●週刊チャオ サークル掲示板
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月光のメイド 斬守 09/1/23(金) 13:09
月光のメイド 『格闘大会1』 斬守 09/1/23(金) 13:11
月光のメイド 『格闘大会2』 斬守 09/1/23(金) 13:14
月光のメイド 『格闘大会3』 斬守 09/1/23(金) 13:16
月光のメイド 感想コーナー 斬守 09/1/23(金) 13:25

月光のメイド
 斬守 WEB  - 09/1/23(金) 13:09 -
  
月光のメイドの注意事項(?)

毎回コピペされているので、読んだ事がある場合は読まなくても結構です。


・本作品は毎回1話ごと完結する作品になっております。(一部例外もあるかも)
 ですので、どの話から読んでも楽しめるようになっていると思います。そうなるように努力します。

・本作品は話によってはジャンルが変わる可能性があります。

・本作品に毎回、必ずしも戦闘シーンは載せておりません。

・本作品に萌え要素は除外します。しかし、意識せずに自然にできたものが本作品にはあるようです。

・本作品にパクリは多分ないと思います。そうならないように努力します。

・本作品が必ずしもおもしろいとは限りません。あたりまえです。

・本作品の筆者はちゃんと首は存在しております。斬首してません。多分。

・本作品によるこの注意事項は、真面目に書いていない項目がある可能性があります。


以上、どうでもいい注意事項でした。
引用なし
パスワード
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月光のメイド 『格闘大会1』
 斬守 WEB  - 09/1/23(金) 13:11 -
  
彼女は守るために存在している

守るべき時、月の光はいつでも彼女を照らしていた

そして、彼女はこう呼ばれた・・・・・


『月光のメイド』


第十話「格闘大会」


季節は春。4月である。
ここはチャオの森。
人に捨てられたりしてくる、チャオの国でもあった。
そのチャオの森は、チャオが作った街、平原、火山など人間にとっても広い森であった。
そのチャオの森の『チャオティックルーイン』という街の北の森の奥に、一つの大きな屋敷があった。

人間が住めるような広さの屋敷で、庭も相当広い


その屋敷には、屋敷の持ち主であり、お嬢様であるF型の『フィル』。
チャオでありながらメイド服をきているメイドのNNN型の『メルト』。
屋敷の住民ではないが、遊びに来るツッコミをすることが多いHSS型の『ジェイド』。
屋敷の庭の管理をしているHNN型の『ピューマ』。
屋敷の地下にある図書室で幻闘術というものを研究しているDSS型の『ジェネリクト』。
屋敷の住民ではないが、遊びに来る瓢箪を持ち、いつも酔っ払っているNPP型の『ヴァン』。


そんなチャオがいる屋敷の話である。


フィル「・・・これは。」


屋敷のお嬢様であるフィルが見ていたのは、チャオの森で毎朝届けられる新聞であった。
その新聞の隅にかかれてある、とあるものを見て・・・。


フィルの目が輝いた・・・。


ジェイド「はぁ?」
フィル「だから、あんた達これに参加しなさい。」


屋敷の中・・・食堂で休んでいた俺とメルトに、新聞を見せ付けた。


ジェイド「チャオ強盗多発事件・・・最近ぶっそうだな・・・。」
フィル「この馬鹿。そこじゃない。こっちよ。」


馬鹿・・・まぁいいか。
フィルは新聞の隅のほうに書かれてある記事に指を指した。


ジェイド「チャオの格闘大会・・・?」
フィル「そうよ。貴方達、これに参加しなさい。」


また急にコイツは訳分からんことを。
なんで俺達が参加しないといけないんだ・・・?
といってもすぐに分かるけどな・・・。


フィル「暇だし、おもしろそうじゃない。」


ほらきたー・・・。
結局こういう理由なんだよな・・・


えーとなになに・・・?
第68回 チャオ格闘大会
なんでもありのチャオの格闘大会
武器でも幻闘術(幻闘術とは火、氷、雷、風、光、闇の6つの自然現象を利用した戦闘術。取得するには数々の訓練が必要である。)でもなんでも使用可能
対戦方式は3on3
どちらかのチームメンバー全員が、降参、気絶、転生、またはドクターストップを言われたりしたら負け
トーナメント方式で行われている
闘技場は、こちらが設置したフィールド内で行われる
湖や岩や木など、チャオの性能をそれぞれ十分に発揮できるフィールドとなっている
だれが強いか、皆で競い合おう!

前回の第67回優勝チーム:バロジックチーム


これは、俺も知っている。
昔からチャオの森であった格闘大会だ。
今年で68回目か・・・長いもんだ。


メルト「ですがお嬢様・・・屋敷の外は危ないです。」
フィル「別にどうってことないわよ。」
ジェイド「いやいや、お前!問題ありすぎだろ!」


この屋敷のお嬢様であるフィルが外に出るのはまずい。
ただでさえ、よく誘拐や強盗などがある屋敷のお嬢様が外にでるということは大変危険なことである。
というか、こいつが屋敷の外にでたのを見たことがない。
それもそのはずだろうなぁ・・・。


フィル「大丈夫よ。メルトが守ってくれるに決まってるじゃない。」
メルト「・・・かしこまりました。」


どうやら、メルトは忠誠心を尽くすことに決めたらしい。
もう知らないぜ俺は。


ジェイド「でも、いくらなんでも俺はでないぞ?戦闘技術とか全然知らないんだぜ?」
メルト「あんたは逃げ足と、避けることが得意って感じだものねぇ。」
ジェイド「なんだと!?」
メルト「だってそうじゃない。いつもそんな感じだし。」


いつの間に俺はそんな感じになっていたんだろうか・・・。
確かに避けたり、逃げたりするのも得意だが、追いかけるのも、追い詰めるのも得意なんだがな・・・。
そんな俺は走りタイプである。
多分この屋敷の中では一番足が・・・いや、メルトさんがいるから二番目だろう。それくらい早いはず。


フィル「あんたは駄目、ピューマも駄目・・・となると、私は・・・。」
メルト「お嬢様はでてはいけません。」
フィル「わかってるわよ。」


さすがに自分で出る気はないらしい。
自分で出るっていったら、屋敷の住人全員でフィルを阻止するだろうな・・・。


フィル「・・・まぁ、面子は足りてるわね。」
ジェイド「・・・好きにしろよ。」


この屋敷のお嬢様はもはや止まりそうにない。
引用なし
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月光のメイド 『格闘大会2』
 斬守 WEB  - 09/1/23(金) 13:14 -
  
ヴァン「ん〜?格闘大会?」
ジェネリクト「僕らででるのかい?」
フィル「そうよ。あなた達がでるの。てか、でなさい。」


わがままなやつだなぁ・・・。


ヴァン「あたしはう〜ん・・・。ちょっとなぁー・・・。」


ヴァンがそうやって悩み始めた。
格闘が得意そうで、そして暴れたそうな人なんだが・・・。
なんか駄目なことがあるのだろうか?


フィル「あぁ。あんたのことなら大丈夫よ。大会出る時は全員偽名にするし・・・・・それに・・・。」


フィルがいきなり食堂にあったテーブルの下から、何か隠していたものを取り出した。
・・・おいおいまさか・・・・・。


フィル「これをつければ・・・ばれないわよ。」


一気に悪い予感しかしなくなったのであった。


大会本番


チャオティックルーインにある大きな闘技場

普段は野球やサッカーなどの競技が行われている。
だが格闘大会の時には、野球やサッカーができるような環境でなくなる。
チャオの特性を生かすために、湖や岩や木・・・空を飛ぶ能力も生かすためか高低差をつけた闘技場につくりかえされていた。


司会者「それでは皆さん。健闘を祈ります。」


どこでもあるような開会式も終わり、俺達参加しないメンバー・・・俺とフィル、それにピューマは観客席の方で座っていたのだが・・・。
いろんな人がこっちをじろじろ見て、こそこそ何か話している。
・・・無理はない。


ジェイド「・・・おい。やっぱり目立ってるぞ。」
フィル「でも、誰だかは分からないはずよ。」
ピューマ「ふぇぇ・・・。」
ジェイド「あのなぁ・・・。」


俺達はチーム名をスターチームと名づけて登録したんだが・・・。
俺達が何でこうも目立ってるのかというと・・・。


司会者「それでは第一回戦!バンバルアチーム対スターチーム!開始!」
解説者「いやーッ バンバルアチームはパワー、スピード、フライとバランスがとれていそうですが・・・・・スターチームは一体何なんでしょうかねぇ?」
司会者「謎の仮面をつけているチーム!しかも一人は何故かメイド服をきています!これは何かありそうだー!」


俺達のチーム全員・・・金色にめちゃくちゃ光る仮面を顔につけていたのだ・・・。


こうすることによって、確かにいろいろとばれなくなるかもしれないが・・・。
これは凄く目立つだろ・・・。
しかもメルトさんはメイド服まできてるというのに・・・。


フィル「ばれなきゃいいのよ。ほら、始まるわよ。」
ジェイド「へいへい・・・。」


さて、大会の始まりだ・・・。
ちなみに偽名で3人の名前は登録されている。

メルトは『スター』
ジェネリクトは『シャイン』
ヴァンは『ムーン』

と名づけてる。
ちなみにこれを考えたのは、もちろんフィル。
なんでこういうことをする時にいろいろ考えるのは得意なんだろうねぇ・・・。


メルト「では、シャインはフライタイプを、ムーンさんはパワータイプをよろしくお願いします。」
ヴァン「あいよー・・・っていっても・・・。」


ヴァンは近くにあった木を・・・・・


ヴァン「すぐに終わりそうだけどねぇ・・・。」


片腕で引っこ抜いた。


パワータイプのチャオ「なんだ・・・!?」
ヴァン「せーの、どっせい!!」


パワータイプのチャオは真上から振り下ろされた木に直撃・・・。
恐怖で足が立ちすくんでいたのだろう・・・かわいそうに。
パワータイプのチャオは苦しそうに地面に這いつくばっていた。


フライタイプのチャオ「ちょ・・・待て!なんだこれ!?」
ジェネリクト「炎檻っていう炎の幻闘術ですよ・・・。降参した方がよいとおもいますけどねぇ・・・。」


フライタイプのチャオは炎の檻みたいなのに包まれて、動くにも動けない状況だった。
おいおい・・・・・。


メルト「皆さん早いですね・・・。後は私ですね。」


驚いているスピードタイプのチャオに向かってナイフを投げた。
ナイフは顔のすぐ隣を通って、後ろの岩につきささった。
さらに投げる、更に投げる。
投げて投げて投げて投げて投げて投げて投げまくる。

一体そのメイド服からいくつのナイフがでてくるつもりだ・・・。


スピードタイプのチャオ「あ・・・が・・・は・・・!?」
メルト「すみません、私たちはあまり戦う気はないんです。皆さん降参してくれませんか?」


スピードタイプとフライタイプのチャオは一瞬反応できなかった。
それだけじゃない・・・闘技場にいるチャオ全員反応することができなかった。
辺り一面静かになる・・・。

メルトは一度ため息をつくと、再びナイフをスピードタイプのチャオと、フライタイプのチャオに向かって投げつけた。
二人とも顔のすれすれをナイフが飛んでいき、血が少し流れる・・・。


スピードタイプのチャオ「ハッ・・・!」
メルト「もう一度聞きます・・・。降参してくれませんか?」
スピードタイプのチャオ「わわわわわ、分かりましたぁ!!」
フライタイプのチャオ「あ・・・うあ・・ぁぁ・・・・。」


なんという光景だ。
俺は静かな会場の中、こっそりとため息をつくのであった。


フィル「さすがねあの子達。」
ジェイド「さすが過ぎて、他のチャオがかわいそうだぜ・・・。」
フィル「いいじゃないの。相手が弱いのが悪い。」
ピューマ「凄いのですよ〜。」


現在・・・決勝戦である。
既に4回戦って来ての決勝戦であるが・・・。


・・・あまりに圧勝過ぎて、相手がかわいそうである。
無理もない・・・この屋敷の住人の強さはチャオにしてはおかしすぎる。
あたりの観客者も、同じ仮面をつけている俺たちを見てこそこそとなにか話している・・・。

頼む、帰っていいか俺・・・・・。


ジェイド「ピューマさん・・・大丈夫ですか?」
ピューマ「え?なにがですか〜?」
ジェイド「いや、どう見てもこの状況・・・周りのやばい感じで怖くないんですか?」
ピューマ「・・・あ〜。忘れてました・・・。メルトさん達が凄かったので・・・。」


怖いです〜・・・といって、また震え始めたピューマさん・・・。
なんでこんなにかわいらしい人なんだ・・・。


司会者「さて、ついに最終戦です・・・。こんなことが想像できましたでしょうか・・・?」
解説者「正直・・・おふざけチームだと思っていたんですがねぇ・・・。」


フィル「誰がおふざけよ。」
ジェイド「どう見てもふざけてるだろ。こんなかぶりもん見たこともないわ。」


そんな会話を繰り広げていた。


司会者「さぁ!決勝戦です!」
解説者「いやぁー楽しみですねぇ。」
司会者「対戦チームは、謎の仮面をつけたスターチーム!もう一方は前回の大会の優勝チーム、バロジックチームを倒したチーム!チャスリートチーム!!」
解説者「前回優勝チームを倒しただけあって、チャスリートチーム優勝なるか!?それとも、突如現れた謎のチームが勝つか!?」


熱い司会者と解説者の会話を聞きながら思っていた。
・・・・・まずこいつらに敵うやつっていえば、そうそういないと思うがな・・・。
幻闘術扱えるやつとか、格闘技が使えるチャオとか。
まぁ、いるとは思うがどうしてもこの人達に敵いそうなチャオがいるとは思えないんだがなぁ・・・。
引用なし
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月光のメイド 『格闘大会3』
 斬守 WEB  - 09/1/23(金) 13:16 -
  
そして、決勝戦の相手。
チャスリートチームという、前大会優勝者を倒したチームらしい。

ノーマルタイプのチャオのリーダーの「チャスリート」
フライタイプのチャオの「シュン」
スイムタイプのチャオの「コーリィ」

さっき、こいつらの試合を見たが・・・
なかなか強い、幻闘術まで使って無傷で優勝チーム倒しやがった。
さて・・・どうなることやら。


二つのチームは闘技場に入場した。
その時、ヴァンの動きがおかしくなった。


ヴァン「ぁ・・・やべぇ。」
メルト「? ヴァンさんどうしましたか?」
ヴァン「いや、あの・・・俺、ちょっといいか・・・?」


というと二人は何かこそこそ話し始めた。
会場がざわつく・・・。
一体なんだ・・・?


そして会話が終わったかと思ったら・・・。
メルトが俺達のほうを向いた。
そう思うと、いきなりこっちの方にメルトは飛んできた。


ジェイド「ちょ!?うぇぇ!?」
メルト「お嬢様、お話が・・・。」
フィル「なにかしら?」


ちょ!お前ら!普通に会話すんな!!
周りのやつら驚いているじゃねぇか!!


フィル「なるほど。しかたないわね・・・。」
ジェイド「どうした?」
フィル「ちょっと、ヴァンにとって都合の悪いことが起こったから、ヴァンは棄権するってこと。かわりにあんたでなさい。」


・・・・・・なんだと?


ジェイド「ちょっと待て!?なんででないといけないんだよ!?」
フィル「だってヴァン無理で、出る相手いないもの。しょうがないじゃない。」
ジェイド「だからって俺か・・・?」
フィル「案の上、大会は何かあった時ように、選手交代ありだからでなさいよ。


確かにこの大会は、誰かが次の試合出られなくなったときなら選手交代ありとなっているが・・・(転生してしまったり、傷が深かったりなどがあるため)

俺がでるのか・・・


フィル「・・・嫌ならいいわよ。ピューマにも出させる訳にもいかないし、私がでるわ。」
メルト「お嬢様!!それはいけません!!」


あああぁぁぁぁぁぁああああああ!!もう!!


ジェイド「分かった!でるから!お前はおとなしくしとけ!」


結局でることになった。
・・・・・・・・・・・・・・最悪だ。


そんなこんなで試合開始
ちなみに名前はヴァンの偽名・・・シャインを使うことになったが、大丈夫なのだろうか・・・?


俺はどっちかというと・・・相手を翻弄してカウンターを狙う戦法で戦う。
俺のじいちゃんが戦闘を教えてくれたから少しは戦えるが・・・。
正直、じいちゃんと正反対だな・・・俺の戦い方。
しかも決勝で俺みたいな弱いやつがでるなんてな・・・。


俺の相手はフライタイプのチャオのシュンさんって人が相手なんだが・・・。
かなり飛ぶ動きが早く滑らかな動きをしている。
急上昇してから、急降下して俺に蹴りを入れようとする・・・。
たまに俺以外の味方にも一緒に攻撃しようとするから、かなり攻撃範囲が強い。
しかも・・・・・・・


シュン「ウインドショット!!」
ジェイド「ちょ!?」


やっぱり幻闘術使ってきやがった!!
とっさに避けたが、少し風圧が来て吹き飛んでしまった。
メルトさんに受け止められたから大丈夫だったが・・・こえぇなこれ・・・。


ジェネリクト「さて・・・。僕は水中にいけないからなぁ・・・。」


ジェネリクトさんはスイムタイプのチャオのコーリィを相手していたが、
水中からいきなり飛び上がってきて、口から水を噴出してジェネリクトを攻撃し始めた。


ジェネリクト「うおぉ?これは凄い・・・。幻闘術でもないのにこれだけの攻撃をするなんて・・・。」


感心しながら、水の攻撃を避ける。
しかも外れた水の攻撃が当たった部分は少し削れている。
凄いが・・・ジェネリクトさん、感心している場合じゃないですよ・・・。


コーリィ「まだよッ!」
ジェネリクト「・・・・・だけど・・・その戦い方だったら、こっちは簡単に勝てるけどね。」
コーリィ「ぇ?」


アイスブレス


ジェネリクトさんはそう唱えると・・・・・

湖が凍った・・・当然相手も凍ってしまった・・・。
ジェネリクトさん・・・怖いな・・・。


ジェネリクト「まぁ、死なないようにしたから大丈夫だよ。」


いや・・・本当だろうか・・・。


と、ここで俺が初めて相手のシュンさんに蹴りを喰らわせることに成功した。
これはうれしい・・・が、またおそってきたああああああああああッ
とっさに避ける・・・怖い怖いッ


司会者「いやぁー、シュンさんの飛行の動きが見事ですねぇ〜!」
解説者「これは、チャオの中でも飛行能力は一番といっても、過言はないんじゃないんでしょうか?」


フィル「・・・・・・・・。」
ピューマ「・・・フィルさ・・・ん?」


いきなり立ち上がったフィルを見たピューマは不思議そうにフィルを見ていたが・・・。
フィルは司会者と解説者のいるところまで、既に飛んでいっていた。

羽の音を聞こえさせない、瞬間的な飛行だった。
目の前に現れた仮面をつけたフィルを見て、驚く司会者と解説者・・・そして観戦者。」


フィル「なに寝ぼけてるのあんた達。あの程度で一番だったら、たかがしれてるわよ。」
司会者「は・・・はぁ・・・。」
メルト&ジェイド「早く元の場所に帰ってください!(帰れ!)」


そんな二人のつっこみがきたので、しぶしぶ変えるフィル・・・。
あいつは落ち着いていられないのかよ・・・。


チャスリート「せいや!!」


メルトさんの相手をしているチャスリートは、格闘が得意らしい。
メルトさんを上手く追い詰めて、素早く連携的に殴ったり蹴ったりして、こっちに攻撃をさせないプレイ。
メルトさんはそれを避けたり、受け止めたりして避け続けている・・・。


メルト「・・・さすがですね。」
チャスリート「そりゃどーもッ!」


急にチャスリートの拳から炎が出て、メルトを襲った。
幻闘術である。
しかし、メルトはその攻撃を、メイド服のポケットの中から取り出した扇子で、扇いで吹き返した。


そしてメルトは天空に向かって、手を上げた。
そして・・・気付いた時には・・・


そして辺りはすぐに夜になり、月光がメルトを照らしていた・・・


司会者「これは・・・何が起こっているのでしょうか・・・。」
解説者「・・・月光の・・・・・メイド?」


そう・・・メルトは月光のメイドである。


メルトはトランプを取り出すと、チャスリートに一枚投げつけた。
手裏剣のように飛び、チャスリートの腕に刺さる。


チャスリート「ぐおおおぉぉぉ・・・・・。」


その瞬間、チャスリートの首にトランプがつきだされていた。
メルトがすぐ目の前にいて、構えていたのである。


メルト「・・・降参してくれませんか?」
チャスリート「・・・・・かないそうにないな。
・・・・・わーったよ、降参だ。」


チャスリートさんは両手を挙げて降参のポーズをとった。
話が分かる人でよかったな・・・。でないと、これ以上暴れるのもやばい気がするしな。
後は、シュンさんを倒すだけなんだが・・・?

その時俺が見たのは・・・頭にトランプがささって転生しようとピンク色の繭に包まれていった、シュンさんの姿だった。
苦しそうに地面に倒れていた・・・メルトさん、いつシュンさんに攻撃したんだろうか・・・。

ジェネリクトさんは、湖にいる氷で固まっていたコーリィさんを幻闘術を上手く使い、地上へ運んできていた。
コーリィさんが転生しないあたり、本当に手加減したんだろう・・・。

チャオは死にそうになると、転生しようとするからな・・・。
白繭だと死んでしまうけどな。
ただ、転生防止薬を飲んでいる場合は別なのだが・・・死んだら死ぬのが確定してしまうからだろう。今回の大会にそれを使用してしてるチャオは見かけなかった。


なにはともあれ・・・これでおしまいだ。
疲れたぜ・・・。


そして、閉会式・・・トロフィーをメルトが受け取って、そこにフィルが飛んできた。


フィル「さぁ、野次馬が来る前に・・・・・皆逃げるわよ!!」


いきなりそんなこといってきた。
俺以外の仲間・・・フィルはトロフィーを持って跳んで逃げ、メルトはピューマさんを抱えて逃げ、ジェネリクトは風の幻闘術を使って空を飛んで逃げ、ヴァンは楽しそうに走って逃げた。


ジェイド「ちょ!お前らああああああああああああああ!!」


もちろん全力疾走で俺は逃げた。
人ごみの中、かきわけてかきわけて闘技場から抜け出した。

あいつら・・・俺だけおいて逃げやがって・・・ッ


走ってる時、後ろから罵声が聞こえてきたが無視して走り続けた。
捕まったらどうなるか分からないもんな・・・。


結果屋敷に逃げ切ることができた・・・。
もう二度とこんな思いしたくないな・・・。


次の日

新聞に格闘大会の記事がのっていた。

謎の仮面集団、優勝。
メイド服を着たチャオはありとあらゆる道具を操り、
本を持ったチャオは、なんと普通は一人1,2属性くらいしか操れないはずの、幻闘術6属性全てを操り、
瓢箪を持ったチャオは片手で木を持ち上げるというかなりの強力であり、
決勝最後に瓢箪を持ったチャオと交代し、登場したスピード系のチャオは攻撃を軽やかにかわしカウンター攻撃を食らわせていた。
更に、その仲間である大会に参加していないチャオの飛行タイプらしきチャオは、背中にはえている羽の音もさせずに、瞬時に司会者と解説者のところに飛んできたので、驚いていた。

圧倒的に強く、会場全体が見とれていた・・・。
が、トロフィーをもらった瞬時に逃走した。

そのためチャオたちが何者か誰も知らない・・・・・情報望む


ピューマ「うわー。新聞にのってるのですー!すごいのですー!」
フィル「あぁ、凄いわ・・・。あんた達最高よ。」
ジェイド「おかげでこっちは疲れたけどな・・・。まったく、お前ってやつは・・・!」
フィル「うるさい、黙れ。」


今日もまたこうやって、俺の反論を軽くあしらわれるのであった。
はぁ・・・もういいか・・・。


これが、この屋敷のお嬢様の暇つぶしなんだから、どうにもならないのだろう。


メルトさんが注いできた紅茶は、格別においしく今は思えた。


第十話「格闘大会」              終わり
引用なし
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月光のメイド 感想コーナー
 斬守 WEB  - 09/1/23(金) 13:25 -
  
フィル「感想コーナーよ。」
メルト「はい。お嬢様。」
ピューマ「感想コーナーです〜♪」
ヴァン「あっはっはーッ お酒うめぇーッ」
ジェネリクト「これでやっと10話なんだね。」
ジェイド「まだまだだな・・・。」
斬守「でもな・・・これ・・・前の連載作品のやつの容量を10話目にしてはるかに超えてるんだぞ・・・。」
ジェイド「・・・まじかよ。」
フィル「さすが私達ね。」
ピューマ「さすがです〜ッ」
斬守「頑張るぞぉ〜・・・。」


というわけで、お久しぶりです。
休刊してもちゃんと続いてます。やっぱり続いてたよ!微妙な感覚!
最近、前の作品のやつの容量を超えていたことにびっくりした自分です。
1話づつ終わるようにしてるから、そうなってしまうのだと思いますが・・・。


よし、頑張って書いていきたいと思いますーッ


感想などなど待っていますーッ
引用なし
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