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今までのチャピルさんの繊細な小説のイメージから大きく逸れて行ったのがすごいよかったです。
あんまり踏み込んで感想を書くとすっごい内輪になっちゃうので感想の書き方に迷っています。迷っていながら感想を書いているということを念頭に置いて読んでもらいたいです。
・一回目読み終わった感想
これはチャピルの物語だなと思いました。
チャピルの物語のはずなのにぐいぐいとぼくの内面にも踏み込んで来るので、こいつなんなんだ?って感じでした。
ライトカオスや牛舎が物語の重要な部分を担っている。重たいワードだなということと、それぞれのキャラクターにチャピルさんにとって何か大事なものを持たせているなあという印象を受けたんですけど、一回読んだだけじゃわかんなかったのでもう1回読みました。
・二回目読み終わった感想
これはチャピルの物語だなと思いました。
ぼくたちっていうか、チャオBBSが閉鎖してからのメンバーって、すごい長い付き合いじゃないですか。つまり自他境界線が薄い?というかルーツを同じとするため?か、それぞれのパーツが担うものたちを自然と受け入れられました。
ただ、各パーツが具体的にどんな荷物を持たせられているかどうかということに関して、実はよく分かっていません。
何となくは掴めているんですけど、自分の中で上手く分解できていないです。
けどとりあえずそれでいいかなって思いました。
それでもひとつ言えるのは、やっぱりチャピルさんとぼくは決定的に何かズレがあるんだなあということです。
時々キャラクターや舞台に込められたチャピルさんの願いというか後悔というか、そういう諸々の情に共感することもあるんですけど、どこかぼくの感じるそれとは違っている……というか、チャピルさんの描く世界にぼくというキャラクターが上手くハマっていない。みたいな違和感。
ルーツは同じはずなのに、選ぶ道が全然違う。そういう驚きをこの作品から感じ取りました。
そういうこまかーい内面の事情は全部置いといて、世界観が素晴らしかったです。
田舎くさいオーラ、結婚の話なんかがものすごい気に入っています。
チャピルさんの描く男女関係も新鮮でおもしろかった。最近恋愛っぽいことさせるの流行ってるのでぼくもやりたいですね!
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