●週刊チャオ サークル掲示板
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シャドウの冒険3 第三章 〜半透明〜 三十四話 ダーク 10/3/2(火) 21:10
シャドウの冒険3 第三章 〜半透明〜 三十五話 ダーク 10/3/26(金) 14:17
シャドウの冒険3 第三章 〜半透明〜 三十六話 ダーク 11/2/23(水) 19:19
シャドウの冒険3 第三章 〜半透明〜 三十七話 ダーク 11/2/28(月) 20:42
シャドウの冒険3 第三章 〜半透明〜 三十八話 ダーク 11/3/8(火) 0:17

シャドウの冒険3 第三章 〜半透明〜 三十四話
 ダーク  - 10/3/2(火) 21:10 -
  
 一番下の階までに、シャドウは何も見つけられなかった。シャドウは特に感想も持たず一番下の階を回りつづけた。この階は一番上の階と比べると、もはや似ているのは雰囲気だけで曲がり角の方向や位置はほとんど違っていた。その中に、特に異なっている部分がひとつだけあった。壁に扉があるのだ。
 その扉はところどころが変色した木でできていて、ところどころが剥がれ、その姿は弱々しかった。これで本当に扉としての役割を果たすのだろうか、とシャドウは思い、扉をよく観察した。シャドウはすぐに扉が内側に少し開いていることに気づいた。やれやれ、とシャドウは思った。
 ドアノブはなかったので、扉の開いているところに手をかけ、その扉を引いた。シャドウは扉の向こう側へと行く。そして、扉を閉めた。
 扉の向こう側は、元ルークであった。扉の方に振り返ると、そこにはもう扉はなかった。だが、シャドウにはそのことが当然であるかのように感じられた。シャドウは無表情な壁を目から開放し、ナイツたちと合流するために歩き出した。
 ナイツたちを見つけるまで、大した時間はかからなかった。シャドウが建物に入る前と同じ場所にいたからだ。当然、元ルークの住民たちもいる。シャドウもそれらの静かなチャオたちの中へと足を踏み入れ、ナイツたちのもとへと向かった。
 ナイツたちに話しかけたところでシャドウは異変に気づいた。ナイツたちが返事をしない。それどころか、シャドウを見ようともしない。三匹は建物の壁に背をつけて黙っている。ナイツが一度シャドウのほうを見たが、すぐに下を向いた。さらに、ナイリアがナイツに向かって何かを話すが、シャドウにその声は聞こえなかった。シャドウはナイツの肩を叩こうと手を伸ばすが、その手はナイツの肩には触れられなかった。手はナイツの体をすり抜け、ナイツが寄りかかっている建物に触れた。
「ばかな」
 シャドウは同じく、ナイリアとポーンにも触れようとしたが、シャドウの手にその体は認識されなかった。なんということだ。僕は彼らに認識されず、僕は視覚でしか彼らを認識できない。
 シャドウは諦めなかった。シャドウはメカチャオ地点にある一番大きな建物、つまり、先ほどまでシャドウがいた建物に大きな魔法の弾を放つ。建物は瓦礫と電気を撒き散らしながら、大きな音をたてて崩れ去った。だが、シャドウ以外の誰もそのことに気がつかなかった。
 さて、これからどうしようか、とシャドウは元ルークの中を歩いた。あの建物に入る前に歩きまわったときと、なんら変わりのない風景だ。強いていうのならば、一番大きな建物がない。あの建物を壊してしまったのは失敗だったかもしれない、とシャドウは思った。僕が認識されなくなったのは、建物に入ったあとだ。建物に入る前はまだ認識されていた。もしもこの変化に何かの因果関係があるとするのならば、建物に原因があった可能性が高い。時間の経過による変化だとするのならば建物は関係ないが、何故今なのだ。理由がない可能性もあるが、理由もなく世界から外れてしまったなんて、納得できない。
 シャドウは元ルークの出入り口についたところで足を止めた。この出入り口を最初に通ったときは、こんなことになるとは思っていなかった。柵は変わらず、元ルークを囲っていた。
 シャドウは何気なく、出入り口に貼ってある手紙を見た。自分が書いて、自分で貼ったものだ。

マッスル・パワードへ。
ここから南に向かったところで赤い光線が空に伸びている。僕たちはそちらへ向かうからルークで待っていてくれ。シャドウ・ザ・スピードより。

 あの光線の下にあった機械は、この緊急事態となんらかの関係があるのだろうか、とシャドウは思う。機械社会を望むあの声の主が、手始めにルークを機械で塗りつぶしてしまったのかもしれない。すると、あの一番大きな建物もあの声の主によって作られたもののはずだ。この考えが飽くまで可能性があるもののひとつだということはわかる。だが、可能性があるのならば、僕はあるべき姿に戻るために、それらをひとつずつでも試してやろう。そしてシャドウは、赤い光線が伸びていた地点へと向かった。
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シャドウの冒険3 第三章 〜半透明〜 三十五話
 ダーク  - 10/3/26(金) 14:17 -
  
 メルトとルークの間にある小さい山を登りきったマッスルたちは、ルークのほうを見渡した。ルークと思われる町は、まるでギルダンタウンのような機械の町であった。周りは自然環境が豊かであった。その中にある機械の町はマッスルたちに威圧感を覚えさせた。
 ラインはその町を見て、驚いたような顔をする。
「俺が前に行ったときは、もっと小さな田舎町だった。アレがあの田舎町とは思えない。いくらなんでも変わりすぎだ」
「なんかあったんだろうな。早く行こうぜ」
 マッスルはそういうと、早歩きで山を下り始めた。仲間たちはその後ろを同じペースで歩いた。
 ルークまでの道は、舗装がされていなかった。しかし、荒れているわけではない。草が多く、自然が作り出した道となっている。また、地面も誰かが踏み荒らしたような跡もなく、歩いているだけでにおいまで感じられそうな色と形をしていた。実際に、マッスルたちは地面や草のにおいを感じていた。これほどまでに自然環境が残されているところをマッスルたちが見るのは、ヘルズ以来であった。
 その道の先に見えるルークは、不自然であった。マッスルはルークの中でも一際大きな建物を見ながら歩いた。まるで違う世界のものみたいだ。だが、この世界にあるのだからこの世界のものなのだろう。
 ルークの入り口は質素であった。小さな柱が二本あるだけで、その間を通ればもうそこはルークだ。その入り口以外からでも、ルークを囲っている小さな柵を乗り越えさえすれば入れる。しかし、わざわざ柵を乗り越える必要もないので、マッスルたちは入り口を通った。
 しかし、マッスルたちがルークへ入り、一番後ろを歩いていたラルドがルークへ入るときにラルドは声をあげた。その声に気づいたマッスルたちがラルドのほうを見ると、ラルドは入り口の柱を凝視していた。どうしたのかと駆け寄ると、ラルドが見ているのは柱ではなく柱に貼ってある手紙であった。シャドウたちはルークにいないがルークで待っていてほしい、という旨がマッスルに宛てて書かれていた。
「なんで俺なんだろう」
 マッスルが手紙の前に来るのを察知して、ラルドはその場所を譲った。マッスルは手紙をしばらく見続けていたが、特に何も考えていなかったのか、その場所から一歩下がって首をかしげた。
「マッスルはシャドウに信頼されてるんだよ」
 ラルドがそう声をかける。マッスルは、うーん、とうなった。ラルドはもう一度声をかけようとするが、マッスルが次の言葉を発したのでやめた。
 ラルドはマッスルのその言葉が聞き取れなかった。
「え、今なんていった?」
「俺、シャドウのところに行ってくる、って言った」とマッスルが答える。
 ラルドが、そう、といって会話が終わった。
 マッスルがシャドウのところに行くことに関して、他の仲間たちは反対しなかった。マッスルは、せっかく俺に宛てて書いてくれたのに悪いけどな、と言いながらルークの外に出た。
 他の仲間たちは、静かなルークの中に多くのチャオの気配を感じ、そこへ向かった。
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シャドウの冒険3 第三章 〜半透明〜 三十六話
 ダーク  - 11/2/23(水) 19:19 -
  
 赤い光線が伸びていた地点へと着いたシャドウは、何をするべきか、と考えていた。何も思い浮かばず、地面から見えている機械を見下ろす。これは本当に現実なのだろうか、とシャドウは思う。瞬きをした次の瞬間に、いつもと同じように仲間たちの輪の中にいるような気がする。
「甘いな」
 シャドウは独り言を漏らした。そんなはずはないのだ。これが現実だ。
そして、機械を観察する。操作すれば何かが起こるのではないか。しかし、機械には操作できるような部分がなかった。見てわかるのはマイクとスピーカー、00:00:00と表示された蛍光表示板があるということだけだ。
「マイクか」
 この中で期待できるものはマイクしかない、とシャドウは思った。
「誰か聞こえていたら返事をしてくれ」
 シャドウはスピーカーに耳を近づけ、返事を待つ。何も聞こえない。どこかと繋がっているときに聞こえるノイズも聞こえない。どこにも繋がっていない。
「繋がっている」
 突然、スピーカーから声が聞こえた。シャドウは驚き、しばらくスピーカーを凝視した。
「こうなることはわかっていた。ここは、私がなんとかしなければならないところだ」
 シャドウの前に自分と同じくらいの大きさの黒い球が現れる。
「その球を完全に消してくれ」
 スピーカーからは冷静な声が続けられる。
「この球はなんだ」
 シャドウは他にも聞きたいことがあったが、最初に出てきた言葉は目の前にあるものに対する疑問だった。
「この球は、この機械によって生じたモノだ。この球のせいで、世界が不安定になっている」
 シャドウは球を見る。すさまじいエネルギーを肌で感じる。世界が不安定になるという言葉に、シャドウは納得した。
 半端な力では完全に消すことはできないだろう、とシャドウは思った。シャドウは魔法力を体にみなぎらせる。カオス・イレイザーを使うのだ。
 魔法力は白い光となって、黒い球に降り注ぐ。光が晴れると、黒い球は完全になくなっていた。
「感謝する」
「ここは一体どこなんだ」
 シャドウは疑問をぶつけるが、もう返事はなかった。
 そして、すぐにまたスピーカーから声が聞こえた。今度は聞き覚えのある声だった。
「おーい、誰か聞こえてんのか?」
 マッスルの声だった。
「あぁ、マッスル。聞こえている」
 シャドウがそういった瞬間、シャドウはマッスルの目の前にいた。
 マッスルは驚いて大きく目を見開いていたが、すぐに我に返ってシャドウを迎えた。シャドウも何が起こったのかよくわからなかったが、おそらくは元の世界に戻ってこられたのだろうと思った。
「何かあったのか?」
「みんなと合流してから話す」
 マッスルは、そっか、といい歩き出した。シャドウもそれを追った。
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シャドウの冒険3 第三章 〜半透明〜 三十七話
 ダーク  - 11/2/28(月) 20:42 -
  
 元ルークに戻ると、仲間たちはシャドウを迎えた。これで、本当に元の世界に戻って来られたのだ、とシャドウは思った。これが、当たり前であるはずなのだ。違う世界に一人だけ飛ばされるなどという体験は、二度としたくない。まるで、自分が死んでしまった、あるいは、自分以外のものがすべて死んでしまったような気分であった。今はどうだろう。自分や仲間たちやたくさんのチャオ、建物の壁や空や空気も動き、生きていると感じられる。生を感じるのに、あれほどの体験をしないと気づかないなんて、僕は感受性が弱いのかもしれない。
 それにしても、あの世界の感覚はどこかで何回か感じたことがある。その時は、意識せずに漠然と感じていただけだった。その正体はわからないが、何回か感じたということは、また感じる機会があるかもしれない。シャドウはもどかしさを感じながらもそう思うことにした。
 シャドウは自分の身にあったことを仲間たちに話し、また、仲間たちもシャドウに自分たちの体験を話した。
「機械の町が地面を突き破ってでてきただけでもそうですが、尋常じゃないことが起こっていますね」
 話を聞いていたポーンが言った。「しかし、町のはずれにあった機械によって生じたモノを破壊した、ということで、問題は軽減したのではないですかね。ついさっき、この町の機械が静かになりましたし」
「静かになった?」
 シャドウが聞き返す。
「ええ。機械が起動しているときって、何かしら音が出ていることが多いじゃないですか。テレビをつけているときの耳鳴りのような音みたいな。その音が先ほどまであったのですが、お二人が帰ってくる少し前になくなったのです」
 耳がいいナイツもその発言に同意した。他の仲間たちはきづかなかったらしい。ポーンとナイツだけがこのことに気づいたようだった。
 シャドウはポーンの観察力に感心しつつ、それでもここは危険である可能性が高いと判断し、ポーンを含む元ルークの町民たちを、一番近い町のシュシンに避難させることにした。
 シャドウたちは元ルークをもう一度、見回ることにした。シャドウは町民たちだけでシュシンに行くのは危険だと判断し、マッスルとラインが町民たちを護衛することを提案し、提案はすぐに決定された。
 シャドウたちは元ルークの入り口までいき、町民たちを見送った。町民たちが見えなくなってすぐ、シャドウたちの前にフェダカとフェダカの背中に乗ったフェトムが空から舞い降りてきた。
「久しぶりだな、ナイツ・フライズ」
 フェダカは威圧的に羽を広げる。かつて山でナイツが遭遇したときよりも、遥かに敵意が見られる。
「今回は様子見じゃないみたいだな」
 シャドウがフェダカの様子を見て言った。
「なんでまたこのタイミングに」
 ナイツがぽつりと言った。
「我々の邪魔になるような力がルークの近辺から発せられたからだ」
 ナイツのつぶやきにフェトムが答えた。「我々とは違う勢力がお前たちに圧力をかけた。リバル様はお前たちを我々の手で消すことを望んでいる。だから、他の勢力に手を出される前に、お前たちを消すのだ」
「色々と喋ってくれるんだな。僕たちを殺す気でいるからか?」
「そうだ」
 シャドウの問いかけに、フェトムは簡潔に答えた。フェトムはもう喋る気はないようで、戦闘態勢に入った。同じく、フェダカも戦闘態勢に入る。それとほぼ同時に、シャドウのカオスレイが二人を襲った。
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シャドウの冒険3 第三章 〜半透明〜 三十八話
 ダーク  - 11/3/8(火) 0:17 -
  
 緑の丘から見える海は広かった。その手前には住宅街があり、中にはビルやホテルもそびえている。ホテルから見える景色は、この場所から見える海とどう違って見えるかな、とマッスルは思った。先頭を歩くマッスルが立ち止まると、後ろを歩く元ルークの町民たちも立ち止まった。
「あれがシュシンか?」
自分の一番近くにいた町民にマッスルが尋ねると、はい、と答えが返ってきた。
 ルークからシュシンまでは、そう遠くなかった。しかし上り坂だったために、町民たちの中には疲れが見えるものもいた。それでも、まあしょうがないな、とマッスルは鼻を鳴らした。
 ルークは小さな町であったので、町民の数も80辺りだった。それでも、それだけのチャオがぞろぞろと歩く光景は奇妙だろうな、とマッスルは思った。まあそれもしょうがないな。町民たちは談笑しながら歩いていたので、もしかしたらピクニックか何かに見えるかもしれない。ラインが一番後ろでなぜ止まったのか不思議がっているだろう。案の定、ラインが町民たちの横の方から様子を見に来た。
「どうした、何かあったか?」
「シュシンが見えた。この先下り坂で、町に近いところまで行くと舗装されてないところは地面が砂っぽくなるみたいだ。足取られないように気をつけろってことを町民たちに言わないとな」
「そうか」
 マッスルはよく通る声で町民たちに注意を促した。町民たちはあまり反応を見せなかったが、聞こえてはいるだろうとマッスルは思い、一息ついた。辺りは静かになった。丘に生えている林も、呼吸を止めているようだった。ラインは体を動かせなかった。町民たちも緊張している。
 マッスルがふふんと鼻を鳴らして口角を上げると、不自然に止まっていた川が流れ始めるように緊張が解かれた。ラインは、マッスルが怒ったように見えたから緊張を感じたのだと思った。
「久しぶりだな」
 ラインは、マッスルから出た予想しない言葉に驚き、マッスルの視線の先を見た。果たしてマッスルの先にいたのは、町民の中の一人であった。彼もまた、マッスルと同じような笑みを浮かべていた。
「バレてたか」
「何が、はい、だ。最後まで演技するつもりだったのか?」
「ギリギリまではな」
 ラインは、マッスルが話しかけるそのチャオに見覚えがあった。ポーンという名前の、シャドウたちと行動していたヤツだ。
 ポーンの周りの町民が、腰を抜かすようにポーンから後ずさりした。
「なかなかの演技だったんじゃねぇか?シャドウたちは俺をルークの町民だと信じて疑わなかったぞ」
「演技はうまかったな。俺だってなんとなくわかっただけだし。でも結局お前がネタばらししたじゃねぇか」
「そりゃあ、このままシュシンで暮らすなんて困るからな」
「確かに」
 ラインは、親しげに話すように見えてお互い敵意を発しているように感じた。少なくとも、ポーンは味方ではない。それに、シャドウを欺けるとなると実力者である可能性が高い。
「マッスル、こいつは何者なんだよ」
「前に、山でお前が気絶してバウスに背負われてきたときがあっただろ?そんときに、俺が山で会った、フェビストっていうヤツだ」
 ポーンはにやにやと笑った。
「さすがに覚えてたか。よかったぜ。俺はお前と戦いたかったのに、片思いどころか忘れられてたんじゃやるせないしな」
「俺もお前とは戦いたかった。ちょっと他のヤツに気を取られてたけど、やっぱ目の前にすると違うもんだな」
「浮気はよくないぜ」
「わかってる。それより、そろそろやろうか」
「そうだな」
「ライン、町民たちを先にシュシンまで連れて行ってくれ」
 ラインは驚いた。マッスルは一人で戦うつもりなのか。
「お前は戦力外だしな。邪魔にもなるから、そいつらを連れて行ったほうが俺も助かる」
 ポーンがラインに言い放つ。ラインはむっとするが、ここで町民たちを先に連れて行けば自分も町民たちも助かる。どちらにとっても有益なら、それは選択すべきだろう。
ラインは、町民たちを連れて丘を降りていった。
 マッスルとポーンはそれを見送り、ある程度離れたことを確認すると距離をとって向かい合った。
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