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うーん、不明瞭な点は多くありますが、なかなか面白かったです。
チャオガーデンに住むことになった女の子が、その環境に冒されて、自分が何者なのかわからなくなっていく感触。
サークルやセックスといった描写はとても人間的であるのに対し、一度自宅に戻るとチャオと同じ生活をしている。
その対比が非常に鮮やかでした。
チャオと人、その境界を曖昧にしていく要素が、設定レベルでしっかりと構築されているのも評価できる点です。
例えば、チャオが人間の言葉を理解しているそぶりを見せたり、主人公が野菜やヨーグルトを好んで食べている、といった細かい描写にとても惹きつけられました。
そうしてチャオに対して近づいていったヒトが、孤独になってしまうという結末については……正直あまり読み解けてないんですけど、決して一般論などではないように感じられました。
ハッピーエンドでまとめられた「チャオのかぜ」よりも、自分はこちらの方に強い共感を覚えました。
本当はもうちょっと読み解くべきなんでしょうが、読んですぐ書いた感想というものもまた一興かと思い、こうして投稿させていただきました。
最後のオレンジとか、結局何を言ってるのかまだよく分かってないんですけどね。
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