|
一言で感想を述べるなら、凄くカロリーの高い作品でしたね……。
そういえばこの人は冒険三本柱の一人だった、と再確認した一本です。
殺人鬼や転生など、ひとつひとつの要素が錆びたナイフと似通っていて、それらの拡張、または正当進化を目指したように感じます。またスマッシュさんのCrisscrossの要素もあり、当時のチャオ作家の交流の痕跡が反映されているのかなとも思います。
加えてプロットが霞むような圧倒的ボリューム。当時のダークさんがアウトプットできる限りの全てを惜しみなく投入したのではないでしょうか。あくまで私の推測ですけど。
没エンドでさえ掲載したその姿勢からも、出し惜しみはしないという意志を感じました。
出来上がったものだけ見れば、逆にプロットを振り回してやらんばかりの力強い作品です。
しかしそれ故に、今の私のコンディションでは飲み込みきれなかったというのが悔しい。
同じプロットの別作品を連続で読み漁っているという異常体験のせいもありますが、今の私にはこれだけ濃い肉付けがなされた文章を平らげるだけの体力が無い……。
(自分は70分動画作っといて何言ってんだって感じですけど)
つくづく当時のベストなコンディションでこの作品に目を通しておかなかったことを後悔します。
個性の体現という意味では、錆びたナイフと合わせてダークさんは本企画随一の物を持っていると思います。
(この先のスマさんラッシュを考えると、この評価も揺らぎそうで怖いですが!)
|
|
|