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「ワタシと君は、既に出会っている」
――回帰する時。
「助けたいと思っているなら、馬鹿をやってみてもいいんじゃないの？ それがたとえ嘘でもね」
女神の戯れか、悪魔の策謀か。少年は再び暗迷の地へと舞い戻る。
「我が国のＧＵＮは傀儡状態と言えるだろう。奴らの隠れ蓑にすぎん」
謎の生物、ＧＵＮ最高軍事機密コード『ＣＨＡＯ』――人知を逸した力を持つ彼らの目的は。
「悪いのは君たち人間だ。ワタシではない！」
仕組まれた筋書きは、もはや留まるところを知らず。
「こちらはＧＵＮ連邦本部である。これより軍事兵器コードＣＨＡＯを内包する貴国に対し、武力制圧を行う」
悪夢のような世界が、始まろうとしていた……。
突如として始まる戦争。
「始まってしまっては止められない。このままだと、この国は！」
交錯する思いと共に。
「どうして一人で背負い込むの？ なんでもかんでも、一人で出来るような顔して、全部、一人でっ！！」
ただ一つ、心に決めたこと。
「あなたの思う通りにやってみると良いわ。頭じゃなくて、ここでね」
少年は澄み切った空の断片を縫うようにして駆け巡る。
「君に授けよう。天才科学者たる俺が生み出した、世界唯一の――！」
今はまだ、誰も知らない結末を。
「エクリプス……キャノン」
今こそ、真実にするために。
「もう一度聞こう。何者かね？」
「研修生だ」
少年は、鋼鉄の翼を広げる。
コードＣＨＡＯを抹殺せよ/The-Temporary-Truth
「忘れたか」
「何を……」
「ボクは天才なんだ」
2009年１２月２４日――全国同時公開。
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