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週刊チャオ休刊後の作品について、
一年ごとにおすすめ小説を紹介していきます。
また、おすすめ小説とは別に面白い試みのあった作品も、意欲作として触れてみたいと思います。
なお敬称略にて紹介させていただくこと、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
☆2009年☆
週刊チャオ休刊直後の年。
これからチャオ小説というものは投稿されなくなるであろう、
という想像されていたタイミングだからこそ、
力作を作り出そうという気分があったのかもしれない。
おすすめチャオ小説2009
チャオガーデン
作 チャピル
週刊チャオ休刊後、初の聖誕祭で発表された。
チャオと人が共存する社会が描写され、
利口なチャオの一人称でその世界での生活が描かれる。
その質の高さが本作の特徴。
転生を扱っているところもチャオ小説ならではという感じがあり、
綺麗にまとまったストーリーが光っている。
チャオ小説全体で見ても屈指の作品。
意欲作2009
CHAOS PLOT
作 スマッシュ
予告編を50回、毎日1回ずつ投稿するという試みをした。
予告編のみで100KBを超える文章量がある。
ちなみに、予告編と本編を合わせた全体の文章量は400KBを超えている。
☆2010年☆
定着はしなかったものの、新規の作家が登場した。
その影響もあって、週チャオ休刊後にしては作品数が多かった。
しかし一つの作品を、おすすめ作品と意欲作の両方として紹介することとする。
そう判断した大きな理由として、
これ以降に開花したチャオ小説作家が複数見られたという点がある。
おすすめチャオ小説2010
意欲作2010
とある少女とショーネンR18
作 それがし
埃っぼい乾いた空気が漂う、魔法も銃も登場するファンタジー。
非常にそれがし氏らしい作品であり、
それゆえにチャオ小説の中では珍しい雰囲気を持っている。
未完結の作品のため推薦しにくいところではあったが、
それを考慮しても余りある魅力がある作品だった。
☆2011年☆
前半は企画『チャオの詩』及び『週刊チャオ鍛錬室』が登場し、活気があった。
小説の質を向上させようという強い動きがあり、
そのためにこの年の意欲作は複数選出した。
おすすめチャオ小説2011
チャオ・ウォーカー
作 ろっど
ろっど氏自身の作風に忠実なチャオ小説。
その中でもスタンダードであり、様々な面白みがある作品。
話の起伏がはっきりするように作られていることを初めとして、
エンターテイメント方向に力を注がれていることが感じられる。
意欲作2011
小説事務所シリーズ
作 冬木野
『生存報告』(週刊チャオ鍛錬室)
作 冬木野
彼女の病室(週刊チャオ鍛錬室)
作 ホップスター
この年投稿された小説事務所シリーズの文章量はおよそ750KB。
つまり、およそ32万文字である。
その量は賞賛されるべきであろう。
「『生存報告』」は冬木野氏のよい部分が前面に出ていると、
発表当初からよい評判があった。
氏の代表作の一つと言っていいだろう。
「彼女の病室」は、友人を亡くしたことをきっかけにして書かれた作品。
とてつもなく大きなショックから書かれた作品であるため、紹介したいと感じた。
☆2012年☆
週刊チャオ休刊後も残ったチャオ小説作家たちにとって、
2012年は大きな意味を持つ年となった。
まず、企画『自分の冒険』の登場があった。
課題がきつい、との声も上がったこの企画は、
そのきつさゆえに一部の人間の心を鷲掴みにした。
そして、だーく氏の代表作である「シャドウの冒険」の打ち切りが宣言された。
さらに聖誕祭で、この激動の年を締めくくったのが、
この年のおすすめ小説であった。
おすすめチャオ小説2012
チャオアパート
作 スマッシュ
2011年から盛んであった、小説の質を高めようという活動。
この作品は、その活動を経て成長した者がいたことの証となった。
ちなみにこの作品以降、スマッシュ氏が似た雰囲気のチャオ小説を書くと、
チャオアパートっぽいよね、と言われるようになる。
意欲作2012
『自分の冒険』に投稿された作品群
作 ろっど スマッシュ だーく
とてもがんばりました。
書き終わった時、魂が抜けそうになっていました。
☆2013年☆
昨年までの熱気は冷め、
投稿された作品の数は減った。
しかし嬉しい衝撃に富んでいる年でもあった。
おすすめチャオ小説2013
爆誕!次世代チャオブリーダー! 〜それがしの実家編
作 それがし
ノンフィクション系の短編という珍しい作品。
父方の実家に帰省した氏と、従姉の娘であるユズちゃんとの交流、
そしてユズちゃんとチャオとの出会いが描かれる。
話のテンポがよく、内容も質の高いコメディとしてまとまっている。
意欲作2013
つづきから
作 冬木野
そんなにブロッコリーのことが嫌いなら殺せ(元編集長からの挑戦状)
作 ぺっく・ぴーす
「つづきから」は否定的な指摘が多くあったものの、
全てが駄目だったというわけではなく、
むしろ光を放っている点においては、冬木野氏の可能性が存分に表現されていた。
ぺっく・ぴーす氏の通称「ブロころ」は、
シュール系のなんでもありなギャグがヒットした。
そのような作品の書かれることが激減していたためである。
☆2014年☆
昨年末に『元編集長からの挑戦状』という企画が登場し、
それへの投稿作が盛り上がった年であった。
その中でもだーく氏が活躍した。
おすすめチャオ小説2014
ヘルメタル・クラッシュ(元編集長からの挑戦状)
作 だーく
この作品も、小説の質を高める活動の成果が出た作品と言える。
光る表現力が物語を味わい深くしている。
この点が、他のチャオ小説ではなかなか味わえない点であり、
この作品で積極的に試みられている工夫である。
意欲作2014
コーヒーカップ
作 だーく
ろっどの物語
作 ろっど
「コーヒーカップ」は終盤、コーヒーカップに乗るシーンからが衝撃的であった。
チャオの名前がチャピルであったことも話題となった。
「ろっどの物語」はチャオ小説ではないが、
氏の人生を赤裸々に振り返る内容が驚きを生んだ。
☆2015年☆
この年は投稿された作品数が非常に少なかった。
しかしながら、大変な話題になった作品があり、
それをこの年のおすすめチャオ小説、及び意欲作として推薦します。
おすすめチャオ小説2015
意欲作2015
真実の冒険
作 土星
まさかの4年ぶりの更新に、残っていた週チャオ作家たちを驚愕させた。
昔と変わらない作風で書き続けているような印象を受けるものの、
見比べてみると文章には細かく変化がある。
その変わらないようで、少し変化している、というところも楽しみの一つ。
☆2016年☆
前年同様、真実の冒険の更新が話題になった。
真実の冒険によって創作意欲をかきたてられたスマッシュ氏が11月に4作品を発表。
その中から意欲作を選んだ。
おすすめチャオ小説2016
悪魔の契約
作 ぺっく・ぴーす
週チャオ休刊後の作品らしい正統派の小説の雰囲気を持ちながらも、
登場人物の年齢が他のチャオ小説よりも若い。
そして、その幼さを上手く表現できているところが素晴らしい。
意欲作2016
お姫様に金棒(自分の冒険)
作 スマッシュ
お姫様に金棒は自分の冒険に投稿された。
これまでの投稿作を踏まえた新工夫が特徴。
そして序盤の出来のよさにも注目。
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