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チャオ生誕20周年記念作品 WITH スマッシュ 18/4/7(土) 23:47

Escape from the Girl 3 スマッシュ 18/4/17(火) 19:53

Escape from the Girl 3
 スマッシュ  - 18/4/17(火) 19:53 -
  
 日が暮れた。
 眠ってしまったビームを抱いて詩音は帰路を歩いていた。
 その途中で晃に会った。
「よう」
 と詩音から声をかける。
「ん。チャオガーデン?」
「そう。今日は泳いでた」
「オヨギかあ。ヒコウはどうなの?」
「あんまり興味ないみたいだな」
「そっか」
 晃は難しい顔をした。
「アレキサンドライトレースか」
 と詩音は聞いた。
「うん。あのレースは、ヒコウが強いチャオが有利だから」
「そうなのかな。ディーバを意識しすぎなんじゃないのか」
 ディーバは、チャオレース界で現在最も有名なチャオだ。
 年末に行われる、チャオレース内で最高額の賞金を争うソニック杯で二年連続優勝している。
 ソニック杯もアレキサンドライトレースだ。
 ソニック杯だけでなく、高額賞金のレースはほとんどがアレキサンドライトである。
「アレキサンドライトは、ヒコウのレースじゃない。一流のチャオなら誰でも勝てる可能性があるレースだ」
 去年のソニック杯で二位だったポチェドンは、オヨギを得意としている。
 詩音がそのことを言うと、
「ハシリはどう?」
 と晃は言った。
「ビームのハシリは一流?」
「まだ。でも、そのうちそうなる」
「そっか」
 晃の表情がほころぶ。
「ならヒコウのディーバ、オヨギのポチェドン、ハシリのビームで三つ巴だ」
 と晃は言った。
「あ、そうだ。シオちゃん、黒いジャージの人と走ってたでしょ」
「ああ、お前に追いかけられてた時な」
「あの人、立花選手だったんだよ。知らなかったでしょ」
「知らなかった。と言うか、誰。立花選手って」
「立花剣、元選手。長距離で有名なんだよ」
「へえ」
「立花選手から聞いたんだけど、新しいチャオレースができるんだって」
「そうなのか?」
「そういう噂があるんだって言ってた」
「新しいのか。想像つかないな」
 晃の家の前に着く。
 詩音は晃にビームを渡した。
「ほい」
「ありがと。ハシリが得意だなんて、私たちに似たね」
「お前に似たんだ。俺には似てない」
「そう?」
「そうだよ」
 詩音は自分の家へ歩いていく。
「今日もありがとね」
 と晃は声をかける。
 振り向かずに、おう、と詩音は応じた。
「似てると思うけどなあ」
 晃は呟いた。
 詩音も溜め息を吐いて、呟いていた。
「俺は追いかけっこは好きじゃない」

 夕飯を終えた晃は、リビングのソファでくつろいでいた。
 バラエティ番組の後にやっているニュース番組をなんとはなしに見ていたら、まさに新しいチャオレースのニュースが紹介された。
「本日、日本チャオレース教会から新しいチャオレースが発表されました。チャオから人、人からチャオへと走者を交代して走るのが特徴的な、全く新しいチャオレースです」
 この新レースはチャオレースでありながら、レース中盤に人間がチャオを背負って走る区間がある。
 チャオは人間の背で休息を取ってスタミナを回復することで、従来のチャオレースを超える長距離レースが展開される。
 これまでのいかなるレースよりも長く、そして人とチャオの絆が求められるレースだと教会は記者会見で話した。
 レース名は、ウィズヒューマン。

「やばいやばいやばい!」
 晃は興奮しきっていた。
 これが、立花の話していた新しいチャオレース。
 それがまさか人間も走るレースだったなんて。
 晃は当然、自分がチャオレースの舞台にビームと一緒に立っているところを想像した。
 詩音に電話をかける。
「もしもし」
「ねえ聞いた!? ニュース見てた!?」
「なに、見てない」
「チャオレース・ウィズ・ヒューマン!」
「はあ? なんだそりゃ」
「新しいチャオレースだよ!」
「ああ、マジだったのか」
「それがね、チャオだけじゃなくて、人も走るレースなんだって。ビームと一緒に走れるんだよ」
「よかったな」
「うん! だから私、陸上部やめる!」
「は?」
「陸上部やめて、ウィズやる! シオちゃん、練習付き合って」
「おいおいおい、どういうことだよ」
「それじゃあ明日からよろしくね!」
 晃は通話を切った。
 もっと詳しく知りたくて、スマホでチャオレースのニュースを検索する。
 すると速報を見つけた。
 ディーバと共にウィズを走るパートナーが立花剣に決まったというニュースだ。
 ディーバの所属する企業が発表したらしい。
「うおおおお!?」
 ウィズの話は、チャオレースの関係者には教会から非公式に知らされていた。
 立花がウィズのことを知っていたのは、噂を聞いたからではなく、オファーを受けたからだったのだ。
 晃も立花が知っていた真相は察した。
「立花選手が、私たちを誘ってくれたんだ!」
 と晃は万歳して喜んだ。
引用なし
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