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CHAOS PLOT 「CHAOS PREVIEW」 part21 スマッシュ 09/11/22(日) 23:07

CHAOS PLOT 「CHAOS PREVIEW」 part26 スマッシュ 09/11/27(金) 23:22

CHAOS PLOT 「CHAOS PREVIEW」 part26
 スマッシュ  - 09/11/27(金) 23:22 -
  
00 CHAOS WORLD CHAOS PREVIEW
Scene2

ここは予告編だ、とオルガと名乗った紫の髪の少女は言った。
夢に近いが夢ではないらしい。
複雑だ。
そう言うとオルガは、難しいなら夢と思って大丈夫だとありがたい言葉をくれた。
これは夢だと思うことにする。
「して、俺はどうしてこんな夢を見ている?」
「そこは気にしない方がいいかなあ。ややこしいから」
「うーん……」
なんかとても面倒なことになっていないか?
不安そうな顔でもしていたのだろうか。
すぐにオルガのフォローが入る。
「大丈夫、死んでも死なないし、起きたらこのこと忘れてるから」
「ああ……そうなのか」
それが本当なら疑問を解消したところで無駄か。
見たところ、変な髪の毛の色をした少女が出てきたり空に変な文字が浮かんだりするあたり無秩序な世界らしいから好き勝手に遊ぶ方が得だろう。
「しかしなんだ。こんな奇妙な少女が夢に出てくるあたり俺も末期なのかなあ」
いつの間にか俺の脳は変なもので汚染されているのかもしれない。
なにが起きてもこの世界のことは忘れられるというのは嬉しいけれども、もしかしたら俺は人間的に危なくなってきているのかもしれないという自覚を忘れてしまうのは惜しい。
どうにかして現実で自覚できないものか。
「奇妙言うな。あと私は一応現実に実在するからな」
「は?」
「実際に現実にいます」
「嘘だろ?」
「本当」
「では質問をする。正直に答えてくれ」
「いいよ」
余裕をかましている。
こんなやつが現実にいていいはずがない。
俺個人の問題ではなく世界がおかしいことになる。
「その髪は染めたのか?」
「地毛」
「……明らかに現実に存在しない人種だろ」
紫の髪のモンゴロイドが存在するとしたらそれは大半が髪を染めた日本人のおばあちゃんだろう。
明らかにおばあちゃんではないしそもそも染めてないときた。
これはもう人間ではない。
「でも存在しちゃってるから」
「だけどなあ……」
「あまりしつこく詮索すると殺しちゃうよ?」
オルガが笑う。
「憎悪の空より――」
「アウトアウトアウトーッ!!」
「止めないでよ」
それはできなかった。
止めなければまずい。
俺が死ぬどころでは済まないのだ。
「うーん、じゃあ」
オルガは腕を突き上げ、高らかに指パッチンをした。
「だめだ!それもだめだ!」
「えー」
いくらなんでもありだからって巨大ロボを呼び寄せてはだめだ。
色々な意味でな。
「ガイ――」
「だからやめてくれ!」
なぜそこまでそのジャンルにこだわるか。

続く。
引用なし
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