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チャオを抱えた少女が男を見つめていた。
ニュートラルフライチャオの大きな羽がより少女を小さそうに見せている。
男は、少女と出会ってしまった。
「準君ね」
「いかにも、俺は準なんだが」
「わたしは、木村かえで」
「君はあれか。エスパー少女とかそういう類なのか？」
「いいえ。すぅぱぁしぞいど」
「スーパーシゾイド？」
「あなたも、闘う人」
あなたも、闘う人
あなたも、闘う
闘う――
そう。
彼の戦いは始まったのだ。
「かえでから離れろぉっ！！」
「よろしくお願いします、準さん」
出会いは出会いを呼ぶ。
少女との出会いによって準は仲間と出会う。
「きっと、様子見しているんだと思う」
「俺がいるからか」
「そう。でも、たぶんまたすぐに来ると思う」
迫りくる敵の存在。
彼らはどう戦えばいいのだろうか？
「これって、ちょっとまずいか？」
「まあ、確実に、来るだろうね」
そして、戦いの時――
「ドゥーダァーーイ！！」
物陰から飛び出た準の両腕から十本のナイフが解き放たれる。
彼らは必死に戦う。
戦いの中で何を感じ、何を理解するのか。
そして、謎の少女かえで。
「わたし、チャオにキャプチャーされて、それでチャオのはねになって、飛ぶの」
チャオ。
キャプチャー。
羽。
飛ぶ。
彼女の発言の意味することとは？
彼女の正体は一体――
チャオのはね
１２月２３日公開予定
「チャオの未来のためにお前を抹殺するぞ」
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