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自分の冒険 〜自分ならこう書く〜 冬木野 12/4/26(木) 11:03

お姫様に金棒 最終話 そして スマッシュ 16/12/14(水) 22:25

お姫様に金棒 最終話 そして
 スマッシュ  - 16/12/14(水) 22:25 -
  
 酷使したために両腕に力がすっかり入らなくなってしまった私は、荷物をアシトに持たせて、手ぶらでチャオの森への道を歩いていました。
 私の重い荷物をアシトは苦しそうに運ぶので、歩みはとてもゆっくりでした。
 どうせ急ぐ用事はありません。
 のびのびと旅を楽しむことにします。
 チャオワールドの植物は、玩具のように面白い形をしているものが多く見られました。
 四角い実、ハートの実、ワイングラスの実、白鳥の実。
 まるで形でチャオを楽しませ、食べてもらおうとしているみたいです。
 森を歩けば、今度こそ楽しい祭りの中にいるようでした。
 腕の調子は日に日によくなりましたが、荷物はアシトに任せたままにします。
 いかなる荷物も手元からなくなって、身軽な私は夜も散歩に出かけました。
 星の光は、森の中にも届きます。
 地図を見て、私はチャオの住処になっているらしい池を訪ねました。
 夜だからチャオは寝ているかもしれないと思いましたが、まだ起きているチャオもいました。
 静かに、あまり音を立てずに池を泳ぐチャオたちは、ムードというものを理解しているようです。
 持ってきた荷物の中には水着もありました。
 私は上に着ていた服を脱ぐと、池に入りました。
 そして泳いでいるチャオに話しかけます。
「こんばんは」
 チャオは泳ぐのをやめて、私を見てくれました。
 そのチャオの体はツヤツヤとしていて、色は白でした。
 さらに白一色ではなく、色の付いた模様が付いています。
 そんなニュートラルヒコウチャオでした。
「あなた、珍しい色をしているのね」
 城にはチャオワールドから連れてきた様々な色のチャオが暮らしていましたが、このような特徴を持ったチャオはいませんでした。
「素敵でしょう」とそのチャオは笑いました。
「うん、素敵」
「あなた、チャオを飼いたいなら、私を飼ってもいいよ。初めに私を見つけた人に飼われようって考えてたの、私」
「人に飼われたことないの」
 それにしては人の言葉を喋るのが上手です。
 そのことを尋ねてみると、人に飼われているチャオがこの池に遊びに来た時に習ったのだと、このチャオは答えました。
「で、どうするの。飼うの?」
「城にはチャオたくさんいるし、増えても問題ないから、そうしようかな」
「城って、あなたお姫様?」
 驚いたらしく、頭上の球体が感嘆符に変わります。
「まあね」と自慢するように私は言いました。
「ならいい暮らしができそう」
 嬉しそうな顔をしました。
「ところで、あなたのお名前は? 私はヘネト」
「私はファスタ。よろしく」

 私はファスタを連れて城に帰りましたが、両腕が完璧に癒えるとすぐチャオワールドに戻りました。
 ファスタも、あとアシトも一緒です。
 もっと城の贅沢な暮らしをしたかったとファスタは言いましたが、聞かずに引っ張ってきました。
 アシトはいつも通り、勝手に来ました。
 私はチャオガーデンで人とチャオの暮らしを元に戻したいと思うようになっていました。
 壊れた町や自然を直すことは勿論のこととして、私は旅をしてカードを一枚残らずこの世から消すつもりでした。
 手始めに、私は母のカードを燃やしてしまうことにしました。
「いいのかよ」
 アシトは私に聞きました。
 私たちは火を強く大きくするために乾いた木材を積んでいました。
 キャンプファイアーをするのです。
 カードを破棄すれば報酬が出るイベントを開催したら、カードを捨てる人がたくさん現れるだろうという考えです。
「今燃やさなくたって、当分は害がない。そう天才少年は言ってるんだろ?」
「いいの、燃やして」と私は答えました。
 真実の愛のカードは母の体の一部を使って作られたカードです。
 もしも母の愛がここに宿っているのなら、早く解放してあげたいと思うのです。
 あんな冒険をした私は、母の愛に甘えなくても生きていけるはずです。
 そしてチャオたちも、私の愛で転生させてあげられるはずです。
「休んでないで働きなさい」
 積み上げた木材の上で休憩しているファスタに私は大声で言いました。
 チャオは飛べるので、チャオたちには高く積み上げるのを手伝ってもらっているのでした。
「疲れた」と大きな声でファスタは言います。
「いいから、がんばろうよ。がんばったら、そんだけ綺麗なキャンプファイアーになるからさ」
「なんでお姫様とそのペットが働くんだろう」
 ファスタはそう愚痴を言いながらも、作業に戻りました。
 チャオワールドの明るい夜でするキャンプファイアー。
 その美しさを想像しながら、私はまだ木材が足りないことを確かめると、木を切り倒すために斧を持つのでした。
引用なし
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