●週刊チャオ サークル掲示板
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鳳凰チャオ躍進委員会 スマッシュ 10/1/10(日) 21:11
メンバー表 スマッシュ 10/1/10(日) 21:13
活動記録 スマッシュ 10/1/10(日) 21:15
四谷奈津美と始まりと終わりのプロローグ スマッシュ 10/1/10(日) 21:59
二階堂刹那とボクとワタシの殲滅作戦 ろっど 10/1/15(金) 15:19
【鳳凰委員会・京都異聞】 ホップスター 10/1/16(土) 18:11
ラジオ企画verスマッシュ「てめえらのポヨは何色だー... スマッシュ 10/3/16(火) 21:35
ラジオ企画verろっど「○」 ろっど 10/3/16(火) 21:37
チャオ講座 スマッシュ 10/1/10(日) 21:16
紅の女神が闇夜の閃光に輝く小説講座 スマッシュ 10/1/14(木) 14:43
チャオグッズ スマッシュ 10/1/10(日) 21:17
超絶!鳳凰チャオ躍進委員会ピンバッジ登場の巻 スマッシュ 10/1/12(火) 17:02
できましt ぺっく・ぴーす 10/1/12(火) 22:01 [添付][添付][添付]
【京都支部の場合】 ホップスター 10/1/28(木) 17:21
ある日の本部1 スマッシュ 10/1/28(木) 21:52
布教活動 スマッシュ 10/1/10(日) 21:18
チャオを布教しましょう〜鳳凰チャオ躍進ゼミナール... スマッシュ 10/1/15(金) 13:53
連絡コーナー スマッシュ 10/1/10(日) 21:18
【鳳凰委員会・京都異聞/設定&あとがき】 ホップスター 10/1/16(土) 18:13

鳳凰チャオ躍進委員会
 スマッシュ WEB  - 10/1/10(日) 21:11 -
  
豪我「チャオラーの諸君!ワシが鳳凰チャオ躍進委員会会長の無限豪我じゃ!これを見ているチャオラーよ、我々に加わりチャオブームを世界中に広めるのじゃ!!」


鳳凰チャオ躍進委員会
チャオゲーの発売及びチャオブームの復活を目論む謎の組織。
活動内容は多彩であり、チャオの布教チャオグッズの考案、野望の邪魔となる敵対組織の殲滅などチャオのためであればどのような事でもする。
また、鳳凰チャオ躍進ゼミナールにてエリートチャオラーの養成もしている。



豪我「チャオラーの諸君。君の参加を待っているぞ」
九鬼「お待ちしております」
豪我「異次元のチャオラー及びチャオの参加も待っておる。遠慮せずにやってくるがよい」
九鬼「会長、それはさすがに無理では」
豪我「ワシにとってその程度のこと不可能ではない!」
九鬼「そうでしたか」
豪我「実物のチャオをこの目で見てみたいからの。ぜひとも来てくれ」
九鬼「私も見たいです」
豪我「では諸君、ワシは君らの投稿を楽しみにしておるぞ」
九鬼「詳しい説明はそれぞれのコーナーにて行います」
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.8.1.8pre) Gecko/20071012 lol...@p023.net059084253.tokai.or.jp>

メンバー表
 スマッシュ WEB  - 10/1/10(日) 21:13 -
  
鳳凰チャオ躍進委員会メンバー表

これは現在明らかになっている鳳凰チャオ躍進委員会のメンバーとナンバー及び、鳳凰チャオ躍進ゼミナール生の情報である。
新しい情報が入り次第、随時更新されていく。安心して待っていてくれ。
この情報を有効に活用し、作戦を進めてくれたまえ。では検討を祈る。
(最終更新:2010年1月17日)


No.000001
無限 豪我(ムゲン ゴウガ)
・鳳凰チャオ躍進委員会会長。
・戦闘においては人間の域を完全に超えている。注意。
・姿を現さないわけではないのに、やたらと謎が多い。

No.000019
九鬼 刃(クキ ヤイバ)
・鳳凰チャオ躍進ゼミナール第2期生。
・護衛がメインの戦闘員。豪我をちょっと弱くした感じの巨人。しかし巨人ゆえ迫力は豪我よりある。
・神出鬼没である。ある意味豪我より注意すべき人物。

No.000032
宝蔵寺 明彦(ホウゾウジ アキヒコ)
・鳳凰チャオ躍進ゼミナール第3期生。
・京都支部設立者。渋いおっさんであり関西弁を扱う。
・夜中、日本刀を持って出歩いていたという噂あり。危険。

No.000035
田名部 文絵(タナベ フミエ)
・鳳凰チャオ躍進ゼミナール第3期生。
・京都支部の副所長である。
・普段は優しいようだ。普段は。

No.000053
三郷 京次(サンゴウ キョウジ)
・鳳凰チャオ躍進ゼミナール第1期生。
・チャオについての知識に富んでおり、ゼミナール生にチャオの性質を講義しているようだ。
・第1期生にしてはナンバーが大きいのは知識を完全に自分のものにするまでに時間がかかったためであるようだ。

No.000072
スマッシュ(ペンネーム)
・ネット上で活動するメンバー。
・詳細は不明。

No.000127
七星 百合(ナナセ ユリ)
・鳳凰チャオ躍進ゼミナール第5期生。
・チャオを布教する活動を行っている。
・巨乳のお姉さん。

No.000145
五月雨 雪(サミダレ ユキ)
・鳳凰チャオ躍進ゼミナール第5期生。
・七星と行動を共にしてチャオ布教をしつつ、戦闘もこなす戦闘員。
・他の連中と比べて強いわけではないが、美しい立ち回りをする。

No.000212
二階堂 刹那(ニカイドウ セツナ)
・鳳凰チャオ躍進ゼミナール第7期生。
・ナイフなどの小さめの刃物を使用して戦う戦闘員。

No.000231
一ノ瀬 美佳(イチノセ ミカ)
・鳳凰チャオ躍進ゼミナール第10期生。
・軽い身のこなし、目の良さを活かし二丁拳銃で戦う戦闘員。
・僅か1年で委員会メンバーとなった天才少女。

No.000249
天ヶ瀬 聡美(アマガセ サトミ)
・鳳凰チャオ躍進ゼミナール第10期生。
・リムレスの眼鏡とロングヘアーが目印。
・京都支部に配属されたのは本人の希望によるものらしい。

No.000256
六道 翔太(リクドウ ショウタ)
・鳳凰チャオ躍進ゼミナール第9期生。
・チャオを布教する活動をしている。
・ショタ。女性に人気。

No.------
十文字 隼人(ジュウモンジ ハヤト)
・鳳凰チャオ躍進ゼミナール第10期生。
・長所も短所もない男。

No.------
八重垣 莉子(ヤエガキ リコ)
・鳳凰チャオ躍進ゼミナール第11期生。
・チャオに対する情熱が凄まじい少女。

No.------
那賀川 悠平
・京都支部メンバーで研修生。
・普通。

No.------
四谷 奈津美(ヨツヤ ナツミ)
・鳳凰チャオ躍進ゼミナール第11期生。
・ただのチャオ好きの少女。

No.------
大野木 彩音(オオノギ アヤネ)
・京都支部メンバーで研修生。
・千葉にいるがなぜか京都支部。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.8.1.8pre) Gecko/20071012 lol...@p023.net059084253.tokai.or.jp>

活動記録
 スマッシュ WEB  - 10/1/10(日) 21:15 -
  
一ノ瀬「よー。ここは鳳凰チャオ躍進委員会の活動を載せる場所だ。ぶっちゃけ作品投稿コーナーだな」
奈津美「美佳さんそんなぶっちゃけた発言を最初からしないでください……」
一ノ瀬「わかりやすい方がいいんだよ、こういうのは」
奈津美「そうですか……」
一ノ瀬「他の組織との抗争を書いたり、邪魔なやつを暗殺する話や超強い私たちの超カッコイイ戦闘シーンをばしばし書いてくれよ!」
奈津美「物騒すぎですからそれ!」
一ノ瀬「そうか?でも他に書くことないじゃん?」
奈津美「例えば鳳凰チャオ躍進ゼミナールでのお話とか、チャオ布教活動とか、そういう日常的なことだってあるじゃないですか」
一ノ瀬「でもやっぱバンバン人死んだりする方が楽しいって」
奈津美「あくまで目的はチャオを広めることですからー!」
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.8.1.8pre) Gecko/20071012 lol...@p023.net059084253.tokai.or.jp>

チャオ講座
 スマッシュ WEB  - 10/1/10(日) 21:16 -
  
京次「ここはチャオ関係の知識の講座をするところです」
莉子「チャオ関係……と言いますと?」
京次「チャオの知識については勿論、チャオ小説を書く際におけるアドバイスなど、チャオラーの活動の手助けになるものはなんでも取り扱っています」
刹那「素手で人を殺す手段とかもな」
莉子「それはチャオラーの活動に必要ですか?」
京次「大抵の人は必要ないでしょうね」
莉子「その否定の仕方、気になるわ……」
京次「きっと大抵の人は知っているであろう、と判断した情報でも新しく来たチャオラーのためになるのでどうぞ気にせず講義していってくださいね」
刹那「黒魔術などの封印された情報も書いていけ」
莉子「それは必要ないです、絶対」
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.8.1.8pre) Gecko/20071012 lol...@p023.net059084253.tokai.or.jp>

チャオグッズ
 スマッシュ WEB  - 10/1/10(日) 21:17 -
  
翔太「ここはチャオラーの心を鷲づかみにするチャオグッズを考案する場所です」
隼人「チャオグッズなんて必要なんですかね」
翔太「必要必要。お金になるし、グッズでブームをさらに加速することだってできるんだよ?」
隼人「なるほど」
翔太「というわけで、こういうの欲しい!っていうグッズをどんどん考えてください!もちろんゲーム内アイテムでもオッケーです!」
隼人「この際、グッズに限らず、こういう機能がほしい!とかそういうのもいいんじゃないんですかね」

翔太「そうだね。どんどん妄想を垂れ流そう!」
隼人「妄想て……」
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.8.1.8pre) Gecko/20071012 lol...@p023.net059084253.tokai.or.jp>

布教活動
 スマッシュ WEB  - 10/1/10(日) 21:18 -
  
百合「ここは、チャオの布教活動についての、コーナーです」
雪「チャオを知らない人へチャオを勧める方法について提案したりするコーナーね」
百合「こういうことしたら、チャオに興味を持ってもらえるのでは、なんて提案もどうぞー」
雪「他にもアンケートの作成なんかしてもいいぞ」
百合「アンケート?」
雪「チャオが好きな人を対象にチャオゲーに期待することを聞くアンケートを書いたり、チャオを知らない人向けのアンケートを作って、チャオをどういう風にしていけば人気が出るか調査したりだな」
百合「なるほどー」
雪「作られたアンケートに対して回答するのもいいかもね。また、これいいなと思ったアンケートは実際に使ってもらって構わないわ。サイトに置いたり、実際にどっかの街で調査したりね」
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.8.1.8pre) Gecko/20071012 lol...@p023.net059084253.tokai.or.jp>

連絡コーナー
 スマッシュ WEB  - 10/1/10(日) 21:18 -
  
奈津美「ここは連絡用コーナーです」
莉子「誰かへの感想などを書いてもいいわ。まあそれがメインになるんでしょうけど」
隼人「作品内に書きたくないことをここで書いてもいいってさ。例えば『俺のナンバーは000072がいい』とか、このキャラは自由に使え、とかな」

奈津美「あ、じゃあせっかくなので連絡します。私たちもぜひ登場させてください!」
けいりん「私もよろしくー」
莉子「チャオ!?本物のチャオ!?」
豪我「ほお、これが本物のチャオか」
莉子「会長!?唐突すぎ!?」
奈津美「あははー、なにがなにやら」
莉子「笑って済ますか普通!?」
引用なし
パスワード
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四谷奈津美と始まりと終わりのプロローグ
 スマッシュ WEB  - 10/1/10(日) 21:59 -
  
鳳凰チャオ躍進ゼミナール

鳳凰チャオ躍進ゼミナールとは、チャオブームを世界中で起こそうと目論む組織鳳凰チャオ躍進委員会幹部養成機関である。
ここによってチャオ布教情報収集暗殺戦闘行為など各々の得意とする分野でもって未来のチャオブームの基盤を築いていくエリートチャオラーを育成するのである。



 四谷奈津美。彼女はどこにでもいるような少女だった。ただし、どこにでもいるようなと形容されるような人間にも少なからず個性というものはある。彼女が今苦笑いしているのはまさにその個性によるものだった。
「チャオって……」
 チャオは古い。彼女の友人の言葉である。確かにそれは事実だ。チャオが可愛いとちらほら言われていた時代なんていうのはもう何年も昔の話だからだ。今でも可愛い可愛いと言っている人間のなんて少ないことか。増してやチャオのグッズを自作して鞄につけて投稿する女子高生なんて今時いるだろうか?少なくとも彼女はそうだが、他の例が見られることはほぼないだろう。
「でも……」
「今時絶対これだって!」
 突きつけられたのは今流行しているキャラクターだった。確かにこのキャラクターも可愛い。奈津美はそう思っている。実際にグッズをいくつか買っていた。けれど。けれど、違う。可愛いと思うと同時にこれじゃあないという思いが確かにあった。私はチャオがいい、という思いを彼女は持っていた。しかし、それを言ったところで理解されることもない。だから彼女は言おうとしていた。そうだよね、と。そう言いかけた時だった。隣を歩いていた友人が銃を突きつけられていると気付いたのは。
「えええっ!?」
 なんという急展開。というか、この平和なお国、日本においてこんな殺伐としたシチュエーションに遭遇するなんてどこのファンタジーだこれは。なんてことをショックのあまり奈津美は考えてしまっていた。逃げることも助けることも忘れている。銃を持っているのが自分と歳がそう変わらない感じの少女で驚いたりと、そういう方向にばっか意識が向いてしまう。
「そこの君。チャオは好きか?」
 その質問は奈津美に対してされたものだった。それに気付くのが一瞬遅れて、慌てて答えてしまって気の利いた返事にはならなかった。だが。
「はい!」
 威勢のいい返事にはなっていた。それで銃を持った少女は微笑んだ。
「そうだ。たとえ人になんと言われようとそう思う気持ちが大切だ」
 少女が銃を下ろすと、奈津美の友人は逃げていった。少し涙目になっていたが、突然銃を突きつけられたらそうなるのも当然である。少女はそんな人間のことを一切気にせず話を続ける。
「チャオが好きな連中が集まるところがある。君も来ないか?」
 それはとても魅力的な誘いだった。チャオが好きな連中。それが何人いるのかはわからない。しかし、自分の仲間がいる。そう思うだけで救われる。胸が躍る。行ってみたいと思う。断る理由なんて見つからなかった。だから奈津美は、再び威勢のいい返事をしながら頷いたのだった。
「私の名前は一ノ瀬。一ノ瀬美佳だ。よろしく」
 握手を交わす。その時、チャオの形のピンバッジが目に入った。これは何か、そう聞くとそのメンバーになるともらえる物なのだと返ってきた。こんな物まで作る。さぞかし素晴らしいサークルなのだろう。そう思った。そこから集っている場所に案内してもらうことになり、奈津美は美佳に着いていった。
「ここだ」
 ビルだ。ビルにはこんな看板があった。

「鳳凰チャオ躍進ゼミナール」

 嫌な予感しかしなくなった。そういえばこの美佳とかいう少女は先ほど銃を持っていたではないか。これはもう完全にうさんくさい。帰った方が身のためだ。そういう判断を奈津美は一瞬でしてのけた。
「や、やっぱ私、帰りま」
 無視され、腕を引っ張られてビルの中に入ることになってしまった。もう泣くしかあるまい。最上階の広い部屋に連れてこられ、適当な椅子に座らされる。美佳はその隣に座った。二人の他にも人がたくさんにた。こんなにチャオラーがいるのか、と美佳は感心した。同時に被害者がこんなにいるならまあいいかな、だとか、もしかしたら信憑性のある所なのかもしれない、なんてことを考えていた。そうしているうちに、一人の男が入ってきた。すらりとした長身の男だ。
「ではこれから入会式を始めます」
 騙された。これは完全に騙された。非常に泣きたい気分に奈津美はなった。
「本当なら会長からのお言葉をもらって解散なのですが、まだ到着しておられないので、私から少しお話させていただこうかと思います」
 そうマイクを持って喋りながら男は窓を開けた。なぜわざわざ開けるのだろう。風が入ってきて少し寒い。男は名前を三郷京次と言った。このゼミナールで講師をしているのだと言う。
「チャオに与える小動物やカオスドライブですが、これは小動物であれば最低5匹、カオスドライブのみであれば最低10個与えれば、進化させたいタイプへ進化させることが可能であるということはご存知でしたか?」
 それは知らなかった。奈津美は驚いていた。ソニックアドベンチャー2バトルを買って以来、チャオの育成をずっとしていたがそのような事はゲーム内で言われなかったのだ。そこから検証した動画を見ることになり、実際にチャオはその数の小動物で進化をした。そして詳しい説明をこれからする、と言ったところで窓から何かが入ってきた。
「途中になってしまいましたが、会長どうぞ」
「うむ」
 窓から入ってきた物体がマイクを受け取る。どうやら人間のようだ。どんな人間だよと奈津美は非常につっこみたかった。だが隣の美佳は平然としていた。室内は彼女のように平然としているか、奈津美のように動揺しているかのどちらかだった。
「鳳凰チャオ躍進ゼミナールに入会した諸君。ワシは鳳凰チャオ躍進委員会会長の無限豪我じゃ。諸君は第11期生としてエリートチャオラーとなるべく教育を受け、将来鳳凰チャオ躍進委員会のメンバーとなるに相応しい実力を身につけるよう頑張ってくれたまえ」
 非常におかしい。とてもおかしい。奈津美はもしも自分がチャオだったらポヨが一生ハテナマークになりそうなほど現状の把握ができなかった。鳳凰チャオ躍進委員会とかいう変な組織のメンバーに将来させられる?そのための教育?どういうことなの……。そんな混乱を打ち破るかのように室内に銃声が響いた。
「ひっ!?」
 撃ったのは自分の真後ろにいた男だった。銃の狙ったのは会長と呼ばれた男、豪我であった。その男の銃撃に合わせて、会場に座っていた幾人かが銃を持って立ち上がっていた。しかし、銃弾の向かった先に豪我はいなかった。立ち上がった男達が慌てて豪我を探す。
「伏せてな」
「えっ?」
 美佳が平静な様子で言った。奈津美は言われた通りにした。というより、美佳が頭を押して無理やり伏せるようにした。そして横目で美佳を見ると、二つの拳銃をそれぞれの手に持って応戦していた。そして先ほど銃で狙われた男は天井から降ってきた。刀を持って。そして下にいた男をバラバラに切り裂くとまた消える。辺りを見ると、立ち上がった男達に応戦する人間がいくらかいることがわかった。他の人より一際大きい男が目に入ったが、その男も豪我のように一人殺しては姿を消す。そもそも身長が二メートル五十センチもあるような巨人なんてさっきまでいなかった気がする。他にはすばしっこく動いて相手を撃ち殺す女性(これは美佳だ)や同じように素早く動いてナイフで男の心臓を刺していく少年(消える二人に比べれば弱そうに見えるが冷静に考えると強い)などがいた。気付くと銃を持った男は全員死んでいて(会場が大変赤くなっておられた)、鳳凰チャオ躍進委員会のメンバーと思われる人間は全て生きていた。
「まあ、このように我々を快く思わない連中に命を狙われることもあるが、楽しくチャオを愛でようではないか」
 豪我は入会式をそう笑いながら締めた。ああ、とんでもないことに巻き込まれたのか、と奈津美は思った。そんじょそこいらの詐欺より質が悪い。
 四谷奈津美のエリートチャオラーへの道はまだ始まったばかりなのであった。
引用なし
パスワード
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超絶!鳳凰チャオ躍進委員会ピンバッジ登場の巻
 スマッシュ WEB  - 10/1/12(火) 17:02 -
  
莉子「あの、疑問があるんですけど」
翔太「なんでしょう?」
莉子「私たち、これが投稿された時はまだ活動記録での活躍がないのですけど、出てきていいのかしら」
翔太「そういうこと気にしちゃだめだよ!?」
莉子「すみません、間違えました」
翔太「間違えたようには聞こえなかったよ……?」
莉子「活動記録の『四谷奈津美と始まりと終わりのプロローグ』に書いてあることなのですけど」
翔太「うん、なんだい?」
莉子「とりあえず、問題の部分を見ていただきたいかと」
翔太「うん」

 握手を交わす。その時、チャオの形のピンバッジが目に入った。これは何か、そう聞くとそのメンバーになるともらえる物なのだと返ってきた。こんな物まで作る。さぞかし素晴らしいサークルなのだろう。そう思った。そこから集っている場所に案内してもらうことになり、奈津美は美佳に着いていった。

莉子「正直、このタイトル強引すぎません?奈津美が主人公だと強調してどうするんです?」
翔太「問題の部分となにも関係ないよね」
莉子「すみません、間違えました」
翔太「勘弁してよ……」
莉子「チャオの形のピンバッジ。鳳凰チャオ躍進委員会に入るともらえる」
翔太「そうだよ。ゼミナールの人でももらえるよね」
莉子「私も確かにもらいました。けど」
翔太「けど?」
莉子「なんでよりによって奈津美が主人公なんです!?ここはチャオに愛情と情熱を捧ぐ私が主人公でもいいじゃないですか!」
翔太「ピンバッジと全然関係ないよ!?」
莉子「すみません、間違えました」
翔太「わざとだよね?わざとなんだよね?」
莉子「私のピンバッジは彩色されてないありのままの金属なのですけれど」
翔太「ゼミナール生用のピンバッジは安物なんだ。ちゃんと委員会メンバーになることでしっかりしたのがもらえるんだよ」
莉子「そうでしたか。それはともかく、ピンバッジとはセンスいいですね」
翔太「そうだよね。ちょっとしたアクセサリーにもなるもんね」
莉子「小さなオシャレグッズな感じが最高です!」

翔太「というわけで、今回のチャオグッズは『鳳凰チャオ躍進委員会ピンバッジ』です」


鳳凰チャオ躍進委員会ピンバッジ

鳳凰チャオ躍進委員会のメンバーに与えられるチャオの形をしたピンバッジ。これを装着することで自分がチャオラーであることのさりげないアピールにもなる。ピンバッジなためファッション感覚で着けることができるのがポイント。鳳凰チャオ躍進ゼミナール生も同じ形の物がもらえるが非常に安っぽい。


鳳凰チャオ躍進委員会ピンバッジ……誰か作れ
鳳凰チャオ躍進ゼミナール生ピンバッジ……誰か作れ
鳳凰チャオ躍進委員会ピンバッジアイコンJPG……誰か作って配布しろ
鳳凰チャオ躍進ゼミナール生ピンバッジアイコンJPG……誰か作って配布しろ
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.8.1.8pre) Gecko/20071012 lol...@p196.net219126006.tokai.or.jp>

できましt
 ぺっく・ぴーす WEB  - 10/1/12(火) 22:01 -
  

添付画像【hcpc1.jpg : 12.4KB】 添付画像【hcpc2.jpg : 21.1KB】 添付画像【hcpc3.jpg : 21.5KB】 莉子「さっき変なヒトを見ましたよ」
翔太「ひょっとしてここの案内を見て爆笑しながら帰って行った人かな」
莉子「こんなメモとファイルも置いて行きました」
翔太「不審物だね。処分しよう」
莉子「まさかこのクオリティでピンバッジアイコン応募作品な訳ありませんもんね」
翔太「入ってる文字も適当すぎるしね。消しちゃうほうがよさそうだ」
莉子「到底チャオだとわからないやつもありますし」
翔太「チャオだとわかるやつは特に出来が悪いし」
莉子「チャオだとわからないことで敵対組織に絡まれないようにする作戦かもしれません」
翔太「何にしろ安っぽすぎるよ」
莉子「そうですよね」
翔太「そうだね」
引用なし
パスワード

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : hcpc1.jpg
・サイズ : 12.4KB

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : hcpc2.jpg
・サイズ : 21.1KB

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : hcpc3.jpg
・サイズ : 21.5KB
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 2.0.50727; .NET CL...@softbank219054095156.bbtec.net>

紅の女神が闇夜の閃光に輝く小説講座
 スマッシュ WEB  - 10/1/14(木) 14:43 -
  
一ノ瀬「一ノ瀬美佳様の小説講座だー!」
刹那「小説講座……。ふん、くだらん企画によくも俺をつき合わさせてくれる」
一ノ瀬「黙れ黙れ。この講座を通してチャオ小説初心者に魅力的な小説を書いてもらうのだ」
刹那「新人の教育か……。手は抜かん」
隼人「この2人の講座ってことで不安が隠せないです」
一ノ瀬「なんだ10期生。文句あるのか?」
隼人「お前もそうだろ」
一ノ瀬「私既に委員会メンバー。お前まだゼミナール生」
隼人「すみませんでした」

一ノ瀬「というわけで今回は、差を見せる」
隼人「差……ですか」
一ノ瀬「そうだ。初心者とそうでない者の差をわかりやすく見せることで、自分が目指すところを把握してもらう」
刹那「絶望から生まれる希望もある」
隼人「よくわからない比喩はやめてください」
一ノ瀬「というわけで戦闘初心者の十文字隼人。ここに雑魚敵がいる。やっつけてみろ」
雑魚敵A「イィーッ!」
雑魚敵B「俺、空手やってんだぞ!?」
隼人「うぃっす!頑張るっす!」


【初心者の場合】

隼人「うらー!」
ガシッ
ポカッ
雑魚共「うぎゃー!!」
(爆)

【完】


一ノ瀬「ということになる」
隼人「どこがいけないんですか?」
一ノ瀬「まあ見てろ」


【非初心者の場合】

一ノ瀬は二人の雑魚へ向かって駆けていく。本来、彼女は二つの拳銃を使って戦う。いわゆる二丁拳銃だ。しかし今日はそれをしない。何故か。これは小説講座であり相手は雑魚敵であるからだ。二つの拳銃の引き金を引くだけで戦闘が終わってしまう。そんなことをしたら説明として不親切すぎる。そういうことを考えて一ノ瀬はあえて素手で立ち向かう。まずは空手をやっているとか言っていた雑魚敵Bからだ。相手は怖気づいているのか、一ノ瀬が素早く近寄ると、ひぃっ、などと声を漏らしながら目を閉じて後退する。そのまま顔面を殴りつけてやると、地面に沈んだまま立ち上がってこなかった。空手をやっていたのではなかったのだろうか。続いてもう一人。こちらの雑魚敵は侮れない。先ほどの口調から察するに、常人の三倍は強いはずだ。近づいて間合いに入る。そして素早く顎を蹴り上げる。勿論、避けられる前提なので素早く足を引き、一歩下がる。が、雑魚敵Bは倒れていた。
「あれ」
たった二発で終わってしまった。どうしよう。

【完】


一ノ瀬「と、こんな風に誰がどういう動きをして戦っているのかを解説するんだ」
隼人「なるほど。でもなんで戦闘シーンなんでしょう」
刹那「戦場に咲く血の花ほど美しい物はこの世に存在しないのだ」
隼人「意味がわかりません」
刹那「ではこの俺が華麗なる鮮血を見せてやろうではないか」
豪我「戦闘シーンはワシに任せろー!」
一ノ瀬「会長っ!?」


【無限豪我会長の場合】

爆砕。

【完】


一ノ瀬「すげーや会長!なんか色々と超越してる!」
隼人「これが短い文章で何もかも伝えてしまう日本語の魅力なんですね!」
豪我「ふははははは!!」
一ノ瀬「それでは一ノ瀬美佳様の小説講座第一回はこれにて終了だ!アディオス!!」
刹那「ふっ……俺の出るまでもなかったか」
一ノ瀬「いや、出番なかっただけっす。お疲れ様っす」
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.8.1.8pre) Gecko/20071012 lol...@p113.net059084172.tokai.or.jp>

チャオを布教しましょう〜鳳凰チャオ躍進ゼミナー...
 スマッシュ WEB  - 10/1/15(金) 13:53 -
  
百合「というわけで、宿題だったチャオの布教方法について提案していってもらいます。これは主に各個人の成績に影響するだけですが、素晴らしい案があれば委員会の活動として採用されたりそのまま委員会メンバーへ加わることもあり得ます」
奈津美「あのー、質問が……」
百合「何かしら?四谷さん」
奈津美「そんな宿題出てましたっけ……」
百合「……」
奈津美「……」
百合「出てたっけ?雪ちゃん」
雪「出てないが提案していきなさい」
奈津美「そんな無茶な……」
雪「チャオへの愛があるなら布教方法くらい思いつくはず」
莉子「その通り!このチャオへの愛情溢れる八重垣莉子の提案なら委員会入り確定です!」
百合「では八重垣さんどうぞ」
莉子「有名人にチャオを好きになってもらえばいいと思います。そうすることでメディアを通じて庶民にチャオのことが伝わります」
雪「なるほど。でも有名人と接触できる人は限られてくるから誰でもできるわけではないな」
莉子「あう……」
隼人「はい、脳改造してチャオ好きに洗脳する」
雪「なるほど」
莉子「倫理的にアウトです!」
奈津美「えっと、『ソニックアドベンチャー2バトル』と『チャオガーデン以外のエンブレムを全部ゲットしたメモリーカード』を友達に貸す」
百合「どうかエンブレムを全て集めてください。それだけが私の望みです、っていうわけねー。ソニアド2だけ貸してソニックにはまるのを阻止しているところがポイント高いですねー」
莉子「なんか回りくどいような……」
隼人「拉致して強制労働としてチャオを育てさせているうちにチャオに堕ちると思います」
莉子「堕ちるって……」
奈津美「校則を破った生徒に罰としてチャオを育てさせているうちに」
隼人「料理をこぼしたメイドに罰としてチャオを育てさせているうちに」
奈津美「身体検査の一環としてチャオを育てさせているうちに」
隼人「戦っている途中でチャオを育てさせて段々と」
莉子「なんでそういう方向で固定されちゃうんですかー!?」
百合「うーん、やり方はともかくチャオを育てさせるところに誘導するのはよさそうですねー」
雪「そうね。強制労働云々は我々に歯向かった連中を相手にすればいいわけで」
莉子「しかも評価されてる!?」
隼人「いつの間にかチャオにはまってる!悔しい、ビクンビクンンッというわけよ」
莉子「そういう下劣な思考をチャオに持ち込まないでください!」

今回のまとめ
・有名人をチャオ好きにする
・脳改造して洗脳
・チャオガーデン以外のエンブレムをコンプリートした状態でソニアド2をやらせる
・拉致して強制労働としてチャオをやらせる
・校則を破った生徒に罰としてチャオをやらせる
・身体検査としてチャオをやらせる
・戦っている最中にチャオをやらせる
引用なし
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二階堂刹那とボクとワタシの殲滅作戦
 ろっど  - 10/1/15(金) 15:19 -
  
 どうやら正体不明の敵(アンノウン)がその勢力を拡大しつつある、という情報を手に入れたのは、本当に偶然だった。
 突如として繰り広げられる銃撃戦。やけに声の大きい男と、いやに図体の大きい男。彼らが現れてから戦況は一気に変わった。
 少年は腰のホルダーから青と黒で装飾された細長の拳銃を二丁取り出して、向かい来る敵に――的(まと)にとも言う――備える。

 数分後。

 片方の圧倒的勝利で銃撃戦は幕を閉じた。
 やけに声の大きい男が敵の銃弾をその身に受けながら(キャプチャー能力だろうか?)猛進し続け、ついには手からビームのようなものを放ったと思った途端、男の敵は次々と倒れ伏せて行ったのだ。
 ふむ、と少年は男と視線を交わす。
 紛れもない戦争行為――見逃すべきか、排除すべきか。しかし彼の恐るべき能力を前に、エネルギー銃が通用するとは限らない。いやに図体の大きい男の本領が発揮されていない様子もある。
 だとすれば。
 少年は銃口を男へ向ける。すると男、それに答えるように口を開く。

「君も我が鳳凰チャオ躍進委員会に参加してみないかね?

 SCA特務隊隊長、仲神春樹は男を放置することに決めた

「会長、今の勧誘は突然すぎるのでは」
「なに、フラグは事前に立てておる。おや? どこに行こうというのじゃ? 我々鳳凰チャオ躍進委員会は――」


 ――翌日――


 仲神春樹は怪しげなピンバッヂを付けた女を尾行していた。先程から周囲を嫌というほど警戒している。やや服の裾が浮いている。それの意味するところは、彼女は拳銃を所持している、ということだ。
 米国ならまだしも、ここでは拳銃の所持が許されていない(はずである)。仲神春樹は電信柱の陰に隠れ、彼女の一挙一動を注視した。
 唐突に彼女が曲がる。気付かれただろうか? いや、気付かれるはずはない。いかにも彼女は素人――

「そこの君。チャオは好きか?」

 後頭部にひんやりとしたものが突き付けられる。とっさに春樹はホルダーから拳銃を取り、発砲。彼女は跳躍し、空中で一回転すると(体操選手だろうか?)華麗に着地した。
 もう一丁のエネルギー銃を構えると同時、彼女も二丁の拳銃を構える。なるほど、お互い得意分野は同じという訳だ。

「敵の質問に答える義務はない」

 発砲。その青い光線に驚いた様子もなく、彼女は跳躍しながら空中を駆ける。悪鬼の類だろうか。もはや人間ではない。
 くるくると拳銃を回転させた彼女は、一気に春樹との距離を詰め、発砲した。突風。着弾寸前、春樹はホバーシューズを全力稼働させてそれを回避。
 向かい来る銃弾を撃ち落とし、春樹は空中を飛びながら狙い撃つ。対して女、シノビのような速さで地を駆け、音もなく春樹との距離を詰めた。

「そうだ。たとえ人になんと言われようとそう思う気持ちが大切だ」

 意味がわからない。
 銃弾を避け、春樹は着地する。振り向き様に発砲。女は回避する。

「チャオが好きな連中が集まるところがある。君も来ないか?」
「……それは、まさか鳳凰チャオ躍進委員会というところか?」
「何だ、知っていたのか。ならば話は早い。私は一ノ瀬美佳だ。よろし――」

 仲神春樹はそれ以降の彼女の言葉を一切無視した。


 ――翌々日――


 その日、仲神春樹はコードCHAOと共に街中を歩いていただけだった。任務とは無関係にも関わらず、春樹の真横を銃弾がかすめる。

「おや、また会ったのう、少年。ところでそれはチャオかね?」
「いえ、違います」

 身の危険を感じた仲神春樹は、やけに声の大きい男といやに図体の大きい男を見ながら答えた。

「ふむ。今日は良い天気ではないか……ところでそれはチャオだね?
いいえ、違います

 答えた。
 再び銃弾が迫る。春樹の目前に迫ったそれは消滅した、ように見えた。青いコードCHAOが春樹の目の前に立ち、男と向き合う。
 その長きに渡る沈黙、春樹は彼の目的を考えた。鳳凰チャオ躍進委員会。会長、と呼ばれる男。チャオを研究し鳳凰のごとしチャオを製造する委員会……躍進とはどういうことなのだろうか。

「会長、ここは買収すべきでは。彼の服装を見て下さい。先日と同じです。つまり……」
「成程。ではこれでどうかね?」

 男は指を五本立てる。

「ちなみにゼロは八個じゃ」

 五億。

「却下です」
「ゼロを九個」
「却下です」

 男はにやにやと笑みを浮かべる。拳銃を構えたまま交渉とは、素人なのだろうか。いや違う、と春樹は思った。
 自らの絶対的な勝利を確信しているのだ。

「ワシが折角温和に交渉を進めているというに……少年、容赦はせぬぞ」

 男が消えた。春樹はホバーシューズを稼働させ、空中を舞う。超能力を使う男が二人。勝ち目は薄い。通常の戦闘ならば。
 しかしこちらにはキャプチャー能力がある。春樹は何をするでもなく、空中を飛んだままじっと立っていた。


 日が暮れた。


 コードCHAO先生のQ&A!

大●仁恵「会長はどこに行ったの?」
CHAO「チャオを傷つけるのは彼の信念に反した為、彼は春樹に対する嫌がらせ行為をするだけにとどめた」
大倉●恵「悪趣味ね……」


刹那「ふっ……俺の出るまでもなかったか」
一ノ瀬「いや、出番なかっただけっす。お疲れ様っす」
引用なし
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【鳳凰委員会・京都異聞】
 ホップスター WEB  - 10/1/16(土) 18:11 -
  
6月の京都、天気は雨。静かな雨。
昔ながらの町屋が並ぶとある静かな通りに、1人の制服を着た女子高生が迷い込んでいた。
彼女の名前は、大野木彩音[おおのぎ・あやね]。

【大野木】「はぁ…、すっかりはぐれちゃったなぁ…」

…そう、彼女、迷子なのである。


            【鳳凰委員会京都異聞】


そもそも、彼女は京都の人間ではない。修学旅行で京都に来ている学生のうちの1人。自宅は千葉。
5人程度の班に分かれて好きなように京都を回る、修学旅行お約束の「班別行動」の途中だったのだが、ものの見事に仲間とはぐれてしまったのだ。

【大野木】「みっちゃん、ゆっち、高幡、江西…みんなどこ行ったんだろう…」
と、班の仲間の名前をつぶやきながら歩く。さしている傘がいかにも寂しげだ。
平日の昼間、観光地でもない場所ということもあり、通りを歩く人はまばらで、とても静かである。


京都の街は、平安時代からの名残できれいな碁盤目のように通りがある。
東西南北に通じる通りの名前さえ覚えてしまえば、すぐに場所が分かるという利点がある反面、逆に通りの名前を把握していないと迷いやすい。
特に場所によっては町屋が並ぶ似たような風景が続くためなおさらである。

当然、今回が初めての京都である大野木に、通りの名前など覚えられるはずもない。
天才や京都好きならともかく、彼女はどこにでもいるごく普通の女子高生である。


さて、京都には、通りの名前を覚えるための「覚え歌」がある。
前述の通り、通りの名前をある程度覚えないと迷いやすいことから、子供や慣れない人でも覚えやすくするために歌となり、現在まで歌い継がれている。
バスガイドや事前学習等で一度は聞かされる修学旅行生も多い。が、やはり一度で覚えるのは無理な話。

但し、大野木は少し違った。
事前学習で何回か繰り返し聞いたため、少しだけ覚えていたのである。
彼女は何気なく、小声でぽつりとつぶやくように、覚えてる限りを歌いだした。
【大野木】「…まる・たけ・えびす・に・おし・おいけ、あね・さん・ろっかく・たこ・にしき、えっと…何だっけ…」

…最も、通りの名前を覚えたところで、今いる場所がどの通りか分からないことにはどうにもならないのであるが。


歌詞が途切れたところで、彼女はまた少し心細くなった。
そして、かばんについているチャオのキーホルダーを、少しだけぎゅっと握り締めた。


…その時、どこからともなく男性の声が聞こえた。
【男性】「し・あや・ぶっ・たか・まつ・まん・ごじょう、せった・ちゃら・ちゃら・うおのたな、ろくじょう・さんてつ・通り過ぎ、ひっちょう・越えれば・はっ・くじょう、じゅうじょう・とうじで・とどめさす…やな。
      最も、魚の棚以降は実際の通りの順序と微妙に違うさかい、異説がかなりあるんやけど…っておーい、姉ちゃーん!」
【大野木】「に、逃げないとーっ!」

突然見知らぬ男に続きを歌われて気味悪がらない人がいるだろうか。大野木は慌てて全力逃走。男性が止める間もなく、視界から消えてしまった。

【男性】「おいおい、そんなに気味悪がらんでも…って、ん?」
彼は、ある『落し物』に気がついた。―――チャオのキーホルダー。


約10分後。相も変わらず雨は静かに降り続き、人の姿も少ない。
そこに、傘をさした女子高生が、きょろきょろと辺りを見回しながらやってきた。大野木である。

【大野木】「うう…よりによってチャオのキーホルダー落とすなんて最悪…宝物なのに…」

ちなみに相変わらず迷子である。ここに戻ってこれたのがある意味奇跡的だ。
大野木はさっきの怪しい(?)男性のこともあり、慎重にキーホルダーを探していく。視線はほぼ地面。


…そして、先ほど男性に声をかけられた場所の周辺で、彼女は再び声をかけられた。今度は女性。
【女性】「ひょっとしてあなたが探しているのって…これですか?」
と、自らが右手に持っているものを見せる。

ビンゴ。彼女が探していた、チャオのキーホルダーである。
【大野木】「こ、これです!ありがとうございます!とっても大事なものなんで!」
【女性】「いえいえ、礼には及びません。」
大野木はそこで顔を上げて、ようやく女性の顔を見た。リムレス(縁なし)の角眼鏡をしていてロングヘアー。そして顔つきを見るに、恐らく自分と同年代。

…その女性は、そこでふとつぶやいた。
【女性】「それにしても、チャオのキーホルダーなんてありましたっけね…」
それは、独り言ではあるが、大野木にわざと聞こえるように。
【大野木】「!!?
      チャオを…知ってるんですか!?」
その大野木の反応は、女性の予想通りだった。2010年にもなって、もう何年も新作が出ていないゲームキャラなど、知っているだけで既に「ただの人」ではないのである。お互いに。

【女性】「その身なりから察するに…おおかた修学旅行で迷子にでもなったんでしょう。
     後で道案内しますから、どうです?少し休憩していきませんか?…もちろん、お代はいただきませんから。」
【大野木】「は、はい!」
大野木は二つ返事で彼女の提案に応えた。
最も、「チャオを知っている」というだけで、信用してついていってしまう大野木も大野木であるが…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


2人は、先ほど出会った通りから、細い路地に入った。昔ながらの街並みが残る京都ではこうした路地も非常に多い。
しばらく路地を歩き、到着したのは、並ぶ町屋のうちの1つ。
先導する眼鏡の女性がガラガラと、昔ながらな音を立てて中に入っていく。続くように入る大野木。

…そこで大野木は少し驚いた。
10人近くの男女が、わいわいと話しているのだ。
「ちょっとー、あたしのWiiリモコンどこやったのよー!」
「知るかよー!それより誰かモンハン手伝ってくれる人いねぇ?」
「っていうかよりによってここでモンハンやるなよ!せめてファンタシースターやれよ!」
「いいじゃんかよー、どうせそっちだってマリオやろうとしてるんだしさー…」
「おーい、ゲームやってないで誰かかわりの店番頼むー!」

そんな中、一番最初に大野木の視界に入ったのは、先ほど覚え歌の続きを歌っていた男性であった。
【男性】「おう、戻ったか。」
【女性】「ええ、連れてきましたよ。」

【大野木】「あ、あの…」
【女性】「ああ、この人ですか?変人ではありますけど、怪しい人ではないですから安心してください。」
言葉に詰まる大野木に対し、説明する女性。

【男性】「へ、変人って…」
そこに、別の女性が話題に入った。年齢は20代後半から30代前半だろうか、室内なのに大きな黒の帽子をしている。
【帽子の女性】「変人には違いないでしょうが。歌の続きを勝手に歌われたら誰だって逃げ出すに決まってるわよ。」
【男性】「うっ…」
返す言葉に詰まる。

男性は逃げるように、大野木に対して説明をはじめた。
【男性】「あぁ、わいらは別に危ない集団とちゃうで。わいは宝蔵寺明彦[ほうぞうじ・あきひこ]。」
【帽子の女性】「私は田名部文絵[たなべ・ふみえ]。よろしくね。」
【眼鏡の女性】「え、えっと、天ヶ瀬聡美[あまがせ・さとみ]です。よろしくお願いします!」
それにつられるように、大野木も慌てて自己紹介をした。


【宝蔵寺】「…で、単刀直入に聞く。大野木はん、チャオ、好きなんか?」
町屋の一室。雨ということもあり、昼でもやや暗い。
そんな部屋に宝蔵寺と田名部が並んで座り、机を挟んで向かい合うようにして大野木。机にはお茶が注がれた湯のみが3つ、そして灰皿。
先ほどの騒がしさはどこへやら、とても静かである。

【大野木】「え!?あ、は、はい!えっと、小学生の頃から大好きで、今でもソニアド2で遊んでるぐらいですし、それに、このキーホルダーも…」
【田名部】「ふふっ」
田名部がニコリと微笑む。何かマズいことでも言ってしまったかと、慌てて弁解する大野木。
【大野木】「あ、あの、すいません!私、チャオのことになると止まらなくなっちゃって、それで…マイナーなキャラだから、分かってくれる人もいなくて…」
【宝蔵寺】「いやいや、構わへんで。」
宝蔵寺はそう言いつつ、トントン、とタバコの灰を灰皿に落とした。

少しだけ間が空いた後、田名部が上着の右ポケットからあるものを出して、机に置きながらこう聞いた。
【田名部】「大野木さん、これは見たことあるかしら?」
カタン、と軽い音が響く。それは、鳳凰の羽をあしらったピンバッジ。
【大野木】「いいえ、見たことないです…新しいチャオグッズですか?」

【宝蔵寺】「…鳳凰チャオ躍進委員会京都支部。それが、ここの正式名称や。」
ようやく宝蔵寺が『その名』を口にした。
【田名部】「もっとも、表向きはそこでお土産屋さんやってるんだけどね〜」

そしてそのまま、宝蔵寺と田名部が、委員会の説明を大野木にはじめた。話すこと数分。

【大野木】「そ、そんな委員会があったんですか!?」
【宝蔵寺】「ああ。大野木はん、修学旅行でこっちに来たそうやけど、住所はどこや?」
【大野木】「えっと、千葉です。」
【宝蔵寺】「千葉…なら本部の範疇か。ったく、かなり暴力的な手段使うとる割には節穴やなぁ…こんな子を見つけられへんなんて。」
と、誰に向けて言う訳でもなくつぶやいた。
【大野木】「へ?本部?暴力的?」
一瞬大野木の表情がやや固まる。
【宝蔵寺】「ああ、こっちの話や。気にせんといて。」

【田名部】「つまり、チャオが好きな人が集まってチャオを広める活動をしてる組織なのよ。
      どう?あなたも入ってみない?」
【大野木】「は、はい!」
大野木は二つ返事でうなずいた。


そこで、1人の少年が入ってきた。
【少年】「田名部さーん、卸業者から電話っすよー。土産の新商品の売り込みみたいっすー。」
【田名部】「はーい、りょうかーい」
少年と交代するように、田名部は立ち上がって部屋から出ていく。少年の方はといえば、そのまま部屋の隅に立ちっぱなしで、宝蔵寺に聞いてきた。
【少年】「…この子がキーホルダー落としたっていう例の子っすか?」
【宝蔵寺】「ああ。どうやら本当にチャオ好きみたいやし、今度ウチに入ることになると思う。」
そう言うと宝蔵寺は大野木の方を向きなおし、今度は少年について紹介する。
【宝蔵寺】「こいつは那賀川悠平[なかがわ・ゆうへい]。ほら、挨拶しときや。」
【那賀川】「よろしくっす。」
【大野木】「大野木彩音です、よろしくお願いします!」

【那賀川】「それにしてもおっさん、この子修学旅行で京都にきたんすよね?…自宅のある場所の支部か本部に入れるのが普通じゃないんすか?」
那賀川が単純な疑問を口にする。先ほど宝蔵寺がつぶやいたように千葉は本部の管轄なので、本来なら本部に入るべきなのだが、宝蔵寺は直接京都支部に誘っているのだ。
【宝蔵寺】「あぁ、それなら構わへん。」
すると、宝蔵寺は那賀川に対してこう耳打ちした。
【宝蔵寺】(…無限のジィさんにこんな逸材取られる訳にもいかへんしな)

【大野木】「でも、私千葉だし、どうやって活動すればいいのかとか…何せ新入りですし。」
大野木があらためて尋ねる。当然耳打ちの内容など聞こえるはずもないし、仮に聞こえても訳が分からないだろう。
【宝蔵寺】「あぁ、そういうのは今はネットあるし大丈夫やろ。
      とりあえず、しばらくは『研修生』として、委員会やチャオのことについて勉強してもらう。まずはそこからやね。」

そこに、電話を済ませた田名部が戻ってきた。
【田名部】「どう?話は進んだ?」
【宝蔵寺】「まぁな。今活動について説明してるところや。」

その後、いくつか説明や手続きを受けたあと、田名部がこう補足する。
【田名部】「もし高校を卒業した後の進路が決まってなかったら、京都にいらっしゃい。色々と面倒を見てあげるわ。
      親御さんの許しが必要かも知れないですし、よければ、で構いませんよ。活動そのものはどこでもできますしね。」
【大野木】「ありがとうございます!実は、まだ進路が決まってなくて悩んでたんです…」

【田名部】「それじゃ、最後にこれ。」
と、田名部が渡したのは、委員会のピンバッジ。
【宝蔵寺】「研修生用だからショボいけどな。正式に委員会のメンバーになれば、会員番号と名前が彫られたええもんがもらえるで。」
【大野木】「あ、ありがとうございます!」

これで大まかな手続きも全て終了。あとは、迷子になってる大野木を帰してあげるだけ。そこで、那賀川が根本的疑問を口にした。
【那賀川】「というか、ケータイあるのになんで迷子になるんすか?」
【大野木】「…あ。」

…この時代にすっかりケータイの存在を忘れるなど、ある意味相当やる子である。


かくして、無事に大野木も仲間を見つけて、修学旅行の続きを楽しんだとか。

…が、話はそこで終わらなかった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


京都の夜は、静かである。
さすがに繁華街の周辺は12時ぐらいまでは賑やかではあるが、少しそこを外れると途端に静かになる。

そんなとある夜道に、3人の少女が現れた。そのうち1人は、大野木である。
昼間降っていた雨はすっかり上がり、雲さえ消えて晴れわたっていた。
【大野木】「や、やめようよ…バレたら怒られるどころじゃないよ…」
残りの2人は、大野木の友達。
大野木が迷子になった際につぶやいた名前、「みっちゃん」こと大倉と、「ゆっち」こと嶋原である。
【大倉】「へーきへーき!簡単に部屋から抜け出せるような構造の旅館が悪いんだって!」
【嶋原】「まー、さすがに旅館のせいにするのはどうかと思うけど…大丈夫でしょ。」

どうやら、旅館をこっそり抜け出してきたらしい。現在時刻、午後11時半。就寝時間は過ぎている。
今日は新月で、月明かりもなく暗い。嶋原が部屋から持ち出した懐中電灯片手に歩く。

【嶋原】「それにしても雰囲気あるわねー。さすが京都って感じ。」
【大倉】「ひょっとして…出ちゃったりして!」
【大野木】「や、やめてよみっちゃん…」
大倉が幽霊のポーズをして大野木をビビらせる。


…と、その時。

どこからともなく、女の子の声がした。

「まる・たけ・えびす・に・おし・おいけ…」

『!?』
背筋が凍りつく大倉と嶋原。

「あね・さん・ろっかく・たこ・にしき…」

その声は、通りの覚え歌を歌いながら、少しづつこちらへと近づいてくる。

【嶋原】「きゃあああああーっ!!」
【大倉】「出たーーーーーっ!!」
それを察した嶋原と大倉は、叫びながら慌てて逃げ出した。

「し・あや・ぶっ・たか・まつ・まん・ごじょう…」

…しかし、大野木は逃げなかった。
昼間の一件があったからかもしれない。あるいは、恐怖で逃げられなかっただけかもしれない。
とにかく、逃げなかった。

「せった・ちゃら・ちゃら・うおのたな…」

声はゆっくりと、近づいてくる。
大野木はその声が、自分の後方から聞こえてくることに気付き………振り向いた。

「ろくじょう・さんてつ・通り過ぎ…」

するとそこには、着物を着た5歳くらいの女の子が、ゆっくりこちらに向かって歩いてくる姿が。

そこで大野木は、思わず、こう続きを口ずさんだ。先ほど宝蔵寺が歌ったものだ。
【大野木】「ひっちょう・越えれば・はっ・くじょう…」


…その瞬間、女の子が豹変した。
それまで無表情で歌っていたのが、突然鋭い目つきに変わり、声にならない声をあげつつ、いきなり大野木の方へ向かい猛スピードで向かってきた。といっても走ってきた訳ではない。『浮いて』迫ってきたのだ。かなり無茶な例えなのを承知で書くと、リニアモーターカーの如く。
それに対し大野木は反応するどころか何の感情も持つ猶予すらなく、ただその場に立ち尽くしていた。

そして、いよいよ女の子が大野木まであとわずかというところまで迫った時―――


大野木の背後から、日本刀を持った男が飛び込んで、女の子を一刀の下に斬り伏せた。

女の子は、血が吹き出る訳でもなく、ただ斬られた部分からユラユラと姿を消していく。

「十条・東寺で・止め刺す…とな。」
そう日本刀を持った男はつぶやきつつ、日本刀を鞘にしまった。


そこで、ようやく大野木の反応が追いついた。しかし、何が起こったのかは把握できていない。
【大野木】「え?え!?えっ!!??」
リアルにハテナマークを連発しそうな勢いの大野木に、声をかけたのは、日本刀を持った男―――宝蔵寺だった。
【宝蔵寺】「…大野木はん、大丈夫か?」

そして、さらにその後ろから、田名部と天ヶ瀬が歩いて現れた。
【田名部】「あらあらあら、大野木さん…ポヨがハテナマークを連発してますよ〜?」
と、田名部がチャオに例えてつつ笑う。

【大野木】「あれ、皆さん!い、今、何が…」
ここまできてやっと、大野木が目の前にいる人たちを宝蔵寺たちだと認識する。
ようやく大野木が落ち着いてきたところで、宝蔵寺たちが説明をはじめた。

【宝蔵寺】「まぁ、京都は歴史ある街やさかい、こーいうのもようあるんや…一般的には幽霊だとか妖怪だとかいうやっちゃな。」
【天ヶ瀬】「私たちはチャオ普及活動の他にも、副業みたいな感じでこういうこともやってるんです。」

そこで大野木は少し考えて、あることに気がついた。
【大野木】「え、じゃ、じゃあ、私も、こんなことやらなきゃいけないんですか!?」
そう、昼間にこの組織に自分から入ったばかりであることを思い出したのだ。

それについては田名部が補足する。
【田名部】「ああ、それは気にしなくていいわよ〜。あくまでもメインはチャオの普及。こういうお仕事はこういうことができる人に任せればいいの。」
【宝蔵寺】「…まぁぶっちゃけ、多少の訓練は積んでもらうことになるけどな。詳しくはおいおい話すけど、まぁ色々あるんや。」
【大野木】「な、なるほど…」
分かったような、分からないような表情を見せながらも、とりあえず大野木は納得することにした。

【天ヶ瀬】「…さて、大野木さん、そろそろ戻らないとまずいのでは?」
【大野木】「あ!そ、そうだった!!」
大野木は今の騒ぎで忘れかけていたが、ただでさえ旅館から抜け出してきているのだ。バレないうちに戻らないといけない。
【天ヶ瀬】「私が旅館まで送りますので、2人は見回りの続きをお願いします。」
【宝蔵寺】「了解や。」
そう決めると、天ヶ瀬は大野木を連れて旅館の方へと戻っていき、宝蔵寺と田名部はそのまま歩いていった。


京都は再び、新月の静かな夜。
天ヶ瀬と一緒に歩きつつ、大野木はようやく自らが今日、人生の大きな岐路にあったことを理解していた。

【大野木】(鳳凰チャオ躍進委員会、か…)
しばらく下を向いていた大野木だが、何かを決めたようにふと星空を見上げた。
その表情はどこか悲しく、しかしながらどこか明るくもあった。

≪終わり≫
引用なし
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【鳳凰委員会・京都異聞/設定&あとがき】
 ホップスター WEB  - 10/1/16(土) 18:13 -
  
【鳳凰チャオ躍進委員会京都支部・設定】
宝蔵寺を中心とする数人が設立した支部。京都に限らず関西全域を担当する。委員会の支部は全国にいくつかあるが、京都支部はその中でも最大規模。
そのため独立色が強く、他の支部にはない様々な権限や特例を持っている。これは宝蔵寺の力によるところも強い。
例えば、京都支部のメンバーは基本的に現地でスカウトしているが、ゼミナールの代わりに「研修生」としてしばらく勉強し、宝蔵寺の許可が出たところで正式に委員会メンバーとなる、など。
メンバーは研修生含めて現在約20人。設立メンバー数人以外のほとんどは研修生出身で、家族のようなアットホームな雰囲気をもつ。
京都市内某所の町屋を間借り中で、表向きには土産屋&観光案内業を行っている。

噂によると、中央からの独立を狙っているとかいないとか…?


宝蔵寺 明彦[ほうぞうじ・あきひこ]No.032
鳳凰チャオ躍進委員会京都支部長。ゼミナール第3期生で京都支部を設立した張本人。アクの強い関西弁が特徴の渋いおっさん。
京都支部でかなり好き放題やっていることから、本部に対してかなりの権力またはコネを持っていると思われるが、謎。

田名部 文絵[たなべ・ふみえ]No.035
京都支部副長。黒い大きな帽子がトレードマークの京都支部のお母さん役。普段は優しいけど怒るとry
宝蔵寺とはゼミナールの同期で、彼に誘われて京都支部設立メンバーの1人となる。チャオに熱中する余りダンナに愛想を尽かされたという過去が。

天ヶ瀬 聡美[あまがせ・さとみ]No.249
京都支部メンバー、ゼミナール第10期生。リムレスの角眼鏡とロングヘアーが目印。
現地スカウトメンバーが中心の京都支部では珍しく本部のゼミナール出身で、卒業後本人の強い希望で京都支部に配属されたが、それには深い理由があるとかないとか。

那賀川 悠平[なかがわ・ゆうへい]No.---
京都支部メンバー、研修生。最近入ったばかり。「〜っす」が口癖の少年。それ以外の設定特になし。

大野木 彩音[おおのぎ・あやね]No.---
京都異聞編の主人公。チャオ大好き少女。千葉から修学旅行で京都に行って迷子になってたところをスカウトされる。
ちなみにチャオのキーホルダーには裏設定があるけどどんな裏設定までかは考えてないです。

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どうも、ほっぷすたあです。スマさんの企画に乗っかってみました。

…という訳で、『鳳凰委員会京都異聞』如何だったでしょうか?

あれだけ聖誕祭用のネタに難儀した割にこっちのネタは話を聞いてから1週間で仕上げてしまう辺り、一体自分って何なんだと疑いたくなりますがw
どうやら「条件」を与えられた方が自分には向いてるのかもしれません。
とりあえず、短期間で仕上げたものなので細かい部分でかなりアラがあるかも知れません。その点はご了承くださいませ。

それはさておき。
京都の独特な雰囲気を出すのにかなり苦労しました。というか多分出てませんorz
京都っていうのは比較的大きな通りは近代的な建物が並んでますけど、少し裏に入るとこういう昔ながらの町屋が並ぶ風景って普通に残ってるんですよね。それがこの街の魅力でもあります。
そこに雨を降らせたり夜にしたりしたら余計雰囲気出るだろうなぁ、と思ってry

その「京都」という街の雰囲気に合わせるように、京都支部の設定もかなりオリジナル色の強いものにしました。
スマさんの設定読む限り本部はかなり物騒な感じっぽいので、こんな風にしちゃっていいのか不安ですが…
(特にゼミナールに代えて研修生制度にした辺り大丈夫なんだろうか)

とりあえず、あくまでも「異聞」ということで。都合が悪い場合は設定その他なかったことにして結構ですw
逆にキャラや京都支部を使いたい!ってのもオッケーですのでじゃんじゃん使ってくださいまし。
設定を考えてない部分(大野木のキーホルダーとか)もかなりあるので、そこを勝手に埋めちゃっても構いません。
あ、京都支部の新メンバーとか勝手に増やしたら面白そうだよね!(蹴)

それでは、感想・苦情等お待ちしております。


※ちなみに、地味に「怖い話」系のお話を書くのはチャオ小説書きを10年やってきて初挑戦だったりします。
京都の雰囲気を含めて、上手く書けたかものすごく不安ですが…とりあえず読んで下さった方にありがとうを。
引用なし
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【京都支部の場合】
 ホップスター WEB  - 10/1/28(木) 17:21 -
  
【那賀川】「支部長さーん、本部からメールで指令が来てるっす」
【宝蔵寺】「ん、どれどれ…『京都支部でも何かチャオグッズ考えろ』とな。」


≪数分後、京都支部メンバー集合≫
【田名部】「あらあらあら、それにしても本部から指令とは珍しいわね〜」
【宝蔵寺】「たまには仕事しろっちゅーことやな。」

【大野木】「そういえば、京都支部はかなり自由にやってるって聞きますけど、本部も把握してるんですか?」
【宝蔵寺】「まぁな。たまにしっかりせぇって指令が来るけどスルーや。」

【天ヶ瀬】「…とりあえず本題に入りましょう。何か案がある人?」

しーん…

【宝蔵寺】「アンタら、ゲームする時の元気はどこにいったんや…」

【大野木】「あの、案という程のものじゃないんですけど…」
【田名部】「何でもいいわよ、言ってみて。」
【大野木】「折角京都支部で何か考えるんだから、京都ならではのものとかどうでしょう?」
【宝蔵寺】「そらそうやな。採用。」

≪…再び沈黙≫

【那賀川】「いやそれ、むしろ悩むっすよ…選択の幅を狭めてるというか。」
【田名部】「確かに、案外地元のことってよく分からないものよね〜」

【天ヶ瀬】「…『ご当地チャオ』とかどうでしょう?
      京都に限らず、日本中の名産や名所などをモチーフにしたチャオを考えるとか。」
【宝蔵寺】「おーおー、なかなかええ考えやないか。」
【天ヶ瀬】「ただ、これには難点もありまして…」
【宝蔵寺】「うん?」
【天ヶ瀬】「『47都道府県考えるのがめんどくさい』『マイナーな県は何をモチーフにすればいいのか困る』などなど…」
【那賀川】「あー、そりゃきついっすね…」


【宝蔵寺】「とりあえず、京都だと何になるんやろか。」
【大野木】「…舞妓チャオ?」
【那賀川】「『おこしやすチャオ〜』とか言うんすか…」
【田名部】「私はアリだと思うけど〜?」

【大野木】「あとはー、…八つ橋?」
【宝蔵寺】「食べ物はアカンやろ。」
【那賀川】「新撰組チャオとか。」
【宝蔵寺】「浅葱色ってめっちゃチャオの色と被るやん。目立たへんから却下。」

≪その後もネタ出し→却下が続く≫

【天ヶ瀬】「…路線を変えてみましょうか。
      今からマイナーな県を出してみるので、ご当地チャオになりそうな名産・名所を挙げてみてください。」
【田名部】「クイズ形式?面白そうね〜」

【天ヶ瀬】「最初は…福井とかどうでしょう。」
【大野木】「ふ、福井ってどこだっけ!?」
【那賀川】「えっと、滋賀の上じゃなかったっすか!?」
【田名部】「『上』とか『横』って、地理に疎い人がよく使う表現よね…」

【宝蔵寺】「福井かー、福井なら…東尋坊?」
【天ヶ瀬】「どうやってチャオと絡ませるんですかそれ。」
【大野木】「あ、恐竜とか!?」
【宝蔵寺】「おー、恐竜チャオ良さそうやな。」

【天ヶ瀬】「続いては…岩手はどうです?」
【大野木】「えっと、えっと…きりたんぽ!」
【宝蔵寺】「それ秋田や!」
【大野木】「あ、あれ?そ、それじゃあ……なまはげ!」
【宝蔵寺】「それも秋田や!」

≪以下こんな感じのグダグダクイズ大会が続く≫

【宝蔵寺】「って、日本地理の勉強してる場合やない!本部に提案せな!」
【天ヶ瀬】「というか、自分も割とノリノリで出題しておいて何ですが、本当に『ご当地チャオ』でいいんですか?」
【宝蔵寺】「あぁ、何でもええんや。必要なんは『京都支部として何かしら案を出した』って既成事実やからな。」
【田名部】「つまり、『ちゃんと仕事してますよ』的アピールってことね。」
【大野木】「なるほど…」

【宝蔵寺】「ほな、これで本部に提出しといて。」
【天ヶ瀬】「分かりました。」
【宝蔵寺】「ほいじゃ解散!お疲れさん!」


【那賀川】「…ってそういえば、なんで千葉にいるはずの大野木さんがいるんすか!?」
【大野木】「細かいことは気にするなってさっき近くを通った作者らしき人が言ってました。」
引用なし
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ある日の本部1
 スマッシュ WEB  - 10/1/28(木) 21:52 -
  
豪我「ご当地チャオグッズを作るために、現地調査に行くのじゃ!!!」


奈津美「というわけで、なぜか私たちは長崎にいます」
莉子「ありえない……こんな展開ありえない……」
隼人「修学旅行みたいだな」
奈津美「とりあえず、長崎の名物をチャオと関連させればいいんですね」
隼人「おいあれ見ろよ。でっかい像があるぞ。ありゃなんだ、Lの人文字か?」
莉子「わざとらしいフリありがとうございます、あれは平和祈念像です」
奈津美「あー、ここって原爆が落ちた所なんだー。へえー」
莉子「近くには資料館もあったはずよ」
隼人「……ひらめいた」
奈津美「私も!」
莉子「却下します」
隼人「えー……」
莉子「無意味に敵を作るようなことはしないでください」
奈津美「ネタにする方向性次第じゃないのかなあ。やり方によっては喜んでもらえると思うよ」
莉子「ネタにするとか言っちゃう時点でアウトですからー!」
隼人「そんな事より腹減ったから飯食おうぜ飯」
莉子「そんな事ってあなた……」
奈津美「食事処に着きました!」
隼人「食うぜー!超食うぜー!」
莉子「速い……展開が速い……」
奈津美「私ちゃんぽん!」
隼人「俺皿うどん!」
莉子「ちゃっかり名産を食べるのですね……」
奈津美「こんくらいちゃんと事前に調べておかないとだめだよ?」
莉子「さっき、『あー、ここって原爆が落ちた所なんだー。へえー』とか言った人間が言いますかそれ。あ、私もちゃんぽんで」

・・・・・・
・・・・・・

莉子「ということで食べ物がきました」
奈津美「いただきまーす」
隼人「いただきまーす」
莉子「でも、平和の象徴としてチャオを広めるという路線はありそうですね」
奈津美「もぐもぐ」
隼人「むしゃむしゃ」
莉子「ただそれで原子爆弾と結びつけることができるかというと……逆に難しそうですね」
奈津美「もぐもぐ」
隼人「むしゃむしゃ」
莉子「……あの、食べるのに集中しすぎではありません?」
奈津美「おいしい」
隼人「うまい」
莉子「なんか意見を出してください……」
九鬼「鯨歯工芸品などはいかがでしょうか」
莉子「なんで九鬼さんがいつの間にか食事に加わってますの……?」
奈津美「神出鬼没ですよねー」
九鬼「値段は高くなりますが、鯨歯というプレミア性は人をひきつけるかと」
莉子「捕鯨って禁止になってしまったから、材料が確保できませんね……。でもそれを売りにして……?」
奈津美「なるほどねー」
莉子「そういえば思ったのですけれど。こういうことって長崎の支部の人に任せればいいのでは?」
奈津美「あ、あるんだ支部」
九鬼「実は私が長崎支部の方へ訪問することになっていたので、そのついでという事であなた方に観光していただいたのです」
莉子「素晴らしいご都合主義ですね……」
引用なし
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ラジオ企画verスマッシュ「てめえらのポヨは何色だ...
 スマッシュ  - 10/3/16(火) 21:35 -
  
とあるところに秋田小町という子がいました。
とあるところとは鳳凰チャオ躍進委員会ゼミナールというところでした。
そこに犬がやってきました。
「小町さん小町さんへきびだんごをくださいな。その代わりに鬼退治のお供をしましょう」
「いや、これ昔話じゃないから」
登場する舞台を間違えた犬を秋田小町は外へ帰しました。
それとは関係ないのですけれども、秋田小町の傍に発芽玄米がやってきました。
そして発芽玄米はこう言ったのです。
「発芽玄米には秋田小町というたった1人の友人がいました。彼女もまた米でした」
「知りませんよ」
「そんな冷たいこと言うなよ!」
「絶交します」
「酷いっ!!」
発芽玄米は泣き伏しました。
秋田小町はそれを無視して女性の友人に話しかけました。
「ポヨの話をしましょう」
「そうですね。どんなポヨの話をしましょうか」
その女性は快く秋田小町の提案を受け入れました。
「チャオのポヨは色があります。色自体にまるで表情があるようですね。べ、別にあなたのために変えているわけじゃないんだからね、みたいな」
「んなわけないでしょう」
秋田小町はおかしなことを言う女性にどん引きしました。
これと話していたらいけない、そう秋田小町は思いました。
類は友を呼ぶという言葉があります。
しかし実際は友としている間に同類になってしまうだけなのだ。
なので同類にならないために秋田小町は離れることにした。
普通であるために。
今日を普通の自分で生きるために。
明日を普通の自分で生きるために。
今週の日曜日を普通の自分のまま迎えるために。
来週の月曜日に諸々のことを普通の自分のままで反省するために。
自分が普通のままであるために。
自分の友人が普通の友人であるために。
そう――
「昔チャオという生物がいた。だが、彼らは常に危険にさらされていた。彼らのポヨが浮いているのがその原因だ。世界中のマジシャン、とりわけミスターマリックは彼らのせいで自分のマジックが茶番と扱われてしまったのだ。ミスターマリックはポヨの中の水分を一気に抜きとるマジックを開発し、刻一刻とチャオを消し去っていたのだ」
「全く関係ないことを言わないでください」
発芽玄米再来。
「あきたこまち、そこのツンツンしている所はなにかな?」
「あぁっ、そこ、芽の部分なのっ、ら、らめぇぇぇぇぇ」
「ふっふっふ、芽なのか。通りで元気にぴくぴくしているわけだ」
「ひぅっ、いっ、嫌ぁ……」
「全然嫌そうに見えないな?ん?」
「だ、だめっ……。もう、やめ、て」
「あ〜?聞こえないなあ〜?」
「オチがつかないからやめてください」
「はい、すみませんでした」
引用なし
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ラジオ企画verろっど「○」
 ろっど WEB  - 10/3/16(火) 21:37 -
  
 とあるところに、発芽玄米という男の子がおりました。
 死にました。

 幕間。

 とあるところに、スマッシュという男の子がおりました。
 その男の子は16進数で10歳でありました。
 彼は自他共に認める変態であり、他の人間に嫌悪され続けていたせいで、歪んだ性格になってしまいました。
 ところが、実はスマッシュという男の子は、人間ではなかったのです。

 その正体とは!
 米でした。

 場所は変わってチャオガーデン。
 たくさんのピュアチャオがいました。黄色いポヨが目立っています。
 さて、スマッシュという男の子が、一匹のチャオのポヨを鷲掴みにしました。
 リハビリボールみたいな感触でした。
 ぷにぷにのぽよぽよでした。
 これが、ポヨと名づけられた由来です。

 幕間。

 スマッシュには、秋田小町という、たった一人の友人がいました。
 彼女もまた、米でした。
 彼女は、美人の多いとされる県内で、有数の富裕層でした。

 死にました。

 幕間。

 さて、チャオの話をしましょう。
 チャオのポヨについてです。
 チャオのポヨは、その感情の動きによって、さまざまな形に変化します。

ポヨ「べ、別にあんたのために変化してるわけじゃないんだからね!」

 とは、一匹のチャオのポヨ談です。

 幕間。

 スマッシュはたった一人の友人である秋田小町を失って、途方にくれていました。
 
 幕間。

 さて、チャオの話をしましょう。
 チャオのポヨについてです。
 チャオのポヨは、色が変わります。ポヨ自体に、色んな表情があるみたいです。

ポヨ「か、勘違いしないでよね! 別にあんたのために表情を変えてるわけじゃないんだからね!」

 とは、一匹のチャオのポヨ談です。

 幕間。

 スマッシュは死にました。

 幕間。

 昔チャオという生物がいた。だが、彼らは常に危険にさらされていた。彼らのポヨが浮いているのがその原因だ。世界中のマジシャン、とりわけミスターマリックは彼らのせいで自分のマジックが茶番と扱われてしまったのだ。ミスターマリックはポヨの中の水分を一気に抜きとるマジックを開発し、刻一刻とチャオを消し去っていたのだ。

 幕間。

 スマッシュは生き返りました。

 幕間。

 では、なぜカオスにはポヨがないのでしょうか?
 スマッシュを使って実験してみましょう。

 ぶっちゃけポヨなんてテーマ無理だろ!
 ポヨでコメディとか無理だろ!
 スマッシュを使って実験したって、ポヨがテーマなんて無理です。

 当初は米がテーマだったんですけどねー。

 幕間。

 とあるところにコメディがいました。
 めちゃくちゃポヨが好きな、元気なダークチャオでした。
 自分のポヨを手に入れたいと願いつつも、ポヨには決して手が届きません。
 これがほんとの高嶺の花。
 ダークチャオのポヨはツンデレなのです。
 ヒーローチャオのポヨは、クーデレなのですが、
 ニュートラルチャオのポヨは、ドジっ娘でした。

 ポヨに、性格は果たしてあるのでしょうか。
 スマッシュで実験してみました。

 幕間。

 
引用なし
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