●週刊チャオ サークル掲示板
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月光のメイド 斬守 09/3/24(火) 17:56
月光のメイド 『ジェイドのおじいさん』 斬守 09/3/24(火) 18:14
月光のメイド 『過去の殺戮1』 斬守 09/3/30(月) 10:31
月光のメイド 『過去の殺戮2』 斬守 09/3/30(月) 10:35
月光のメイド 感想コーナー 斬守 09/3/30(月) 10:36
Re(1):月光のメイド 感想コーナー チャピル 09/5/2(土) 22:17
感想ありがとうございますーッ 斬守 09/5/7(木) 14:32

月光のメイド
 斬守 WEB  - 09/3/24(火) 17:56 -
  
月光のメイドの注意事項(?)

毎回コピペされているので、読んだ事がある場合は読まなくても結構です。


・本作品は毎回1話ごと完結する作品になっております。(一部例外もあるかも)
 ですので、どの話から読んでも楽しめるようになっていると思います。そうなるように努力します。

・本作品は話によってはジャンルが変わる可能性があります。

・本作品に毎回、必ずしも戦闘シーンは載せておりません。

・本作品に萌え要素は除外します。しかし、意識せずに自然にできたものが本作品にはあるようです。

・本作品にパクリは多分ないと思います。そうならないように努力します。

・本作品が必ずしもおもしろいとは限りません。あたりまえです。

・本作品の筆者はちゃんと首は存在しております。斬首してません。多分。

・本作品によるこの注意事項は、真面目に書いていない項目がある可能性があります。


以上、どうでもいい注意事項でした。
引用なし
パスワード
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月光のメイド 『ジェイドのおじいさん』
 斬守 WEB  - 09/3/24(火) 18:14 -
  
 彼女は守るために存在している

 守るべき時、月の光はいつでも彼女を照らしていた

 そして、彼女はこう呼ばれた……


 『月光のメイド』


第十一話「ジェイドのおじいさん」


 季節は春。5月である。
 ここはチャオの森。
 人に捨てられたりしてくる、チャオの国でもあった。
 そのチャオの森は、チャオが作った街、平原、火山など人間にとっても広い森であった。
 そのチャオの森の『チャオティックルーイン』という街の北の森の奥に、一つの大きな屋敷があった。

 人間が住めるような広さの屋敷で、庭も相当広い。


 その屋敷には、屋敷の持ち主であり、お嬢様であるHFF型の『フィル』
 チャオでありながらメイド服をきているメイドのNNN型の『メルト』
 屋敷の住民ではないが、遊びに来るツッコミをすることが多いHSS型の『ジェイド』
 屋敷の庭の管理をしているHNN型の『ピューマ』
 屋敷の地下にある図書室で幻闘術というものを研究しているDSS型の『ジェネリクト』
 屋敷の住民ではないが、遊びに来る瓢箪を持ち、いつも酔っ払っているNPP型の『ヴァン』


 そんなチャオがいる屋敷の話である。


                【1】


???「ふぅ……ここかのぅ?」


 とある一人のチャオが、屋敷の門前に存在していた。
 そのチャオは屋敷を見上げ、ふぅ……と溜息をつく。
 周りの木々が揺れ、ざわざわと振るえている音が辺りを包む。


???「しばらくの間来ないと思っておったら……一体何があったんじゃ」


 そして、そのチャオは鉄格子でできた門の向こうに一人のチャオを見つける。
 如雨露を持って、楽しそうに水を撒いている。姿はHNN型をしているチャオであった。
 門前にいたチャオは鉄格子の門に手をかけ、そのチャオに話しかける。


???「きょ〜うもいい〜天気〜♪」
???「ちょっとそこのお嬢さん」
???「ひゃう!?」


 いきなり話しかけてビックリしたのだろうか。そのチャオのぽよが! になって、飛び上がった。
 そして大きく身体を震わせ、いきおいよくグルンと身体を回転させてこっちを振り向く。


???「えっとととととどなたでしょうかかかかかか!?」
???「これこれ、まず落ち着きなさい。」
???「あ……はい。」


 そのチャオは深呼吸して、気を落ち着かせていた。
 なんとも可愛らしいチャオである。
 屋敷の門番の前にいる男は、如雨露を持った子に問いかける。


???「お嬢さん。あんたの名前は?」
ピューマ「ピューマといいますぅ……」
???「大丈夫。おじさんは悪い人じゃないよ」


 そう言って、近寄ってくる悪いおじさんは沢山いるんだけどねぇ。
 言った本人がそう思っていた。なんという無責任なことだろうか。


???「ところでここにワシの――」
フィル「こらぁぁぁぁ!!」


 遠くに見える屋敷の扉が、いきおいよく開かれた。
 そこからジェイドと屋敷のお嬢様であるフィルが飛び出ている。
 何をやらかしたのだろうか……ジェイドはとても焦った表情をし、まるで脱兎のごとく逃げ回っていた。


ジェイド「あぁ、悪かった!! まさかお前のデザートだとは思わなかったんだ!!」
フィル「うるさい黙れ!!」


 どうやら、ジェイドがフィルのデザートを誤って食べてしまったようだ。
 兎のごとく逃げるジェイドに向かって、フィルが大きく空を飛ぶ。
 いきなり消えたかと思うと、ジェイドの上空に現れ、頭に鉄拳を喰らわせた。
 別に痛くはないが、そのままの勢いで転がるような形でこけてしまった。こっちの方のダメージが痛そうである。


ジェイド「うがぁ……」
フィル「謝れ」
ジェイド「本当に申し訳ありませんでした……」
フィル「うむ。まぁ、今回はわざとじゃないみたいだし、気もすんだから特別に許してあげるわ」


 好き勝手言っているフィルであるが、今回はジェイドの方が明らかに悪いため、反論できないのであった。
 普段ならこれで済むような出来事なのだが……とある訪問者によって、いつもとは違う出来事になった。


???「こらあああああああ!!」


 いきなり怒声が、屋敷の外に響き渡った。
 その怒声の主は門前にいる一人のチャオの声であった。
 そのチャオはいきなり鉄格子の門を、何度も殴り――ぶち壊した。


ピューマ「ひぃぃぃ!」


 鉄格子でできた門は、芝生に思い切り倒れた。
 ピューマはそれに驚き、屋敷の中に逃げてしまった。
 門を壊した主は、凄い勢いでフィルの方に走ってくる。


???「うちの孫になにしとんじゃああああああ!!」
フィル「ちょ……メルト!!」


 フィルが、この屋敷のメイドであるメルトの名を呼んだ。
 急に辺りが夜になり――月が浮かびだした。
 そしてフィルの目の前にメルトが空から勢いよく落ちてきた。
 どうやら屋敷の屋上にいたみたいだが……随分早い動きである。


メルト「お嬢様、ご命令を。」
フィル「とりあえず、あいつを一度止めなさい。」
メルト「かしこまりました。」


 門番を壊したチャオは、メルトに向かって勢いよく拳を突き出してきた。
 それをメルトは受け止めようとしたが……


メルト「……ぐッ!」


 思ったよりも強力な突きだったのか、拳を受け止めようとしたが、見事に失敗して吹き飛んでしまった。
 あのメルトがこんな失敗するのは、とても珍しく思えた。
 メルトは空中で、身体を一回転させて綺麗に着地した。メイド服が激しく揺れている。

 
???「仕返しじゃああああああああああ!!」
ジェイド「ちょ!? まさか……」


 ジェイドは何かに気付いたようだが、次の光景に目を奪われて言葉がでなくなった。
 メルトにもう一度攻撃しようとした、門を壊したチャオの正拳。
 しかし、メルトはそれを受け止めきれないと悟ったのか、拳を右に裁き、その受け流した勢いで、門を壊したチャオに向かって足払いをした。
 勢いよく倒れていったチャオに向かって、メルトはナイフを目の前に突き出して脅した。


???「うぐっ」
メルト「お嬢様。ご命令を……」
ジェイド「メルトさん! ちょっと待ってくれ!」


 ジェイドは、門を壊したチャオを庇うかのように、メルトの前に両手を広げて立ちふさがった。


ジェイド「これ……俺のじいちゃんなんだよ」
フィル「なんですって?」


 そう、この門を破壊した元気なチャオは、ジェイドのお祖父さんなのであった。


                【2】


フィル「で? なんの用できたの、あのおじいさんは?」


 フィルが、俺……ジェイドに向かってそう問いかけてきた。
 ここは屋敷の中。一階の食堂である。
 あの後、俺とじいちゃんだけで話を聞いていた。
 その時のことを、フィルに隠さずに話した。

 
 どうやらじいちゃんは、最近自分のとこに遊びにこないことを寂しがり、わざわざ俺のいる場所……この屋敷に訪れてきたということらしい。
 確かにここ最近、俺はこの屋敷にしか遊びに来ていなかった。
 前は結構じいちゃんのとこに遊びにいくことも多々あったが……今は0と言ってもいいほどない。


フィル「ふぅん……それにしても、メルトが本気出しても拳を受け止められないなんて、おもいもしなかったわ」
メルト「申し訳ありません」


 メルトさんは特殊なチャオである。
 メルトさんが本気で戦闘を行う時……さっきのように、辺り一面がどんな時でも瞬時に夜になる。
 そして、とても綺麗な月がメルトを照らし出す。
 これがこの屋敷のメイドのメルトさんなのであった。
 何故こうなるかは、今でも原因は分かっていない。
 戦闘能力が普段と変わることもない、夜になっているのはメルトの周りのみという、変な能力なのである。
 そんなメルトさんは、この屋敷では一番強いといってもいいほどに強い。
 沢山の道具を武器として扱い、チャオとしての運動能力も飛びぬけている。
 格闘術についても知っているのか、素手での戦闘についても強い。
 これが完璧なチャオなんだなぁ……と、俺は深々と思っているのであった。
 

フィル「別に気にしなくていいのよ、あのじいさんが只者じゃないことは分かったわ。」
ジェイド「あぁ。俺のじいちゃん、空手マニアだから妙に力あるんだよ」
フィル「空手マニア?」
ジェイド「そう。空手を極め、今では拳で岩石割るんだぞ……」
フィル「岩石を割る……」
ジェイド「まぁ、独学だから。空手の師範じゃないんだけどな」
フィル「ふぅん……まぁ、うちのヴァンよりはないと思うわね」


 フィルは淡々とそう言い放った。
 ヴァンさんとは、この屋敷にいる酒を飲んでいるチャオ。
 男口調になったり、女口調になったりするチャオである。
 確かに、あの人はやばい。
 何故なら……あの人は地面をぶん殴って、地割れを起こす事ができるほどの魔神のような力を持っているからだ。
 洒落にならん力だから、脅威を覚える……あれで殴られた日には、下手すると一生起きることができないかもな。


フィル「でも……あんたが今回悪いわよ」
ジェイド「なにがだよ?」


 いきなり俺を睨みつけてきた。
 なんなんだろうか……?


フィル「実のお祖父さんである人を寂しがらすなんて、あんたがまだまだ配慮が足りない証拠。少しは反省しなさい」


 そう言うと、フィルは椅子から立ち上がり、部屋から出て行った。


ジェイド「おいフィ……行ってしまったか。 何なんだ一体」
メルト「――お嬢様は」


 さっきから部屋の隅にいたメルトさんが、急に口を開きだした。


メルト「昔、とても寂しい思いをしていました」
ジェイド「え……?」
メルト「だから、このようなことを急に言い出したのかもしれません。お嬢様をあまり悪く思わないでください」


 メルトさんがそうお願いしてきた。
 俺はこの屋敷に来て、随分と時が過ぎた。
 だから、フィルが悪いやつじゃないことはよく分かっている。
 ――あいつが寂しいことがあったのなら、本当に寂しかったんだろうな。
 何があったのかは知りたかったが、俺は聞かないことにした。


ジェイド「分かってますよメルトさん。あいつのことは正しいですから」


 そう、メルトさんに答えてあげた。


                【3】


 屋敷の屋上。
 既に辺りは真っ暗になっており、屋敷の屋上にある電灯が光り輝いていた。
 だが、フィルはその電灯を消した。――空は星が瞬いている。
 フィルは、そこにただ一人座り込んでいた。
 さっき自分で言ったことを、思い出していた。


フィル「なにいってるのかしら私……」


 そう静かに呟いていた。
 その時。後ろから扉の開く音が響いた。


メルト「お嬢様」


 メルトが屋上にやってきたのである。
 フィルは目をそむけるようにして、俯いていた。


フィル「何のよう?」
メルト「そろそろお休みになられる時間ですが」
フィル「あら、そういえばそうね」


 フィルは淡々と言葉を紡ぎだしていた。
 しばし間、沈黙が訪れ――メルトの口が開く。


メルト「お嬢様」
フィル「……何?」
メルト「お嬢様には私がついています。沢山の人がついています。皆、お嬢様のことが大好きです。――もう、寂しくなんかありませんよ?」
フィル「……メルト」
メルト「だから元気出してください。お嬢様の笑顔が、私は一番好きなのですから……」


 フィルは、空を見上げる。
 きらきら輝く星をみつめながら、笑う。
 ――そうね。私はもう、沢山の仲間がいるじゃない。


フィル「メルト。ありがとう」


 フィルが微笑みながら、メルトに答えた。


メルト「どういたしまして」


 メルトもまたそれに答える。


 この屋敷の人達は、深い友情を持っている。
 フィルは、もう寂しくなんかなかったのであった。


第十一話「ジェイドのおじいさん」              終わり
引用なし
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月光のメイド 『過去の殺戮1』
 斬守 WEB  - 09/3/30(月) 10:31 -
  
 『月光のメイド』


 第十二話「過去の殺戮」


 季節は春。6月である。
 ここはチャオの森。
 人に捨てられたりしてくる、チャオの国でもあった。
 そのチャオの森は、チャオが作った街、平原、火山など人間にとっても広い森であった。
 そのチャオの森の『チャオティックルーイン』という街の北の森の奥に、一つの大きな屋敷があった。

 人間が住めるような広さの屋敷で、庭も相当広い。


 その屋敷には、屋敷の持ち主であり、お嬢様であるHFF型の『フィル』
 チャオでありながらメイド服をきているメイドのNNN型の『メルト』
 屋敷の住民ではないが、遊びに来るツッコミをすることが多いHSS型の『ジェイド』
 屋敷の庭の管理をしているHNN型の『ピューマ』
 屋敷の地下にある図書室で幻闘術というものを研究しているDSS型の『ジェネリクト』
 屋敷の住民ではないが、遊びに来る瓢箪を持ち、いつも酔っ払っているNPP型の『ヴァン』


 そんなチャオがいる屋敷の話である。


                【1】


ジェイド「みつからねぇな……」


 俺・・・ジェイドは、屋敷の中の地下一階にある図書室で夏の花に関する本を探していた。
 ピューマさんが、夏に備えてどんな花を植えようか模索中らしい。
 それで、俺が本を探すことになったのだが……


ジェイド「ふぅ……どんだけ広いんだよここ」


 そう。ここの屋敷の図書室はかなり広い。広すぎる。
 周りを見渡すと、天井までつづく大きな棚の数々。
 その棚にびっしりと丁寧に整理された大量の本。
 この中から探すなんて……落としてしまった指輪を、海岸の砂の中から見つけるくらい大変なことだ。


ジェイド「ここかな……?」


 見上げると【花】とかかれた背表紙が見えた。
 しかし……結構高いところにあるな……


ジェイド「えっと……あった」


 こんなこともあろうかと、梯子を持ってきた。
 ……まぁ、図書室に常備備わっているわけだけれども。
 俺は空を飛ぶことができない為、梯子を使わないといけないのである。

 梯子をかけて、梯子を駆け上る。
 そしてお目当ての本の段まで辿り着くと、その本をひっぱりだした……のだが。


ジェイド「うぉわ!?」


 ドサドサ!!
 そんな音がしたと共に俺の体と梯子、そしていくつもの本が落ちてきた。
 痛い。めっちゃ痛い。
 下手すると、このまま繭に包まれて転生するか死んでしまうかと思ったが、大丈夫のようだ。


ジェイド「いってぇ……どうやら大丈夫みたいだな」


 チャオは死ぬ直前になったり、寿命がくると繭に包まれてしまう。
 ピンク色の繭ならば転生。白色の繭ならば死んでしまう。
 それはそのチャオがどれだけ幸せに生きたかで左右される……それがチャオの特性なのである。
 転生したチャオは、子供の姿に戻り、能力も大幅に下がってしまう。

 ただカオスチャオと呼ばれる種族と、転生防止薬を飲んでいるものは普通のチャオとは異なる。
 死ぬぎりぎりまで生き延びることができ、転生もせずに半永久に生きることができる。
 つまり不老の存在になることができるのである。
 ただ、繭に包まれることが絶対にない。
 死ぬ直前になっても繭に包まれることはなく、死を確実に約束されてしまうというデメリットがある。
 薬を飲む人は大体が、警察官のチャオや格闘技を習って体を鍛えたチャオが主である。


ジェイド「えっと……本はどれだっけ……」


 落ちてきた本の中に、さっき見つけた本を探す。
 格闘技の本に、幻闘術の本、環境問題についての本など、見たこともない本が次々に現れる。
 

ジェイド「ん? これは……?」


 俺は、とある一つの本が目にはいった。
 本の題名 【究極の忠誠を目指した者達】
 著者   【ジェネリクト】


ジェイド「ジェネリクト……さん?」


 この屋敷の住人の一人。ジェネリクトさんが執筆した本があった。
 赤い本で、そこまで分厚くもない本。
 中身を読んでみると、ぎっしりと文字が並んでいた……何が書かれてるのだろうか。


ジェイド「その前にピューマさんに本を持っていっとくか」


 俺は、花に関する本を持ち、ピューマさんの元にいくため、図書室から立ち去った。


                【2】


 ピューマさんに本を渡し、再び俺は図書室に戻ってきた。
 さっきのジェネリクトさんが著者の本……一体何が書かれてるのだろうか。
 俺は適当にページをめくる。


ジェイド「ふーん……こんなことできるんだ」


 俺はとあることに関心を抱いていた。
 それは『繁殖転生』と呼ばれるものである。
 
 繁殖転生とは、チャオがもし死んでしまっても、その死んでしまったチャオの繭、または死体のそばで繁殖する。
 すると、普通は卵が生まれ、新たなる生命が生まれるのだが……
 上手くいくと、死んでしまったチャオが卵の中からまた生まれてくるというものらしい。
 復活することができる……
 そんな事例は俺は聞いたことはなかった。初めてこの知識を得たのである。


 その他にも聞いたこともない知識が、沢山記されていた。
 そして俺は――。


ジェイド「ジェネリクトさん!!」
ジェネリクト「うぉわぁ!?」


 俺はジェネリクトさんに駆け寄り、名を叫んだ。
 椅子に座って本を読みながらぼーっとしていたジェネリクトさんは、いきなり呼ばれたことに驚いてしまったのだろう。椅子から転がり落ちてしまった。


ジェネリクト「いたたたた……」
ジェイド「あ、すいません。大丈夫ですか?」
ジェネリクト「あぁ、いきなり叫ばれてビックリしたよ」


 ジェネリクトさんは、立ち上がるとまた椅子に座った。
 そして本をまた読み始める。


ジェネリクト「で、どうしたんだい? 急に」
ジェイド「……これ」


 んー? っといいながら、ジェネリクトさんは笑顔で振り返った。
 ――だが、その笑顔は急に失われる。


ジェイド「ジェネリクトさん……これ本当ですか?」
ジェネリクト「あはは……まだ残っていたのか……」
ジェイド「ジェネリクトさん」
ジェネリクト「…………」


 この本の中に書いてあったこと……。
 それは、忠誠なる者達という欄である。
 ――忠誠なる者達の中に、メルトの名がかかれていたのであった。

 その忠誠なる者の内容は……主人に仕えるための訓練の様子が記されていた。


ジェネリクト「実は……その時に僕とメルトは出会ったんだよ」
ジェイド「え?」
ジェネリクト「もうこれじゃあ、隠せないねぇ……」


 そうジェネリクトさんは言葉にすると、ジェネリクトさんとメルトさんの過去のことを語り始めた――


                【2】


 ――忠誠なる者


 それはチャオでのとある部隊。

 いわゆる、執事とメイドのような存在である。

 しかし、それ以上に戦闘民族でもある。

 誰かのために戦い、誰かのために従い、誰かのために死ぬ。

 立派なチャオになるため……誰よりも強いチャオになるため。

 とある指導により特殊訓練をされる。

 その訓練とは――


「ごらぁ!!さっさと動けぇ!!」
「は、はい!!」


 僕……ジェネリクトは、とある施設内にいた。
 僕は施設の二階からガラス窓越しに一階の様子を見下ろしていた。
 興味だろうか。それだけで、忠誠なる者達の指導をみたくなったのである。
 ……といっても、ここなら沢山の幻闘術の知識を得られそうな気がしたから来たわけであるが。
 施設内は普通入れないのであるが、僕は幻闘術に関して有名人だった為、特別に入れてもらえることになった。
 幻闘術とは火、氷、雷、風、光、闇の6つの自然現象を利用した戦闘術。取得するには数々の訓練が必要である。
 そして、そこで僕が見た光景は――


ジェネリクト「これは……」


 光景は――まるで地獄のようだった。
 猛スピードで掃除、洗濯、料理などなど。
 少しでも手を抜けば、すぐに指導員に叩かれる、蹴られる。

 そして、忠誠なる者たるもの、忠誠を誓ったものに対して、忠実でなければならない。

 命令は絶対。
 どんなに難題でも、こなすようにしなければならない。
 その内容は――草むらの中に投げた指輪を捜索、主人に飛んでくる無数のボールを排除、崖下に生えている花を採取するなど。
 

 無理に近いものが次々に命令されていた。
 このぐらいしないと、忠誠など誓えないということか……


 しかし、ここは圧倒的に足りないものが存在した。
 

 それは――『心』


 ここのチャオ達は、心を失っていた。
 つらい訓練を受け続けた結果、深く考えることをやめ、忠誠に従おうと精一杯であったのである。


指導員「いかがですか?」
ジェネリクト「ぁえ? あ、はい……」


 指導員がいつの間にやら僕の隣に立っていた。
 さすが指導する側も只者じゃない。いつ隣にいたのだろうか……


指導員「ここで沢山の忠誠を誓うチャオが生まれ、世の中の役に立っていくのです


ジェネリクト「予想以上ですよ……幻闘術も上級レベルですね」
指導員「はっはっは!ジェネリクト様ほどではありませんよ!」
ジェネリクト「ありがたいお言葉、ありがとうございます」
指導員「いえいえ、こちらこそ」


 僕は無理やり笑顔を作って答えた。
 喜べる心境ではなかったからである。


指導員「中でもあのチャオが凄くてねぇ」


 指導員がそう語りながら、とある方向に指さした。
 指さす方に目をやると、一階の端っこにたった一人。トランプを持ったチャオがそこに存在していた。
 トランプを見て、何か思い込んでいる感じだった。


ジェネリクト「トランプ……?」
指導員「まぁ、見ててくださいよ」


 トランプを持っているチャオの10m先に、木で出来た的が立っていた。
 そしてトランプを持ったチャオが、手を天に挙げた――その刹那。


ジェネリクト「な……!?」


 室内にも関わらず辺りが急に暗くなる……夜になったのである。
 そして、いつ現れたのだろうか。
 トランプを持ったチャオの上空に、綺麗に輝く月が出現した。

 
 そしてそのチャオは、トランプ一枚を鋭く投げた。
 綺麗に投げられたトランプは、的の中央に……刺さった。
 さらに投げる。また投げる。

 投げて投げて投げて投げて投げて投げて投げて投げて投げて――


 そして、最後に力を込めて投げたトランプは、まるでナイフのように鋭く光った。
 光ったように見えたといえばいいだろうか。
 そのまま――的を真っ二つにした。

 やがて辺りは明るくなり、いつの間にやら月も消滅していた。


指導員「――彼女の名は『メルト』。記憶消失のチャオなんですよ」
ジェネリクト「記憶消失?」


 チャオで記憶消失は初耳だった。
 チャオにもそういうことも存在するのか……


指導員「とある日……どこから来たのでしょうかねぇ? いきなりここの施設に来て、『ここに泊まらしてください』なんて言ってきたんですよ。なんなんでしょうかねぇ……どこから来たかも分からず、分かるのは自分の名だけなんて」
ジェネリクト「そうだったのですか……」
指導員「ここの施設のシステムのことを教えたら、『私もここで訓練させてください』って言ってきたんですよ。なんともいえませんよ本当に……。しかし、もう彼女は完璧だった。もう訓練する意味もなかったのですよ。どんな訓練でもすぐにこなしてしまうんです」
ジェネリクト「確かに、あれだけの実力があればもう訓練も必要なさそうですね」
指導員「唯……少し問題が」


 問題?
 あの完璧なチャオにも問題があるのだろうか……?
 そう思っている間にも、指導員は語り続ける。


指導員「それは……仲間がいないのですよ」
ジェネリクト「仲間?」
指導員「えぇ」

 指導員はそう頷きながら、話を続ける。

指導員「完璧すぎるからでしょうか、他のチャオ達が嫉妬してしまっているんです。そして、あの子自体も他のチャオと接しようとしないのですよ」
ジェネリクト「ふむふむ」
指導員「つまり……主人の事を深く考えようとしなく、そのことに対して主人に不快感を与えてしまわないか。そういう危険性があるのです」
ジェネリクト「なるほど……」
指導員「そしてもう一つ」


 指導員はこちらの方向を真剣な眼差しで見つめてきた。
 そして口を開く。


指導員「チャオを……見境なくすぐ殺そうとします」
ジェネリクト「殺す!?」
指導員「えぇ。自分に危害を与えようとしたもの、主人でも多分即座に殺そうとします」
ジェネリクト「そのチャオが転生した後は?」
指導員「転生がなくなるまで、殺し続けます」


 なんという殺戮だ……
 指導員によると、メルトは自分に対して喧嘩を売ってきたチャオは、全て殺してきたらしい。
 さらに、故意にメルトに対して攻撃してしまったチャオなども、殺されてしまったらしい。
 ――それでは仲間もできそうではないな。


指導員「誰か、彼女を止めてあげられればいいんですがねぇ……」


 ……………………
 自分の中で、探究心の心が芽生えた。
 うん……しばらく暇だったし、面白そうだ。


ジェネリクト「すみません。私にメルトさんを任せてくれませんか?」
指導員「えぇぇ!?」
ジェネリクト「大丈夫です……必ずいいチャオに育てて見せます」


 これが……僕とメルトの出会いだった。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.8) Gecko/2009032609 Fire...@softbank220020034218.bbtec.net>

月光のメイド 『過去の殺戮2』
 斬守 WEB  - 09/3/30(月) 10:35 -
  
                【3】


メルト「……なんの御用でしょうか?」


 僕はメルトに話しかけると、そう言葉が返ってきた。
 いきなり困る言いかたされたなぁ……


ジェネリクト「君に興味がある……と言えばいいのだろうか」
メルト「興味ですか?」
ジェネリクト「そう。僕の名はジェネリクト。よろしく」
メルト「はぁ……」


 やはり、反応は薄かった。
 息苦しい感覚がこみ上げてくる。
 が、こんなところでまだ終われない。


ジェネリクト「ところで……」


 僕が質問しかけたその瞬間。
 いきなり、メルトの足元に向かって沢山の皿が割れた。

 何事かと思い、皿の飛んできたほうを見ると、見事につまづいて転んでしまった小柄なチャオがいた。
 どうやら、皿を急いで運こぶ訓練中だったのだろうか。
 慌てて転んでしまったようだ。ポヨがぐるぐる巻きになっている。


小柄なチャオ「す、すみません!」


 小柄のチャオは頭を思い切り下げ、謝ってきた。
 危害はなかったようだが……

 メルトには、やはり通じなかったみたいだ。
 メルトは、足元の皿の破片を踏みつけながら、小柄のチャオに迫る。
 足から血が出ているが、気にもしていなかった。


メルト「あなたは、私に危害を与えようとしました」
小柄のチャオ「い、いえ! 決してそんなことは……」
メルト「あなたを処分します」


 そういうとトランプを取り出し、それを握り締めたまま上空から振り下ろした。
 さっきの切れ味からすると、このままこのチャオは真っ二つに……


 ゴォォォオオオ!!


 やはり、そんなことは僕は許せはしなかった。
 幻闘術の炎を使い、メルトの持っているトランプを燃やした。

 メルトは、少しの間呆然とし……僕を睨んできた。


メルト「……邪魔する気ですか?」
ジェネリクト「君は間違っている」
メルト「……あなたも敵のようですね」
ジェネリクト「違う」


 僕の言いたかったことを、簡単に理解しないことに無性に腹が立った。
 僕はメルトの目の前に立ち、意見を述べる。


ジェネリクト「僕は君の友人になりたい」
メルト「危害を与えようとしたのにですか?」
ジェネリクト「違う。君の間違いを指摘したかっただけだよ」
メルト「……間違い?」
ジェネリクト「そう。さっきの彼女は転んで皿を割ってしまっただけだ。それなのに、何故君に危害を与えようとするのかな?」
メルト「しかし、現に私は……」


 やはり簡単には分かってくれそうにない。
 僕は息を大きく吸って――


ジェネリクト「メルトォ!!!!」


 彼女の名を叫んだ。

 彼女はいきなり叫ばれると思ってもいなかったのだろう。
 目を丸くして、黙ってしまった。
 辺りも静かになった……


ジェネリクト「君はまだ幼稚すぎる」
メルト「わ……私は」
ジェネリクト「君はまだ無知すぎる」
メルト「私はもう何でもできます!」
ジェネリクト「いや、君はまだ……できていないことがある」
メルト「……なんでしょう?」


 彼女ができていないこと。
 それは――――


ジェネリクト「誰かを信じること。誰かを愛することができていない」
メルト「そんなことができなくても……」
ジェネリクト「いいや。これは重大なことなんだよ、メルト」
メルト「…………」


 ついにメルトは黙り込んでしまった。
 ふぅ……っと僕はため息をつくと、メルトに手を差し出した。


ジェネリクト「僕がいろいろ教えてあげるよ。それならいいだろう?」
メルト「……いいのですか?」
ジェネリクト「当たり前だよ。僕は君に興味が出た。協力するなら当然のことだよ」
メルト「ジェネリクト様……」
ジェネリクト「様付けなんてしなくていい。呼び捨てでいいよ。これから僕と君は――」


ジェネリクト「友人さ」


 僕と彼女の関係はここから始まった。


                【4】


 僕はいろいろ彼女に指導した。
 まるで、メルト専用の指導員になった気分だ。

 まず、彼女は自分に危害を与えられたと思ったら、とことん相手を処分しようとした。
 その癖は半端なかった。
 何度指導しても、何度でもすぐに処分しようとする。


メルト「すみませんジェネリクト。分かってはいるのですが……」
ジェネリクト「ふむ……どうしても、君は徹底的に殺そうとするんだねぇ」


 彼女は容赦はしなかった。
 せめて、相手をやっつけるまでになればいいのだが……どうしても殺そうとしてしまう。
 過去に何かあったのだろうか……? しかし、記憶喪失だからなぁ……。

 だが僕は記憶喪失なのを知っていたのにも関わらず、過去のことを問いただしてみようとした。
 すると……


メルト「すみません……昔はよく思い出せなくて」
ジェネリクト「あぁ、そうなのかい」


 やはり分からなかったみたいだった。
 しかし、彼女はまだ語り続ける。


メルト「私が覚えてるのは、深い森の中……何故か泣いていました」
ジェネリクト「ぇ?」


 泣いていた……?


メルト「私もよく分かりません。何故本気で戦闘する時に限って、夜になり、月が出現するのかも……覚えているのは、私自身の名前のみでした」
ジェネリクト「……分かった。どうやら僕も君のことを知らないといけないみたいだ」
メルト「はぁ……」
ジェネリクト「そうだな……なら、何か行動を起こす時は、主人に従うことにするってのはどうだい?」
メルト「従う……ですか?」
ジェネリクト「そうだ。僕が今から仮の主人になるよ」


 それが得策かと思った。
 ここの施設の訓練を見ると、それもいいのではないかと。
 しかし、メルトは鋭い目つきで僕を睨んできた。


メルト「まさか、私をそうやって物のように扱うのではありませんよね?」
ジェネリクト「あのねぇ……大丈夫。君を正しい道に記してあげるよ」
メルト「……分かりました。とりあえず、歩いてもよろしいでしょうか?」
ジェネリクト「そこまで細かい質問はしなくていいよ……」


 メルトはどこか抜けていた。
 だからこそ教えがいがあったのであった。
 幻闘術の勉強をしにここにきたつもりが……メルトの指導へと目的が変わってしまった。
 でも、僕はそれでもよかった。
 彼女を指導していくのは楽しかったからである。


 そして……沢山の日が流れ……


メルト「と、いうわけで。私の仕事場がついに見つかりました」
ジェネリクト「そうかい」


 ついにメルトに仕事場……雇うものがでてしまったらしい。
 とある、一人のお嬢様を世話して欲しいらしい。
 名前は『フィル』。 かなりわがままな性格のお嬢様らしい。


ジェネリクト「一人で大丈夫かい?」
メルト「分かりません……随分あなたの世話になってしまったので」
ジェネリクト「いつでも僕を呼んでくれてもいいからね。君と僕の約束だ」


 そういって、僕はメルトに握手を要求するように、手を差し出した。
 メルトは少し困っていたが……握手を交わしてくれた。


ジェネリクト「元気で。向こうでも主人の言うことを聞くんだよ?」
メルト「ジェネリクトも元気で。私のたった一人の友人……ありがとう」


 そういい残すと、彼女は旅立ってしまった。
 なんだか急に寂しくなった……仕方ないことだろう。

 指導員に、メルトのことに関して礼を言われ、僕も自宅へと足を運んだ。
 メルトはきっと元気でいきていけるだろう……


                【5】


ジェネリクト「ところが、彼女からはすぐに連絡がきてねぇ。屋敷の人がたった二人だけで、そこに僕も住んで欲しいと言われたんだよ」
ジェイド「そうなのですか……」


 俺はジェネリクトさんの話を、真剣に聞いていた。
 二人にそんな過去があったなんてなぁ……


ジェネリクト「彼女は随分変わってしまったよ。もちろんいい意味でね」
ジェイド「そうですね……俺には昔のメルトさんがそんな人だったなんて思いもしませんでした」
ジェネリクト「ははは、そうだろうねぇ」


 ジェネリクトさんは、一度大きく背伸びをした。
 気持ちよさそうに伸びて、息をどっと吐いて肩をおとす。
 そして俺の方を見て、口を開く。


ジェネリクト「メルトは僕の友人さ……これからも、いつまでもね。君もメルトを大事にしてくれ」
ジェイド「当たり前です。大事にしますよ」


 ふふふ、とジェネリクトは笑い、本を読み始めた。
 昔のことを思い出すかのように、その目は遠くを見ていた……


メルト「ジェネリクトのことをどう思っているかですか?」


 フィルの質問に、メルトはそう言い返していた。


フィル「そうよ。あなた達仲がいいから聞いてみたかっただけよ」
メルト「……ジェネリクトは」


 メルトはそう黙り込むと、少しの間考え込む。


 ジェネリクトは……私の――


メルト「ジェネリクトは――私の友人です」


 はっきりした声でそう答えた。


 そう……メルトとジェネリクトは……


 かけがえの無い、友人なのであった。


第十二話「過去の殺戮」              終わり
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月光のメイド 感想コーナー
 斬守 WEB  - 09/3/30(月) 10:36 -
  
フィル「感想コーナーよ」
メルト「そうですねお嬢様」
フィル「なんか小説の書き方変わってきた気がするわ」
斬守「多少勉強したからね……上手くかけてるかなぁ」
ピューマ「〜♪」
ヴァン「あはは〜! 俺に酒をよこせ〜!!」
ジェクト「……あいかわらず自由な感想コーナーだな」


 というわけで、感想コーナーです。
 どうもお久しぶりです。
 でも、小説に関しては全然お久しぶりじゃありません。
 むしろ最近、本当に小説を書いています。

 後、多少勉強をしたので、今までと見栄えが違うかもしれません。


 そして、自分の口調とかもここにいた頃と比べたら変わってるんでしょうねぇ……
 皆変わって言ってしまうものですw

 まだまだ続きます。
 ゆっくりですが、頑張っていきます。


 追加で二話分書きました。
 うん……頑張りました……


 感想などなど待っていますー。
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Re(1):月光のメイド 感想コーナー
 チャピル WEB  - 09/5/2(土) 22:17 -
  
こんにちは。今日は夜空のエメラルドを読了したので、それについて感想を書こうかなーと思ったのですが、いざ書き出してみるとなかなかうまくまとまらず、うーん、悩みんぐなのですよ。
っていうかここは月光のメイドへの感想を書くところですよね。うん。夜空のエメラルドに対して何か書いてどうするんだと、脳内ツッコミ係が言っています。
でも、書きますよ。



一言で言うと、うーん、キョーバ君の複数ジャンルまたがけのさせ方には、センスがあるなと思いました。

夜空のエメラルドに限らず、他の作品についても言えることですが、たとえば「〜斬首〜」ではギャグとホロリ系の話が一体になっていたように、たとえば「月光のメイド」では、自然にできた萌え要素?がごちゃまぜになっているように、そういうみくすちゃーなところでは、夜空のエメラルドはすごいですね。
最後の方は笑ったし燃えたし悲しくなったしで、そういうカオスな作風は、なかなか自分の苦手な方向性ということもあって、んー、パクりたいです。


ああ、あとミユキさんのキャラがすごいです。
ミユキさんが中盤で出てきたときには、何やら感動すら覚えました。
いやはや、個性の立ち具合とか、それでいて少し仮面をかぶっているような言い回しが、まさにストライクゾーンでした。

あれ? そういえばミユキさんがどうして万能チャオなのかとか、説明されてなくね? どこでネトゲの知識を仕入れているのかとか、伏線回収されてなくね?
……うん、まあ、面白かったからいいです(ぇ


以前どこかで、「月光のメイドは夜空のエメラルドの世界観を引き継いでいるんだな」的なことを言ったような気がしますが、世界観レベルだけではなくて、作風としてもやっぱり夜空のエメラルドが先にあったからこそ、月光のメイドが生まれてくるものだなと、しみじみ感じました

王道的な夜空のエメラルドに対する、亜流のような月光のメイド、であるとか、あるいは展開のテンポを重視した夜空のエメラルドに対する、背景部分の描写を重視した夜空のエメラルド、であるとか。
わりと邪推してみています。ふっふっふ。


そういえばこのごろは確かに文体が変わってきましたね。
こまごまとした部分の描写が増えたような気がします。
なんだか、キョーバ君らしくないですね。ん、いや、たぶんそう思ってしまうのは、自分の中でのキョーバ君像が、一年ぐらい更新されていないせいなんでしょうけども。

とはいえ、基本的な物語の構造は、そんなに変わっていませんね。
何となく「夜景 "の" カタカナ」というタイトルの津結果他も似ている気がしますし、登場人物にブラックな過去があるところなんて、夜空のエメラルドとそっくりです。ふっふっふ。


……なんだか結局まとまりませんでしたが、これにて、感想とさせていただきたいと思います。
よい作品をありがとうございました。
引用なし
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感想ありがとうございますーッ
 斬守 WEB  - 09/5/7(木) 14:32 -
  
感想ありがとうございますーッ
お久しぶりです。最近も違うところで小説書きながらも頑張っています。
前の作品とともに、感想返しをしていきますねーっ


>一言で言うと、うーん、キョーバ君の複数ジャンルまたがけのさせ方には、センスがあるなと思いました。
>
>夜空のエメラルドに限らず、他の作品についても言えることですが、たとえば「〜斬首〜」ではギャグとホロリ系の話が一体になっていたように、たとえば「月光のメイド」では、自然にできた萌え要素?がごちゃまぜになっているように、そういうみくすちゃーなところでは、夜空のエメラルドはすごいですね。
>最後の方は笑ったし燃えたし悲しくなったしで、そういうカオスな作風は、なかなか自分の苦手な方向性ということもあって、んー、パクりたいです。


あー……。
そういうことを確かにいわれることがありましたw
私の場合、ギャグならギャグだけとか、シリアスならシリアスだけとかはどうも苦手な傾向があるらしいです。
どこかで、ギャグを入れてそれでシリアスも入れることによって、作品が面白くなるかなぁっと考えているからでしょうかw
これからも、それを大切にしていきたいと思っていますw


>ああ、あとミユキさんのキャラがすごいです。
>ミユキさんが中盤で出てきたときには、何やら感動すら覚えました。
>いやはや、個性の立ち具合とか、それでいて少し仮面をかぶっているような言い回しが、まさにストライクゾーンでした。
>
>あれ? そういえばミユキさんがどうして万能チャオなのかとか、説明されてなくね? どこでネトゲの知識を仕入れているのかとか、伏線回収されてなくね?
>……うん、まあ、面白かったからいいです(ぇ


ミユキさんは個人的にフリーダムなキャラにしたかったので、あんな風になりましたw
なんか個性のあるキャラになってよかった気がします。
そして……その時はとにかく突っ走っていたから、ネトゲの知識のこととか万能チャオなのか、全然説明されてなかったですね……。
うん、まぁ、ノリでなんとか……!
少しいろいろと反省したいと思いますorz


>以前どこかで、「月光のメイドは夜空のエメラルドの世界観を引き継いでいるんだな」的なことを言ったような気がしますが、世界観レベルだけではなくて、作風としてもやっぱり夜空のエメラルドが先にあったからこそ、月光のメイドが生まれてくるものだなと、しみじみ感じました
>
>王道的な夜空のエメラルドに対する、亜流のような月光のメイド、であるとか、あるいは展開のテンポを重視した夜空のエメラルドに対する、背景部分の描写を重視した夜空のエメラルド、であるとか。
>わりと邪推してみています。ふっふっふ。


ふむー……これからどんな作品になっていくんでしょうねぇ……(ぇ
一応どういう流れになるかは決めていますが、夜空のエメラルドとは確かに違う感じになっているとは思います。
旅ではなく、一つの屋敷の話になっていますので。


>そういえばこのごろは確かに文体が変わってきましたね。
>こまごまとした部分の描写が増えたような気がします。
>なんだか、キョーバ君らしくないですね。ん、いや、たぶんそう思ってしまうのは、自分の中でのキョーバ君像が、一年ぐらい更新されていないせいなんでしょうけども。
>
>とはいえ、基本的な物語の構造は、そんなに変わっていませんね。
>何となく「夜景 "の" カタカナ」というタイトルの津結果他も似ている気がしますし、登場人物にブラックな過去があるところなんて、夜空のエメラルドとそっくりです。ふっふっふ。


最近は少しいろいろと勉強したりして、もっと楽しませようと考えて描写を増やしていっています。
まだまだ、描写は苦手ですけど頑張っていきたいと思います。
キョーバ君じゃないよ!斬守だよ! 斬首じゃないよ!斬守だよ!
基本、いじられキャラは変わってないかと思いますw
最近は少し落ち着いてきたと自分では思っていますがw

そして、タイトルを指摘されて確かにそうだと驚きましたw
別に意識してなくてもそうなっちゃいましたねぇ……w
後、キャラは大切にしたいので、一人一人いろんな過去とかあるのを設定するのが大好きです。そしてまた、前の作品と同じようにブラックな過去が……っ


>……なんだか結局まとまりませんでしたが、これにて、感想とさせていただきたいと思います。
>よい作品をありがとうございました。


こちらこそ感想ありがとうございました。
これからも頑張っていきたいと思います。
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