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気になったのでがっつり感想です。
今までに週チャオ界隈で読んだ中で個人的にかなり良いと思うあまり自分の用意していた作品投稿する気が失せました。
だいたいチャオ小説は一度上げたらそのままなことが多いですが、
これはブラッシュアップして再度公開してみたらいかかでしょうか。
・大方の予想を裏切らない結末を迎えていますが
この作品は大きなストーリーの展開がないから良くない、というわけではないと思います
タマが死に至るまでとその少し後までの一連の主人公の心理を緻密に描いている玄人好みな内容ですから
むしろ不必要などんでん返しは無粋でしょう
チャオ小説でここまでストイックな作品ができるもんなんですね・・・
・吉中さんと付き合いだしたあたりでぎくっとしました
ろっどさんも触れていらっしゃいましたが融で始まって解で終わる2文字の作品にリンクするなあと思ったのです
あっちの主人公もあのあと別れてそうだな
それはともかく「冷静になってみると」のくだりの別れ方はゾクゾクしますね
実際に吉中さんと似たような理由でアメリカ人を飼い殺し中なのが関係しているのかどうか判りませんが
とても怖くて生々しく感じました
・しかし吉中さんが彼氏になるまでに男だと判る描写が少ないです
筋肉質な先輩♀という属性にときめいてしまう人間、
そしてレズビアンな展開をすんなり受け入れてしまう人間はしばらく迷ってしまうのではないのでしょうか
これはあくまでも実感ではなく予想です
・サークルの説明が浮いているような気がします
もっとも具体的にきちんと描かないと、大学生になってサークルの先輩と付き合う流れが薄っぺらくなってしまうのですが
文字数を裂いていて珍しいサークルであるわりに、
本筋にあまり作用しておらず必然的に思えません
短編ですから、おまけっぽく見える内容には仕事を与えないと不必要に感じます
例えば吉中さんや主人公のパーソナリティに影響してきたり、
タマとの関係を比喩したりするなどして活かせると強いでしょう
・最後のオレンジの意味は私も判りませんでしたが
常夜灯だということがわかるととてもきれいな表現だと思いました
常夜灯である事を気づかせる誘導として、
中盤〜終盤あたりでもう一押し常夜灯とその色に関する表現が欲しいです
・このごろ人間とチャオが離れていく作品がぽつぽつありますね
自省的なテーマですが、かえって「解なし」としておく作品が殆どだと思います
そこへ何らかの結論を見つけて展開させてしまったらなにが起こるのでしょう
我が身をえぐるような恐ろしいイメージしか湧かないわ
・冬きゅんがかわいそうでした
これかいてたら聖誕祭おわったのきがつきませんでした。
ぶへへへへえ
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