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☆★☆週刊チャオ第332号(8月1週)【表紙】☆... チャピル 08/8/2(土) 0:00 [添付]

月光のメイド 『花を愛する者』1 斬守 08/8/2(土) 16:35

月光のメイド 『花を愛する者』1
 斬守 WEB  - 08/8/2(土) 16:35 -
  
彼女は守るために存在している

守るべき時、月の光はいつでも彼女を照らしていた

そして、彼女はこう呼ばれた・・・・・


『月光のメイド』


第二話「花を愛する者」


季節は春。4月である。
ここはチャオの森。
人に捨てられたりしてくる、チャオの国でもあった。
そのチャオの森は、チャオが作った街、平原、火山など人間にとっても広い森であった。
そのチャオの森の『チャオティックルーイン』という街の北の森の奥に、一つの大きな屋敷があった。

人間が住めるような広さの屋敷で、庭も相当広い。


屋敷の3階にあるテラスから、ある2人のチャオがいた。
一人は、日傘のさしてあるテーブルの椅子に座り飲み物を飲んでおり、もう一人は隣で立っていた。


???「今日はなにをして遊ぼうかしら。メルト。なにかいい考えない?」


隣にいるチャオ・・・メルトは何か考え始めた。
そのメルトの姿は一般のノーマルチャオであったが、何故かメイド服を着ているという珍しいチャオでもあった。この屋敷のメイドである。


メルト「そうですね・・・ちょうどジェイドさんもいますし、ジェイドさんに考えてもらいましょうか?」
???「あいつがそんなに楽しい事できる奴だとは思わないけど・・・・・たまには体動かしたいわね。」
メルト「私と格闘技でもしますか?」
???「私が死ぬわ。」
メルト「転生するだけですよ。」
???「そんなの嫌に決まってるでしょ。歩けなかったり、泳げなくなったりしたらどうするの?・・・あなたはいいわね、転生防止薬飲んでいるのだから。」


転生防止薬とは、転生を防止することができる薬である。
メリットは、どんなダメージを受けても転生することはないので、ぎりぎりまで戦える。転生しないため、経験を積んでいく事ができるなどがある。
デメリットは、転生しないため殺されると死と同然の扱いとされる。
戦わぬものは使わないほうがよいとされている薬である。


メルト「しかし、一度間違えれば確実に死にますのですが・・・。」
???「まぁ、いいわ。ジェイドはどこにいるのかしら?」


と噂をすれば、テラスにジェイドと呼ばれるチャオが入ってきた。
姿はHSS型のチャオであった。この屋敷の住人ではないチャオである。


メルト「ジェイドさんがきたようですね。」
???「都合のいい奴・・・。」
ジェイド「なにか言ったかフィル?」


ジェイドが椅子に座っているフィルと呼ばれるチャオに言った。
フィルの姿はHFF型であった。この屋敷のお嬢様である。


フィル「なんでもないわ。後、呼び捨てすんな。」
ジェイド「普段からそう呼んでるのに、無茶なこというな。」
フィル「その程度が無茶だなんて、あんたは本当に馬鹿なのかしら?」


こいつ・・・・・。
だが、いつものことなので怒らないでおいておこう。


俺がフィルたちに助けられて、約2週間がたった。
すでに8回くらい自分は屋敷に訪問している。未だに屋敷の住人はフィルとメルトしか会ったことはなく、屋敷の探検もそこまでしていなかったが。
家にいても暇だし、別にそこまで遊ぶ相手もいないので屋敷にいったほうが正直いって楽しくなりつつあった。
友達がいないという訳ではないが、最近はその友達とも遊ばなくなりつつあった。俺よりも、おもしろい友達でもできたのだろうか?

まぁ、こっちはこっちで楽しんでいるのだが・・・。


フィル「そんなあんたに聞くことがあるわ。」
ジェイド「・・・なんだ?」
フィル「いや、その前に言うことがあるわ・・・・・ずいぶんと性格が変わったわねあんた。最初の頃は丁寧語を使ったり、自分のことを僕とか呼んでいたくせに。」


そういやそうである。
確かに言葉使いが、以前よりも軽くなった感じがある。


ジェイド「あの時は知らない人だったからな、そりゃ丁寧語で話すだろう。」
フィル「お嬢様である私にもそんな態度をとる・・・・・勇気はあるようね。」
ジェイド「そりゃどうも。で、話って何だ?」


そうジェイドが言うと、隣にいたメルトがジェイドに事情を話した。


ジェイド「つまり、体を動かす遊びがしたいと。」
フィル「そうよ。」
ジェイド「・・・フィルってやっぱりお嬢様のわりには、お子様っぽいな。」
フィル「うるさい、黙れ。」


『うるさい、黙れ。』は、もはやフィルの名言となりつつある・・・迷言の間違いだろうか・・・。


ジェイド「そうだな・・・・・遊びだったら鬼ごっこが一般的だが、やっぱり違うほうがい・・。」


フィル「鬼ごっこ?なにそれ?」


ジェイドの会話中にわりこんでフィルはそう言った。


しばらく時が静かに流れた・・・。
ジェイドのポヨとフィルのポヨは?になっているが、その?になっている内容はそれぞれ違った。


ん?

今なんて言ったこいつ?知らない?なにを知らない?

鬼ごっこを知らないっていったのかこいつ?


ジェイド「待て!鬼ごっこ知らないって本当かお前!?」


ジェイドの遅めのつっこみがはいった。


フィル「知ってるわけないでしょ。何?鬼を追いかけるゲームなのそれ?」
ジェイド「その逆だ馬鹿野郎!」
フィル「馬鹿に馬鹿って言われる筋合いはないわね。」


そんなフィルの会話を断ち切って、メルトに話しかける。


ジェイド「メルトさんは鬼ごっこ知ってますよね?」
メルト「えぇ、自分が鬼になって人を捕まえて殺すゲームでしたね。確か。」
ジェイド「少しあってるけど、そんな怖いゲームじゃない!!」
メルト「子供の頃聞いただけで、やったことありませんでしたからね。」


駄目だこいつら・・・・・あまり一般常識が通じない人達だ・・・。


もうめんどくさくなってきたが、知らないのなら好都合である。
知らない遊びなら、おもしろいに決まっている。多分。


そうジェイドは思い、鬼ごっこのルールを教えた。
引用なし
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