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2011年からの流れは落ち着きを見せていました。
それでも2014年はいくつかの名作が生まれ、一連のムーブメントが最後の光を見せた年という印象を抱かせます。
これ以降、チャオ小説に限らず小説を書き続ける者と、チャオ小説を含む小説から離れる者に大きく分かれました。
休刊してもなおチャオ小説から離れられなかった人たちにとって、これまでの活動は残っていた熱を使い果たす絶好の機会だったのかもしれません。
ろっどの物語
作・ろっど
共感できないけれど面白い、というのがこの作品に対しての一般的な評価です。
チャオ小説ではありませんが、チャオラーの一風変わったノンフィクションとして、非常に人気のある一作です。
あまりにも人気があるため、後に『ろっどの物語を書こう!』という、この作品をパロディ元としたオリジナルの物語を作る企画スレッドが作られることとなりました。
まさに狂気。
ヘルメタル・クラッシュ
作・だーく
どこに向かって進んでいけばいいのか。
自分の人生を決めあぐねている少年が、ダークガーデンに預けられていたチャオと、その飼い主でありながらチャオを引き取らずに放置している女性に出会う、という物語。
チャオ小説界隈に純文学を持ち込んだ人物、それがだーくさんです。
ゆえに本作もそれを意識したものになっており、暗喩的な表現が光ります。
その一方でチャオの名前が「ホップ」であるなど、随所に遊び心を散りばめる工夫がだーくさんの作品の特徴です。
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