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チャオガーデンを読んでいただいて、本当にありがとうございます。自分にとっても、すごく時間がかかった作品であるだけに、なんだかいろいろほめられちゃって、いやあ、うれしいですねこれ。
宏さんの指摘された「助力」というテーマですけど、これ、書いている最中には、全然気にしてませんでした(!)
なんというか、演繹的に、そうなってしまったのかもしれません。作中で強調したかった考え方として、「複数の困難を同時に解決する方法を考え、実行する」というのがあるんですが、それが千晶の行動の根っこになっているんですね。
だからこそ、彼女はふうりんに手をさしのべたわけですけど、これを自分は、他の人の喜びを自分のインセンティブにしようとか、そういう利己的な見方ばかりを掘り下げて考えていたので……なんだか、逆に考えさせられてしまいました。そうですよね。助け合いって、そういうことですよね。
この半年間、色んなことを考えました。最初はチャオの死と転生のことから始まって、仏教や哲学の古典的な教えをどう内面化するかとか、他者と自己との同一視であるとか。
結果的に、いろんな要素が混じり合って、ごっちゃにになりました。自分でもわかりにくいなあと思うその中から、メッセージを汲み取っていただけたことに、感謝します。
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