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主題がろっどの物語2バトルという名前のせいか、感想コーナーで物語をバトルさせるスレになっているような気がしなくもないですが、僕はバトルせずに書かせてもらいます。
ろっどさんもちょいちょい言っていますが、元々はブログに投稿するつもりだったものということで、そういう言葉使いだったり構成だったりが目立っていますね。小説以外で文章を発信する場が特にろっどさんは多かったこともあってか、読みやすかったです。
加えて最近チャオラーの中で流行っているシリアスのものもコメディチックに描く(サブタイとか特にね)というスタンスも取り入れていて、寧ろろっどさんらしいなと感じました。
鍛錬室の頃なんかは当時よく言われていた暗喩を赤いチャオで取り入れたり、進化のかたちでは冒険ものの再来感を取り入れたり、新しい空気を取り入れるスタンスが健在で、特別変わったという印象はありませんでした。
ただ、タイトルが如何せんろっどの物語なので、前作と比較されがちですが、個人的には前作は小説で、今作はようやく普通の自伝になったのかな、と感じています。
そもそも描く対象となった期間が前作と比べて短すぎますし、テーマとしてはかなり絞られていて、それこそ別の一つの作品になっても良かったくらいです。
それが、一つの作品を書くほどの熱意がなくて、ろっどの物語という比較的書きやすい形で、ダイジェスト調も許される形式で書いた、という構図だと思いますので、こういった形になったというのは妥当なのかなと思いました。
それでも、作品の中にはっきり見える(というかいつもそのまま書いていますが)ろっどさんの主張が今回も見れて、面白かったです。
書けば書ける、という言葉を使うのであれば、多分書けば書けるのはすまさんだけだと僕は思いますし、熱意をそのレベルまで十分に掛けられない人の作品の内容に大きく振れ幅があるのは当然だとも思います。その中でも、今作は最新のろっどさんが見られたくらいの印象なので、良かったんじゃないかなと思います。内容と文章もマッチしてたしね。
ただ、昔の力も割と秘めているんじゃないかなとも思っています。
それが常に発揮されることなんて僕は求めていないので(ろっどさんに対してだけでなく)、力を秘めながら好きに立ち回ってもらいたいなと思います。秘めているものがうっかりどこかで顔出したら面白いなくらいに思っています。
ということで次回作待ってます。
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