●週刊チャオ サークル掲示板
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予告編
 DoorAurar  - 10/12/23(木) 0:18 -
  
 僕の人生には、常にレールが敷かれている。
 そのレールは僕にしか見えない。
 けれど僕がそのレールに従うことはない。
 ひたすら避け続けるんだ。
 だって、レールの上を歩くだけの人生なんて、真っ平御免だろ?


 自分たちの身を守るためには、誰かを犠牲にしなければならない。
 そんな当たり前のことを忘れて、人は生きる。
 まるで誰かを守っているつもりになっている。
「チャオが消える? あんなの都市伝説だよ、嘘っぱちに決まってるよ」
 絶望へのカウントダウンは既に始まっている。
「チャオを消費して動かす機械! それがチャオ・ウォーカーなんですよ!」
 街中から消えていくチャオの姿に気づくものは。
「ねえ、あの噂って、本当だったんじゃないの?」
 チャオ・ウォーカーは今日も世界を守る。


 誰かを、犠牲にして。

「――僕の体から、心が溶けて行く」


 砕け散る幻想。忘れられるチャオ。消えて行く心。

「君にはチャオ・ウォーカーの資格がない」

 世界を守るという正当化。

「僕は正しいことをしているんだ。間違ってるなら言ってみろ」

 失ったものたち。失われていくものたち。人の平穏の為には。

「俺のチャオを奪ったあいつらを、俺は絶対に許さない」

 それでも戦わなければならない。
 誰かを犠牲にしてでも、戦わなければ、生きられない。
 人は、滅んでしまうのだから。

「僕が何をしたっていうんだ!!」

 ヒーローの資格。

「チャオを消費して動かす? ふざけんな! 何考えてんだ、てめえ!」
「では、人を消費して動かすようにしましょうか? 出来ますよ。例えば、あなたとか」

 滅ぶことのない敵。

「あなたに私の何が分かるの?」

 悲しみが聞こえる。

「やめてくれ、僕に言わないでくれ。僕に、僕には、どうにも出来ないんだよ!」

 選ぶべき道は。

「人の夢が儚いんじゃないよ。人の傍に夢があるから、儚いのさ。そう、手を伸ばせば届くはずだ」

 怨念の敵。

「倒しても倒しても、これじゃあキリがない!」

 人の望む敵。

「チャオの心は純度が高いからね。エネルギー効率がいいのさ」

 待ち焦がれたはずの自由は、こんなものだったか。
 レールから外れた人生は、こんなものだったか。

「お膳立てはしてあげたよ。君の手は限りなく、そうさ、限りなく伸ばすことが出来るんだ」

 そうだ、こんなものじゃない。
 
「僕と一緒に戦ってくれないか」


「今の僕には、未来が見える」


 チャオ・ウォーカー


 気が向いたら完成させます。
引用なし
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読む必要のない失敗作 DoorAurar 10/12/23(木) 0:17
予告編 DoorAurar 10/12/23(木) 0:18

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