|
> 枠組みの方から一直線に手を伸ばしてテーマを掴む
なかなか面白い観点ですね。
僕の小説が他のチャオラーのそれと明らかに違うのは、制作の順番にあると思っています。
冒頭を書かずに山場から書き始めていたり、文章を磨く前に構成の推敲をしていたり。
そのプロセスが全体的な印象の違いに繋がっているのかな、と想像します。
たぶんダークさんの想像と全然違う順番で作ってます。
たとえば「ライカ記念日」を作中のワードとして出すことにしたのはタイトルを決めてずいぶん経ってからだったり。
一直線に手を伸ばすというより、あっちこっち行き来しながら良い枝だけを残していくイメージですね。
このへんは制作日誌に細かく書き留めておいたので、興味があればぜひ読んでみてください。
> 読む側が作品に対して、これはこう!と解釈しきる必要もない
はい、まさしくそういう意図です。今作の解釈は自由だ!!!
チャオガーデンを書いたときに宏さんから
「情けは人のためならず、ってやつですね」
という感想を頂きました。それに対して自分が
「書いている最中には、全然気にしてませんでした(!)」
という返信をしたことがあります。
宏さんはこれをとんちんかんな感想と思って悔やんでいたようです。
しかし、僕はチャオガーデンの初期のメモに、こう書かれているのを発見しました。
「エゴイズムをどうやって脱却するかは、本作のテーマの一つである」
なんか高尚なこと言ってるけど!宏さんの感想と同じやないかい!
長々と書いていると作者ですら自分の意図を忘れてしまうことがあるようです(宏さんごめんなさい)
案外読者の方が正確に小説を読めているのかもしれません。
チャオラーは小説読むの慣れてると思うし、明らかな誤読はしないだろうという信頼もあって、このバランスにしました。
> 最強のチャオ小説を名乗っていいと思います。
いえーい、ありがとうございます!
でも、本当はこの小説がチャオ小説を名乗っていいものか、イマイチ自信が持てていません。
今年の最強はその水じゃないですかね……
|
|
|