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☆★☆週刊チャオ チャオ20周年記念号☆★☆ ホップスター 18/12/23(日) 0:00

ダーク 18/12/31(月) 14:11

 ダーク  - 18/12/31(月) 14:11 -
  
 再び、戦いの火蓋は切って落とされた。
 また雨のようにカオスレイが降り注ぎ、足場がどんどん悪くなっていく。マッスルは空に向かって気烈破滅弾を放ち、空中で拡散させた。拡散した気の波動にカオスレイは撃ち落とされるが、シャドウはカオスレイを放ち続ける。
 さっきと同じように、カオスレイが止んだ瞬間、マッスルがシャドウに衝撃波を放つ。しかし、結果は違う。衝撃波がシャドウに当たる刹那、シャドウは気を放出し、衝撃波をかき消した。シャドウ・ザ・スピードの"慣れ"が、衝撃波を破った。
 すかさずマッスルは、地面を殴る。幾度も抉られて複雑な形状になった地面から、衝撃波が飛び出す。まっすぐ飛び出ない衝撃波があちこちでぶつかり合い、掠り合い、波動と渦になってカオスレイを撃ち落とし、シャドウを襲う。
 シャドウは衝撃を受け、回転しながら宙を舞う。だが、暴走するシャドウの力はそんなことお構いなしに、カオスレイを放ち続ける。そのすべてがシャドウ・ザ・スピードを脅かすマッスルに向けられる。
 マッスルは渾身の気烈破滅弾を放つ。大きな気烈破滅弾はすべてのカオスレイを飲み込み、シャドウに向かっていく。マッスルは後悔した。この気烈破滅弾はシャドウを殺しかねない。
 一瞬頭をよぎった実感のない言葉は、遥かに説得力のある予感に飲み込まれた。何か来る。
 マッスルは横に飛び退いていた。その一瞬後に、気烈破滅弾をカオス・バーストが貫いた。カオス・バーストは先に飛んだはずのマッスルの足先を掠めた。気烈破滅弾は少し膨らんだあと、霧散した。
 遠距離の技はシャドウに利があることが証明された。マッスルにこれ以上の技はない。
 マッスルに残された選択肢は接近戦しかない。ただ、シャドウを倒すことが目的でない以上、接近戦という選択肢を選ぶことは憚られる。いや、そもそもこの戦いに目的はない。でも、戦いをやめるわけにはいかない。マッスルは気烈破滅弾を両手に生み出した。


 シャドウの力の暴走が止まった。だが、シャドウはまだ立っていた。その存在を、マッスル達は強く感じていた。
 影の世界の神。
 影の世界の神が、まだ玉座についていないだけで、目の前にいる。
 色々な疑問が浮かぶ。
 影の世界の神が現実世界に降りてきたらどうなる? 彼は味方か? 敵か? どのタイミングで玉座につく? シャドウは死んだ? 自分達は何をすればい?
 影の世界の神が、地べたに座る。マッスル達は身構える。
 影の世界の神がゆっくりとピンクの繭に包まれた。マッスル達は理解した。シャドウが本当に影の世界の神へと転生しようとしている。
「待て!」
 マッスルが衝撃波を放って、繭を殴る。衝撃波が繭にぶつかった音がする。繭が部分的に砕けて、破片が舞う。壊せる、とマッスルは思った。
 マッスルが次の衝撃波を放とうとしたとき、繭の生成が止まった。繭はシャドウへと吸収されていき、シャドウが立ち上がった。
 通常、進化や転生が中断されることは有り得ない。今目の前に立っているのは影の世界の神で間違いない。影の世界の神が、マッスルを見据える。
「シャドウを、返してくれ」
 マッスルの祈りが、神に伝えられる。
 神は答えるように右手を前に出す。
 カオスレイが、神の右手から放たれる。
 マッスルは、カオスレイを地面に叩きつける。
「クソが」
 マッスルは両手に溜まった気烈破滅弾を神に放つ。気烈破滅弾が触れる前に、神が消える。そして、時空が歪んだ場所に現れる。カオス・シャドウ。
 歪んだ時空の上に立つ神は、歪んでいなかった。その確かな存在を携えながら、マッスルを見ていた。
 神の周りにカオスレイが浮かぶ。カオスレイは歪んでいる。歪んだ時空がどういう危険を孕んでいるのか、マッスルにはわからなかった。だが、マッスルに選択肢はなかった。気烈破滅弾を両手に生み出す。
「俺は負ける。負ける気しかしない。でも、俺は強い」
 神が歪んだカオスレイを放つ。この戦いに終止符を打つ訳でもなく、相手を倒す訳でもなく、ただ目の前の攻撃を打ち落とすために、マッスルは気烈破滅弾を放つ。カオスレイと気烈破滅弾が相殺する。先ほどまで一方的にカオスレイを打ち消していた気烈破滅弾であったが、影の世界の神となったシャドウのカオスレイはさらに威力を増していた。
「俺は強い」
 マッスルはまた両手に気烈破滅弾を生み出す。神がまた、カオス・シャドウで歪みの外に出た。
 次の瞬間、マッスルの体に何かが突き刺さる。視覚的には何も刺さっていない。だが、それは確実にマッスルを削り取っていた。
 マッスルに突き刺さったのは、影の世界のカオスレイであった。歪んだ時空を介して放たれたカオスレイは、視覚的には歪んだカオスレイであったが、それは影のカオスレイと分離した光のカオスレイであった。分離したカオスレイは、時空の歪みにより軌道を違えていた。光のカオスレイは気烈破滅弾と相殺したが、影の世界ではカオスレイが影のマッスルを捉えていた。神が歪みの外に出たのは、影の世界で相殺しきれなかった気烈破滅弾を避けたのだった。
 影に大きなダメージを負ったマッスルは、もはや完全に光と影に分断された。自我を失ったマッスルは倒れた。
引用なし
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