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自分の冒険 〜自分ならこう書く〜 冬木野 12/4/26(木) 11:03

第四話 正義が貫いた願い スマッシュ 13/8/19(月) 22:37

第四話 正義が貫いた願い
 スマッシュ  - 13/8/19(月) 22:37 -
  
 昔々あるところに二人の男の子とチャオがいました。
 チャオは二人の中の一人のことが大好きで、もう一人にはあまり懐きませんでした。
 あまり懐いてもらえない男の子は嫌われているのではないかと思いました。
 しかしもう一人の男の子はきっと大丈夫と言って、男の子とチャオを遊ばせました。
 そうして二人とチャオは一緒に遊んでいたのです。
 これは、混沌の石の物語の、もう一つの場面。


 混沌の石を盗んだ者は見つからず、また次の町に向かっている。
 クリスとクラウンは和解したようであった。結果的にクラウンがクリスを助けた形になったため、ぎすぎすした雰囲気のままではいられなくなったためであった。
 そして今度はウォンドが落ち込んでいる。リーダーとしての役割を果たせていないと落ち込んでいるのであった。
 それを不安そうに見守るクリスとセレナ。そしてクリスをじっと見ているクラウン。
 動いたのはセレナだった。ウォンドの隣に腰かける。
「どうしたの」
「いや、なんでもない」
「そんなわけないでしょ。いつも明るいのに」
「会ったばかりだからわからないかもしれないけどな、いつもこうなんだ」
「嘘だ。落ち込んでるんでしょ」
「まあ、な」
「どうしてなの。聞かせてよ」
「この前、トラブルが起きただろ。トラブルが起きるってことは、俺が上手くやれてないからってことだろ。だから責任を感じてるんだ」
 そう言うと、セレナは笑った。
「ウォンドのせいじゃないよ」
「いや、俺のせいだよ」
「ううん、違うよ。ウォンドは凄いもん。ちゃんとやってる」
 ウォンドは黙ってしまう。すると今度はセレナが、
「私、この剣を拾った時、嬉しかったんだ。これで正しいことができるって。いつも自分のやってることが本当に人の役に立ってるか自信なかった」と打ち明け始めた。
「でもこの剣を持って、混沌の石を取り戻せば、私は正義の味方になれるって思った。だから旅をしている間、私は自分のやってることは間違ってないって自信が持てる。いざ戦いになると全然駄目で、そういうところではちょっと自信無くしちゃうけど。でも、そんな私から見たら、ウォンドは私のこと助けてくれたし、ウォンドは本当の正義の味方だと思う。だから自信持って」
「正義の味方、か」
「そう。英雄だよ、ウォンドは。だから大丈夫」
「ありがとう。ちょっと自信出てきた」

 町に着いた夜。
 少しでも役に立ちたいと思っているセレナが宿の外で素振りをしていた。混沌の剣の力で常人離れした動きをすることはできるのだが、それでもウォンドと比べると数段劣っている。セレナはひたすらに人間を超えた力に体を慣らそうと剣を振っていた。
「混沌の剣が様々な色を見せるのは、様々なものをその内に宿しているからだ。喜びもあれば悲しみもある。何もかもある。それが混沌なのだ」
 男がセレナに言った。セレナは素振りをやめる。
「あなたは?」
「混沌の石を持つ者」
 セレナは剣を構えた。
「あなたが混沌の石を盗んだ犯人」
「混沌の剣を使いこなすには、混沌の剣との相性がよくなくてはならない。混沌を目前にする素質とでも言うのだろうか、そういうものが、君には無いのかもしれないね」
「だから何だって言うの。私はあなたを倒す」
「その剣は君の心に応えてくれない」
 セレナが切りかかる。混沌の石を盗んだ男はそれを避ける。
「ウォンドという男のことを君は好いているようだね。彼を自分のものにしたいと思わないか」
「あなたには関係ない」
「だがしかし、君の恋心にこの純白の剣は応えてくれるだろう」
 男は混沌の石から純白の剣を生み出した。
「そして君も、純白になるといい」
 混沌の石が真っ白なドレスを生み出す。セレナはそのドレスに包まれた。

 朝、白いドレスを着たセレナがクリスに襲いかかった。
「どうして」
 慌ててクリスは剣を抜く。
「あなたが女だから」
 セレナの動きは段違いであった。クリスには太刀打ちできそうになく、やはり受け止めるのが限界であった。戦いの音を聞いて、ウォンドとクラウンが駆け寄る。
「一体どうなってるんだ」とウォンドが言った。
「わからない」
「純白の剣だ」とクラウンが言った。「あの純白の剣が彼女を狂わせているんだ」
「あの剣を壊せばいいのか」
「たぶん、そう」
「わかった」
 ウォンドが二人の間に割って入る。
「どいて、ウォンド」
「セレナ、俺は君を守るよ」
 ウォンドの振るう光がセレナの純白の剣を射抜いた。剣は空中で二つに折れた。そして倒れそうになったセレナを、ウォンドは支える。
「ごめんなさい」
 正気を取り戻したセレナが小さな声で言った。
「大丈夫。君のことは俺が守ってみせるから」
 そう言ってウォンドは強く抱き締めた。
「大丈夫なんだよ、セレナ」とそれを見ているクリスが呟いた。
引用なし
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