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「REMEMBER!!」宛
うーん、どうにも読了感がすっきりしないのは、破天荒な展開とチャオB論的な結末との間に、テーマの食い違いを感じてしまうからでしょうか……
ラストについても、これがもしチャオBで発表されていたら、もっとすっきりしていたようにも思えて、どうにも素直に飲み込めないところがあります。
・チャオ世界がなぜ現実世界を浸食することができるのか?
・チャオ世界における管理者とは、どのような役割を持った存在だったのか?
・チャオ世界の管理者は人格や良心を持っていた。それが指し示す意味とは?
なんてことを考えるうちに、どんどん現実のチャオからは遠のいて、我々が知っているのとは別の、作中独自の「チャオ」になってしまう。
そうしたときに、時折登場する我々の掲示板の様子やなんやが、いびつに歪んだもののように思えてならないのです。
「Lost Decade Chronicle」宛。
面白かったです。と言っても、これの面白さはパロディがどれだけ理解できるかに比例するんでしょうねー。
自分が理解できたのも、多分5、6割ぐらいで、だとすると、うーん、これで面白かったと言ってしまっていいのでしょうか。いいんでしょうね。始終おかしく読むことができました。
「オリジナルとパロディ」と感想コーナーでは対比して書かれていましたが、一口にパロディと言えど、この取り合わせはホップさんでなければ実現できなかっただろうと思います。
「失われた10年」と聞くと、政治的な話題の方を思い浮かべてしまうのですが…こういった作品が出てくる以上、この10年間もただ闇雲に失われたわけではなかったかな?
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