●週刊チャオ サークル掲示板
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☆★☆週刊チャオ第333号(8月2週)【表紙】☆... チャピル 08/8/9(土) 0:00
☆★☆読みきり作品☆★☆ チャピル 08/8/9(土) 0:00
☆★☆新連載作品☆★☆ チャピル 08/8/9(土) 0:00
☆★☆現在連載中作品☆★☆ チャピル 08/8/9(土) 0:00
Lord 14話 キナコ 08/8/9(土) 0:12
Lord 15話 キナコ 08/8/9(土) 0:12
月光のメイド 斬守 08/8/12(火) 21:19
月光のメイド 『失敗ゆえの成功』1 斬守 08/8/12(火) 21:20
月光のメイド 『失敗ゆえの成功』2 斬守 08/8/12(火) 21:22
月光のメイド 『失敗ゆえの成功』3 斬守 08/8/12(火) 21:33
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ チャピル 08/8/9(土) 0:01

☆★☆週刊チャオ第333号(8月2週)【表紙】...
 チャピル  - 08/8/9(土) 0:00 -
  
●○発刊場所の臨時変更について○●
週刊チャオをご愛読いただき、ありがとうございます。
この度はCHAO BBSがメンテナンスから復旧しない状況が長く続いているため、
ここ「週刊チャオ編集部 サークル掲示板」にて臨時の発刊を行うこととなりました。
CHAO BBSが復旧するまで、週刊チャオはこちらの掲示板に掲載されます。

基本的にはCHAO BBSの時と同様に週刊チャオを利用していただきたいのですが、実際のところ、いくつかの動作に違いがあります。
これについてはろっどさんが週刊チャオ331号発刊に関するお知らせにまとめられているので、こちらをご覧下さい。
最も重大な違いは発言の修正が不可能であることですので、これに関して、もしも不安がある方は、投稿練習用ツリーをご利用ください。

次号の発刊は、CHAO BBSが復旧すればそちらへ、しなければこの掲示板での発刊となります。
仮に土曜日までにCHAO BBSが復旧した場合も、次の週刊チャオが出るまでは、このツリーを利用してください。
CHAO BBSが復旧したときには、CHAO BBSの誌面上にて、速やかにこちらの掲示板での臨時措置についてを説明する予定です。

 ☆

【チャピル】「人間って書きやすいと思うんですよね! なぜなら我々は人間だから!
       他の人種を書こうと思った瞬間に、膨大な資料との格闘が始まる・・・!!」
【かいろ】「オモチャオって書きやすいと思うんだよな! なぜなら僕たちはオモチャオだから!
      他の生物を書こうと思った瞬間に、膨大な資料との格闘が始まる・・・!!」
【ふうりん】「オモチャオは生物じゃないです」

【ふうりん】「兎も角、週チャオ作家の方々には、チャオという未知の生物を描写する指名を与えられている訳ですから、
       チャオの行動や精神ををしっかりと観察、理解して、正確なチャオの姿を表現してもらいたいものです」
【かいろ】「兎も角、週チャオ作家の君たちには、オモチャオという未知の何かを描写する指名を与えられているのだああああ!!!!
      オモチャオの行動や燃えるような熱い魂をしっかりと観察、理解して、正確なオモチャオの姿を描写しろおおおおおおお!!!!!!」

【チャピル】「これらの『違い』を明らかにするのは容易ではありません。このような種族レベルでの違いもあれば、個体差レベルの違いもある。
       しかしながら、これらに一つ一つ疑問を投げかけ、その答えをパズルの如く組み合わせていく事こそが、世界観の構築なんです」
【ふうりん】「なんです」
【かいろ】「なんです」

【チャピル】「あー、今日はちょっとスペース余りましたねー」
【ふうりん】「・・・今、世界観を根底から破壊する発言が聞こえたような!!」
【かいろ】「実はチャオをドロドロに溶かして金属の中に詰めたものが、オモチャオなんだぜ」
【ふうりん】「かいろくん・・・今日はオウム返しだからって、そんな嘘までつかなくても!!」

※チャピル・・・生まれて初めて渋い声だと言われました。
※ふうりん・・・生まれて初めてラクダを実際に見たそうです。
※かいろ・・・生まれて初めて手にした愛に恩返しを続けている最中だそうです。

▼週刊チャオとは▼
チャオBBS内で、自分の考えたチャオに関する小説などを、みんなが書き込むツリーのことです。
週チャオに小説を載せるのには、何の資格も要りません。
また、小説以外にも、詩、俳句、歌など、文学作品なら何でもOKです。

なお作品への感想は上の「感想・伝言ツリー」へお願いします。

▼作者の方へのお願い▼
・一回で完結する作品や、詩、俳句、歌などは『☆★☆読み切り作品☆★☆』にレスをして書いてください。
・新たに連載物を始めるときは『☆★☆新連載作品☆★☆』にレスをして書いてください。
・現在連載中の作品は『☆★☆現在連載中作品☆★☆』にレスをして書いてください。

・読者の人が見やすいよう、短文でいくつもレスを付けて続きを書いていかずに、なるべくひとつの発言の字数制限いっぱいまで発言の修正を利用し追加しましょう。
・見やすくするために、2つ以上のレスを使うお話の場合、多段レスをせずに2つ目以降は全て1つ目にレスするようにし、一段になるようにしましょう。

× ├チャオのお話・1話  ソネック
    └チャオのお話・2話  ソネック
      └チャオのお話・3話  ソネック

○ ├チャオのお話・1話 ソネック
    ├チャオのお話・2話 ソネック
    ├チャオのお話・3話 ソネック

・感想をくれる人のために、なるべくその週に予定しているお話を全て書いてから感想を募集するようにしましょう。

●○週刊チャオのQ&A○●

【私も週刊チャオに、小説を書きたいのですがいいですか?】
週刊チャオは誰でも、いつでも参加できるツリーです。
参加は自由なので書き込むのに許可や登録はいりません。
いい小説ができたら、ぜひ一度書いてみてください。

【週刊チャオのツリーはいつ立ちますか?】
基本的には毎週土曜日の0時、つまり金曜から土曜になった時です。
ただし、立てる人の都合等により遅れることも早まることもあるので、遅れたときはごめんなさい。

【小説を書きたいけど、次の発行日まで日にちがあり、まてません。】
週刊チャオは次の号が立つまでの一週間有効です。
月曜が来たらおしまい、ページが変わったらおしまいなんてことはありません。
もし小説が水曜日に完成したら、前の土曜に発行した週刊チャオを利用してみましょう。

【今日途中まで書いたけど疲れちゃった。まだ明日続きを書く予定なんだけど…】
そんな時はタイトルの中に「未完成」や「今週続きあり」などをいれておくのが読者
のみなさんのためにいいでしょう。あまり無理をせず自分のペースで書いていきましょう。

【書いた小説の著作権についてはどうなるの?】
基本的に各作者にありますが、週刊チャオ編集部に限って無断転載ができるものとします。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.0.1) Gecko/2...@ntttri018177.ttri.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp>

☆★☆読みきり作品☆★☆
 チャピル  - 08/8/9(土) 0:00 -
  
一回限りのお話、詩、短歌、歌などの投稿はこちらへどうぞ。
詳しくは、週刊チャオ表紙の「作者の方へのお願い」を、ご覧下さい。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.0.1) Gecko/2...@ntttri018177.ttri.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp>

☆★☆新連載作品☆★☆
 チャピル  - 08/8/9(土) 0:00 -
  
新たに連載を開始される方はこちらへどうぞ。
詳しくは、週刊チャオ表紙の「作者の方へのお願い」を、ご覧下さい。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.0.1) Gecko/2...@ntttri018177.ttri.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp>

☆★☆現在連載中作品☆★☆
 チャピル  - 08/8/9(土) 0:00 -
  
連載作品の2回目以降はこちらへどうぞ。
詳しくは、週刊チャオ表紙の「作者の方へのお願い」を、ご覧下さい。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.0.1) Gecko/2...@ntttri018177.ttri.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp>

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
 チャピル  - 08/8/9(土) 0:01 -
  
これより下に小説を書かれた方は週刊チャオの表紙を一度よく読んでから
週チャオに参加してみてください。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.0.1) Gecko/2...@ntttri018177.ttri.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp>

Lord 14話
 キナコ  - 08/8/9(土) 0:12 -
  
清潔な部屋、白いベッド、純白のカーテン。
そして清楚なナース達。
まさにここはこの世の天国 そして君達は天使達!
と心の中でそう何度も叫びながら夢のような時間を堪能する男がいた。
入院患者とは思えない いかついサングラスをかけて。
お見舞いの果物籠からリンゴを一つ 皮も剥かずに丸かじりをして。
・・・あまりの好き放題ぶりに呆れてモノを言えない男が一人。
その様子をしっかりと伺っていた。

「・・・レイヴァン。」
「よう、大将!入院も捨てたものじゃあねぇな、天国さながらだな。」
「それは何よりだな。」
「だろ? ったくユウヤの大将もやせ我慢せずに入院しな?楽だし」
「お前みたいな患者は迷惑だろうな。」
「そう言うけどよ・・・いつ死ぬか分からん奴より俺みたいな奴はほっとけば治るんだぞ? 診る方も気が楽だろ?」
「俺は疲れる。」
「まぁ細かい事はおいておいて。」

いつもならここで奴は煙草を一服するのだが、生憎そんなものはこの場所とは無縁。
指や口が寂しいのを堪えつつ、ベットで臥せながらも話を始めた。

「今こうして余裕があるから・・・もう一度順をおって話すぞ?」
「よろしく頼む。」

軽く咳払いをするとその無精ひげの生えた顎をしきりに動かし始める。

「CHAOというのがつい最近存在が噂されだした新種の生き物 っつっても前々からUMAとしてイルのかイネェのかよく雑誌や番組で取り上げられ続けてたわけだ」
「あぁ、生い立ちは南アメリカの密林地帯・・・・親はなく二匹だけ捕獲した・・だろ。」
「そっ!まぁ『手付かずの自然あるところに新種あり』ってな。新種の生き物として動物園を賑やかせる程度のはず だったんだな。」
「アメリカより全世界の飼い犬や飼い猫の方がよっぽど震えているだろうな。」
「ペットの代名詞 犬、猫にプラスCHAO・・・まぁ元祖を差し置いて人気は爆発しそうだわな。」
「本当にあれが軍事大国アメリカに対して致命傷を負わせられるのか?とてもじゃないが・・・今でも信じられない。」
とユウヤの感想を聞き終えたレイヴァンは徐にスイッチを押した。
それから間もなくしてナースがやってきて
「どうかしましたか?」
と尋ねてくる。
その問いに対して
「すんません 間違えただけ!」
と返しナースをすぐに退場させる。居なくなった事を確認してまた話は続行する。
「今の人・・・めっちゃ綺麗で優しいけど・・・実際プライベートでは何しているかわからねぇ、男たっくさん泣かす罪な女かもしれん。CHAOもおんなじ」
「・・・」
「確かにCHAOは見た目はマスコットキャラみたいに可愛らしい けども! 本当に凄いのはその特性!他に類を見ない特性を見つけたと俺が言ったら?」
「・・・・それは?」

「まぁ待ってみ!」
と一度流れを止めさせた。ユウヤも止めた原因がわかった。
あえて場を締めるためにレイヴァンはじれったくこう言った。

「役者さん、来たらしいぜ?」
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR...@hccd37ddf10.bai.ne.jp>

Lord 15話
 キナコ  - 08/8/9(土) 0:12 -
  
「失礼します〜」
そう言って入ってきたのはどうも三十路は迎えた女性であった。
服装も別にその年齢相応のものだから気にするほどではない。
ユウヤは鋭い目つきでその様子をジッと凝視していた。
その女性はこう話した。
「私二人の担任なんですけども、お送りにきました。」
「ゼルエル君、ラシェルちゃん。もう私は帰るからまた明日学校でね。」
「それでは失礼します」

・・・とまるで風の様にやってきて、風の様に去っていった。
その場に残されたのは、二人の子ども。
ゼルエルと呼ばれた碧色の髪の少年と、ラシェルと呼ばれた紅色の髪の少女。

その二人の姿はユウヤは見るのが初めてだった。
それ故に今の状況が信じられず、口を開いた。
「この二人があの時のCHAOなのか・・・?」
あの水色のからだ、小さな羽根、丸い尻尾。
人間とはかけ離れてたが愛くるしかった姿はどこにもない。
そしてその代わりにと今居るのは随分と可愛らしい二人の子どもの姿。
・・・正直腑に落ちない。納得できない。
「まぁ聞いてくれや 大将。 こいつらがこうなった訳はな・・・」
「・・・」
「CHAOという生き物が遺伝子生物と称されるのが・・・理由だ。」
「遺伝子・・・生物・・・?」
「ちょいと長くなるから少し覚悟してくれよ」
思わず生唾を飲んだ。
手持ちのメモ帳を乱暴に開けてそこにペンを押し当てる。
いつでも話して良い。
それを悟ったのかレイヴァンもゆっくりと口を動かし始める。

「・・・CHAOという生き物の特性を調べていく内にだんだんと分かっていった事なんだが・・・
まず俺達が一番に驚いたのは『他の動物の遺伝子を体内に取り込み、その特徴を発揮する能力』この存在な。
この能力は『外敵の種類が豊富にあればその分成長の可能性がある』ってのが重要なんだわ。」
「何故?」
「あんな弱弱しい生き物がどうやってこの時代まで生き残ってこれたかって話。そう考えれば納得はできる。」
この子ども達がそんな大層な能力をねぇ・・・
疑惑の目をぶつけずにはいられなかった。反応をみればなおさらだ。
異体の知れない視線に戸惑う子と無邪気に微笑み返す子。
今まで戦場に生きてきた俺にとってはあまり関わらないものだ。
「これを俺達はこう呼んでいた 『キャプチャー』スキルってな。」
「・・・・・なるほど。」
「そんでもってこれは全てのCHAOの共通して持っている特性で。この二人にはそれぞれ別の能力があったりするんだが・・・」
「待てよ。 ヒトの姿になった説明は?」
するとレイヴァンは果物籠の中から適当に一つ、取り出しては俺の方に投げた。
ゆっくりと弧を描いて飛んでくるそれは赤くて丸かった。
リンゴだ。 「それでもかじってみな、頭冴えるからよ。」と奴は言う。
流石にこの真っ赤なリンゴをそのまま食べる気はしなかった。
大体皮を剥いて淡い黄色の果肉を食べる 赤い皮は・・・・
赤・・・?あか・・・い 赤い・・紅い・・・

「・・・・・まさか・・・俺の血を?」

「そのまさか!あの時大将の血を体内に取り入れたCHAO達はその生まれ持ったスキルを用いて・・・人間になった。
 CHAOは通常ひ弱な生き物けど、人から手に入れた遺伝子は結果、長い寿命を得た。頭脳も発達した。」
「そして・・・長い寿命を得ることができたのは大将の血を受けついだから! つまりだな・・・」
「つまり・・・?」

「・・・・遺伝学的にはこのCHAO達はお前の子どもだ!」
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR...@hccd37ddf10.bai.ne.jp>

月光のメイド
 斬守 WEB  - 08/8/12(火) 21:19 -
  
月光のメイドの注意事項(?)

毎回コピペされているので、読んだ事がある場合は読まなくても結構です。


・本作品は毎回1話ごと完結する作品になっております。(一部例外もあるかも)
 ですので、どの話から読んでも楽しめるようになっていると思います。そうなるように努力します。

・本作品は話によってはジャンルが変わる可能性があります。

・本作品に毎回、必ずしも戦闘シーンは載せておりません。

・本作品に萌え要素は除外します。しかし、意識せずに自然にできたものが本作品にはあるようです。

・本作品にパクリは多分ないと思います。そうならないように努力します。

・本作品が必ずしもおもしろいとは限りません。あたりまえです。

・本作品の筆者はちゃんと首は存在しております。斬首してません。多分。

・本作品によるこの注意事項は、真面目に書いていない項目がある可能性があります。


以上、どうでもいい注意事項でした。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.1) Gecko/2008070208 Fire...@softbank220020034218.bbtec.net>

月光のメイド 『失敗ゆえの成功』1
 斬守 WEB  - 08/8/12(火) 21:20 -
  
彼女は守るために存在している

守るべき時、月の光はいつでも彼女を照らしていた

そして、彼女はこう呼ばれた・・・・・


『月光のメイド』


第三話「失敗ゆえの成功」


季節は春。5月である。
ここはチャオの森。
人に捨てられたりしてくる、チャオの国でもあった。
そのチャオの森は、チャオが作った街、平原、火山など人間にとっても広い森であった。
そのチャオの森の『チャオティックルーイン』という街の北の森の奥に、一つの大きな屋敷があった。

人間が住めるような広さの屋敷で、庭も相当広い。


その屋敷の地下一階に本がたくさん保管されているところがあった。
いわゆる図書室である。あたりはやはり広かった。


その図書室で、本を読む一人のチャオがいた。
DSS型のチャオであった。


???「氷に雷を通すためには、氷の周りに水を多少張れば・・・・・。」


そう独り言をいいながら研究をしていた。

そんな中、一人のチャオが図書室に入ってきた。
そのチャオはあまりにも珍しい姿をしていた。
普通、チャオは服をきないのだが、そのチャオはメイド服をきていたのであった。


???「ジェネリクト、研究の方はどうですか?」


そう、本を読んでいたDSS型のチャオ・・・ジェネリクトにむかって、メイド服をきたチャオは言った。


ジェネリクト「今回は簡単にいきそうだよ。そこまで難しい術じゃないし。」
???「一体いくつ幻闘術の技をつくるつもりなのですか?」


幻闘術とは火、氷、雷、風、光、闇の6つの自然現象を利用した戦闘術。取得するには数々の訓練が必要である。


ジェネリクト「死ぬまで作るつもりだよ。それが僕の生きる道だからね。」
???「そうですか。」
ジェネリクト「メルトだって、あのわがままなお嬢様を守るのが生きる道みたいなものだろう?」


メイド服をきたチャオ・・・メルトにジェネリクトは問いかけた。


メルト「生きる道なんて、自由でいいと思いますよ。」
ジェネリクト「じゃあ、お嬢様はどうでもいいのかい?」
メルト「そうではありません。今はそうなっているだけです。」
ジェネリクト「本当は一生そうしたいくせに・・・。」
メルト「・・・そうでしょうね。」


そう言って、ジェネリクトに紅茶をさしだした。


メルト「紅茶です。」
ジェネリクト「ありがとう。」
メルト「それでは、私はこれで・・・。」
ジェネリクト「・・・・・変わってしまったね、君は。」


出口に向かっていた。メルトの足が止まった。


メルト「・・・どういうことですか?」
ジェネリクト「昔の君は、本当に酷かったからね。未だに笑っているところを見たことないけど。」
メルト「昔は昔です。」
ジェネリクト「・・・まぁ、いいや。」
メルト「では、失礼します。」


そう言って、メルトは図書室から出て行ってしまった。
図書室にはジェネリクト一人だけになった。


ジェネリクト「・・・あのお嬢様は、本当にいい人なんだね。」


そう独り言を呟いて、ジェネリクトは作業に戻った。


ジェネリクトは、新しい幻闘術を開発する仕事をしているチャオであった。
幻闘術に関する本を書き、お金を稼いでいた。
しかし、彼はお金のために仕事をしているわけではなかった。
ただの趣味である。
術が完成するたびの喜びが、彼の楽しみなのであった。


メルト「おはようございます。」


次の日、メルトはまた図書室にやってきた。


ジェネリクト「んー・・・おはよう・・・。」


ジェネリクトは眠たそうにそう答えた。


メルト「朝食を持ってきました。」


そう言って机の上の本をどかし、料理をジェネリクトの前においた。
料理は木の実のソテーであった。


ジェネリクト「ありがとう。」
メルト「それではこれで・・・。」


そう言って、メルトは図書室から出て行こうとしたが・・・。

とある訪問者によって、それはさえぎられた。


???「メルトさああああああああああああああん!!」


びっくりして、ジェネリクトのポヨは!に変わった。
そして声のしたほうを振り向いた。
そこには、HSS型のチャオがメルトの後ろに隠れていた。


メルト「どうしたのですか、ジェイドさん。」


HSS型のチャオ、ジェイドはいきおいよく答えた。


ジェイド「助けてください!殺されかけています!」
メルト「落ち着いてください。誰にですか?」
ジェイド「フィルにです!」


その瞬間、凄い勢いでなにかが飛んできた。
この屋敷の主・・・HFF型のお嬢様のフィルであった。


フィル「さて・・・覚悟はいいかしら?」
メルト「どうされたのですか、お嬢様。」
フィル「こいつ、私に攻撃したわ。」
ジェイド「違うって!あれは事故だって!」


するといきなりフィルは消えて、ジェイドの上空に現れた。


フィル「うるさい、黙れ。」


そのままジェイドの頭にむかって、急降下しながら鉄拳を喰らわした。
そこまで痛くはなかった・・・・・。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.1) Gecko/2008070208 Fire...@softbank220020034218.bbtec.net>

月光のメイド 『失敗ゆえの成功』2
 斬守 WEB  - 08/8/12(火) 21:22 -
  
フィルは無理やりなれないパンチをしたためか、手が痛かったせいか、手をぶんぶんと左右に振っていた。


話の内容をまとめるとこうだ。


俺が扉を押して開けた。
すると、そこにフィルがいて扉におもいきりぶつかった。
そして追いかけられた。


この程度の理由であった。
だけど、こいつのあの怒ったときの感じは本当に怖かった・・・。怒りのオーラがフィルの周りにあったかのように、口ではなにも言ってなかったが、それだけで怖かった。


フィル「とにかく、次からは気をつけなさい。」
ジェイド「どうやって気をつけるんだよ・・・。」
フィル「うるさい。いいから気をつけろ。」


扉の向こうを透視しろとでも言っているのかこいつ・・・。


ジェイド「それにしても・・・・・ここに来たのは初めてだな・・・。図書室とかあったのか・・・。」
メルト「そういえば、ジェイドさんここにきたことありませんでしたね。」
ジェイド「はい、地下とかあったのですね・・・。」
メルト「では、ジェネリクトと会うのは初めてですね。」
ジェイド「ジェネリクト?」


メルトは、図書室の奥のほうに向かって指を指した。
見ると、DSS型のチャオが食事をしていた。


ジェネリクト「やぁ。おはよう。」


それが、ジェネリクトさんとの出会いであった。


ジェイド「へー、じゃあいろいろと技をあみだしているわけですか・・・。」
ジェネリクト「まぁ、そういうことだね。」


俺達はジェネリクトさんの仕事について語っていた。
元は自分の興味からだが・・・・・。


ジェイド「いつからこの屋敷に?」
ジェネリクト「う〜ん・・・・・メルトがこの屋敷に来た頃かなぁ・・・。」
メルト「確か、私がきて1ヵ月後にこの屋敷にジェネリクトが住み着きました。」
フィル「別に入れるつもりはなかったけどね。」


そう淡々と答えるフィル。
まださっきのことが怒っているのか・・・。


フィル「メルトが勝手にいれたのよ。」
メルト「しかし、許可をだしてくれたのは・・・・・」
フィル「うるさい、黙れ。」


と黙らせるフィル。
この様子からすると、ジェネリクトさんをこの屋敷に住んでいいことを許可したのはフィルらしいな。
素直になればいいのに・・・。


そう思いながら、図書館の辺りを見渡した。
沢山の本が納まっており、天井まで本が続いていた。
読めなそうな本も多そうだった。


ジェネリクト「・・・本に興味があるのかい?」
ジェイド「え?・・・う〜ん・・・・・微妙ですね。興味があるのは読みますが。」
ジェネリクト「この本読んだことあるかい?」


そう言って、ジェネリクトさんは一つの本を取り出した。
茶色い本で、『幻闘術の全て』と書かれてあった。
・・・どこかで見た気がするんだが・・・・・。


ジェイド「・・・あ。思い出した。じいちゃんがその本持っていたような。」
ジェネリクト「おじいさんが持っていたのかい。どんなおじいさんなんだろうね・・・。」


そう言われると、ばりばり元気なじいちゃんだと答えるしか他ならない。
今でも、大きな岩を破壊するほどの幻闘術を扱える人だからなぁ・・・。


ジェネリクト「この本は僕が書いたんだよ。」
ジェイド「へー。凄いですね・・・。」


その時、ジェネリクトさんは何かを思いついたように言った。


ジェネリクト「そうだ。幻闘術の開発練習をするから、屋上にきてくれないかな?」


そう言われてもちろん俺はついていくことにした・・・。


屋敷に屋上まであるのかよ・・・。

屋上は、やはり広く・・・というか狭いところがあるのかこの屋敷。
柵で囲まれており、屋上の入り口の部分を見てみると大きな時計が壁についてあった。


ジェネリクト「庭で実験してもいいんだけど、ピューマさんに怒られるからね。」


あのピューマが怒るのか・・・・・。

そう思っていると、なにかぶつぶつとジェネリクトさんは唱え始めた。


ジェネリクト「ちょっと危ないから離れていてね・・・。」


そして、ジェネリクトさんの周りに氷と雷の力が集まってきた。


そう思った次の瞬間、ジェネリクトさんの目の前に氷の柱ができ、その周りを雷がバチバチと鳴り響いた。
俺のポヨが!に変わった。


ジェイド「な!?」
ジェネリクト「『雷氷の柱』・・・・・上手くいったようだね。」


そして、雷が落ちて氷の柱は砕け散った。


ジェネリクト「でも、合成でできる術だから二人以上いないと無理だね・・・。」
ジェイド「一人じゃできないのですか?」
ジェネリクト「普通、チャオは一つの属性の幻闘術しか使えないんだよ。僕は特別で6つ扱えるけどね・・・確か、もう一人6つ扱えるチャオもいるらしいけどね。」


幻闘術か・・・・・。
俺のじいちゃんは使えるけど・・・俺も含めて家族全員使えないんだよな・・・。


フィル「まぁ、扱えても普通の人達にはなにも役にたたないんだけどね。」


と後ろからフィルの声がした。
振り返ると、フィルとメルトさんがいた。いつの間に後ろに回りこんだんだ?


ジェネリクト「お嬢様は厳しいねぇ・・・。戦争になった時は役立つかもしれませんよ?」
フィル「戦争なんて、チャオがするはずないわよ。するのは人間のみ。」
ジェネリクト「まぁ、現実はそうなんですけどね。前にチャオの森を救ったチャオ達は幻闘術を使っていたらしいじゃないですか。」


何の話だ?


フィル「あれは特別でしょ。あんな天変地異になるような出来事、めったにないでしょうに。」
ジェネリクト「お嬢様は厳しいなぁ・・・。」
フィル「お嬢様が厳しくて何が悪い。」
ジェネリクト「・・・・・この人に口で勝てる人はいないだろうな。」
フィル「あたりまえよ。」


よく分かんないが、とにかくフィルに口喧嘩で敵う人はいないだろう。
とにかく、幻闘術に興味をもった俺はジェネリクトさんに頼んでみた。


ジェイド「ジェネリクトさん。他に思いついた術はないんですか?」
ジェネリクト「ん?あぁ、もう一つだけあるよ。」


そう言って、ジェネリクトさんは手に持っていた本を読み始めた。
しばらく読んだ後、本を閉じる。


ジェネリクト「じゃあ、行くよ・・・・・『ファイヤードラゴン』」


そう言うと、ジェネリクトさんの腕から炎の龍が現れた。
この人本当に凄いなぁ・・・・・。



あれ?この龍、俺に向かってきていないか・・・?
引用なし
パスワード
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月光のメイド 『失敗ゆえの成功』3
 斬守 WEB  - 08/8/12(火) 21:33 -
  
その瞬間、メルトさんが俺を抱えて走り始めた。
ちょ!え!?なになになになに!?


メルト「ジェネリクト。どういうことですかこれは?」


メルトさんは走りながら、ジェネリクトさんに向かって問いかけていた。
後ろを見ると、炎の龍が追いかけてきていた。


ジェイド「おおおえあ!?なんで俺を襲ってくるんだ!?」
ジェネリクト「御免。失敗のようだ。」
フィル「たまにあるのよね・・・まぁ、おもしろそうだし、今回は黙って見ておくわ。」
ジェイド「フィルてめぇ!?」
フィル「あぁ、メルトとデート楽しそうねぇ・・・。」
ジェイド「こんなデートがあるかあああああああああああああああ!!」


そう言いながらもメルトさんは走って逃げていた。
てか、メルトさん早すぎるだろ!走りタイプの俺よりも早く走っているぞ!?


そして、メルトさんはメイド服のポケットの中からスーパーボールを取り出し龍に投げつけた。

燃え尽きただけで効果がない。

トランプを取り出し、手裏剣のように投げつけた。

燃え尽きただけで効果がない。

石を取り出し、投げつけた。

効果がないようだ。

リングを取り出し、投げつけた。

効果がない・・・・・てか、お金を投げつけるなよ!


他にもメイド服から、いろんな物を出して投げつけていたが効果がないようだ。
そんなにいろんなものを持っているのが凄いのだが・・・。


フィル「ほれー頑張れ頑張れ。」
ジェイド「お前・・・他人事と思いやがって!!」
フィル「他人事じゃない。」
ジェイド「てめぇ!!」
フィル「おぉ、怖いわ・・・でも何もできやしないくせに。」
ジェイド「後で覚えとけよお前・・・。」
フィル「悪役が逃げる前に言うセリフねそれ。なんも怖くないわよ。」


決定。あいつ一回後でぶん殴ってやる!

そう思った瞬間、メルトさんは俺を抱えて柵を越えて屋上から飛び出した。


ジェイド「え・・・。」


死んだかと思いきや(と言ってもチャオは転生するかどうか繭になるだけだが)、メルトさんは空を飛び始め、ゆっくりと屋敷の庭に降りた。
なんでもできるんだな、この人・・・。

そして、一本の木の前で止まった。


ジェイド「メルトさん!炎の龍こっちに来ますよ!逃げないと・・・。」
メルト「いえ、消滅させないときりがありません。」


と言ってもどうやって消滅させるんだ・・・?
そして、龍が俺達を襲う瞬間にメルトさんは俺を抱えて横に避けた。


そして木に炎の龍が当たり、木が燃えた・・・・・。
炎の龍は消滅したようだ。


ジェイド「助かった・・・・・。」


そう思っていたのはつかの間だったらしい。
木に水がかかって、火が消滅した・・・。
水がきた方向をみると・・・HNN型のチャオがホースを持って立っていた。


ジェイド「あ・・・ピューマさん・・・。」


HNN型のチャオ・・・ピューマはニコニコしながら言った。


ピューマ「そこの二人・・・ちょっと話がありますから座って下さってもよろしいでしょうか?」
メルト「ピューマさん。これには訳がありまして・・・。」
ピューマ「いいからそこに正座してくださいー。」
メルト「しかし・・・。」
ピューマ「いいから正座しなさいー。」


そうして、俺とメルトさんは正座して、ピューマさんの説教を聞き始めた・・・。


その様子をフィルとジェネリクトは屋上から見ていた。


フィル「この屋敷の庭師のピューマだったら、いくら温厚とはいえそれは怒るわよ。自分で育てた木を燃やされたわけだからね。」
ジェネリクト「燃やした犯人は僕だけどねぇ。ピューマって普段はかわいい子なのにねぇ・・・。」
フィル「・・・あいつら二人を助けにいかないの?」


そうフィルは言ったが、ジェネリクトは首を横に振った。


ジェネリクト「僕まで説教受けたくないんでね。」
フィル「ふーん。でも、後からあの二人に怒られるわよ?特に親友のメルトだったらなおさらじゃない?トランプで真っ二つにされるかもよ?」
ジェネリクト「そこまで彼女はしないよ・・・だけど、死なない程度にやられそうだから怖いね・・・。」


そう言って、本を開いて何かを書き始めた。


フィル「何を書いているの?」
ジェネリクト「まさかあの術にホーミング機能がつくとは思わなかったからね。ある意味術は大成功だよ。だからメモをとっておくのさ。」
フィル「そんな暇あるなら、さっきの龍を幻闘術で消せば良かったのにね。」
ジェネリクト「・・・・・確かにそうだったね。でも、お嬢様は楽しめたんじゃないかな?」


フィルは薄く笑ってこう答える。


フィル「まぁね。あういう事を見ているの暇がつぶせて面白いし。」
ジェネリクト「Sだなぁ・・・。」
フィル「Sって何?」
ジェネリクト「知らなくていいと思うよ・・・・・じゃあ、僕も叱られにいくよ。後からメルトに何されるか分からないし・・・ピューマだけですむならそっちの方がいいよ。」


そう言って、ジェネリクトは屋上から出て行った。
屋上にはフィルが一人残った。

フィルは屋上から叱られている二人を見て、独り言を言った。


フィル「おもしろいやつらね・・・・・ありがとう、そしてごめんなさい。」


そう言って、屋上からフィルも出て行った。
屋上には誰もいなくなった。


ちなみに、ピューマの説教はジェイド、メルト、ジェネリクトの三人で聞いて、約1時間程度聞かされていた。

だけど、ジェネリクトにとっては失敗から生まれた成功を手にいれたのだから、そこまでつらくはなかった。


第三話「失敗ゆえの成功」              終わり

    
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