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この作品も、もうおよそ一年前の作品となるのか、と驚いています。
2012年は激動の年で、年の始めの頃の作品と年の終わりの頃の作品を見比べるとその差が大きく見られますよね。
特に、このチャオアパートは2012年でスマッシュさんが学んだことを上手にまとめあげた綺麗な作品になっていると思います。
女性主人公のスタンスが自分に向いている、ということもこの頃に発見しましたね。
2013年の現在は三人称での書き方を磨いていますが、やはり現在も女性の心理描写が上手です。
チャオアパートでは、もちろんその女性の心理描写が上手いなあという印象を感じますが、この作品の一番の強みは描写のバランスじゃないかな。主人公だけでなく他の人物の感情であったり、行動であったり、物事の背景の説明であったり、周囲の描写であったり、それらのバランスが非常に良いですね。セリフもそれを達成するための重要な役割と果たしていましたね。
チャオラーの小説の傾向に、主張ややりたいことが先行してしまう、と言うポイントがあると思うのですが、スマッシュさんは非常にそれが少なく、場面場面を丁寧に描くということがしっかりできています。ここは見習うべきポイントでしょう。
もちろん、ストーリーで魅せたい場合なんかはテンポも重要になるので、そこは場面と相談をすることになるでしょうが、それでもこの掘り下げる力は持っておいた方がいいでしょう。
チャオ小説の一つの時代にピリオドを打つ作品を書こう、という話題が以前チャットルームでありましたが、俺はこのチャオアパートがその作品であると思っています。
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