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☆★☆週刊チャオ第332号(8月1週)【表紙】☆... チャピル 08/8/2(土) 0:00 [添付]

☆★☆現在連載中作品☆★☆ チャピル 08/8/2(土) 0:02
魔法のサンクチュアリ 16-1 ろっど 08/8/2(土) 10:07
魔法のサンクチュアリ 16-2 ろっど 08/8/2(土) 10:09
魔法のサンクチュアリ 16-3 ろっど 08/8/2(土) 10:10
月光のメイド(注意事項少し変更) 斬守 08/8/2(土) 16:32
月光のメイド 『花を愛する者』1 斬守 08/8/2(土) 16:35
月光のメイド 『花を愛する者』2 斬守 08/8/2(土) 16:36
月光のメイド 『花を愛する者』3 斬守 08/8/2(土) 16:39
Lord 13話 キナコ 08/8/2(土) 22:34

☆★☆現在連載中作品☆★☆
 チャピル  - 08/8/2(土) 0:02 -
  
連載作品の2回目以降はこちらへどうぞ。
詳しくは、週刊チャオ表紙の「作者の方へのお願い」を、ご覧下さい。
引用なし
パスワード
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魔法のサンクチュアリ 16-1
 ろっど  - 08/8/2(土) 10:07 -
  
「なんだあれ」
セントリーナス上空―そこに辿り着いた一行は、驚愕した。
上空に、雲に隠されたそこに、巨大な城が浮かんでいたからだ。
間違いなく、本拠地だと、優輝の直感が告げる。
探す手間が省けたようだ。
「よし、ここで止めてくれ」
「了解」
船長が答えると、優輝はすぐに甲板に出た。
乙姫が待っている。
「さあ、助けに行くんでしょう」
「うん」
「全く、優輝といると、侵入経験が豊富になりますね」
「最もだ」
それぞれの思いを乗せた船から、彼らは飛び降りた。
風が運ぶ。


 魔法のサンクチュアリ 16 -父親-


間違いなく、城である。
このような城が上空に浮かんでいるのは不気味だったが、とにかく考えている暇なんて無い。
侵入に気がついた相手が、行動を起こしている頃合だろう。
「行くわよ」
難なく城に入った優輝は、不気味な気配とは別に、何かの寒気を感じていた。


「わっかんないわね、どこかしら」
「乙姫、一人でも大丈夫?」
「もちろんよ」
うなずく乙姫。
「俺とナイトとスカイで向こうを探す。乙姫は向こうを頼む」
「分かったわ。何かあったら叫びなさい」
「分かった」
二手に別れ、優輝はそそくさと走り出した。
それにしても、城内は静かだ。
音一つしない。
「罠、でしょうか」
「だろうな。だが、いや……」
考え込むスカイ。
裏腹に、優輝は目をこらし、神経を集中させていた。
「ナイト、この建物って……」
どこかでみた事があるような気がして、優輝は訊ねようとしたが、首を横に振る。
「なんですか?」
「なんでもない。それより、縦に長かったから、上の階があるんじゃないか?」
「そうですね、最上階に行ってみましょう」
どうやって、とは訊ねなかった。
行くといったからには行く。
優輝は天井に向けて右手を突き出した。
「“圧縮する風圧”!」
天井を突き破って、優輝は上へと進んで行った。


すたん、と着地した場所は、真っ暗で何もなさそうなところ。
「まだ最上階じゃないのかな?」
「おそらく、まだ上がありますね」
「行こ―」
「侵入者か」
声がして、優輝は振り向く。
誰だ、と訊ねる前に、炎が放たれた。
とっさに身を捻って避ける。体をそのまま回して、体制を整えた。
「“Full winding”!!」
風が優輝の後ろから飛んできた。その風は声の主に向かっていく。
しかし、割れる音がして、風は別方向の壁に激突した。
「乙姫、なんでここに?」
「魔力の気配を辿ったのよ。それより、まだ上があるんでしょ。ここは私がやるから―」
すっと右手を出して、
「あなたたちは上に、行きなさい!」
風が優輝とナイト、スカイを天井へ放つ。
そうはさせまいと、声の主は炎を放ったが、それは風にかき消された。
「あなた、誰?」
「名乗る名はない」


「痛っつっつー」
頭から激突したせいで、頭に激痛が奔った。
すぐきょろきょろと見回す。
ナイトも探すが、なにぶん暗闇だ。ナイトの“保存機(コンサーヴァス)”程度しか役に立たない。
「どなたですか?」
「人がいるぞ、優輝」
優輝は声を頼りに、その方向へ向かった。
「助けに来ました」
「助けに……? わたくしを…?」
「はい」
その女性はわずかに泣いて、優輝に飛びついてきた。
いい匂いが鼻をかすめて、優輝は戸惑う。
「急いで、はやく、逃げます!」
「「“Full winding”!」」
ナイトとスカイが同時に叫んで、優輝たちを飛ばした。
一気に階下まで落ちた優輝らは、乙姫がそこにいるのに苦笑いして、すぐ走る。
「とりあえず拘束しておいたわ。問題ないでしょう。とにかく、逃げるわよ」
抱えた女性の表情が、段々と見えてくる。
真っ白の中にも、やわらかそうな肌が目に入る。
いやいや、魔法界には美人しかいないんですか、と優輝は思った。
「乙姫、この子を!」
抱えた女性を乙姫に受け渡すと、先に船に乗らせた。
優輝も、上空に浮かぶそれから、船に乗ろうと足を出し―
「手遅れだ」
声がした。
「優輝! はやく!」
まさか、と優輝は思って、振り向く。
有り得ない。
あいつがここにいるはずがない。
「“空間切断”」
そう言った男は、自ら城を砕いた。
崩壊した法則が、その城を上空に留まらせない。
足場を失った優輝は、慌てつつも何とか岩の破片にしがみついた。
「優輝!」
「落ち着いてください、優輝」
「落ち着け。まず船へ―」
「なんで、なんで!!」
優輝は叫ぶ。
「俺はメシア=フォース、第三の冠…江口、」
男が言った。
「敬三だ」
引用なし
パスワード
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魔法のサンクチュアリ 16-2
 ろっど  - 08/8/2(土) 10:09 -
  
「なんで!!」
「“Blast wind”!」
放たれた爆風が、船を押し返す。
岩にしがみつくだけで精一杯だった優輝は、船に戻ろうとして失敗した。
乙姫の叫び声が、かすかに聞こえた。
「誰です、彼は」
「俺から教えてやろう。そいつの父親だ」
みれば、どこか優輝の面影があった。
「父親がメシア=フォースの…?」
「さて、戦闘に関して、実の父が評価してやる」
ぶん、とすばやく、崩れた岩の上を渡った敬三が、優輝に向けて右手を定めた。
「“Blast wind”!」
「“Full winding”!」
爆風と風圧の激突。
それらは突風となって渦をなし、岩をさらに砕いていった。
「何もしなければ、死ぬだけだ、江口優輝!」
「“ディフォーム・コントラクティ”!!」
驚きに目を見開いた、ナイトとスカイ。
それらの“保存機(コンサーヴァス)”が、優輝の両手に吸収されていく。
片方は白い、篭手。片方は黒い、篭手。
そして、それらから突き出る巨大な爪。
長すぎる鎖が二つの爪を繋ぎ、優輝はその爪を岩に突き刺した。
「腕を覆いかぶさるかのような篭手爪……黒と白、両極端を表す“ディフォーム・コントラクティ”…なるほど、やつと同じか!」
「らあああっ!!」
優輝が叫び、右手の爪を敬三に向けた。
それと同時に、爪は敬三を突き刺す勢いで伸びる。
何とか避けた敬三は、一気に右手を振りかぶって、
「“Blast wind”!」
同じく、優輝はナイトとスカイを鎖で抱えると、岩に突き刺さっていた左手の爪を外した。
爆風は、優輝のいた場所に放たれ、一瞬で優輝は反対方向へと移動する。
右手の爪に突き刺さった岩へ、縮む事で向かったのだ。
「さすがは我が息子だ―“Blast wind”!」
「「“Blast wind”!」」
ナイトとスカイが、敬三に対応するかのように唱える。
三つの爆風は、優輝が叫んだ言葉と共に、吸い込まれた。
「“魔力吸収”!」
優輝の両方の爪に、呪力が集中する。
顔を苦く歪めた敬三が、逃げようとするが、間に合わない。
「“Blast wind”!!」
その爆風は、城ごと粉々に吹き飛ばした。
同時に、優輝とナイト、そしてスカイ。その三人をも、別々に吹き飛ばした。
「最後に、教えておいてやろう、息子」
敬三の声が聞こえた。
「“クロス・コントラクティ”は、契約が解き放たれたとき―両者は、死に至る」


どれだけ眠っていただろうか。
長く眠っていた気もする。短かった気もする。
父親がメシア=フォースの一員だったこと。王妃を助けたこと。“ディフォーム・コントラクティ”が成功したこと。
全てが頭の中に入って、全てが頭の中から出て行った。
ばっと、優輝は飛び起きた。
辺りを見回す。見たことの無い場所だった。
一瞬、あの場所を思い浮かべた。
聖域。
だが、なんとなく感覚が違う。
その家は珍しくも木製で、丸太を積み上げて出来たような家だ。
ただし、人間の手が加えられている。
自分はベッドの上に寝転がっていたらしい。みると、あの時の服装のままだ。
こんこん、とドアがノックされる。
この部屋の唯一のドア。
「はい?」
「あ、起きた?」
青色の髪の毛の少女が、入ってきた。
それなりに整った顔立ちをしている。人間界でいう、普通の女の子、というやつだろう。
だが、髪の毛が青い。しかも、腰辺りまで届きそうなロング。
髪の毛のせいだろうか、どことなく乙姫に似ている。
「ええと」
「びっくりしちゃった。散歩に出かけてたら、空から人が降って来るんだもん」
よくみれば、体中のいたるところに包帯が巻いてある。
そうか、あの高さから落ちたからかもしれない。
「ありがとう」
「どういたしまして。それで、あなたどこから来たの? 何者?」
わくわくとした雰囲気で、少女は訊ねた。
「中央魔法国…じゃなくて、セントリーナスから来たんだ」
「へえ」
注意深く少女を見てみると、あらゆる特徴が分かる。
服装は緑のワンピース。幼い感じがする。
目の色は深い青。髪の毛と合わさって映えていた。
「江口優輝だよ。それで、ここは?」
「エレクシア。セントリーナスから海を越えて南東の大陸よ」
「海を、越えて?」
と言う事は、自分はどうやってセントリーナスからここまで来たのだろうか。
空から落ちてくるにしても、海に落ちずに隣の大陸まで吹き飛んだのか。
「最初見たときは、ほんとにすごい怪我だったんだからね」
「あ、ごめん…ところで、ここからセントリーナスへはどうやって帰ったらいいんだろう?」
「セントリーナスまで? んーとねえ、」
海を渡って、東セントリーナスに行って、大体十日くらいかかるかな、と少女は言った。
それほど遠いのだろうか…。
だとしたら、自分はどうやって帰れば良いのだろう。
「お金がかかるからね。たぶん、稼がないと」
「…そういえば、俺と一緒にチャオが落ちてこなかった? こう、頭の上が光ってるチャオと目が怖いチャオ」
「みてないなあ。あ、ここあたしが作った場所だから、好きに使っていいよ」
おかしい。
いや、あの衝撃で全員ばらばらの場所に…?
だとすれば、ナイトやスカイは、海に落ちている可能性もある。
引用なし
パスワード
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魔法のサンクチュアリ 16-3
 ろっど  - 08/8/2(土) 10:10 -
  
しかし…自分はまだ生きている。と言う事は、あいつらも生きているのだろう。
親父の言葉を信じるなら、そうなる。
「お世話になるのも悪いから、いいよ。俺は、これから住むところ探してみるし」
「住むところなんてないよ。あなた、無一文でしょ?」
うっ、と優輝は言葉につまった。
確かに無一文である。
だが、「終焉のウォーデン」という名前を出せばなんとかなるのではないか、と優輝は思う。
「上等魔法官とか、いないかな?」
「ここは圧政されてるし、いたとしても会えないよ」
「圧政?」
「うん。あたしの親は領主だから問題ないけど、一般市民が魔法官にお目通り願うには難しいと思う」
なんて事だ。
「この国は王制を採ってるから」
「王制ね」
いろいろな街があるんだなあ、と優輝は思った。
しかし、ここで引き下がるわけにはいかない。
「何とかして帰れる方法とか、ないかな?」
「うーん……列車を乗っ取るとか」
「列車?」
「海底列車! 何にも知らないの?」
ごめん、と優輝は謝った。
最も、人間界から来たのだから何もしらないのは当然である。
「ま、まあ、謝らなくてもいいよ」
「それで、海底列車ってのは、どこで乗れるの?」
「ここはエレクシアの中央あたりだから、セントリーナスに行くなら西にまっすぐ」
ありがとう、行ってみると言おうとした優輝は、体が全然動かない事を自覚した。
あれ、と思って動かそうとしてみる。
ところが、痛みが奔るだけで、全く動かない。
「怪我酷いって、言ったでしょ」
「こんなに酷いとは……」
「何かあったら呼んで。あたし、ご飯つくったげる」
とことことドアの向こうに消え去った。
それにしても……。
ここは地図でいえばどこらへんで、どんな形をしているのだろう。
海底列車を乗っ取る。はっきりいって不可能だ。
それに犯罪だ。
どうすれば良いのだろうか…こればかりは、まったく見当がつかない。
どうにかするにも、方法がそもそも無いしなあ、と優輝は溜息をついた。


優輝がいなくなってから、すでに一週間が経とうとしていた。
ガーランドから帰国した乙姫、その夜。
乙姫はチャオガーデンに来ていた。
ナイト=ノクターン、スカイ=クラウディア、消息不明。
江口優輝も、消息不明。
意地でも止めて置けば、と乙姫は後悔した。
「あの、大丈夫ですか?」
淡い赤色の髪の毛をした、セントリーナス王妃が訊ねる。
いつの間にか背後にいたのであった。
「そうね、平気よ」
「すみません……わたくしのせいで…」
「あなたのせいじゃないわ」
しょんぼりと、王妃はうつむく。
乙姫はチャオガーデンを見渡して、うなずいた。
きっと、帰ってくる。
だから、待つ。
「あの、八島さん」
「ごめんなさい。ちょっと一人になりたいの」
「いえ、あれはなんでしょうか?」
チャオガーデンの暗い空を指差す。
見上げた乙姫は、そこに巨大すぎる船があることに驚いた。
「プリンセス=ウィッチ」
百夜のオメテオトル、工藤の声であった。
「やつを探しに行くのだろう? わざわざヴィクトリー号を拝借して来てやった」
「あー、ちくしょう! どうやって動かすんだよ、これ!」
「さあ、早く乗りたまえ」
驚きに目を見開いた乙姫は、一瞬ためらってから、にやりと笑った。
そうだ。待つのではなく、迎えに行けば良い。
彼だったら、そうするだろう。
「あの! わたくしも連れて行ってくださいませんか?」
王妃が訊ねる。
「あなたは、待ってなさい」
首を横に振った乙姫は、そして、唱える。
風が船まで運ぶ。
その風は、再び脈動を始めた。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@118x237x14x59.ap118.gyao.ne.jp>

月光のメイド(注意事項少し変更)
 斬守  - 08/8/2(土) 16:32 -
  
月光のメイドの注意事項(?)

毎回コピペされているので、読んだ事がある場合は読まなくても結構です。


・本作品は毎回1話ごと完結する作品になっております。(一部例外もあるかも)
 ですので、どの話から読んでも楽しめるようになっていると思います。そうなるように努力します。

・本作品は話によってはジャンルが変わる可能性があります。

・本作品に毎回、必ずしも戦闘シーンは載せておりません。

・本作品に萌え要素は除外します。しかし、意識せずに自然にできたものが本作品にはあるようです。

・本作品にパクリは多分ないと思います。そうならないように努力します。

・本作品が必ずしもおもしろいとは限りません。あたりまえです。

・本作品の筆者はちゃんと首は存在しております。斬首してません。多分。

・本作品によるこの注意事項は、真面目に書いていない項目がある可能性があります。


以上、どうでもいい注意事項でした。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.1) Gecko/2008070208 Fire...@softbank220020034218.bbtec.net>

月光のメイド 『花を愛する者』1
 斬守 WEB  - 08/8/2(土) 16:35 -
  
彼女は守るために存在している

守るべき時、月の光はいつでも彼女を照らしていた

そして、彼女はこう呼ばれた・・・・・


『月光のメイド』


第二話「花を愛する者」


季節は春。4月である。
ここはチャオの森。
人に捨てられたりしてくる、チャオの国でもあった。
そのチャオの森は、チャオが作った街、平原、火山など人間にとっても広い森であった。
そのチャオの森の『チャオティックルーイン』という街の北の森の奥に、一つの大きな屋敷があった。

人間が住めるような広さの屋敷で、庭も相当広い。


屋敷の3階にあるテラスから、ある2人のチャオがいた。
一人は、日傘のさしてあるテーブルの椅子に座り飲み物を飲んでおり、もう一人は隣で立っていた。


???「今日はなにをして遊ぼうかしら。メルト。なにかいい考えない?」


隣にいるチャオ・・・メルトは何か考え始めた。
そのメルトの姿は一般のノーマルチャオであったが、何故かメイド服を着ているという珍しいチャオでもあった。この屋敷のメイドである。


メルト「そうですね・・・ちょうどジェイドさんもいますし、ジェイドさんに考えてもらいましょうか?」
???「あいつがそんなに楽しい事できる奴だとは思わないけど・・・・・たまには体動かしたいわね。」
メルト「私と格闘技でもしますか?」
???「私が死ぬわ。」
メルト「転生するだけですよ。」
???「そんなの嫌に決まってるでしょ。歩けなかったり、泳げなくなったりしたらどうするの?・・・あなたはいいわね、転生防止薬飲んでいるのだから。」


転生防止薬とは、転生を防止することができる薬である。
メリットは、どんなダメージを受けても転生することはないので、ぎりぎりまで戦える。転生しないため、経験を積んでいく事ができるなどがある。
デメリットは、転生しないため殺されると死と同然の扱いとされる。
戦わぬものは使わないほうがよいとされている薬である。


メルト「しかし、一度間違えれば確実に死にますのですが・・・。」
???「まぁ、いいわ。ジェイドはどこにいるのかしら?」


と噂をすれば、テラスにジェイドと呼ばれるチャオが入ってきた。
姿はHSS型のチャオであった。この屋敷の住人ではないチャオである。


メルト「ジェイドさんがきたようですね。」
???「都合のいい奴・・・。」
ジェイド「なにか言ったかフィル?」


ジェイドが椅子に座っているフィルと呼ばれるチャオに言った。
フィルの姿はHFF型であった。この屋敷のお嬢様である。


フィル「なんでもないわ。後、呼び捨てすんな。」
ジェイド「普段からそう呼んでるのに、無茶なこというな。」
フィル「その程度が無茶だなんて、あんたは本当に馬鹿なのかしら?」


こいつ・・・・・。
だが、いつものことなので怒らないでおいておこう。


俺がフィルたちに助けられて、約2週間がたった。
すでに8回くらい自分は屋敷に訪問している。未だに屋敷の住人はフィルとメルトしか会ったことはなく、屋敷の探検もそこまでしていなかったが。
家にいても暇だし、別にそこまで遊ぶ相手もいないので屋敷にいったほうが正直いって楽しくなりつつあった。
友達がいないという訳ではないが、最近はその友達とも遊ばなくなりつつあった。俺よりも、おもしろい友達でもできたのだろうか?

まぁ、こっちはこっちで楽しんでいるのだが・・・。


フィル「そんなあんたに聞くことがあるわ。」
ジェイド「・・・なんだ?」
フィル「いや、その前に言うことがあるわ・・・・・ずいぶんと性格が変わったわねあんた。最初の頃は丁寧語を使ったり、自分のことを僕とか呼んでいたくせに。」


そういやそうである。
確かに言葉使いが、以前よりも軽くなった感じがある。


ジェイド「あの時は知らない人だったからな、そりゃ丁寧語で話すだろう。」
フィル「お嬢様である私にもそんな態度をとる・・・・・勇気はあるようね。」
ジェイド「そりゃどうも。で、話って何だ?」


そうジェイドが言うと、隣にいたメルトがジェイドに事情を話した。


ジェイド「つまり、体を動かす遊びがしたいと。」
フィル「そうよ。」
ジェイド「・・・フィルってやっぱりお嬢様のわりには、お子様っぽいな。」
フィル「うるさい、黙れ。」


『うるさい、黙れ。』は、もはやフィルの名言となりつつある・・・迷言の間違いだろうか・・・。


ジェイド「そうだな・・・・・遊びだったら鬼ごっこが一般的だが、やっぱり違うほうがい・・。」


フィル「鬼ごっこ?なにそれ?」


ジェイドの会話中にわりこんでフィルはそう言った。


しばらく時が静かに流れた・・・。
ジェイドのポヨとフィルのポヨは?になっているが、その?になっている内容はそれぞれ違った。


ん?

今なんて言ったこいつ?知らない?なにを知らない?

鬼ごっこを知らないっていったのかこいつ?


ジェイド「待て!鬼ごっこ知らないって本当かお前!?」


ジェイドの遅めのつっこみがはいった。


フィル「知ってるわけないでしょ。何?鬼を追いかけるゲームなのそれ?」
ジェイド「その逆だ馬鹿野郎!」
フィル「馬鹿に馬鹿って言われる筋合いはないわね。」


そんなフィルの会話を断ち切って、メルトに話しかける。


ジェイド「メルトさんは鬼ごっこ知ってますよね?」
メルト「えぇ、自分が鬼になって人を捕まえて殺すゲームでしたね。確か。」
ジェイド「少しあってるけど、そんな怖いゲームじゃない!!」
メルト「子供の頃聞いただけで、やったことありませんでしたからね。」


駄目だこいつら・・・・・あまり一般常識が通じない人達だ・・・。


もうめんどくさくなってきたが、知らないのなら好都合である。
知らない遊びなら、おもしろいに決まっている。多分。


そうジェイドは思い、鬼ごっこのルールを教えた。
引用なし
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月光のメイド 『花を愛する者』2
 斬守 WEB  - 08/8/2(土) 16:36 -
  
フィル「つまり、鬼は相手を捕まえて、捕まった人は次の鬼となって相手を追いかける・・・・・そして、捕まえ方は相手の体に触れればよくて、鬼は相手にタッチすれば鬼でなくなると。」
ジェイド「そうだ。間違っている気がしたが、全然間違っていない説明だったな。」
フィル「私は頭がいいの。さて、今四人いるとして、もう一人は『ヴァン』を呼んで四人でしましょう。」
    

ジェイド「・・・・・『ヴァン?』」
フィル「酔っ払いよ。呼べば来るでしょ。」


そういうと、フィルは『ヴァンー!!』と大声をだして呼んだ。
そこまで、遠くまで聞こえるような気がしない声だったが、テラスの入り口の扉が開いて誰か来た。


フィル「ね?酔っ払いでしょ。」
ジェイド「・・・・・。」


そこには、NPP型チャオがいた。
それがリューと呼ばれるチャオだった。どうやら、この屋敷の住人ではないらしい。
足取りが多少フラフラしており、腰には一つの瓢箪(ひょうたん)があった。チャオにとってはでかい瓢箪である。中身は聞かなくても分かった。絶対酒が入っているに違いない。


ヴァン「なんかようかー?」


酔っ払った声でそう聞いてきた。ポヨが?になった。
意識はよく分からないけどあるらしい。


ジェイド「この人って、俺が来た時にどこかの部屋で倒れていた人じゃ・・・・・。」
フィル「よく覚えてたわね、その通りよ。メルト事情を説明しなさい。」
メルト「かしこまりました。」


そういうとメルトは、ヴァンに事情を説明し始めた。


ヴァン「つまり、俺も混ぜて鬼ごっこやるってことやね。いいよー。暇だし、面白そうだし。」


と、ヴァンのポヨはハートマークになった。
自分と同じ屋敷の住人でないせいか、鬼ごっこのルールはすぐに理解できたらしい。
酔っ払ってるのに、意識ははっきりとしているんだな・・・・・。


そして、鬼ごっこは始まった。

最初の鬼は自分。さてどうしたことやら・・・。
逃げられる範囲は、屋敷の外の庭だけらしい。
しかし、結構広いのでみんなどこに隠れて逃げているのかすぐに分からなくなった。


ジェイド「とりあえず、捜索してみるか。」


そうジェイドは言うと、歩き始めた。
その後ろから、メルトがついてきて隠れていたのは、ジェイドはこの時はまだ知らない・・・。


ジェイド「いた!まてフィル!!」


捜索していると、とある木の上にフィルが隠れていた。
ジェイドは木をのぼりはじめるが、フィルは木を飛び降りる。


ジェイド「な!?危ないぞお前!!」


そう思ってフィルの落ちる地点に飛び降りたが、
フィルがHFF型だということを忘れていた。

そのまま空を飛んで、少し離れたところに着地した。
当然ジェイドは、顔から地面に激突する。


フィル「あんたごときに捕まりはしないわよ。」


そう言って逃げていった。
ジェイドのポヨはぐるぐる巻きになった。


ジェイド「あの野郎!!」


そういってジェイドはフィルを追いかけにいった。
その後ろを、メルトが上手く隠れながら追跡する・・・・・いつ気づくのだろうか。


そしてフィルを見失った。
かわりに、平坦な広場で寝転がっているヴァンを見つけた。


ジェイド「(ヴァンはやる気があるのだろうか・・・。)」


そう思って、ゆっくりと起こさないようにヴァンに近づいてタッチしようとした。


しかし、ジェイドは穴の中に落ちていった。
落とし穴を仕掛けられていたらしい。


ヴァン「はっはっはっ!酔っ払いだからって、なめないでほしいね!」


そうヴァンはいうと、ポヨがハートになったまま、楽しそうにどこかへ逃げていった。

ジェイドのポヨはまたぐるぐる巻きになる。
ジェイドは落とし穴の中で、怒っていた。


ジェイド「うっし決定。死ぬ気であいつらを捕まえる!」


しかし、落とし穴は結構深かったので、すぐには上がれなかった。


メルト「大丈夫ですか?」


メルトが助けに来てくれた。

メルトはジェイドの手を掴んで、落とし穴から引きずりだしてくれた。


ジェイド「ありがとうございますメルトさん!よし!あいつら捕まえてきます!!」
メルト「・・・・・あ。ジェイドさん。」


行こうとしたジェイドを引き止めた。


ジェイド「なんですか?」
メルト「私、重大なミスを犯しました。」
ジェイド「?」
メルト「あなたと触ってしまったため、私が次の鬼です。」
ジェイド「あ。」


とんでもない捕まえ方であった。
敵の罠が、こっちに有利となって戻ってくるとは・・・。
というよりも、なんかメルトさんに悪い気がするが。

その前にここら辺にメルトさんが隠れられる所あったけ?


ジェイド「ところで、メルトさんどこに隠れていたのですか?ここらへん何も隠れるところないのですが・・・。」
メルト「あなたの後ろをずっとついてきました。」
ジェイド「・・・・・え?」


本当に二つともとんでもないことである。


メルトさんから逃げて、そして現在鬼はフィルである。
さすがに、フィルもメルトさんに勝てないということか。
メイドがお嬢様を狙うのもどうかと思うけど・・・。


そう思って屋敷の裏側に逃げていたら、ある一つの光景が目の前に広がった。


辺り一面、花畑だったのである。


ジェイド「・・・屋敷の庭にこんなところがあるのか・・・・・。」


そう思っていたら、どこからか歌声が聞こえてきた。
歌の聞こえる方向に行くと、ある一人のチャオが如雨露(じょうろ)を持って花に水をかけていた。


???「花が咲くー♪桜模様の絶景にー♪」
ジェイド「あの・・・すみません。」
???「うひゃ!?」


ジェイドが後ろから声をかけたら、あいては驚いてしまった。
相手のポヨが勢いよく!になる。
そして、如雨露を持った子はこっちを振り向く。


???「えーと・・・どなたでしょうか?」


そうして初めて、この屋敷の住人の一人『ピューマ』に会った。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.1) Gecko/2008070208 Fire...@softbank220020034218.bbtec.net>

月光のメイド 『花を愛する者』3
 斬守 WEB  - 08/8/2(土) 16:39 -
  
ピューマは、姿はHNN型であった。
片手に如雨露を持っており、ニコニコしながら話しかけてきた。


ピューマ「そうですかー。お嬢様がいっていた方はあなただったのですかー。」
ジェイド「なんといっていましたか?」
ピューマ「それは・・・・・すみません。多少いえない部分がありますけどいいですか?」


泣きながらそう聞いてきた。ピューマのポヨがぐるぐる巻きになる。
何故泣くのだ。あいつは何を言っていたのだ。


ジェイド「いいですよ!泣かないで下さい!教えられるところだけでいいですから!」
ピューマ「ありがとうございます!」


そういうとまた笑顔になった。
どうやら、感情変化の激しい人なのかもしれない。


ピューマ「そうですね・・・とにかくおもしろい人と言ってましたよ。」
ジェイド「おもしろい人ね・・・あのお嬢様がそんなこと言ってると思えないのですけどね・・・。」
ピューマ「お嬢様は恥ずかしがりやなのですよ。」


そうピューマは言った。
恥ずかしがりやなのだろうか・・・・・なんか笑えてきた。


ピューマ「笑っちゃいけませんよー。一応お嬢様はそんな方なのですから・・・。」
ジェイド「あぁ、分かりました。」


いつの間にか、顔も笑っていたらしい。


ジェイド「しかし・・・・・この花畑綺麗ですねー。」
ピューマ「そう思いますか!いままで植物を育ててきたかいがありました!」
ジェイド「もしかして、これ一人で管理しているのですか?」
ピューマ「これだけじゃありませんよー。屋敷の中の桜の木も、銀杏の木も、向日葵も、紫陽花も全部私が管理しているのですよー。」


それは凄いことである・・・・・なんでこんなに屋敷内に凄い人が二人もいるのだろうか。
まだ凄い人がいそうで怖そうだが・・・・・。


ピューマ「向日葵は夏になったら、一斉に咲かせられるようにがんばっています!」
ジェイド「それはフィルの命令で?」
ピューマ「いいえ。私の趣味です!」


趣味でこんなにできると凄すぎるだろ。


ピューマ「ちょっと、こっちに来てもらえませんか?」
ジェイド「あ、はい。分かりました。」


言われるがままについていった。


この屋敷は一見洋式見える屋敷だが、和式と洋式が混ざっている屋敷になっているという、おかしな構造であった。

そして、そこは屋敷の西の方角にあたる部分で、和式となっている場所であった。
その場所は和式となっており、障子がたくさん並んでおり、そこから庭をゆったりと見れるスペースが設けてあった場所である。


そして、その庭にあったものは・・・・・。


ジェイド「・・・はは。こりゃ凄いわ・・・・・。」


満開の桜が一面を取り囲み、中央にある桜はとてもとても大きな桜で、優雅に美しく咲いていた。


ピューマ「私の育てた桜の中でも、一番のお気に入りの桜です。もしかしたら、この世界の中で一番綺麗に咲いたと思います。」


確かにそうかもしれない。
どう育てればこうなるのだろうか・・・桜は世話をしないといけない木だっただろうか・・・。


しかし、自分の見てきた桜の中ではもっとも美しく咲いている桜だと思った。


ジェイド「ピューマさん。あなたは多分、世界で一番自然を愛しているチャオだと思います・・・ここまで綺麗にすることは到底不可能ですよ、人間だってできやしません。」
ピューマ「ありがとうございますー。」


そう言われると、ピューマは桜の下をくるくると回り始めた。

そんなニコニコと笑っているピューマも、綺麗に見えた。


ジェイドは微笑んだ。


フィル「ずいぶんと余裕そうね。」


ジェイドのポヨが!になる。
ジェイドは、後ろから聞こえた声でさっきまで何をやっていたのか思い出した。
振り返ろうとしたが、時既に遅し。


フィル「タッチ。次はあんたの鬼ね。」
ジェイド「うがー!忘れてた・・・やられたああああ!!」
ピューマ「お嬢様こんにちわー。」
フィル「あら、仕事ご苦労様。あんたも入る?鬼ごっこに?」
ピューマ「入りたいです!」


ピューマも鬼ごっこのルールは分かっているらしい。


フィル「それじゃジェイド。私を捕まえられるかしら?」


そう言って、フィルとピューマは逃げていった。


ジェイド「あいつ・・・・・絶対捕まえてやる!!」


ジェイドは走り出したが、一度振り返り桜を見た。


そして、世界一美しい桜を見て微笑んだ。


いつまでも桜は、綺麗に咲き誇っていた・・・・・。


結局ジェイドはフィルは捕まえる事はできず、ヴァンは一度も鬼にならなかった。


第二話「花を愛する者」              終わり
引用なし
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Lord 13話
 キナコ  - 08/8/2(土) 22:34 -
  
やはり来たな・・・・・
この狭いワンルームの主は侵入者一人を無力化させつつ、思った。
あんな雑に、そして派手にやらかした仕事というのは久しぶり。
素人とお荷物引き連れて、完璧な仕事を一人でこなすという事は相当無茶、無謀。
今更・・・本当に今更だが、溜息だ。
そして今
片手で押さえつけているこの少女・・・
こいつが何者なのか・・・何の目的でやって来たのか・・・・。
思いつくものは二つだけ。
その内の一つはここにはないから安心だが、もう一つはと言われたら安心はできない。
何せそれは俺自身の命が狙われている可能性だから。
確認する為、簡単な尋問をする。
それくらい知っているだろうな・・・
「何が目的だ?」
小柄な身体はこの言葉に動揺したのか小さく震えた。
しかしそれ以上は何も教えてくれなかった。
ただうつ伏せになってだんまりを続けるだけ・・・ らちが開かない。
銃口を向けたまま次はボディチェックをする。
「・・んっ ちょっ・・・・」
「何がちょっと?」
「・・・・」
またもだんまりを続ける彼女に対し、俺もボディチェックを続ける。
手を伸ばし鎖骨辺りに触れた瞬間だった。
「きゃっ!やめて!」
不意を突かれた。
あんな喘ぎ声を出すとは思わなかった。
その一瞬で、その少女は俺の拘束を自力で振り解いたのだ。
次に俺が銃口を向けた時、彼女もまた武器を手に持っていた。
どうやら俺の物らしい 咄嗟に手に掴んだのだろう。
短銃とはいえそれなりの銃口を持つそれは、少女のあんな細い腕では反動でまともに撃てない筈。
しかし銃に関して素人ではなさそうだ。
「その銃は・・そんな小柄な奴には扱いきれないな。」
「なめないでくれる?これでも銃器には飽っきるほど触れているんだから!」
「オモチャと一緒にするな」
「な・・・なによ! 人の身体勝手に触っておいて!」
顔を真っ赤にして反論するのはただ子どもっぽいのか、恥ずかしがってるのか・・・。
これはあの件と関係性は薄いな・・・ 偶然か?
「大人しくしておけば・・・手荒な真似はしない。」
「・・・麻酔銃で?」
「早撃ちには自信がある、それに麻酔銃か実弾かよりも先に頭に当てる事のが重要。」

!?

刹那、銃声が一発響いた。
被弾した箇所はスプリンクラー、 一時的にスモークの役割を果たしたそれは敵の姿を隠した。
男は咄嗟にトリガーを引いたが遅かった。
この水びたしの部屋からは完全に脱出されていた。
侵入者の跡は部屋のどこにも微塵も見当たらない。
見失った が策潰えたという訳ではない。
男の手には定期入れが握られていた。
もちろん中身はあるし元々この部屋にあったものではない。

呆けていた時ポケットが小刻みに揺れた。
画面を見て、奴からの電話だという事を知る。
「先客がお待ちか・・・」
散らかった部屋から短銃と弾だけ取ってまた仕事場へ向かった
引用なし
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