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CHAOS PLOT 「CHAOS―チャオス―」 スマッシュ 09/12/23(水) 0:19

CHAOS PLOT 「RESULT AND PLAN」 スマッシュ 10/1/15(金) 14:24

CHAOS PLOT 「RESULT AND PLAN」
 スマッシュ WEB  - 10/1/15(金) 14:24 -
  
会議室。
やけに広く多人数が座れるように椅子が配置されているというのに、いるのはたったの三人であった。
実はよくあることである。
ARKにいる人間はチャオスを研究する立場か殲滅する立場かに分けると前者が圧倒的多数であるため、チャオスの殲滅に関する話し合いは少人数で済んでしまう。
後藤、先田、優希の三名がばらばらに座っている。
「橋本君はどうかね」
優希が答える。
「予想以上です。チャオスの体に慣れるのも、戦いに関しても」
「ああ。チャオスの殲滅を見ていたが、すごかったぞ。俺の見込んだ通りだ」
自慢げな先田に優希がしかしと反発する。
だがそれを後藤が止めた。
「詳しく報告してくれ」
では私から。
そう言って優希が立つ。
「チャオスの体に慣れるまでの期間については、まだ豊富なデータがないため何とも言えませんが早い方ではないかと思われます。それよりも気になるのは能力のことです」
「確か、オルガ君と全く同じだったな」
「ケイオスは全てそうなってしまうのかもしれません」
「その可能性はあるだろう。ところで先田。彼の戦闘についてはどうだった?」
優希が座る。
一方先田は座ったまま喋り出した。
「チャオスを使って戦ってた時の経験が役に立っているな。殲滅が終わった後にちょっと聞いてみたが、よく考えて動いていた。俺の判断は間違ってなかったわけだ」
「確かに実戦でも死なない。そういうことか」
「そうだな。ちょっとやそっとじゃ死なないだろう」
「ならば。先ほどの件を検証するためにも行動を起こそうじゃあないか」
その言葉に先田の顔色が変わった。
「それはどういうことだ?」
「カオスエメラルドを所持している人間の情報が入った。チャオスの殲滅を目論んでいる研究者だ。どうやら人工カオスの量産をしているようだな」
「まさか奪わせる気か?」
「そうだとも。オルガ君も一緒に行かせれば、おそらくは成功するだろう」
無謀だ。
そう先田は感じた。
そこに優希が口を挟む。
ただしそれは先田の感じたとこを代弁する内容ではなかった。
「現在使用可能な白いカオスドライブを全て使わせるべきだと考えます。成功率はできるだけ高めた方がいいでしょう」
「そうだな。成功する確率は高い方がいい」
話が進んでいく。
実際に襲撃をするという方向に。
先田はまずいと感じていた。
白いカオスドライブの力を使えば最悪、緊急脱出くらいはできるだろう。
そのことを考慮すればオルガは助かる見込みが高い。
しかし橋本はどうだろう?
実際にやってみたら、オルガが死んで橋本が生き残るというパターンだってある。
本当に成功すると思っているのだろうか、この2人は。
いや、むしろ。
先田は確信した。
この2人にとってはどっちにしろ成功なのだと。
カオスエメラルドの入手ができても、2人のケイオスが死んでも。
どちらでも成功なのだ。
できれば両方成立する方が望ましいのだろう。
なんていうことだ。
橋本を選んだ自分のセンスがよかったと自慢している場合ではなかったのだ。
この計画を撤回することはもはや不可能だろう。
であれば2人が確実に生還するような手段を考えなければならない。
「白いカオスドライブは何個使えるんだ?」
「10個です。1人5個というところですね」
「それで大丈夫なのか?せめて1人10個くらいにしてからの方が」
「相手も人工カオスを量産している。攻撃は早めの方がいいだろう」
作戦を引き延ばすことはできないのである。
攻める時間を遅らせればそれだけ突破が難しくなることも事実だ。
しかしそれ以上にカオスエメラルドを早く手に入れたいと2人は強く思っているのだから。
「では、明日攻撃を開始する」
「……はあ」
早すぎる。
今日は眠ることができなそうだと先田は思った。
そうしてでも、なるべく多く2人を助ける方法を考えなくてはならないのだ。
それが彼の狙いなのだから。
引用なし
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