラゴも合わせて飛び込む!
空中で二人はまた交り合う!


ドラゴ「その体制からじゃなにもできねえだろ!」
ガイア「いや、お前からもらった『風の魔力』があるぜ!」


ガイアはさっきギリギリ避けた際のドラゴの拳から出る風の魔力を『白のツルギ』で吸収し、溜まった風をいっきに解放する。
風は二人の間に大きく生まれ、二人の距離を大きくはなれさせた。
二人とも離れた場所に着地する。
離れている距離は約3M。


ドラゴ「お前のその剣は俺様の風の魔力を吸収できるようだな・・」
ガイア「どうかな・・」
ドラゴ「まあいいさ、俺様の魔力はとてもつもない量だ。逃げられるのも時間の問題さ」
ガイア「いつまでも逃げているわけじゃないぞ!」


逃げながらも相手の力量をみたガイアは今度はみずから攻撃を仕掛ける。


ガイア「(ちゃんとに避けながら、なおかつ中心を狙えば風の影響で吹っ飛ぶこともなく攻撃を続ける事ができるはず!)」


ドラゴは逃げずにガイアが来るのを待っている。
二人の距離はすでに1Mまできていた。
ガァァァァアアアアン!
ガガガッガアアアアン!
バババアアアン!
両者の攻撃が紙一重で避けられ、また鈍い音でぶつかり合い、真っ向勝負で当たり合う。
ドラゴの両手両足の武術に対して、ガイアは『白のツルギ』と『赤のツルギ』を交互に超スピードで変換させながら対応していく。
ガイアの狙いは魔力の消費である。
どんなチャオでも魔力の限界は必ずある。
逆にドラゴはガイアの体力の消費を狙う。
自分の魔力に相当の自信があるようだ。
お互いの攻撃はずっと終わることなくかれこれ10分以上、集中力をきらさずに繰り返す。
二人ともなかなか心が折れない。
それでもさきに嫌悪を感じとったのはドラゴであった。


ドラゴはいきなり後ろに跳ね跳び、ハアハア・・・・と息を整える。
こいつ・・・前よりも格段に強くなってやがる。俺が持つ情報とは全くとがう!
今までの経験なのか・・・?ジェノムを倒したことによる自信なのか・・・・・。
どちらにせよ観察力、洞察力がずば抜けている。
でもな・・俺様だってこの『拳』と『脚』には相当の自信があるぜ
この四肢ぬ全てをかけて今までやってきたんだからな。幹部に上がるため、そして親父をいつか越えるため・・・。
こんなところじゃ負けられねえ!


父とはヴォルストである。
ドラゴは今までとは違う構え、型を作る。


ガイア「はぁ・・・・はぁ・・・・・・今までとは違う構えかただと」
ドラゴ「俺様はお前の強さを認めよう。だがな、俺様には決して勝つことはできないぜ。代々伝わる必殺の『ドラゴンブレッド』を見せてやる!」


続く。
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真実の冒険「8章」 100話 ガイアVSドラゴ...
 土星  - 10/3/4(木) 14:29 -
  
ドラゴはその場に立ち止まって何か集中しているようだ。
ドラゴの両手と両足にまとった風はいつのまにか体全体を包む風となっていく。


ガイア「(風をまとった・・・・。)」
ドラゴ「風を纏い・・・・俺様の本当の武術はこれからだ」


ドラゴは口から炎を吹いた。
その炎はドラゴに纏っている風と一体化し、炎の風がドラゴの体全体をつつむ。


ドラゴ「行くぞ!!」


ドラゴはガイアに向かって突っ込む。
ガイアも『白のツルギ』に剣を変換させて構えてドラゴの突進をガードするが、炎の風の影響か、熱さと風圧で簡単に吹っ飛ばされた。
威力はさっきの風とは比べ物にならないくらい高いものになっていた。
風をまとった炎がガイアの体に浸食すようとするが、ガイアは『白のツルギ』の効果を利用して炎を無効にする。
それでもドラゴはガイアに向かってガードなど考えないで攻撃を続ける。
理由は炎の風が体全体を纏っていることでガードの役割もしているのだ。
ガイアは自ら必死で逃げて回りの倒れていない木に隠れる。
炎の風は『太古の森』の木を少しずつ燃やしていく。


ガイアは木に隠れながらドラゴの動きを考える。
まさか炎を口から吹くとは『ドラゴンの血』を受け継いだ能力か。それに威力がさっきより上がっているな。
あとこのままだと森が炎で焼きつかれてしまう。
どうやってアイツに攻撃する?
あの全体に纏った炎をどうやって解決する?


ドラゴ「見つけたぜ」


ドラゴはガイアの真上にいた。
上からの攻撃をガイアも剣でガードしようとするが、ドラゴは最初に口から炎を吹いてガイアにけん制する。
ガイアの目の前は剣で炎が飛び散った感じになり、後ろのドラゴが見えない状態にあった。
そして炎が消えた後、後ろのドラゴはいなくなっていた。
ドラゴはガイアのすぐ隣にいたのである。


ガイア「(しまった!!)」


ガイアの体がドラゴの次の攻撃を剣でガードしようとするが、脳がそれを感知してから体を反応させるには遅すぎた。
ドラゴはすでにガイアに攻撃を仕掛けていたのだ。
ドラゴの『拳』は炎と風が纏わり、さっきの風を纏った拳より大きいものになっている。
拳はガイアのお腹部分に直撃する。


ガイア「がぁぁぁあああああ!」


ガイアはかなりの勢いで吹っ飛んで離れた場所の大木に体を撃ちつける。
その際、内出血だろうか。体のいたる部分から血が噴き出し頭を強く強打した。
そのままクラクラの状態になり、ガイアは気を失って倒れてしまう。
また炎はどんどん木を燃やして地上の体温を上げていった。


ドラゴ「俺様はついに炎と風の拳『ドラゴンブレッド』でガイアを倒すことができたのか・・・」
ガイア「・・・・」


ドラゴは倒れているガイアに近付いていく。
ガイアは死んでしまったのか・・・?


続く。
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真実の冒険「8章」 101話 ガイアVSドラゴ...
 土星  - 10/3/10(水) 20:43 -
  
ガイアは意識を失い・・・・自分の心の中で何かを思い出していた。
周りは真っ黒の中自分一人でいる。
思い出していたのは・・・・・あのジェノム戦で自分が繭になり、ゼロムが自分の繭の中に現れた時のことだった。
なぜかこの言葉がガイアの脳内に強く蠢(うごめ)く。


ゼロム「今からお前が知らない『2つのツルギ』の能力を伝達させる。それを使いジェノムを倒せ」


2つ中1つは『白きツルギ』である。これでジェノムを倒した。
ならばあと1つの能力とは一体何であるのか?
それはガイアの体しか知らない。(ゼロムの力により)
なぜ忘れかけていた記憶からこのキーワードが思い出されたのか?
今新たな能力が開花する時期ということなのだろうか?
目の前がいっきに真っ白になりすぐにガイアは目を覚ます。
周りの木はドラゴの炎により燃え、地上の温度は上昇していた。
熱さ、微妙な意識の中、目の前にいるドラゴがいる。


ドラゴ「俺様の『ドラゴンブレッド』を喰らっても一瞬だけ意識を失っただけか・・。死んだとはおもわなかったが」
ガイア「(体がさっきよりめちゃくちゃ重たい・・・いくつか体の内部が損傷しているかもしれない・・。それにさっきの記憶は一体)」


ドラゴはガイアに近付いていく。
ガイアも動こうとするが予想以上にダメージがきているため思うように体が動かない。
すぐに二人の距離は近くなる。


ドラゴ「喋ることもできないか・・・。あと1発で終わらしてやる。」
ガイア「ドラゴ・・・俺を見くびるなよ。ピンチの時こそ強くなれるってもんだぜ。たぶんそろそろ『進化』する時だ」


ガイアはドラゴを睨みつけ、息をきらしながらドラゴに言う。


ドラゴ「口だけが達者だな。限界のくせに・・・・・・・・・・そのまま逝っちまえ!」


ドラゴがまた風と炎を纏った拳『ドラゴンブレッド』で思いっきり上からガイアを殴りつけようとした。
そこをガイアは2本の『赤きツルギ』でガードするが、体力がほぼないためか、よろけながら後ろへ吹っ飛ぶ。倒れはしなかったもののもうヨロヨロだ。
しかし今の剣と拳が衝突した衝撃でガイアの体から脳へある『意識』が伝達される。
ガイアは目が白眼になるが、そのとき笑みを浮かべた。


ガイア「ドラゴ・・・今からお前を・・・・・・・・倒してみせる。」
ドラゴ「今の攻撃で頭がいっちゃったか?もう体もヨロヨロじゃないか。でも俺様の『ドラゴンブレッド』で死ななかったのはお前が初めてだ。思考がだめになったか?」
ガイア「その自信過剰な性格もここまでだ。意識はある、あとは体がもつかどうかだ。衝撃により完全に『能力』が伝達された。いくぞ!!」


ガイアの持つ『赤きツルギ』は変化していく。
その色は今までみたことのない色である『銀』の2本の剣へと変わっていった。
形は2本とも『赤きツルギ』より大きな剣だ。


これを見たドラゴは驚く。
初めて見た剣だ・・・・。なぜ今まで使わなかったんだ?
いきなり新たな技を繰り出すとは思えない。なぜこのタイミング?
まさかまだガイアは本気をだしていなかったとでも・・・。
少し・・・・冷静になろう。
所詮アイツの体はもうガタがきている。
最後の悪あがきだろう。
今更俺様も新たな技などはない、あとは自分の力を信じていくしかない。
俺様はやれる!やれるんだ!


ドラゴ「お前が今更なにしようと俺の『ドラゴンブレッド』の力の前では意味もない」
ガイア「本気でそう思っているのか?・・・俺もこれを使うのは初めてだが想像以上な気がするよ!!」
ドラゴ「ならば試してみるか!!!!」


ドラゴは再びガイアに向かって突っ込む。
それに合わせてガイアも突っ込んだ。
二人の攻撃はもうこれで何回目だろうか?衝突する。
ゴォッォオオオオオオオオン!
今まで以上に大きな音が鳴り響く。
すると今度はガイアではなくドラゴが大きく吹っ飛んだ。
ガイアは追い打ちをかけるようにドラゴに向かって何度か攻撃をしかけていく。
ドラゴは全てガードするが、全ての攻撃において力負けをしてしまう。
最後の攻撃により、ドラゴが今度は地面にたたきつけられた。
ガイアの動きは特別すごいわけではない。
ならなぜガイアはドラゴを吹っ飛ばすことができたのだろうか?
ドラゴは口をあけ、唖然とし驚いていた。


ガイア「俺の『銀のツルギ』の威力はすごいな・・。さあ反撃開始だ!」


続く。


※ゼロムと『銀のツルギ』の伝達など内容は
真実の冒険後半:57話・59話に掲載されています。
59話の『緑のツルギ』というのは『白のツルギ』のことです。
引用なし
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真実の冒険「8章」 102話 ガイアVSドラゴ...
 土星  - 10/3/13(土) 11:46 -
  
ドラゴ「ぎっ銀のツルギだと・・・・・。」


ドラゴの頭の中は今まで以上に困惑する。
あの銀色の剣の威力・・・異常なものがある・・・!!
俺様の『ドラゴンブレッド』が全く効かない!!
普通に力負けをしてしまう・・・・。
なぜ・・・・・なぜだ・・・・・・・・・!!
アイツに勝てる気がしない・・!!


ガイア「ドラゴ・・・言ったろ?・・・ピンチになった時は強くなるものなんだ・・・はぁ」
ドラゴ「ふざけるな・・・!!今まで何故使わなかった!?いきなり技を使えるわけがないだろう・・!!」
ガイア「はぁ・・・・いきなり俺の脳に能力が伝達し・・・てきたんだ・・。最近『あるチャオ』によってこの・・・はぁ・・能力を教えてもらったからな」


ガイアはドラゴに少しづつ近付いていく。
『銀のツルギ』によって状況が逆転したのである。
追い詰められていくドラゴ。
しかし、ガイアも最初に喰らったドラゴの『ドラゴンブレッド』が原因で体力はほぼない状態であった。
ドラゴに悟られないように・・気づかれないようにする必要があった。


ガイアは無表情で地面に叩きつけられたドラゴの目の前にきた。
くそ・・もう俺の体力もほとんどない。
ゼロムから教えてもらった『銀のツルギ』の能力は【全ての能力を2倍】にすることらしい。(脳の伝達された際に教えられた)
全てとは力やスピードはもちろん、状況判断、思考の回転数、動体視力なども・・。
でも全て2倍とは大きな弱点にもなる
『疲労感も2倍になるということ』
俺はさっき『ドラゴンブレッド』を喰らい、ほぼ体力は限界だった。
さらに体力を2倍のスピードで蝕まれるならば動けなくなる時間までそう遅くはない。
ほら・・・こんな事考えているうちに脚が動かなくなってきてるぜ・・。


ガイア「はぁ・・・・はぁ・・・・ドラゴ・・・俺の勝ちだ!」


ガイアはものすごい勢いで地面に倒れているドラゴに攻撃するが、ドラゴは這いつくばって攻撃を避けた。
ドラゴもまだ戦いは諦めていなかった。


ドラゴ「はぁ・・・俺様の今の力じゃお前を倒すこともできないかもしれん。でもな・・・周りを見ろ。俺様の炎が森を焼きつくしている。時間がたてばお互い焼死だ。いや、俺様は炎の耐性があるから逃げれば勝てるってもんだ。」


ドラゴは笑みを浮かべる。


ガイア「お前がそんなこと言うとは・・・・・・。でももう終わりにしよう。炎なんてすぐに消せる。そこは問題じゃない」
ドラゴ「なんだと・・・・・・・・・・・・!?」


ガイアは『銀のツルギ』から『白きツルギ』へ変換させる。
そしてツルギを上にかかげた。
すると炎は瞬く間に白い剣がいっきに吸収し、木に燃えている炎は全て消えてしまった。
恐るべき吸収能力と言うべきなのだろうか。
炎を吸収した剣は真っ赤な剣へとなる。
これをガイアは無効にさせ、また『銀のツルギ』へと変換させた。
ドラゴの笑みは消え、無表情へと変わる。


ドラゴ「ガイア・・・・俺様はお前に負けてから『死ぬくらいの努力』をしてきた。あのFランクだった俺様が幹部まで来たのもお前のおかげだ。でもな、他のDN帝国の幹部は俺様より圧倒的に強いぜ。」
ガイア「たとえ圧倒的に強かったとしても俺は絶対にあきらめない。仲間がいるんだ。DN帝国の連中は仲間という意識なんてないじゃないか。仲間の強さはお前ら帝国の奴らには負けない!」
ドラゴ「ああ・・・そうかよ!!仲間とかほざくな!!!!!この先絶対お前らは親父に殺される!!!!それで終わりだぜ!!!!」


ドラゴはガイアめがけて一直線で突っ込んだ。
もうお互いの体力は限界がきていた。精神的に限界はドラゴ、体力的な限界はガイアという感じだ。
ガイアも同じように突っ込んだ。
ガイアにとっては体力的な面から最後の一撃だ。
二人の『拳』と『ツルギ』が思いっきり交り合う。
当然のことながら、ドラゴは力負けして、宙へとまい大きく吹っ飛んで倒れてしまう。
ドラゴはなぜ逃げずに力で勝てないガイアに突っ込んだのか?
プライドなのだろうか?
ガイアのかすかな視界が吹っ飛んだドラゴを見ている。
意識が消えかかっている証拠だ。


ガイアの『精神状態』も限界がきている。
これでドラゴが立ち上がったら俺はもう死ぬんだろうな・・・・。反撃する体力はもうない。
ちくしょ・・・頭がクラクラする・・・。
『銀のツルギ』の効果【全てを2倍】にするは、結構なリスクだな・・・。
あっ・・・・意識が・・・・・・・目の前がまっし・・・・





なる・・・・。


続く。
ガイアVSドラゴ 完
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区切りがいいんで一時的な感想コーナー
 土星  - 10/3/13(土) 11:50 -
  
結構なペースで書いております。
感想あればこちらへどうぞ。


※最近バイト再開しました。
まさかの昨日11時間バイトでした。


どうかしてるぜ!!!!
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真実の冒険「8章」 103話 「自分への追及」
 土星  - 10/3/22(月) 0:12 -
  
あれからどれくらいの時間がたったのだろう。
【太古の森】には天からそそぐ太陽の光がサンサンと降り注いでいる。
小鳥の声も聞こえ、ものすごい静けさであった。
これこそ大地、森ならではの静けさなのであろうか・・・・。


ガイア「・・・・・・・・・は・・・・・・・んぅ・・・・・・」


ガイアは少しずつ意識を取り戻す。
目を開ければそこは太陽の光が入ってきて、1瞬だけ目の前が白くなる。
すぐに目はなれるであろう。
ドラゴに『銀のツルギ』で一撃を入れて・・・それからの記憶はない。
覚えているとすれば疲労感が半端ではなかったということ。体力の限界で意識を失う前の出来事くらいだ。
周りを見渡すと、ドラゴが木によりかかっていて寝てしまっていた。
ガイアを殺す機会は普通にあったはず。
なぜ寝かせたまま命をとらなかったのか・・・・・・?
疑問は残るがガイアはドラゴの目の前まで近づいった。


ガイア「おい、ドラゴ・・・」
ドラゴ「・・・・・。ん・・・・・・」


ドラゴも目を覚ます。


ガイア「なぜ俺を殺さなかった・・・?俺がどれくらい寝ていたかは知らないけど絶対お前は俺を殺せたはずだ」
ドラゴ「・・・・・・。俺様はお前との戦いに負けたんだ。実力がない自分に腹が立ってな。お前を殺す気持ちにはなれなかった。だが、お前を倒すことをあきらめたわけじゃない。不意打ちは嫌いなんだよ」


ドラゴは続けて話した。
俺様はよ、別にお前を殺すことが最後の目標としちゃいない。それを生きがいにしているわじぇやない。
最後の目標は親父を越えることだ。
最初はDN帝国の目的なんぞどうでも良かった。ただ親父を越えるために強くなりたかっただけだ。
だから無駄にチャオを殺すとはしたくなった・・・・。
でもいずれそんな気持ちは忘れていた。
DN帝国の組織図というものがある・・・・・。この組織は全て上の者が支配する。
たとえFランクで強かろうが、Eランクのチャオに逆らうことなど許されない。
上のランクに上がるにはチャオを殺して実力を認めてもらうしかなかった・・・・・・。
たとえ庶民のチャオを殺したとしてもなぜか評価が上がる。
結局はこのDN帝国の兵士の一員として働いていた。上に上がるために・・・・・・
そして幹部までの実力と評価をつけお前との決着に臨んだ。
ランサーの家の前で最初戦ったのを覚えているか?
俺様はあそこで敗北した。
あそこでなぜかお前はいきなり剣技を使った。
なぜいきなり剣技を使えたか理由を知りたいくらいだぜ・・。
まああの敗北があったからこそ今の俺様があるんだ。
しかし今日俺様はまたお前にまけた・・・・・・・。
同様にいきなり新しい技を使われてな・・・・。


ガイア「(あの時は心の中にいる『チャイン』の声で剣技を発動することができた・・。)」


今度はガイアが話す。
自分がここまで強くなれたのは『仲間』のおかげだ。
独りじゃきっと強くはなれなかった。
時には知らないチャオに力をもらい自分の『真実』をはぐらかされ今を生きている。
だれもが俺の存在を教えてれない。
一体俺はなんなんだ?
『俺の真実』ってなんなんだよ?
この世界にいるチャオのいくつかは俺の『本当の真実』を知っているみたいだけど教えてくれないんだ。
でもな、その『真実』は一人じゃきっと手に入らない。
仲間がいてやっと手に入る物だって信じている。
いつか俺は『自分の真実』を知るときが来るだろう。
そのときは全てが終わっているときだ。
でも一人じゃ終わらせることはできないんだ
仲間の大切さはこの世界に来ていろいろ学んだ。
ドラゴ・・・・・お前は上に上がるために仲間など作らずにここまで来たんだろう・・。
それも1つの道なのかもしれない。
だけどきっといつかは限界が来る
一人ではどうすることもできない限界が必ずくるぞ・・・・・!!!!


ドラゴ「ガイア・・・・・・・・・・・。」


二人はしばらく沈黙のままだった。
そんな時、かすかに飛行船のような音が聞こえてくる。
音は所序に近付いてきて、前方5Mくらい先に飛行船が見えてきた。
飛行船にはカタスロフの『国旗』がデザインされている。
そう、セヴンが迎えにきたのだ。


ガイアは大きく手を振った。
セヴンはガイアの手の振りに早く気付いた。


セヴン「もしかしてあれがガイアか?このあたりの木が燃えて黒くなっていたからすぐ上空からもわかったな。よしとりあえず近付いて着陸してみよう。ここからじゃまだガイアかわからない」


小型の飛行船を操るセヴンは少しずつガイアがいる場所へ着陸しようとする。


ガイア「きっとあれはセヴンの国の国旗だ!!!!まさかセヴンがいきていたのかな!?なにより助けがきたんだ!!!!」


ガイアは独りでにはしゃいだ。ドラゴがいることも承知で。


ドラゴ「(仲間か・・・・・俺様には縁のない言葉だな・・・・・・・・。でも1回そういえばチャオを助けたことがあんな・・・・・。あれはフリージングボーゲンからの船で・・・。)



続く。
余談
※実はドラゴが助けたチャオはガイアの仲間です。
真実の冒険後半の最初らへんの話を読んでみましょう・・・・・!!
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真実の冒険「8章」 104話 「先の事」
 土星  - 10/3/25(木) 1:08 -
  
ヴォォォオオオオン!
セヴンの飛行船がガイアの目の前に着陸する。

前のコクピットからセヴンが姿を出し、ガイアはすぐさまセヴンに駆け寄った。


ガイア「セヴン!!生きてたんだ!!俺てっきり【忘却の森】で一緒に死んでしまったかと・・・」
セヴン「それはこっちのセリフだ!!よくガイア生きていたな・・・・・!!」


セヴンもガイアも生きていることに喜びを感じ合っていた。


ガイア「セヴン!おれ・・・!!」」
セヴン「待てガイア。積もる話はかなり多くあることはわかる。とりあえずはこの飛行船に乗って一旦カタストロフへ戻ろう。いろいろと今大変なことがこっちも起きている!」
ガイア「あっ・・・そうなのか!じゃあ早く戻ろう!」


セヴンに言われた通り、雑談しかり積もる話はカタストロフで話すことにする。
ガイアはセヴンの船に近づく。
セヴンが先に乗り込み、小型の飛行船のエンジンを稼働させ、いつでも飛べる状態にさせた。
ドラゴはそれを外から少し離れた場所で見ている。


ガイア「ドラゴ!!」


ガイアはドラゴに向かって叫んだ!


ドラゴ「なんだ・・・・・・迎えが来たんだろ?さっさといっちまえよ。今俺様はお前に用はない」
ガイア「お前はどうするんだ・・・・・・!?」
ドラゴ「俺様も今自分の無線で帝国の兵士に連絡を入れた。時期に迎えが来る」
ガイア「そうか・・・」


ガイアはセヴンの飛行船に乗り込もうする時
今度はドラゴがガイアに向かって叫んだ。


ドラゴは大声でガイアに向かって言う。
ガイア!!!!!俺様は仲間など信用しないし作ろうともしない!!!!
だがお前に負けたのは事実。
それは俺様が弱いからだ!!いつかまたお前を倒す!!!!
仲間の強さなどほざくな!!!


ガイア「・・・・・・・・・」


ガイアはこの言葉を無言で受け取り、飛行船に乗る。
ドラゴにガイアの気持ちは通じなかったのだろうか?
すぐに飛行船は飛びだしあっというまにドラゴの見えないところまで消えてしまった。
今度は1時間後にドラゴを迎えにきた帝国の兵士の飛行船が【太古の森】へやってくる。
飛行船はドラゴの目の前に着陸し、2,3人の兵士が降りてきた。


DN帝国兵士「ドラゴ様!!よくぞご無事で!!」
ドラゴ「まあ無事でもねえけどな・・・・・。それより大変な事が起こったぞ」
DN帝国兵士「なんでありましょうか!?」
ドラゴ「どうやら俺様らの『3幻神復活計画』の時に死んだと思われたガイアの一味はほぼ全員生きている。早く俺様の親父に伝えろ」
DN帝国兵士「それは本当ですか!!!!・・・・すぐさま連絡を・・・・・・!!」


DN帝国兵士の一人は先に走って飛行船に乗り込み、無線を使いDN帝国本部に交信していた。
続いて全員DN帝国の飛行船に乗り込む。
DN帝国にも最近いろいろな出来事が起きている。
その事を兵士はずっとドラゴに話していた。
あの【大結晶の絶壁】の大きな破壊はチャインが3幻神を復活させたため。
DN帝国秘密基地での『鬼神』による大規模な奇襲などである
損害は想像以上である。
【マスターエメラルド復活計画】の話も持ち上げた。


ドラゴ「なるほどな・・・『マスターエメラルド』完成まで約1週間はかかるか。」
DN帝国兵士「は!その1週間の間に我々DN帝国のライフラインを復旧させ、全勢力を【DN帝国本部】に終結させるつもりです」
ドラゴ「そしてブレインが量産型ジェノム『ジェノム0』を使い『3幻神』のいる宇宙へ行き壊滅させようって話しか・・・・・・・果たして簡単には行くかな」
DN帝国兵士「我々はマスコミを仲間にしています。ガイア達のことをマスコミに話せばすぐにガイア一味は大犯罪者にすることだってできます!我々の勝利は見えています!」
ドラゴ「ああそうかい」


ドラゴは上を向いて目をつぶりこれから先の事を考えた。
簡単には絶対いかないだろう。
きっと1週間後にガイア達もDN帝国本部に終結するはずだ。
さっき連絡したから父親もこのことは予想するはず・・。
俺様もそしたらそこでまたガイアと戦うことになるのか?
『DN帝国の全勢力VSガイア軍』ってところか。
それまでにある程度準備が必要か?
いや、アイツ等でも『アトモス』や『タイダル』には勝てるとは思えない
むしろ『アタリーナ』や『ドイル』にも勝てんのか?
きわめつけは『ブレイン』だな。アイツの頭脳は天才だ。
まあアイツの父親『ライズ・ブレイン』は超天才だったから遺伝したんだろうな・・・。
いやいや『ジェノム0』に殺されて終わりか?
はは・・・・・・・1週間後が楽しみだな。
そうだ・・俺様の父親『ヴォルスト』もいるじゃねえか・・・・・・。


DN帝国の飛行船はものすごいスピードで『DN帝国本部』へと向かっていく。
続く。
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