●週刊チャオ サークル掲示板
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ボツネタ投稿所 スマッシュ 09/10/4(日) 12:32

作品コーナー スマッシュ 09/10/4(日) 12:33
パロディも すこしだけなら うまいことばれずに済... スマッシュ 09/10/4(日) 12:36
くるぶし。 チャピル 09/10/4(日) 19:56
「チャオス」 スマッシュ 09/10/4(日) 20:35
宿題期限通りに出さない性質のせいで去年没になっち... 冬木野 09/10/7(水) 2:18
ボツになったという訳ではありませんが ホップスター 09/10/8(木) 18:35
互いに干渉し合う並列世界モデル チャピル 09/10/13(火) 0:26 [添付][添付][添付]
Lightning!(仮) ヒロアキ 10/9/4(土) 20:08
完成せずに消え去ったアイデア類 DoorAurar 11/1/3(月) 4:21
この世界には、チャオは存在しない チャピル 11/3/1(火) 0:19
ふゆきゅんは ちからつきた! 冬木野 11/4/29(金) 18:38
「チャオのかぜ」-後書き スマッシュ 11/9/25(日) 14:06

作品コーナー
 スマッシュ  - 09/10/4(日) 12:33 -
  
詳しい説明は表紙を見てください。

<作品コーナーについて>
作品コーナーはネタを投稿するコーナーです。
あらすじだけだったり未完だったりまだ序盤だったり設定しかなかったりするボツネタを投稿するコーナーです。
ボツネタならなんでもありです。危険なネタは自己責任で。
また、聖誕祭で使うネタを投稿しても構わないですが、投稿されたネタはぱくっていいことになっているのでご注意を。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.8.1.8pre) Gecko/20071012 lol...@p077.net059084240.tokai.or.jp>

パロディも すこしだけなら うまいことばれずに...
 スマッシュ  - 09/10/4(日) 12:36 -
  
それは遥か遠いところのお話
母なる大地と3つのチャオガーデンを持つ
チャオワールド

そこに住むチャオと
彼らから派生した
ダーク、ヒーロー

3つの種族は500年にも渡るぐるぐるパンチ合戦後
互いに共存する道を選んだ

平和が訪れて100年
誰も知らないところで
滅びの足音は近づいていた…

ビシュンッ、ズゴオオオオオ(効果音)


テレレレレ…

君が“守るべきもの”は…何だ?

ホーセーイウィアロストアゲイーイィンディスロンリワー
アーイセーイウィカンスタートアゲイン
ウィアオンザセームシーップ
イッツコースターシップアー

ビシュゥゥゥゥゥン
パロディも すこしなら うまいことばれずに済むだろう
バシュゥゥゥゥ

ピチュッ!
イソウロウ「俺、イソウロウ!」
ラララ「あにじゃ〜」

キュウウウウウ
ガシャーン☆ミ

けいりん「ここの役、軽く死亡フラグなんですけど、大丈夫ですか」


動き出した運命

ユーザー「私はユーザー。君たちの指導教官兼応援役だ」

バシューバシュー

種の襲来

シュゥゥゥドゴォォォォン

ユーザー「さんかくのみが増えていく…。まるでウィルスの増殖だ」

マスチャツ(無言)
(無音)


対立する利害


チャクラバ「チャオガーデンにも骨のあるやつがいるもんだな」


(しばらくの間壮絶なぐるぐるパンチ合戦シーンをお楽しみください)

ウィバートーフォーフリーダー
イッイズザバートゥアゲインストダー
アイハブマイドリーム
ユノアイムノットアフレイドォブブリーディング
イッイズザタァァィム

(お楽しみいただけましたか?)


絡み合う謎


ユーザー「種から木の実を作るのが楽なので購入の保障はできかねます」
きのこ「そんなことは覚悟の上だ…!」
もりもりのみ「劣等種どもが…」
ツイチカラガ「これはお前のためなのだ」
子供「チャオが死んだんだろ?悲しくないのかい?」
オモチャオ「私にはそのような無駄な感情はありません」

ガキンッ!ガキンッ!

イソウロウ「俺たちは、アビリティ遺伝のための繁殖動物じゃない!命をかけて種を植えているんだ!」
キョーバ「だめだ……もう手遅れだ……」(力が入りすぎてけいりんは死にました)
きのこ「チャオの存在も既に滅亡に向かって進み始めようとしているんだ!」


未来を賭けた戦いが始まる


ウィバートーフォーフリーダー
イッイズザバートゥアゲインストダー

園長先生「イソウロウ、お前が守るべきものはなんだ」
イソウロウ「守るべき……もの」

(しばらくの間、クライマックスシーンを含む華麗な映像をお楽しみください)

イッイズザタァァィム
ウィバートゥフォートゥモーロー
イッイズザバートゥアゲインストタァーイム
アドウィキャンミィィリクゥルソテークマイハーン
ウィニドゥセーブディースワールド

(お楽しみいただけたでしょうか?ではもう一度見てください)


集え、チャオワールドのチャオ達よ


テンッ☆
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.8.1.8pre) Gecko/20071012 lol...@p077.net059084240.tokai.or.jp>

くるぶし。
 チャピル WEB  - 09/10/4(日) 19:56 -
  
くるぶしが大好きなくるぶしという名前のチャオと、両足を失ってリハビリを続ける男の話。
語感を追求したリズム感あふれる表現を目指したい。どちらかというとギャグ寄り。

……という内容の書かれたファイルが、去年の聖誕祭フォルダの中から出てきたわけですが。
自分でも何を書きたかったのかよくわからんです。

残念なことに、これしかボツネタが残ってませんでした。去年買ったPCですからね。ごめんね。ごめんね。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.1.3) Gecko/2...@ntttri019020.ttri.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp>

「チャオス」
 スマッシュ  - 09/10/4(日) 20:35 -
  
<はじめに>
チャオでバトルものを書く人向けの設定です。
つまり、「普段はチャオカラテなどのほのぼのとした戦いしかしないチャオ」が
「バトルものに相応しい過激な戦い」をできるようにする設定です。


<チャオス>
チャオの突然変異体に「カオス」という存在があります。
それを元に「カオスにはなれなかった突然変異体」という存在を設定します。(イメージとしてはチャオとカオスの中間)
「チャオの姿をしながら、カオスのように激しく戦う」
それがチャオスです。


<チャオスの力>
通常のチャオよりもキャプチャーの力が優れています。
対象を小動物に限定しないことで、より自由にチャオを戦わせることができます。
そこらへんの剣をキャプチャーして腕を剣にしたり、銃をキャプチャーして腕に銃を……。
まわりにあるありとあらゆる物質を利用しながら戦うことで魅力的な戦いを演出。

・腕を剣にしたチャオスが腕を銃にしたチャオスと対峙。不利だと判断した剣チャオスがそばにいたGUNのメカをキャプチャーして遠距離武器を獲得する。

主に「人間をキャプチャーしていて、人間の姿で行動することができる」チャオスを主要キャラに置いて物語を展開。
(人間のように行動できた方が人間と接点を持ちやすいため)

<チャオスと戦い>
チャオスがどういう理由で戦うのか。

パターン1
裏社会で賭けバトル。
チャオスの性質上、殺し合いも可能なので、そういうスリルのある戦いを楽しむために……という設定。

パターン2
社会問題。
チャオスが人を襲う。
この場合、人間に協力するチャオスが必要だけど、協力する理由は?


<キャラ具体案>

一人目(パターン1)
物心がついたときには既に人間をキャプチャーしており、人間として生きているチャオス。
本質は非常に優秀なチャオス。
しかし、本人は「チャオのような能力を持った人間」と思っている。
なんかがあって賭けバトルの場に身を投じる羽目になる。

二人目(パターン2)
人工的にチャオスへと変異させられたチャオ。
元々戦いを好むチャオだったため、チャオス同士の戦いに積極的に身を投じる。
性格的に対になるキャラが人間かチャオスに必要かも。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.8.1.8pre) Gecko/20071012 lol...@p077.net059084240.tokai.or.jp>

宿題期限通りに出さない性質のせいで去年没になっ...
 冬木野  - 09/10/7(水) 2:18 -
  
「あらすじ」
人の目のある場所が嫌になり、田舎で一人暮らしという古い選択肢を選んで数年間生活をしてきた一匹のチャオ。
そんな彼も、いつまでも空虚である心を満たさないままではいられず、ある日何かに突き動かされるように元いた街へと歩き出す。その日は、彼がすっかり忘れていた記念日だった。

ついふら〜っと帰ってきたら没ネタ投稿という名のタイトルを見つけ、ありがちなのに書き切れなかった没ネタでも投稿してみます。
っつか、こんなの投稿しなくっても誰でも思いつくのに淡白だろうがなんだろうが完成に向かわなかったオレの腕はどこか救いようのないものがあるような……すっかり歳を取ってしまいました。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; YTB720; msn Op...@p2109-ipbf2303souka.saitama.ocn.ne.jp>

ボツになったという訳ではありませんが
 ホップスター WEB  - 09/10/8(木) 18:35 -
  
こんな設定のお話を誰か書いてくれないかなぁ、と思ったことはあります。


『チャオマイク』をテーマにしたお話。


チャオマイクって何ぞや?という人がほぼ全員だと思うので、まずは説明からはじめましょう。

それはもう10年も前、DC版ソニアド1の時代、第1期週チャオのごく初期までさかのぼります。
当時の作家さんたちがチャオ小説を書くにあたって、ある大きな壁にぶつかりました。
それは、「ゲーム中ではチャオは鳴くだけで一切喋らないのに、チャオを喋らせていいのか」という問題。
これは「人間には鳴くだけにしか聞こえないが、ちゃんとチャオ語(?)で喋っている」と考えて解決することができました。

ですがもう少し後、もうちょっと作品のバリエーションが増えてきて、今度はもう1つの問題にぶつかりました。
つまり、「人間やソニック達と会話する作品が出てきたけど、それっておかしいじゃないか」というもの。


ここでチャオマイクの出番です。
つまり、「チャオ語と人間の言葉を翻訳するために開発されたマイクがある」という設定を付け加えることによって、当時の週チャオはこの問題を解決したのです。
以降、第1期の週チャオにおいてチャオマイクという言葉はたびたび登場することになります。

ですがソニアド2になって以降、BBSの移行とブランクによる作家さんの断絶、またGBAのプチガーデン内などで普通にチャオが喋りだしたこともあり、チャオマイクという設定はすっかり消えてしまいました。

という訳で、誰かチャオマイクをテーマにしたお話を書いてくれないかなぁ、というそれだけのもの。

…え?私?できたらとっくに(以下省略
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.9.1.3) Gecko/20090824 Firefo...@122x210x150x187.ap122.ftth.ucom.ne.jp>

互いに干渉し合う並列世界モデル
 チャピル WEB  - 09/10/13(火) 0:26 -
  

添付画像【図1.png : 13.4KB】 添付画像【図2.png : 16.1KB】 添付画像【図3.png : 19.7KB】  これはるるかるふうりんを書いたときに作った、パラレルワールドを扱いやすくするための設定です。あの作品には「魔法が一般的に使われている世界」と「そうではない世界」との二種類があって、一方から他方にワープしたり、その他にもいろいろな干渉の仕方をしていました。そういうことが出来るようになるための設定です。

 全然ボツネタじゃないんですが、色んな場面で使えそうなので投稿します。たとえば既存の作品の矛盾点解消やスピンオフ、複数作家による共作などにも応用可能だと思います。

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1.五次元の中の世界

 小説の中に登場する世界は、私たちの世界と同じで、空間の三次元と時間の一次元、合計四次元によって表されると考えることが出来ます。
 ここで、世界を表す五番目の次元が存在すると仮定します。
 すると、五番目の次元上の任意平面が、一つの世界になっていると考えることが出来ます。

 四次元に対する五次元がイメージしにくいときは、二次元に対する三次元をイメージしてみるといいと思います。
 これを表したのが図1(添付ファイル)です。これ以降は、この図にのっとり、一つの世界を二次元(平面)で、別世界を意味する次元を座標系(w)で表すことにします。

 小説の中の登場人物は、原則として自分の暮らす世界の四次元までしか知覚出来ません。


2.世界間干渉

 w=0の世界と、w=0.000001の世界とは、きわめて近い存在であると考えることが出来ます。たとえば、Aさんがw=0の世界で話をしていると、そのすぐそばにある世界でもAさんが話をしています。ほとんど同じ世界が同時に複数存在するわけです。

 もう一度二次元と三次元に立ち返って考えてみます。世界は空間の中の平面です。あなたが積み重なった紙の中から一枚だけを取り出そうとしても、かならずそのそばの紙がずれてしまいます。つまり、ある特定の平面一つだけに影響を及ぼそうとしていたとしても、かならず周囲の平面に影響を与えているということです。

 もっと数学的に考えると、任意平面と任意平面との間は、それが数学的に全く同じ面でない限り、無限に分割することが出来ます。だから、世界は無限個存在し、それが切れ目なくつながっていると考えることが出来ます。

 遠く離れた世界と世界の間では、こうは行きません。紙の例を見ても明らかで、あなたが紙を一枚引き抜いたからといって、変化しない平面もこの世にはたくさんあるからです。

 ある登場人物の行為がどのような範囲の世界に影響を及ぼすのかは、そのつど柔軟に変化します。

 この設定の何が便利かというと、例えば、過去のストーリーとほんのちょっと矛盾した話を書いてしまったとしても、「あれはずれた次元の世界の話だったんだ」と言い訳ができるようになります。また、その矛盾したエピソード自体も、本来の世界の出来事として、修正された形でフィードバックすることが可能です。


3.世界間移動

 パラレルワールド・ストーリーを書くときには、世界間移動について考えることは、絶対に必要ですよね。
 五次元を考えれば、世界間移動も単純に考えることが出来ます。私たちがxyz軸方向に歩くのと同じことで、登場人物をw軸方向に歩かせればいいわけです。色々な世界を通り過ぎたあげく、最終的には目的の世界に到着することができます。

 また、パラレルワールドを多用していると、いつのまにか時間の相互関係が狂ってしまっているということもあるでしょう。分かります分かります。これを解決するためには、登場人物が世界間移動をすると同時にタイムトラベルもしていると考えるといいでしょう。多次元世界ではw軸方向に移動するのも時間軸方向に移動するのも大差ありません。

 これを表したのが図3です。

 図で書くとあまりにも簡単ですが、四次元の閉じた世界にいる登場人物にとっては、世界軸の存在を知ること自体が難しいはずです。なので、作中でバンバン世界間移動するような破天荒な話にはならないと思います。


4.六次元以上の世界

 先ほどまでのように、世界と世界との関係を一時的に捉えていると、様々な問題が生じてきます。隣り合う世界が、右か左かの二つしかないので、矛盾した設定が多くなりすぎてくると、間を分割して新たな世界を確保することが難しくなるからです。

 次元を増やすことで、この問題を解決できます。例えば世界座標が二次元で表されると考えれば、

 AはあるけどBはなかった | AはあってBもあった
 -------------------------------------------
 AはなくてBもなかった  | AはなくてBはあった

 という四パターンを矛盾なく共存させることが可能になります。

 現実的には、作者が今扱っている次元の数を考える必要はないでしょう。考えるべきなのは、「距離の近い世界と遠い世界とがあって、近い世界の方は、ストーリーのちょっとしたズレをごまかすのに使える」「遠い世界の方は、普通のパラレルワールドのように扱うことができる」という二点だけです。
引用なし
パスワード

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : 図1.png
・サイズ : 13.4KB

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : 図2.png
・サイズ : 16.1KB

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : 図3.png
・サイズ : 19.7KB
<Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.1.3) Gecko/2...@ntttri019020.ttri.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp>

Lightning!(仮)
 ヒロアキ  - 10/9/4(土) 20:08 -
  
 ええと、十一ヶ月前のスレッドにレスつけるとか、自分でも非常識極まりない行為であることは理解しているのですが、なんとなくやりたくなってしまったのでやってみました。ご迷惑でしたら削除してください。
 載せるも自由、載せぬも自由という週刊チャオの気軽さは、チャオBBSに通っていた当時も強く感じていましたが、「未完結やボツネタでもOK」というのはその極みですね。作品になってなくてもいいよ、ってことですもんね。
 随分前に書き始めたものの今日までどうにも形にならず、「お蔵入りか、勿体無いなあ」と思っていたときにふとこのスレッドの存在を思い出したので、投稿してみました。いや本当に、迷惑でしたら削除してください。
 まあ、瓢箪から駒という言葉もありますし、「ボツネタとして投稿したら、それをきっかけに何故か続きを書くモチベーションがあがった」みたいな摩訶不思議な事態が私自身に起きたらいいな、などというような都合のいい願望を抱きつつ、投稿してみます。くどいですが、迷惑でしたら削除してください。マジで。
 あ、ちなみに私、宏と名乗っていた者です。


「なぁ、蓮華。今日一緒に遊ばないか」
 帰りのHRを終えたばかりの、とある中学校の、とある教室にて、とある男子生徒が、窓際最後列の席でせっせと帰り支度をする少年にそう話しかけた。
 男子生徒の両脇に、さらに二人の男子生徒が立っている。この三人に少年を加えての、合計四人で放課後に遊ばないか、という誘いだった。
 放課後の活動へ向けてそれぞれ動き出す生徒達によって騒がしい空間となった教室の中で――蓮華(れんげ)と呼ばれた少年は、教科書やノート、それに筆記用具などを紺色のスクールバッグに詰めるという作業をしていた。
 持ち帰るべき物をバッグに全て詰めて紺色のブレザーの襟を正してから、バッグを肩にかけながら男子生徒に問いに対して答えた。
「ごめん、今日もパス」
 蓮華は椅子を机の下に押し込んで『じゃあね』と笑いながら手を振り、がやがやとする教室を出て行った。
 その背中を見送った後、両脇の二人と顔を見合わせて、男子生徒がぽつりと呟いた。
「ほんと、付き合い悪いなあいつ」
 その様子を近くで見ていた一人の女子生徒が、誘いをあっさりと断られて多少不満そうな顔をした男子生徒に向かって、息子の無礼を詫びる母親のような苦笑を浮かべて言った。
「しょうがないよ。あいつ、チャオのことしか頭にない、チャオバカだから」


 Lightning! 〜稲妻、落ちる〜


 空が、紅に染まり始めた頃。
 放課後の部活動に励む生徒達などで未だ賑わいを見せる学校を後にした蓮華は、大きな川の傍の、土手の上の道を歩いていた。
 道の両脇を鮮やかに彩る草花、眼下から聞こえてくる幼い子供達の楽しそうな声、正面から自転車に乗って走ってくる女子高生の制服のスカートからちらりと覗く白い下着……。
 それらに対してにべもなく、蓮華はずんずんと歩き続ける。一定のリズムで、一定の歩幅で、ただひたすら目的地を目指して。
「おい、蓮華」
 機械の様に歩き続ける蓮華の後ろから、一人の少女が早足で近づいてきた。後ろ首で細長く纏められた長髪が、少女の足の動きに合わせて揺れる。
 少女は、目の前の小さな背中に向かって声をかけた。
 その小さな背中の持ち主である蓮華に、その声は届いていた。幼き頃から聞き続けている、よく見知った女の子の声であるとすぐにわかった。
 なので、無視した。
「無視すんな!」
 紺色のブレザーとグレーのスカートを翻し、少女は蓮華のお尻に対して前蹴りをかます。
 背後からの蹴りによりつんのめって前に倒れた蓮華は、とっさに両手を地面について顔面からの激突を免れる。
「痛い! 暴力反対!」
 蓮華は立ち上がり、振り向いた先に居る少女に対して抗議の構え。両手で、グレーのズボンの上から蹴られたお尻を慰めながら。
「暴力じゃ何も解決しないよ! 皐月はそのことを一刻も早く理解し、今の、いや今までの僕に対する暴力行為について詫びを入れるべきだ!」
 涙の代わりにひりひりとした痛みで悲痛な想いを訴え続けるお尻を両手でいたわりながら、目の前の少女に平和的思想への理解と実践を促す蓮華。
 皐月(さつき)と呼ばれた少女は、ふんっ、と鼻を鳴らして一言。
「あたしを無視した、お前が悪い」
 蓮華の要求を、先程の前蹴りの勢いそのままに跳ね除けた。
 身長差を利用し相手を見下す事によって発生した皐月の大きな威圧感の前に、蓮華の勢いは塩をかけられたなめくじのように急速に収縮していくしかなかった。
「ほら、行くぞ」
 蓮華の胸元のネクタイを右手で手繰り寄せ、蓮華の脇をすり抜けて歩き出す皐月。
 引綱代わりの役目を課された蓮華のネクタイは、皐月の意志を汲んで蓮華の身体を引っ張り始める。
「僕は犬ではありませんが」
「あたしにとっては、同じようなものだ。あんたも、犬も」
 自由を奪われ無理矢理先導されて歩かされる屈辱的な状況に対して抗議を行った蓮華であったが、返ってきた言葉でさらに屈辱感が増してしまった。
 くっつきすぎて皐月の踵を踏まないように、離れすぎて自分の首がネクタイで絞まらないように。理不尽さを感じつつ、皐月と自分の足並みを揃えることに集中する蓮華。
「お前さ、また遊びの誘い断ってただろ。その内、友達居なくなるぞ」
 皐月は左向きに軽く首を回し、蓮華に対して忠告した。
 先程の、教室でのくだりについて、である。
「でも僕は、一分一秒でも早くあいつを迎えに行ってあげたいんだ。あいつは今も僕が迎えに来るのを、身とポヨを捩じらせて待っているはずさ」
「じゃあ、迎えにいった後に遊べばいいじゃないか」
「あいつと過ごす事こそ、僕の至福の一時なんだ。彼らと遊んでいたら、あいつと遊ぶ時間が少なくなってしまう」
「お前なあ」
 はあ、とため息をついて、蓮華に対して抱いた呆れを吐き出す皐月。
「中学生になっても、蓮華のチャオバカは治らないんだな」
「中学生になっても、皐月の暴力癖が治らないのと一緒さ」
「ああ、そうかよ」
「痛みはある程度我慢できますが肺への酸素の供給の遮断というのは僕の生命を直に脅かす問題でありまして出来れば早めにその手に込めた力を大気圏外にでも逃がして下さいうぐぐぐぐ」
 右肩に担ぐようにして持っていた引綱代わりのネクタイを、ぐい、と自分の胸の前辺りまで引っ張った皐月は、背後から聞こえてくる小型クリーチャーの喉鳴らしみたいな声を無視して前へ前へと歩いていく。
 そう、本当にこいつは、チャオのことしか頭にない。そのことを再確認すると、気づかぬうちに眉間にしわが寄ってしまう皐月であった。
 蓮華は、チャオが大好きである。
 先程から蓮華が口にする『あいつ』とは、蓮華が育てているチャオのことである。
 蓮華が小学校に入学してまもなく、蓮華は自分のチャオを手に入れた。それからというもの、蓮華の生活はチャオを中心にして回るようになった。
 蓮華が学校に行っている間チャオは『チャオガーデン』という場所に預けられているのだが、チャオを育てるようになってから、学校が終わると脇目も振らずにチャオガーデンへチャオを迎えに行きその腕に抱いて帰路につくという、仕事帰りに保育園へ自分の子供を迎えに行くシングルファザーのような生活を蓮華はずっと続けてきた。
 とにかくチャオ一辺倒だったため、クラスメイトとの交流等をないがしろにする事も少なくなかった。そのことで、先程のように皐月に注意を受ける事もしばしばあった。
 しかし、改善する気配がない……というよりも、本人に改善する気がないということが、先程の蓮華の発言から見て取れる。
 そう。中学校に上がっても、蓮華のチャオ一辺倒な生活は直らなかった。
 中学校生活が始まり二週間が経ったが、相変わらず放課後以降の時間はチャオに費やしていた。
 そして、今も。蓮華が向かう先は、もちろん家ではない。チャオガーデンだ。
「はあ」
 本当にこいつは、チャオのことしか頭にない、チャオバカだ。
 もう一度大きな嘆息を漏らして、皐月は蓮華に質問を投げかける。
「なあ、お前さ」
 その際に、皐月の右手に込められていた力が消失し、皐月の手からするりとネクタイが抜け出る。
 それと同時に、蓮華の首にかかっていた力も消えた。
「はあっ、はあっ。さすがの僕も今のは死ぬかと思ったよ! マジで逝っちゃう五秒前だったよ!」
 凶器になる五秒前だったネクタイを、かきむしる様な手つきで緩めながら、ぜえぜえと荒々しい呼吸を繰り返す蓮華。
 立っているのも辛くなり、その場にへたり込む。それを冷淡な表情で見下ろす皐月。
 皐月の表情には、蓮華に対する謝意など微塵も含まれていない。
 今の行為で一人の人間の生命活動を停止寸前まで追い込んだという事実をわからせるために、演技ではなく自然に湧き出た涙を目一杯溜めて、蓮華は皐月に視線で要求する。謝罪を。
 しかし、皐月はそんな蓮華の無言の要求は全く無視して、先程言いかけた質問を続ける。
「部活には入らないの」
「何をバカな事を。部活になんか入ったら、学校に拘束される時間が長くなってしまう。あいつと過ごせる時間が減ってしまうではないか」
 よろよろと立ち上がりながら、今の自分と同じぐらいによろよろになってしまったネクタイを締め直す蓮華。
 皐月にとってこの答えは予想の範囲内であった。故に驚く事は無く、ただ呆れた。
「わかったよ。もう何も言わないよ」
 三度目のため息を吐きながら、締め直された直後のネクタイを右手で掴み、再び引綱代わりにして蓮華を引っ張り歩き出す。
「僕は犬ではありませんが」
「あたしにとっては、あんたは犬以下だ」
 さっきより酷い答えが返ってきた。
「人を見下す事は、よくない事だ。皐月も、チャオのような純粋で優しい心を獲得できるよう努力をするべきだ」
「ええい、うるさい」
「うぐぐぐぐ」
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4...@218.231.169.90.eo.eaccess.ne.jp>

完成せずに消え去ったアイデア類
 DoorAurar  - 11/1/3(月) 4:21 -
  
○あたらしいちゃお!
・チャオに色々なものをキャプチャーさせて遊ぶことにより、チャオが元の姿からだんだんとかけ離れていく
・キャプチャー恐怖症のチャオが急増
・元のチャオ派VSチャオ個性派
・そもそもストーリーを思いつかず断念

○CHAOLER AND
・チャオが大好きな人達の明日を目指す戦い
・チャオ排斥運動=チャオの過度な社会進出を疎んだ政治家たちの云々
・チャオ排斥運動反対派閥組織「CHAOLER」結成
・チャオを排斥しなければならない三つの理由「金」「倫理」「危険性」
・理論武装が思いつかず断念

○theory coating
・CHAOLER ANDの理論武装の流れを汲みとって、理論による武装で戦うバトル小説
・チャオが役に立たないため断念

○チャオコロシアム
・カラテ、レースに継ぐ第三の競技だが明らかなパクリであるため断念

○ポヨ
・意志を持つポヨを持ったチャオのおはなし
・いつもいつもポヨに引っ張られて歩くチャオ
・ポヨの熱い性格に影響されて、人見知りのチャオが自分を変えていく
・けいおんの流れを汲み取ってみたり(楽器が使えるので)芸術系のおはなしにしようと思ったが挫折
・スランプに陥る原因となったトラウマ作品

○ANOTHER CHAO'S
・チャオとはかけ離れた、魔法を使ったり剣を持ったりするチャオが現れて、チャオの世界を侵食していく
・主人公のチャオは住処を追われ、チャオじゃない"何か"に追い詰められる
・しかしチャオじゃない"何か"は一枚岩ではなく、彼らのうちの一人に救われる
・「わたしたちは、だれかの"願い"から生まれたの」
・徐々に顕になって行く二つの世界!
・チャオじゃない"何か"は果たしてチャオか!
・チャオとは、そもそもなんなのか!
・プロット崩壊につき挫折!

○チャオ一人旅
・一人旅をした経験を活かし、チャオを主人公にして、人とチャオの生きる世界での風情を描いた作品
・に、しようかと思ったが資金不足で挫折
・伊香保温泉は素敵な温泉でした。みなさんもぜひ

○チャオ・ウォーカー
・チャオウォーカー。それはチャオと人が共に乗って戦うロボットの名前である。
・チャオウォーカー。チャオと人の友情を描いた作品である。
・チャオウォーカー。ダークチャオ・ウォーカーVSヒーローチャオ・ウォーカーVSチャオウォーカーの三つ巴の戦いである。
・しかし製作途中に価値観が変わったため急遽作風変更
・今に至る
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.1; ja; rv:1.9.2) Gecko/20100115 Firefox/...@pd84d9c.sitmnt01.ap.so-net.ne.jp>

この世界には、チャオは存在しない
 チャピル WEB  - 11/3/1(火) 0:19 -
  
家に帰って、テレビをつける。

ゲーム機の電源を入れて、ソニックを始める。

最後のシーンだ。

カオスの怒りは静められ、洪水は徐々に引いてゆく。

ふと、どうしてカオスはこんなにも怒っていたのだろうか、という疑問が頭をよぎる。

わからない。だが、そんなことは些末な問題だ。

ラスボスはラスボスらしく、倒されてしまえばそれで終わりでいいのだ。

面白いゲームだったな。

特に不満点は思い当たらなかった。

チャンネルを変える。

ニュースでは、こんにゃくゼリーの問題を取り上げていた。

なんでも、こんにゃくゼリーをのどに詰めて死んだ子供の親が訴訟を起こしているそうだ。

餅のほうが死亡率が高いのだから、こんにゃくゼリーを規制するなら餅も規制すべきだ、とテレビのコメンテーターが言っていた。

だけど実際には、改善を求められたのはこんにゃくゼリーであって、餅ではない。

餅は毎年食べなければならないから、仕方がないのだ。

思えばここ最近、こんにゃくゼリーを食べていない。

こんにゃくゼリーのふるふるとした舌触りが、急に実感を伴って、鮮烈なイメージとして表れた。

水滴が心に波紋を映した。

なぜだろう。

僕はこんにゃくゼリーなんて、そんなに好きじゃなかったはずなのにな。
引用なし
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ふゆきゅんは ちからつきた!
 冬木野  - 11/4/29(金) 18:38 -
  
「ある日、その子供の元に一通の手紙が届いた。
 手紙の主は、一ヶ月前に行方不明となり、警察も手掛かりが何も掴めないままだった友人のものだ。
 その手紙にはこう書いてあった。
『森から出られずに途方に暮れていたところ、森の館の主だという人に助けられた。その館はとても良いところで、住んでいる人もとても優しい。お前も一度来てみるといい。きっと気に入る』
 果たして、その手紙を受け取った子供は特に警戒もせずにその館へと向かった。
 その子供は、友人共々帰ってくることはなかった……」


・・・という、館モノホラーのネタを投稿しときます。
いやなんつーか、某チャオラーさんがチャットでぼそっと「館モノホラー読みたい」っていうから書いてたんですが、度重なる設定の練り直しで力尽きまして・・・ちょ、やめ、石投げないでっ><

で、「これのどこがチャオ小説なの? バカじゃないの? そりゃ練り直しもするわ」っていう疑問もあるから一応書いておきますと。
主人公達はこの新生都市伝説の謎を解き明かして、行方不明になった学校の生徒を助け出そうとなんとか屋敷に乗り込むんですが、屋敷にいるのはやけにドロドロなカオスチャオだけ。
実は屋敷の呪いは、カオスチャオが呪いの元を「キャプチャー」したことにより、主人公達が来る前に事態は一旦収束していたという設定でした。が、カオスチャオは結局その呪いを抑えきれず、主人公達に牙を向くわけですが・・・。

そういった、チャオの「キャプチャー」という能力を広げられるだけ広げてみようというテーマも兼ねて執筆してたんですが、主人公達が屋敷に入るまでもなく執筆が途絶えてしまいましたとさ。
・・・なんというか、ボツネタ投稿というより告白か懺悔に近いものがががが。そこのあなた、書いてみませんか?ホラーモノ。ね?ね?
引用なし
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「チャオのかぜ」-後書き
 スマッシュ  - 11/9/25(日) 14:06 -
  
アイドルマスターの二次創作で小説を書くことに挫折しました。
第一声がチャオ関係でないのは自分でもどうかと思いますが、
この作品の後書きにはどうしても必要みたいです。

僕がアイマスの二次創作を諦めた理由は一つだけです。
自分の作りたい物語を尊重するあまり、“僕の好きなアイマス”ではなくなってしまったからです。
自分で自分の好きなものを台無しにすることを許せなかった。
その時から二次創作というものに苦手意識を持つようになりました。

それが最初のきっかけ。
それからは、
どうして俺は小説を書くのか?どうして俺は二次創作をするのか?どうして俺はチャオ小説を書くのか?
そういうことをよく考えていました。

今回の作品はそこから始まりました。

どうして僕はチャオの二次創作なんかをしているのだろう?
報われる要素は無いはず。
オリジナルで書いたものを、ネットに投稿するなり、何かの賞を狙ったり、出版社に送るなりした方がよっぽどいい。
理性ではその方が得とわかっているのに、どうしてチャオ小説を書こうという衝動が来るのか。

以前最高のチャオ小説を書くつもりで「チャオのはね」を書きました。
でも今では最高の作品とは言えないと思っています。
そう思うのは、今ならもっと上手い文章が書けるという点とは別に、
僕とチャオの関係性を無視しているからというところにあります。

面白い小説も、面白い二次創作も、面白いチャオ小説も、別に僕じゃなくても作ることができる。
自分が何もしなくても、どこかの誰かが面白いものを作ってくれる。
ならば大事なのは、面白さではなくて、それを作る自分がどうしたいか、という点になるはずです。
それだけが作り手が本気になるために必要なものだと思います。

僕のチャオに対する思いを書けるのは僕しかいない。
そこに焦点を当てて、今回の作品を作りました。

だからチャオや、週刊チャオなどのチャオに関するコミュニティ。
それらと僕の関係の中で、楽しいと思うことや不満に思うことや寂しいと思うこと。期待や願望や妄想。
そういうものを詰め込んだ結果が「チャオのかぜ」です。

きっと僕は、現実にチャオという生き物がいてくれたらなあ、と思っているのでしょう。
引用なし
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