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チャオ小説界隈で大きな動きが始まり出したのが、2011年です。
チャオ小説作家の一部は純文学に興味を持ち、また一部はライトノベルに向かいました。
それぞれ向く方向は違っていても、
「自分が理想とするハイクオリティ」を求める点で同じ熱意を持つ者たちが腕を磨き合い始めます。
その象徴が企画スレッドの『チャオの詩』、そして『週刊チャオ鍛錬室』でした。
さらに特筆すべきは冬木野さんの活動です。
この一年で、小説事務所シリーズを中心に約43万文字も執筆していました。
『生存報告』
作・冬木野
件の鍛錬室スレッドに投稿された、冬木野さんの作品。
人類がチャオに変わっていってしまう、という終末の物語。
最大の特徴は、冬という季節の雰囲気を描写する力。
冬木野さんは冬がうまい、という印象を植え付けるきっかけとなりました。
チャオ・ウォーカー
作・ろっど(DoorAurar)
鍛錬室以前に投稿された作品ながら、ろっどさんになりに最高のエンターテイメントを目指し、それを達成した作品。
ゆえに完成度は高く、さらに独特のろっど節が読者たちのツボをつきました。
「状況によるだろ」「ヒーローになった気分はどうだ」等、多くの言葉が内輪ネタとして定着しています。
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