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前半の大学生活の部分は、何というかホップさんの歩みを感じさせる文章だったと思います。
「コミュニティに居続ける」という部分は特に顕著で、ホップさんは割と一つや二つ、同じところに腰を落ち着けるタイプですよね。作中で主人公は軽口のように言っていますが、「居続ける」ことこそ実は一番難しいのではないかなあと思っております。
(そもそも僕は色々なコミュニティに所属しては切り捨てて来たような人間なので……)
とかく人は移ろいやすいように思います。娯楽が多すぎるからというのももちろんですが、同じものは飽きるという側面が強い気がしています。「居続ける」ということは「飽きない」ということになります。ですが人は大抵飽きる。飽きないためには何が必要なのか。明確な答えは分かりませんが、ホップさんの人生観からそういう部分まで描写できていたら更に面白くなったと思います。
(個人的に興味があるだけですが)
今まで「飽きて」きた人が突然居続けるようになることもあるでしょうし、逆に今まで居続けた人が唐突に飽きることもあるでしょう。その区別はどこでどのようにされているのか、とても気になります。
後半部分は理解できましたが共感できませんでした。
ホップさんの経験から、というのは分かります。多くの人がホップさんの前から現われては去って行ったでしょうし……(そう考えると寂しい感じですね)
確かどこかで言った気がしますけど、いなくなった後で「戻らなくていいや」と切り捨てるということが、僕はとても寂しいなあと思います。どこかで元気にしているだろうから、それでいい。そういう考え方をするのは難易度が高い。
だから多分、僕だったら足取りは軽くなっていません。
でも、この女の子はそうでない。そこがよく分からない部分でもあって、ホップさんの人生観を表しているのかなあと勝手に思っております。
ああ、そういえばあまりチャオ小説にならないことを気にされているようですが、チャオ小説でなくてもいいと思います。
当時もチャオ小説とは言えないものばかりでしたし……。
ホップさんの実話だと思ったのですが、そうではないみたいですね。
えぐい実話を楽しみにしております。
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