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☆★☆週刊チャオ第331号(7月4週)【表紙】☆... チャピル 08/7/27(日) 00:00

月光のメイド 斬守 08/7/28(月) 21:42
月光のメイド 『月光のメイド』1 斬守 08/7/28(月) 21:45
月光のメイド 『月光のメイド』2 斬守 08/7/28(月) 21:46
月光のメイド 『月光のメイド』3 斬守 08/7/28(月) 21:48
月光のメイド 『月光のメイド』4 斬守 08/7/28(月) 21:50

月光のメイド
 斬守  - 08/7/28(月) 21:42 -
  
月光のメイドの注意事項(?)

毎回コピペされているので、読んだ事がある場合は読まなくても結構です。


・本作品は毎回1話ごと完結する作品になっております。(一部例外もあるかも)
 ですので、どの話から読んでも楽しめるようになっていると思います。そうなるように努力します。

・本作品は話によってはジャンルが変わる可能性があります。

・本作品に毎回、必ずしも戦闘シーンは載せておりません。

・本作品に萌え要素は除外します。(自然にできたものなら可)

・本作品にパクリは多分ないと思います。そうならないように努力します。

・本作品が必ずしもおもしろいとは限りません。あたりまえです。

・本作品の筆者はちゃんと首は存在しております。斬首してません。多分。

・本作品によるこの注意事項は、真面目に書いていない項目がある可能性があります。


以上、どうでもいい注意事項でした。
引用なし
パスワード
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月光のメイド 『月光のメイド』1
 斬守  - 08/7/28(月) 21:45 -
  
彼女は守るために存在している

守るべき時、月の光はいつでも彼女を照らしていた

そして、彼女はこう呼ばれた・・・・・


『月光のメイド』


第一話「月光のメイド」


季節は春。4月である。
ここはチャオの森。
人に捨てられたりしてくる、チャオの国でもあった。
そのチャオの森は、チャオが作った街、平原、火山など人間にとっても広い森であった。
そのチャオの森の『チャオティックルーイン』という街の北の森の奥で、あるチャオが逃げていた。


???(1)「はぁ、はぁ・・・・・。」

その森の中で、一人のチャオ(HSS型)は走っていた。


ダーク1「おい!どこいきやがった!?」
ダーク2「落ち着け・・・しかし困ったな。これでは取引が無効になってしまう。」

その森の中、走っているチャオの後ろの方で話し合いをする3人のダークチャオがいた。

ダーク3「とにかく、こっちにきたのは確かだ。探すぞ。」

そういって、3人はまたあるダークチャオを探し始めた。


やがて、走っていたチャオ・・・・・僕は、森を抜けた。

???(1)「ぜぇ・・・ぜぇ・・・・・?」

僕は目の前のある建物に驚いていた。

???(1)「・・・なんだ・・・・・こんなでっかい家始めて見た。」


目の前には大きな屋敷があった。
屋根は赤く染まり、壁は白かった。
鉄格子でできた入り口の先に玄関の扉があり、そこまで行く道の周りは庭になっていて、いろんな植物、花が咲いていた。春の季節のせいか、桜が咲いていた。
まるで、人間の貴族が住むような家だった。


???(1)「とにかく逃げないと危ない・・・この家に逃げ込もう。」


そう思ったチャオは、玄関にあるインターホンを鳴らした。これもチャオの森では珍しい。


???(2)「どなたでしょうか?」


鳴らしたところから、声が聞こえた。


???(1)「助けてください!人に追われているんです!このままでは殺されてしまうかもしれません!」


そう逃げてきたチャオは叫んだ。

しかし、それ以来返事は返ってこなかった。
悪戯かなんかと思ってしまったのかもしれない。
そう思っていたが、向こう側にあった玄関の扉が開き、あるチャオがでてきた。
そして、こちらに近づいてきて鉄格子の入り口を開けた。ぎしぎしと音が鳴る。


???(2)「とにかく、屋敷の中にお入りください。」


と近づいてきたチャオがいったが、そのチャオを見て更に僕は驚いた。


そのチャオはメイド服をきていたのだ。
普通のチャオなら、服を着ることもありえやしないのに、そのチャオはメイド服をきていた。
しかし、NNN型の普通のチャオであった。


そうして、言われるがままに僕は屋敷の中に入っていった・・・警戒をしながら。


屋敷の中は、やはり人間が住んでいるかのように広かった。


???(2)「申し遅れました。私はこの屋敷のメイド、『メルト』と申します。」


その???(2)の名は『メルト』というらしい。
そして、僕の自己紹介もする。


???(1)「僕はジェイドといいます。」
メルト「ジェイド様ですね。お嬢様がおよびなのでこちらへ。」
ジェイド「お嬢様?」
メルト「この屋敷の主人でもあります。名前は『フィル』様と申します。」
ジェイド「はぁ・・・・・。」


なんか不安になってきた。
メルトさんについていく途中にある廊下を見ると、一人のチャオが倒れていた。
・・・・・ますます不安になってきた。
引用なし
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月光のメイド 『月光のメイド』2
 斬守  - 08/7/28(月) 21:46 -
  
フィル「ふーん、あんたが殺されかけている奴ね。」


食堂らしき場所に連れてこられ、そこにお嬢様と呼ばれるチャオがイスに座っていた。HFF型のチャオであった。


フィル「名前はなに?」
ジェイド「ジェイドです。」
フィル「そんなことどうでもいい!」
ジェイド「あなたが聞いてきたんじゃないですか!!」
フィル「うるさい、黙れ。」


なんだこのチャオ・・・・・。
どうやら、ひねくれ者なのかもしれない。


フィル「私はなんで殺されかけているのか聞いてるの。」
ジェイド「初耳なんですが。」
フィル「そのくらいテレパシーで分かりなさい。」
ジェイド「無理ですよ!!」
フィル「うるさい、黙れ。」
メルト「お嬢様。楽しむのはそこそこにしましょう。」
フィル「えぇ、そうね。」


なんだこいつら!?
なんでこんなにいぢられて楽しまれているんだ!?


なんだかんだで、なんで僕が追われているのか彼女らに話始めた・・・・・。


フィル「ふーん。ということはあんたは誘拐にあって、それから逃げ出したと。そして、身代金を請求しているから、あんたをそいつら捕まえに、あんたを襲ってくると。」
ジェイド「はい。」


フィルはため息をついた。


フィル「厄介な奴いれたわね、メルト。」
メルト「それは・・・。」
フィル「黙れ。」
メルト「黙りたくないのですが。」
フィル「だったら、そのことを言うな。」
メルト「かしこまりました。」


なんか自分勝手なお嬢様である。
メルトさんは大変そうだ・・・。


ジェイド「ちなみに、この屋敷は他に人がいるんですか?」
フィル「教えるか馬鹿。」
ジェイド「なんだと!?」
フィル「逆らう気なの?」
ジェイド「・・・・・いや、止めておきます。追い出されたら困るので。」


我ながら冷静な判断である。自分に褒めてあげたい。


メルト「私から説明をしてもよろしいでしょうか?」
フィル「別にやんなくてもいいでしょ。」
メルト「お嬢様。」


メルトさんはフィルの目をずっと見続けた。
やがてフィルは観念したのか、ポヨがグルグルまきになった。


フィル「・・・分かったわよ、勝手にしなさい。」


とフィルが言った。
メイドがお嬢様を説得するっていうのもどうなのかと思った。


メルト「この屋敷には、私とお嬢様。そして他に図書館で幻闘術の研究をしている『ジェネリクト』と屋敷の周りの管理をしている庭師の『ピューマ』さんの計四名がいます。」
ジェイド「計四名・・・ですか?」
メルト「はい。」


なんという屋敷の無駄遣い。
この広い屋敷にチャオ4人しかいないとは・・・・・。後50人以上いてもいいくらいなのに。


ジェイド「・・・・・?もしかすると屋敷の中の管理は・・・。」
メルト「私一人でやっております。掃除、洗濯、料理、屋敷の修理、お嬢様の世話などが主な仕事です。」
ジェイド「全部一人ですか!?」
メルト「そのくらいできます・・・・・さすがに掃除は一日で全部せずに、日にちごとに掃除する場所を変えるようにしていますが・・・。」


それだとしても大変凄い事になるのだが・・・・・。


フィル「メイドなら当然でしょ。」
ジェイド「あなたは何をしているのですか?」
フィル「ご飯を食べる、遊ぶ、寝るくらいかしらね。」
ジェイド「・・・・・。」
フィル「普通のお嬢様はそんな感じよ?」
ジェイド「まぁ、そうなんですが・・・。」
フィル「なんか文句あんの?」
ジェイド「いえ、何も。」


どうやら、フィルに勝てそうな気がしない・・・精神を攻撃するのが得意のようだ。
ん?待てよ・・・・・?
僕のポヨが?に変わる。


ジェイド「あの・・・・・さっき、どこかの部屋で誰かが倒れていたのを見たんですが・・・・・。」
フィル「倒れていた?・・・メルト。ジェネリクトとピューマは?」
メルト「さきほど確認されました。ジェネリクトは図書館。ピューマさんは庭の手入れをしておりました。」


庭にピューマさんがいたのに僕は気づかなかったのか・・・どこにいたんだろう。

フィルは誰が倒れているのかをしばらく考えていたが、やがて一つの答えを見つける。


フィル「あぁ、あいつね。」
ジェイド「あいつ?この屋敷に住んでいる人ですか?」
フィル「いや、あいつは『ヴァン』といって、屋敷に遊びに来る酔っ払いよ。はっきり言って迷惑だけど。」


とフィルが言う。
警備はそこまで万全ではないのか・・・。


フィル「あんた、お風呂に入ってきなさい。」


そういきなり僕に向かって命令した。


ジェイド「何故いきなり・・・。」
フィル「臭い。」
ジェイド「率直に言わないでください!」
フィル「うるさい。黙れ。」


どうやら、フィルの口癖は『うるさい。黙れ。』のようだ。


メルト「確かにここまでずっと走ってきたのでしょうから、汗を流したほうがよいでしょう。浴室にご案内します。」
フィル「それがいいわ。ほら、ささっと行きなさい。」


もうどうにでもなれ。
そう思い、僕はいわれるがままに浴室に案内された。
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月光のメイド 『月光のメイド』3
 斬守  - 08/7/28(月) 21:48 -
  
ジェイド「想像はしていたけど・・・・・やっぱり広いな・・・。」


浴室は、もはや大浴場となっていた。
これなら人間が20人は余裕に入れるだろう。
メルトさんは僕をここに連れて来た後、掃除をしにいったようだ。

風呂につかってみた・・・すぐに分かる。
これは天然の温泉だ。たいしたものだ。


チャオは綺麗な水がなくては暮らしていけない。
そのため、水がどのような状況かはすぐに分かる。
おそらくジェイドもチャオであるから、天然でできた温泉だということが分かったのだろう。


ジェイド「あのお嬢様といい、変な屋敷だ・・・。住んでいる人は少なすぎるし、メイド服着ているチャオもいるし、人間でも十分暮らせる広さといい・・・。」


ジェイドは浴室・・・・・いや、大浴場でいろいろ考えた。


この屋敷のこともまだ気になるし、自分はこれからどうすればよいのかも分からない・・・・・下手に外を出歩くと、また捕まってしまう・・・。


・・・・・今後のことについてフィル・・・いや、メルトさんに相談することにしよう。聞きたいこともあるし。

そう考えをまとめ、大浴場でゆっくりすることにした。


メルト「今後のことについて・・・・・ですか。」
ジェイド「いつまでもここにいても迷惑でしょうし・・・・・。」
フィル「えぇ、迷惑よ。」


時は夕方。
食堂で、メルトさんとフィルで今後のことについて話し合うことにした。
ちなみに脳内でフィルと呼び捨てにしているのは、僕的にあの人が気に入らないからだ。
今もすっぱりと言われて反抗したいが、我慢することにする。


メルト「とりあえず今日一日はここに泊まって、明日にあなたの親の所へ行きましょう。一日経てば、その人攫いもどこか違うところを探すと思いますし。」
ジェイド「はい、分かりました・・・。」
メルト「ということでよろしいですね、お嬢様。」


そう言って、フィルに確認をとる。
また、ポヨがぐるぐる巻きになっている。


フィル「はぁ・・・一日だけよ。明日になったら、さっさと帰れ。」
ジェイド「なんだ・・・・・ぁ・・・・ありがとうございます。」


途中で反論を返そうと思ったが、凄い目つきで睨まれたため、反論できなかった。
本当に怖かった。


ジェイド「・・・ところで、この屋敷は誰が働いて稼いでいるのですか。」
フィル「・・・・・。」
メルト「ジェイドさん、すみません。そこのところの話は、あまりお嬢様もしたくはないようです。」

とメルトさんに言われ、

ジェイド「あ、はい。分かりました・・・。」

と返答をした。フィルは怒った顔をしていた。


フィル「少しは発言する時は、人を傷つけないような言葉遣いになるようにしなさい。」


あんたがそういうのか。


フィル「とりあえずディナーにしましょう。メルト。今日は何かしら?」
メルト「今日は和食となっております。」


和食?なんだそれ・・・・・。

料理は白い粒の物体に、赤い刺身がのった料理だった。


フィル「ほら、あんたも食べなさい。」
ジェイド「あ、はい。」


そう言われて食べてみた。
食べたことはなかったのだが、とてもおいしい食べ物だった。


ジェイド「こ、これは何という料理なんですか!?」
フィル「寿司よ。なんだ、あんたは人間にあったことがないのね。」
ジェイド「へー、人間はこんなもの食べているのか・・・ってことは、フィル・・さんは人間にあったことがあるんですね。」
フィル「なんでそうなるのよ。」


あきらかにさっき言ってることと矛盾している気が・・・・・。


フィル「こういうお金持ちは、世界の食べ物を食べることも可能なのよ。今日は珍しく和食だっただけで、寿司を食べたくなったのよ。」


どうやらフィルはいろんな食べ物を食べているらしい。


メルト「では、私はピューマさんとジェネリクトを呼んできますね。」


と言って、部屋を出て行く。


だが、ある侵入者のせいでその行動は遮られた。
扉が強くメルトの前で開けられた。


ダーク1「ようやく見つけたぜ。糞小僧が。」


そこには、ジェイドの人攫い達がいた。


ジェイド「お前らどうしてここを・・・。」
ダーク1「勘だ。長年こんなことやってるとすぐに分かるんだよ。」


ジェイドは椅子から立ち上がった。


フィル「ちょっとあなた達。」


ダークチャオ、3人ともフィルの方を向く。


ダーク3「何だお前?」
フィル「玄関前の鉄格子の扉にある、インターホンを鳴らしてきた?」


ダークチャオ達は微笑した。


ダーク3「そんなものするわけないだろ。」
ダーク2「というか、あいつも結構高そうな感じするぜ!こいつもさらっていかないか?」
ダーク3「あぁ、それはいいな。」


とダークチャオ達は会話をし始めた。
ジェイドは情けない姿で怯えていた。

すると、フィルがこう言い始めた。


フィル「金に目が眩んだ悪党どもが。人を傷つけて、自分は金を手に入れてそれで楽しいとは、あんた達の人生はろくでもない屑だった人生だったのね。」
ダーク1「なんだとこらぁ!?」
フィル「金以上に大切な物を見つけられない人は、もう金しか信用できないろくでなし。そんなやつ悪役で結構、そして無様にやられろ。」
ダーク3「・・・おい。あいつの口、二度と開かないようにぶち殺せ。」
フィル「そしてムカついた奴は、とりあえず殺すという・・・なんとも分かりやすい連中・・・。」


フィルは椅子から立ち上がった。
そして、ジェイドと一緒に机のもの影に隠れた。
一度フィルは顔をだし、メルトに言った。


フィル「メルト、ひさしぶりの大きな命令よ。あいつらを追い返しなさい。」


そしてメルトは手を地面につけて、


メルト「了解しました。」


手を天空に向かって、手を上げた。


僕はその時始めてみた光景にびっくりした。メルトさんとフィル以外の人のポヨは!をしていた。

そして辺りはすぐに夜になり、月光がメルトを照らしていた。
その姿はあまりにもかっこよく、全てのチャオが一時見つめていた。


メルト「全てはお嬢様のために。」


メルトは、メイド服の中からボールを取り出し、あちこちに投げ始めた。


ダーク1「どこに向かって投げてやがる!!」

ダーク1はメルトに向かって走り出したが、後ろからの衝撃が来て倒れてしまった。
衝撃を与えたものはボールだった。


ダーク1「ッ!?なんでこのボールが後ろから!?」
ダーク2「気をつけろ!そいつはただのボールじゃない!かなりはねるぞ!!」


ダーク2の言うとおり、ボールはあちこちはねまわり、そして的確に当たっていったのであった。スーパーボールを使ったのだろう。


ダーク3「くだらん攻撃・・・。」


ダーク3はナイフを持ってメルトに襲い掛かったが、布状の物でナイフを刺さらせ、大きく布を振り払って上手く攻撃をそらした。
その布状の物の正体は、窓に飾られていたカーテンだった。


メルトは、椅子をダーク2に投げた。


ダーク2「うわっと!・・・へへ、がら空きだぜ!!」


そう言って、ダーク2はナイフでメルトを襲おうとしたが。


ダーク2「がッ!!」


後ろから衝撃で、倒れてしまった。
ダーク2が、ピンク色の繭に包まれていった。


チャオは危険になると、(例えば寿命など)繭に包まれていく。ピンク色の繭は人生が幸せの証。そして転生することができる・・・。


メルト「・・・こんなことしていても、幸せだったということですね。」


だが、転生したところで能力をほぼ失うチャオにとって、敗北と同じ事なのであろう。


ダーク1「こいつ・・・椅子をブーメランの代わりにしやがった!」


メルトの投げた椅子は、ブーメランのように戻ってきて、ダーク2に当たっていた。

そして、ダーク1にフォークが刺さった。


ダーク1「・・・なん・・・だとッ・・!?」


音速の速さで投げたフォークがあたったのだろう。
それが倒れる前の遺言だった。
もっとも、ピンクの繭に包まれたのだが・・・。


ダーク3「お前・・・・・只者じゃないな・・・。」
メルト「それは褒め言葉として受取っておきましょう。」


そんな会話をしている最中、フィルとジェイドは隠れて戦いを観戦していた。


ジェイド「メルトさん・・・強い。まるでマジックのようだ。」
フィル「メルトにとってはマジックなんじゃないかしら?」


そうフィルが言った。


フィル「メルトはね、戦うときに何故か月光が照らす夜になるの。その時点でマジックでしょ。そしてもう一つ、特殊な戦いをするの。」


メルトは、ポケット中から小さい黒いケースを取り出した。

黒いケースの中身はトランプだった。


ダーク3「ふざけるんじゃねぇ!!」


そうやってダーク3はナイフを投げたが・・・・・。


フィル「メルトはね・・・・・どんなものでも全ての道具を武器として扱うことができるの。」


メルトはトランプを投げて、ナイフを真っ二つに破壊してしまった。


ダーク3「!!!!??」


驚いている間にトランプを投げられ、ダーク3の額に刺さった。
そして、ピンク色の繭に包まれていった。


ジェイド「トランプで、ナイフを破壊!?」

ダークチャオ達は全てやられてしまった・・・。

フィル「メルトはそこら辺のメイドとは全然違う。人はみんな彼女のことをこう呼ぶのよ。」


月光を呼び出し、月光の似合うメイド。


月光のメイドと・・・・・。
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月光のメイド 『月光のメイド』4
 斬守  - 08/7/28(月) 21:50 -
  
辺りは夕方に戻っていた。何が起こっていたのかジェイドは理解できず、騒いでいた。ポヨが!や?を交互に繰り返しでていた。


ジェイド「待て待て待て待て!!」
フィル「うるさい。黙れ。」
ジェイド「なんでだよ!?なんでトランプでナイフを破壊できるんだよ!?」
フィル「メルトだからよ。」
ジェイド「答えになってない!!」


メルトは、しばらく部屋のかたずけをしていた後、転生した卵3つを縄で縛っていた。


ジェイド「おかしいだろ!?」
フィル「本当にうるさい。本当に黙れ。」
ジェイド「何でいきなり夜になったんだよ!?」
フィル「メルトだからよ。」
ジェイド「答えになってないって!!」


この2人はまだこんな会話をしていた。

メルトは全てを終えたのか、フィルのそばに近寄ってきた。


フィル「メルトご苦労様。食事の続きをやるから、こいつお願い。」
メルト「かしこまりました。」


そう言ってフィルは椅子に座り、食事の続きを始めた。


メルト「さて・・・困りましたね。何を説明すればよいのでしょうか・・・。」
フィル「適当でいいんじゃない?」


とフィルが食事をしながら言った。


ジェイド「まず、なんでいきなり夜になったのか教えてください!」


とジェイドが質問をする。


メルト「分かりました。ですがはっきりというと私にも分かりません。」
ジェイド「え?」
メルト「ジェイドさんは、『幻闘術』をご存知ですか?」
ジェイド「あぁ、昔お爺さんに話をされたことがあります。」
メルト「ジェネリクトによると、幻闘術に近い技らしいですが、私は幻闘術は主に使えません。もしかするとこの夜になる技自身が幻闘術で、能力を底上げする能力かもしれないと思ったのですが、道具を武器にすることなどは普段からできますのでよく分かりません。」


幻闘術とは火、氷、雷、風、光、闇の6つの自然現象を利用した戦闘術。取得するには数々の訓練が必要である。

しかしメルトの場合、夜にするような幻闘術は存在しないし、そもそも普段から道具を武器にすることができるのなら、意味のないものになる。


ジェイド「ってことは、夜になったからって強くなるってのは・・・。」
メルト「普段とあまり変わりませんから、なんなのかはやっぱり不明です。すみません。」
ジェイド「あ、いえ、分からないのならいいです。」
フィル「あら、私の時と態度が全然違うわね。」
ジェイド「メルトさんとフィルなら、メルトさんの方がいい人みたいだしね。」
フィル「呼び捨てするな、馬鹿が。」
ジェイド「(こいつ・・・・・!)」


怒りはやはり心の中にしまっておくことにした。
やはりストレスは体に悪そうだ。


ジェイド「じゃあ、何故トランプでナイフを破壊することが・・・。」
メルト「きゅうりをトランプで真っ二つするのと同じ原理です。もっとも鉄を真っ二つにすることは、なかなかできないことですが・・・。」


物理的に不可能な気がしたが、もうつっこまないことにした。


フィル「で、どうするのあんた。追っては全部捕まえたし。」


確かにここにいる必要性はなくなった。
僕の家族の場所に戻れるようになったということだ。


ジェイド「それなら帰ります。これ以上僕がいても迷惑ですから。」
フィル「素直なことね。メルト、街までおくってあげなさい。」
メルト「かしこまりました。」


そして、別れのときがきたのであった。


屋敷からでて、森をぬけて、僕の家のあるチャオティックルーインにたどり着いた。

そして、警察に犯人三人・・・・・卵三人を受け渡した。
自分は行方不明になっていたことは知っていたので、事情を説明したところなんとか説得に応じてくれた。

その間、メルトはメイド服を着ていたためいろいろと疑われたが、助けてくれた恩人と説明したら疑いは晴れたらしい。


そして、僕の家族・・・父、母、妹に迎えられた。


ジェイド「本当にありがとうございました。」


別れの前に、メルトさんに挨拶することにした。
家族はちょっと怪しい目でメルトを見ていたため、離れたところで待たせるようにした。


メルト「いえ、どういたしまして。」
ジェイド「あの時、あなたが屋敷の中に入れてなかったらどうなっていたことやら・・・。」
メルト「あぁ、その分はお嬢様に感謝してください。」


ジェイドのポヨは?になった。
何故、フィルに感謝しないといけないのかよく分からなかったからだ。
さんざん毒舌をはかれたのに・・・。


そう思っていたら、メルトさんは僕に説明し始めた。


メルト「本当は言ってはいけないのですが・・・やはり言っておきますね。」


僕は考えるのをやめて、メルトさんの話を聞くことにした。


メルト「あなたを屋敷にいれるように頼んだのは・・・・・お嬢様自身なんですよ。」
ジェイド「・・・・・え?」
メルト「つまり、お嬢様があなたを屋敷に入れるように私に頼んで、屋敷にあなたをいれたのです。」
ジェイド「メルトさんがいれたんじゃなくて・・・フィルが僕を屋敷にいれてくれたということですか?」
メルト「そうです。」


一体何故フィルが僕を屋敷にいれたのだろうか・・・・・。
なにかたくらんでいたのか?

そう考えている間にも、メルトさんは話しを続ける。


メルト「お嬢様は・・・本当は良心の持ち主なのですよ。そうでなければ、ヒーローチャオな訳がありません。お嬢様はあなたが困っていたので助けたのです。・・・・・人前ではあんなこといいますけどね。」


メルトさんはそう言うと、森の方に向いてこう言った。


メルト「そんなお嬢様を守るのが私の使命なのです。・・・・・では、またどこかでお会いしましょう。」


メルトさんは森に向かって歩き始めた。屋敷に帰るのだ。
僕はなにか一言言いたくて、叫んだ。


ジェイド「メルトさん!!」


メルトさんはこっちを振り向いた。


ジェイド「いつか、屋敷に遊びに行ってもいいですか?」


メルトさんはこう言った。


メルト「いいですよ。あなたいるとお嬢様が喜びますので。」


そう言って、メルトさんは森に帰っていった。


フィルはあんなこと言っていたけど、実は喜んでいたのか。

よく分からない方々だ・・・。


僕は今日、あの人達に助けられた。


でも、普通な人達じゃなかった。


大きな屋敷に住むメイドとお嬢様。


お嬢様は人前では嫌な感じの人だったが、本当は良心の持ち主だった人で・・・。


メイドは誰よりも強い・・・・・かっこいいメイドだった。


その名は・・・・・月光のメイド。


第一話「月光のメイド」          終わり
引用なし
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